本革のぬくもりと手仕事感あふれるデザインで人気のズッケロフィラート。 使うほどに味わいが深まるレザーアイテムは、多くのファンに長年愛されています。
しかし、一部ではダサいという声も聞かれるようです。 ナチュラルで温かみのあるデザインが、人によっては野暮ったく見えたり、時代遅れと感じられたりすることがあるのかもしれません。
この記事では、ズッケロフィラートがダサいと言われる理由と、どんな人におすすめできるのか、できないのかを解説します。 購入を迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
ズッケロフィラートとは?
ズッケロフィラートは、天然皮革の風合いを活かした日本のバッグ・財布ブランドです 。
ブランド名はイタリア語で綿あめを意味し、愛らしいバッグを多くの人に使ってほしいという願いが込められています 。
また、イタリア語の「zucchero(砂糖)」に、創業者の佐藤(サトウ)氏の名前をかけたという由来もあるようです 。
一番の特徴は、ヌメ革をはじめとした本革へのこだわり 。
職人が一枚ずつ手で染めては天日で乾かす、という手間のかかる工程を経て、自然で温かみのある風合いを生み出しています 。
流行に左右されないシンプルなデザインと、本革製品としては手頃な価格帯で、幅広い年代の女性から支持されています 。
ズッケロフィラートがダサいと言われている理由
多くのファンに愛される一方で、なぜダサいと言われてしまうのでしょうか。 その理由をいくつか見ていきましょう。
ナチュラル系の温かみが野暮ったい印象を与えるため
ズッケロフィラートの魅力は、手仕事のぬくもりやナチュラルな風合いです 。
革本来の柔らかさを活かした、くたっとしたフォルムのバッグも多く見られます。
この独特の温かみや素朴さが、モダンで洗練されたスタイルを好む人から見ると、どこか垢抜けない、野暮ったい印象に映ってしまうことがあるようです。
トレンドを追わない定番デザインが時代遅れに見えるため
ズッケロフィラートは、時代に左右されない普遍的なデザインを大切にしています 。
10年前に買った財布と同じデザインのものを、今でも購入できるほどです 。
この変わらない安心感が、常に新しいスタイルを取り入れたいトレンドに敏感な層からは、時代遅れで古臭いイメージに繋がってしまうのかもしれません。
愛用者の年齢層によるおばさん向けという先入観
ズッケロフィラートは、30代以上の落ち着いた大人の女性をメインターゲットにしています 。
そのため、若い世代からはおばさん向けのブランドという先入観を持たれがちです。 母親世代が愛用しているイメージから、若い人が持つには少し抵抗がある、という声もあるようです。
ズッケロフィラートの評判・口コミ
実際にズッケロフィラートを使っている人はどう感じているのでしょうか。 良い口コミと悪い口コミをまとめました。
良い口コミ
- 革が柔らかく、手触りがとても良い
- 使うほどに色艶が増し、自分だけの味が出てくる経年変化が楽しい
- がま口やメッシュのデザインが他にはなく、とても可愛い
- 見た目はコンパクトなのに、長財布やポーチなど必要なものがしっかり入る
- 本革なのに軽くて持ちやすく、肩への負担が少ないので普段使いに最適
- 1万円台で本革のバッグが買えるのはコストパフォーマンスが高い
- 10年近く同じモデルを愛用し、買い替える際も同じものを選んだほど気に入っている
悪い口コミ
- 革の裁断面から細かい革のカスが出てきて、黒い服などに付着してしまう
- 一部のバッグは革が薄く、ペラペラした感じで安っぽく感じることがある
- 付属しているインナーポーチや内袋の生地がチープな印象を受ける
- モデルによってはショルダーベルトが短すぎたり、長さ調節の穴が足りなかったりする
- 通販で購入した場合、梱包時の折りジワがくっきりと付いてしまっていることがある
- 使い始めは革特有の匂いが少し気になる
ズッケロフィラートがおすすめな人
これまでの内容を踏まえて、ズッケロフィラートがおすすめな人を3つのポイントでわけてみました。
革製品を長く育てていく過程を楽しみたい人
ズッケロフィラートのヌメ革は、使い込むほどに色や質感が変化する経年変化を楽しめるのが大きな魅力です 。
買った時がゴールではなく、傷やシミさえも味として、自分だけのアイテムに育てていく過程を楽しめる人には最高のブランドです。 バッグを消耗品ではなく、長く付き合う相棒のように考えたい人にぴったりです。
