街中でよく見かけるようになった丸メガネ。レトロで可愛らしい雰囲気があり、おしゃれな人が掛けているイメージがありますよね。でも、いざ自分が挑戦しようと思うと、丸メガネはダサいんじゃないか、コントみたいになってしまうんじゃないかと不安になることはありませんか。
実際、SNSなどを見ると、丸メガネに対して厳しい意見があるのも事実です。そこで本記事では、丸メガネがダサいと言われる本当の理由と、おすすめできる人・できない人を徹底解説します。自分にはハードルが高いと諦めていた人も、ぜひ参考にしてください。
丸メガネとは?
丸メガネとは、その名の通りレンズの形が円形、もしくは円に近い形をしたメガネのことです。
一口に丸メガネと言っても、真ん丸なラウンド型だけではありません。逆三角形に近いボストン型や、卵型のオーバル型、最近トレンドの王冠のような形をしたクラウンパント型なども、広い意味で丸メガネの仲間に含まれます。
かつては明治時代の偉人や、小説家などが掛けているイメージが強かったのですが、近年のクラシックブームによって、ファッションアイテムとしての地位を確立しました。素材も金属製のメタルフレームから、プラスチック製のセルフレームまで様々で、掛けるだけで顔の印象をガラリと変えてくれるパワーアイテムです。
丸メガネがダサいと言われている理由
おしゃれなはずの丸メガネが、なぜ一部でダサい、恥ずかしいと言われてしまうのでしょうか。SNSやYouTubeなどの生の声を調査すると、いくつかの明確な理由が見えてきました。単にデザインの問題ではなく、選び方やイメージの問題が大きいようです。
漫画のキャラクターのようになってしまうから
これが最も多い意見かもしれません。丸メガネを掛けると、どうしてもドラえもんののび太くんや、食い倒れ人形のようなコミカルなキャラクターに見えてしまうという声があります。
特に、黒縁で正円に近い大きなフレームを選ぶと、この傾向が強くなります。顔の中に黒い丸がドンと乗っかることで、目元が強調されすぎ、面白おかしい印象を与えてしまうのです。おしゃれで掛けているつもりでも、周りからは仮装やコスプレをしているように見られてしまうリスクがあります 。
キザでかっこつけているように見えるから
丸メガネは、ジョン・レノンやスティーブ・ジョブズのようなカリスマ性のある人物、あるいは芸術家やクリエイターが好んで掛けていた歴史があります。そのため、一般の人が掛けると、アーティストぶっている、自分に酔っている、といったネガティブな印象を持たれることがあるようです 。
特に、ファッション全体が伴っていない状態で個性的な丸メガネだけを掛けていると、メガネだけが浮いてしまい、頑張っておしゃれをしている痛い人というレッテルを貼られてしまうこともあります。
顔のサイズ感と合っていないから
ダサいと言われる最大の物理的な原因はこれです。メガネには、黒目の位置がレンズの真ん中、あるいは少し内側にくるのが美しいとされる黄金比があります 。
丸メガネの場合、レンズの幅が狭いものが多いため、顔の幅に対してメガネが小さすぎると、顔が大きく見えてしまいます。逆に大きすぎると、子供が親のメガネを掛けたような未熟な印象になります。このサイズ選びのミスが、似合わない、野暮ったいという評価に直結しているのです 。
安っぽく見えてしまう素材感
30代や40代の大人が、雑貨屋で売っているような安価なプラスチックの丸メガネを掛けると、どうしてもチープな印象になりがちです。
大人が掛ける場合は、質感や光沢感が重要です。ペラペラのプラスチック素材は、おもちゃのメガネのように見えてしまい、それがダサさにつながることがあります。年齢に見合った素材選びができていないことも、評価を下げる一因となっています。
丸メガネの評判・口コミ
実際に丸メガネを愛用している人、あるいは街で見かけた人の評判はどうなのでしょうか。SNSやレビューサイトから、リアルな声をまとめてみました。
