冬のアウターといえば、真っ先に名前が挙がるのがモンクレールです。フランス発祥の最高級ダウンウェアブランドとして、世界中のファッショニスタから愛されています。
しかし、ネットやSNSを見ていると「モンクレールはダサい」「着ていると恥ずかしい」といったネガティブな声を耳にすることがあります。憧れのブランドを買おうか迷っているときにそんな評判を見てしまうと、不安になってしまいますよね。
そこで本記事では、モンクレールがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由を深掘りしてみました。また、リアルな評判や口コミ、どんな人におすすめできるか(あるいはできないか)も解説します。「高かったのに失敗した」と後悔したくない人は、ぜひ参考にしてください。
モンクレールとは?
モンクレールは、1952年にフランスのグルノーブル郊外で創業されたブランドです。もともとは登山家のための装備を手掛ける企業でしたが、その高い技術力を活かしてダウンウェアの開発を始めました。
現在ではイタリアに拠点を移し、機能性とファッション性を高次元で融合させたプレミアムダウンの代名詞的存在になっています。その品質は折り紙付きで、フランス規格協会が最高品質と認定した「キャトルフロコン(4つの羽)」マークを取得しているダウンを使用しています。
モンクレールがダサいと言われている理由
では、そんな一流ブランドであるモンクレールが、なぜ一部で「ダサい」と言われてしまうのでしょうか。SNSやネット上の声をリサーチしてみると、いくつかの特有の理由が見えてきました。
ブランドロゴやデザインの主張が強すぎる
モンクレールといえば、腕についたロゴワッペンが特徴的です。しかし、このロゴが「大きすぎて主張が激しい」「ブランドを見せびらかしているようで恥ずかしい」と感じる人が一定数います。
特に、近年人気のストリートテイストを取り入れたモデルの中には、ロゴが巨大化したものや、フード部分に大きく文字が入ったものがあります。これらはトレンド感がある一方で、「成金っぽい」「必死感がある」とネガティブに捉えられることもあるようです。
独特の光沢感(テカテカ)が時代遅れに見える
モンクレールの定番モデルには、ナイロン素材に強い光沢(シャイニー加工)を持たせたものが多くあります。かつてはこのテカテカした質感がラグジュアリーの証でしたが、近年のファッショントレンドは「マット」や「シンプル」な方向へシフトしています。
そのため、テカテカしたダウンを着ていると「ひと昔前の流行を引きずっている」「ヤンキーっぽい」という印象を与えてしまうことがあります。特に、全身を派手なブランドで固めたり、ジャージに合わせたりすると、いわゆる「マイルドヤンキー」的な着こなしに見えやすく、それがダサいという評価につながっています。
偽物や量産型ファッションとして溢れすぎている
人気ブランドの宿命ですが、モンクレールは非常に多くの人が着用しています。街を歩けば高い確率でモンクレールを着ている人とすれ違いますし、中には精巧な偽物も出回っています。
「みんなが着ている=個性がない」と感じるファッション感度の高い層からは、「量産型ファッション」として敬遠される傾向があります。「猫も杓子もモンクレールで、制服みたいになっているのがダサい」という辛辣な意見も見られました。希少性が薄れたことで、特別感が減ってしまったのも一因かもしれません。
モンクレールの評判・口コミ
ここでは、実際にモンクレールを購入した人や、街で見かけた人のリアルな口コミを整理しました。良い意見だけでなく、悪い意見もしっかりチェックしておきましょう。
良い口コミ
まずは、モンクレールを高く評価している人の声です。やはり品質と機能性に関しては圧倒的な支持があります。
- とにかく暖かい。中はTシャツ一枚でも真冬を過ごせるレベル
- 値段は高いけれど、長く着られるので結果的にコスパが良い
- 軽くて着心地が最高。一度着ると他のダウンには戻れない
- ステータスとしての満足感がある。着ているだけで気分が上がる
- 種類が豊富で、自分の体型に合ったきれいなシルエットが見つかる
悪い口コミ
一方で、ネガティブな口コミも存在します。価格やイメージに関する意見が目立ちました。
- 値段が高すぎて手が出しにくい。ブランド代が乗っている気がする
- 街中で被ることが多すぎて気まずい。特にマヤなどの定番モデルは被り率が高い
- 偽物を着ている人も多いので、本物を着ていても疑われるのが嫌だ
- ロゴが目立ちすぎて、いやらしい感じがする
- テカテカした素材のものは、今の流行りとはちょっと違う気がする
モンクレールがおすすめな人
これまでの内容を踏まえて、モンクレールはどんな人におすすめできるのかをまとめました。「ダサい」という声はありますが、それでも選ぶ価値は十分にあります。
とにかく防寒性と品質を重視する人