流行に流されず、自分らしいスタイルを大切にする人
ズッケロフィラートはトレンドを追いかけません 。
流行よりも、自分が本当に好きだと思えるものを大切にしたい人におすすめです。
周りの評価より、自分の心地よさや愛着を重視する人にこそ、その魅力がわかるはずです。
「森ガール」やナチュラル系ファッションを好む人
リネンやコットンのような天然素材の服を好む、ナチュラル系のファッションとズッケロフィラートの相性は抜群です 。
アースカラーを中心とした色展開や手仕事のぬくもりを感じるデザインは、ナチュラルなコーディネートに温かみをプラスしてくれます。
ズッケロフィラートがおすすめできない人
一方で、ズッケロフィラートをおすすめできないのは、以下のような人です。
モダンで洗練されたハイブランドの雰囲気を求める人
ズッケロフィラートが持つ素朴な魅力は、高級ブランドが持つシャープで洗練されたイメージとは異なります。
都会的でかっちりとしたデザインを求めている人には、物足りなく感じてしまうかもしれません 。
ファッションで常にトレンドの最先端を表現したい人
毎シーズンの流行を追いかけたい人にとって、普遍的なデザインを追求するズッケロフィラートは退屈に感じられるでしょう。
ファッションに新しさや刺激を求めるなら、他のブランドの方が合っているかもしれません。
機能性よりもステータス性を重視する人
ズッケロフィラートは、ブランドロゴでステータスを示すようなブランドではありません。
バッグや財布を、自分のセンスをアピールするためのツールとして考えている人には不向きです。 ブランドの価値は、知名度よりも、革の質感やデザインへの個人的な愛着にあります。
ズッケロフィラートのおすすめポイント
ここで、ズッケロフィラートの魅力を確認しておきましょう。 おすすめポイントは3つです。
使うほどに愛着が湧く、本革ならではの経年変化
最大の魅力は、やはり本革ならではの経年変化です 。
使う人の手に馴染み、時間とともに深く美しい飴色に変化していく様子は、まさに革を育てる感覚。
自分の歴史を刻むパートナーとして、深い愛着が湧くでしょう。
手仕事のぬくもりを感じさせる、こだわりのディテール
職人が手作業で革を編み込んだメッシュデザインは、ブランドの象徴です 。
また、財布で人気のがま口デザインには、温かみのある木製の留め具が使われるなど、遊び心のあるディテールが光ります 。
こうしたこだわりが、製品に個性を与えています。
本革製品としては手頃で、高いコストパフォーマンス
こだわりの本革製品でありながら、1万円台から購入できる手頃な価格も大きな魅力です 。
高価なブランドバッグのように気を遣うことなく、日常で気兼ねなく使えるのに、本革ならではの上質さを感じられます。
ズッケロフィラートのおすすめアイテム
最後に、ズッケロフィラートを代表する人気のアイテムを紹介します。
ブランドの象徴:カウレザーメッシュバッグ
ズッケロフィラートといえば、丁寧に編み込まれたメッシュバッグが有名です 。
ブランドのクラフトマンシップを象徴するアイテムで、ナチュラルで温かみのある雰囲気を最も体現しています。 シンプルなコーディネートに合わせるだけで、ぐっと深みが出ます。
レトロで可愛いと人気:がま口デザインの財布
口コミで一目惚れしたという声が多いのが、がま口デザインの財布です 。
特に、留め具に木製の大きな玉を使ったモデルは、レトロな雰囲気が可愛いと大人気 。
パチンと開閉する心地よさや、小銭の出し入れのしやすさといった実用性も兼ね備えています 。
機能的でおしゃれ:お財布ショルダー
財布とミニショルダーが一体になったお財布ショルダーも人気です 。
スマートフォンや鍵など、最低限の荷物で身軽に出かけたい時にとても便利。 ズッケロフィラートらしい上質なレザーで、カジュアルにもきれいめな服装にも自然に馴染みます。
まとめ
ズッケロフィラートがダサいという評価は、個人のファッションの好みや価値観の違いから生まれるようです。
流行を追わない普遍的なデザインや、手仕事のぬくもり、時間をかけて育てる革の風合い。 これらを野暮ったいと感じるか、心安らぐと感じるかで評価は大きく変わります。
モダンでトレンド感のあるスタイルを求める人には合わないかもしれませんが、自分らしいスタイルを大切にし、一つのものを長く愛用したい人にとっては、最高のパートナーになってくれるブランドです。