良い口コミ
- 掛けるだけでいつもの服装が一気におしゃれに見えるようになった
- 顔の印象が優しくなり、初対面の人にも話しやすいと言われるようになった
- メイクをしていない時でも、丸メガネが顔の余白を埋めてくれるので、すっぴん隠しに重宝している
- マスクをしていても、丸メガネなら威圧感がなく、柔らかい雰囲気が出せる
- ボストン型なら丸すぎないので、違和感なく仕事でも使えている
悪い口コミ
- 自分が掛けるとどうしてもパーティーグッズのメガネに見えてしまって恥ずかしい
- 流行りだと思って買ったけれど、服との合わせ方が難しくて結局タンスの肥やしになっている
- 丸顔の自分が掛けたら、顔の丸さが強調されて太って見えてしまった
- おじいちゃんやおばあちゃんの老眼鏡みたいだと言われてショックだった
- 個性的すぎて、ビジネスの場ではふざけているのかと注意されそうで掛けられない
丸メガネがおすすめな人
では、どのような人なら丸メガネをおしゃれに掛けこなせるのでしょうか。実は、顔の形や目的に合わせて選べば、多くの人が似合うポテンシャルを秘めています。
直線的な顔立ちの人(四角顔・ベース型)
意外かもしれませんが、エラが張っていたり、あごのラインがシャープだったりする直線的な顔立ちの人こそ、丸メガネがよく似合います。
顔の角ばった印象を、メガネの丸いラインが中和してくれるからです。特に四角顔の人は、少し縦幅の浅いオーバルや、丸みの強いボストンを掛けることで、顔全体が優しく、バランスの取れた印象になります。コンプレックスを魅力に変えてくれるのが丸メガネなのです。
優しい雰囲気や抜け感を出したい人
普段、真面目そうに見られすぎたり、きつく見られたりして悩んでいる人には特におすすめです。
丸メガネの曲線は、見る人に安心感や親しみやすさを与えます。接客業や、人と接する機会の多い仕事をしている人が掛けると、相手の警戒心を解く効果も期待できます。また、きっちりしたジャケットスタイルにあえて丸メガネを合わせることで、程よい抜け感を演出するテクニックも使えます 。
度数が強くてレンズが厚くなる人
強度近視の人にとって、丸メガネは救世主とも言える存在です。
レンズは中心から離れるほど厚みが増す構造になっています。丸メガネは四角いメガネに比べてレンズの横幅が短いものが多いため、カットされる部分が多くなり、結果としてレンズの厚みが目立ちにくくなります。また、レンズ越しに顔の輪郭が凹んで見える現象も軽減できるため、目が小さくなりにくいというメリットもあります。
丸メガネがおすすめできない人
残念ながら、何も考えずに選んでしまうと失敗しやすいタイプの人もいます。ただし、これらも選び方次第で回避可能です。
試着をせずにネットで買おうとしている人
丸メガネほど、微妙な形やサイズの違いで印象が変わるものはありません。
1ミリの違いで、おしゃれに見えるか、コミカルに見えるかが決まります。自分の顔の幅、目の位置、鼻の高さなど、あらゆる要素が絡み合うため、実物を掛けてみないと正解が分かりません。面倒くさがって試着をせずに購入してしまう人は、失敗する確率が非常に高いためおすすめできません 。
丸顔で真ん丸なフレームを選んでしまう人
丸顔の人が、コンパスで描いたような正円(ラウンド型)のフレームを選ぶと、顔の丸さが強調されてしまいます。
もちろん、あえてその個性を強調するスタイルもありますが、一般的には難易度が高いです。丸顔の人が丸メガネを掛けたい場合は、上部が平らになっているクラウンパント型や、少し横長のボストン型を選ぶなど、形を工夫する必要があります。何も考えずに丸いものを選ぶと、失敗しやすいでしょう 。
保守的な職場環境にいる人
丸メガネは、どうしてもカジュアルやファッションの要素が強く出ます。