「寒がりだから絶対に暖かいアウターが欲しい」という人には、モンクレールの右に出るものはありません。最高品質のダウンを使用しているため、保温性は抜群です。真冬の屋外イベントや、寒冷地への旅行などでも頼りになります。
一生物のアウターとして長く愛用したい人
モンクレールのダウンは耐久性が高く、メンテナンスをすれば10年以上着ることも可能です。流行り廃りの激しいファストファッションではなく、良いものを長く大切に使いたいという価値観の人にはぴったりです。リセールバリュー(再販価値)も高いので、資産価値のある服とも言えます。
スマートなシルエットを求めている人
ダウンジャケットはどうしても着膨れして見えがちですが、モンクレールはシルエットの美しさに定評があります。体にフィットするカッティングや、ウエストがシェイプされたデザインなど、スタイルを良く見せてくれるモデルがたくさんあります。ダウンでも野暮ったくなりたくない人におすすめです。
モンクレールがおすすめできない人
逆に、以下のような人にはモンクレールはあまりおすすめできません。購入してから後悔しないように確認しておきましょう。
ブランドロゴや周りの目が気になる人
「あの人、高い服着て見栄っ張りだな」と思われるのが嫌な人や、ロゴの主張が苦手な人には不向きかもしれません。特に日本では着用率が高いので、どうしても周囲の視線を集めやすくなります。
人と同じファッションをしたくない人
「自分だけの個性を大切にしたい」「人被りたくない」という人にとって、モンクレールはあまりにもポピュラーすぎます。もし選ぶなら、定番モデルを避けて、コラボモデルや珍しいデザインのものを選ぶ必要がありますが、それでもロゴでバレてしまいます。
コスパ重視で、汚れを気にせずガシガシ着たい人
20万円以上する高級ダウンなので、汚れるのを気にして気楽に着られないという声もあります。キャンプやアウトドアで焚き火の匂いがついたり、穴が開いたりするのを心配するなら、もう少し手頃なアウトドアブランドの方が精神衛生上良いかもしれません。
モンクレールのおすすめポイント
モンクレールには、ネガティブな評判を吹き飛ばすだけの魅力があります。ここではそのポイントを3つに絞って紹介します。
圧倒的な暖かさと軽さ
モンクレールの最大のおすすめポイントは、やはりその機能性です。袖を通した瞬間に感じる、包み込まれるような暖かさと、見た目からは想像できない軽さは感動ものです。「着ていることを忘れる」と表現する人もいるほどです。
豊富なデザインバリエーション
「モンクレール=テカテカのダウン」と思っている人もいるかもしれませんが、実はデザインのバリエーションが非常に豊富です。スーツに合うウール素材のものや、マットな質感でロゴが控えめなもの、トレンチコート型など、大人の落ち着いたスタイルに合うモデルもたくさん展開されています。
資産価値の高さ
モンクレールは中古市場でも非常に人気があり、高値で取引されています。もし数年着て飽きてしまったり、サイズが合わなくなったりしても、ある程度の金額で売ることができます。これは他のブランドにはない大きなメリットです。
モンクレールのおすすめアイテム
最後に、今モンクレールを買うならこれ!というおすすめのモデルをいくつか紹介します。ダサいと言われないための選び方のヒントにしてください。
Montcla(モンクラ)
ストリートファッションが好きな人におすすめなのが「モンクラ」です。フードからフロントにかけて大胆に入ったロゴ刺繍が特徴で、非常に人気があります。ロゴの主張は強いですが、デザインとして完成されているため、「あえてこれを選んでいる」という洒落感が出せます。若い世代や、カジュアルに着こなしたい人に最適です。
Amiot(アミオット)
「ダウン特有のモコモコ感が苦手」という人には、ライダースジャケット風のデザインである「アミオット」がおすすめです。体にフィットするタイトなシルエットで、非常にスタイリッシュに見えます。車を運転する人や、春先や秋口にも着たいという人から高い評価を得ています。
Cluny(クルーニー)
ビジネスシーンでも使いたい、大人っぽいダウンが欲しいという人には「クルーニー」がおすすめです。お尻が隠れるくらいのロング丈で、ファーがついているため高級感があります。表面はマットな質感なので、テカテカしたダウンが苦手な人でも抵抗なく着られます。スーツの上から羽織っても様になる、万能モデルです。
まとめ
モンクレールがダサいと言われる主な理由は、「ロゴの主張」「テカテカ素材への違和感」「着ている人が多すぎる」という点にありました。しかし、それはあくまで一部の意見や、選び方・着こなしによるものです。
モンクレールの持つ品質の高さや暖かさ、シルエットの美しさは本物です。「ダサいと言われないか」を気にして諦めるのはもったいないブランドです。自分のスタイルに合ったモデルを選び、自信を持って着こなせば、冬の最強のパートナーになってくれるはずです。
流行りのデザインや素材感を意識しつつ、ぜひあなただけの一着を見つけてみてください。