金融機関や公務員など、堅い服装や規律が求められる職場では、少し砕けすぎた印象を与えてしまう可能性があります。「仕事に遊び心を持ち込んでいる」と誤解されるリスクがあるため、TPOを重視する場面では慎重になった方が良いでしょう。
丸メガネのおすすめポイント
ここまで読むとハードルが高そうに感じるかもしれませんが、それでも丸メガネをおすすめしたい強力な理由があります。
掛けるだけでおしゃれ上級者に見える
これが最大のメリットです。Tシャツにジーンズといったシンプルな服装でも、丸メガネを一本足すだけで、一気に「気を使っている人」の雰囲気が出ます。
アクセサリー感覚で使えるため、服を買い足すよりも手軽に全体の印象をアップデートできます。特に金属製のメタルフレームは、知的で洗練された印象を与えてくれるため、大人のファッションアイテムとして非常に優秀です 。
顔の形に合わせたバリエーションが豊富
今は「丸メガネ」と言っても、その種類は無数にあります。
誰にでも似合いやすい「ボストン」、知的な「オーバル」、トレンド感のある「クラウンパント」など、選択肢が豊富です。自分の顔型に合うものが必ずどこかにあるはずです。食わず嫌いをせずにいろいろな形を試してみると、驚くほどしっくりくる一本に出会えることがあります 。
小顔効果が期待できる
少し大きめの丸メガネを選ぶことで、顔の余白が埋まり、相対的に顔を小さく見せる効果があります。
特に面長の人は、縦幅のあるボストン型などを掛けることで、顔の長さを分断し、バランスを整えることができます。女性にとっては、メイクの手間を省きつつ可愛く見せられる、一石二鳥のアイテムなのです。
丸メガネのおすすめアイテム
最後に、初心者でも失敗しにくく、品質も確かなおすすめの丸メガネを紹介します。
JINS(ジンズ) Combination Titanium
最初の一本として間違いのない選択肢です。軽量で丈夫なチタン素材と、プラスチックを組み合わせたコンビネーションフレームです。
金属の知的さとプラスチックのカジュアルさの良いとこ取りをしているため、どんな服装にも合わせやすいのが特徴です。価格も手頃でありながら、安っぽく見えないデザイン性が評価されています。「どれを選べばいいか分からない」という人は、まずこれを試着してみてください 。
Zoff(ゾフ) CLASSIC
トレンドを適度に取り入れたいならZoffがおすすめです。
クラシックなデザインを現代風にアレンジしたモデルが多く、日本人の顔に合いやすいサイズ感で作られています。ディズニーコラボなどの遊び心あるモデルもあり、ファッションとしてメガネを楽しみたい人にぴったりです。特にボストン型のラインナップが豊富なので、自分に似合う形が見つかりやすいでしょう。
ayame(アヤメ) MANRAY
もし予算が許すなら、一生モノとしておすすめしたいのがこのモデルです。
日本のブランドayameの代表作で、一切の無駄を削ぎ落としたオールメタルフレームです。ブリッジとノーズパッドが一体化した美しい構造は、掛ける人の顔立ちを上品に引き立ててくれます。決して安くはありませんが、それを補って余りある洗練されたオーラがあります。「ダサい」とは対極にある、本物志向の一本です 。
まとめ
丸メガネがダサいと言われる理由は、主に「サイズ選びの失敗」や「キャラクターのようなコミカルさ」によるものでした。しかし、これらは自分の顔型に合ったフレームの形や素材を選ぶことで十分に解決できます。
大切なのは、トレンドを鵜呑みにせず、自分の顔幅やなりたいイメージに合わせて丁寧に選ぶことです。
- 四角顔やベース型の人は、丸みの強いボストンやオーバルで顔を優しく見せる
- 丸顔の人は、少し角のあるクラウンパントやボストンで引き締める
- 初心者は、肌馴染みの良い細身のメタルフレームから始める
このように選べば、丸メガネはあなたの強力な味方になります。鏡の前で「なんだか変だな」と思ったら、サイズや形を少し変えてみてください。きっと、新しい自分に出会える一本が見つかるはずです。
