ざっくりとした素材感と大きなフードが特徴的で、リラックスした雰囲気が魅力のメキシカンパーカー。古着屋やセレクトショップで見かけて、その独特な可愛さに惹かれたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、ネットで検索しようとすると「ダサい」「時代遅れ」といったネガティブな言葉が出てきて、購入をためらってしまう人もいるようです。
そこで本記事では、メキシカンパーカーがなぜ一部で「ダサい」と言われてしまうのか、その理由を包み隠さず解説します。また、実際に着ている人のリアルな口コミや、おすすめできる人・できない人の特徴もあわせて紹介します。
「メキシカンパーカーが欲しいけど、失敗したくない」「もしかして、みんな着てないの?」と不安な人は、ぜひ参考にしてください。
メキシカンパーカーとは?
メキシカンパーカーは、元々はメキシコのサーファーたちが海上がりに着ていた服が起源です。英語では「Baja Hoodie(バハフーディー)」とも呼ばれています。
最大の特徴は、ラグ(絨毯)のような厚手で少し粗い生地感です。多くの製品はコットンやアクリル、ポリエステルなどが混ざった再生繊維で作られており、素朴で温かみのある風合いがあります。首元がV字に深く開いていて、全体的にゆったりとしたシルエットなので、頭からすっぽりと被って着ることができます。
1970年代にはヒッピー文化やサーフカルチャーの象徴として流行しました。日本でも古着ブームやアメカジブームの中で度々注目されてきましたが、最近では素材やシルエットを現代風にアレンジしたブランドも登場し、再び注目を集めています。
メキシカンパーカーがダサいと言われている理由
個性的で魅力的なアイテムである一方で、なぜ「ダサい」「終わった」といった厳しい評価をされてしまうのでしょうか。
SNSの声やファッションの歴史をリサーチしてみると、このアイテム特有のいくつかの理由が見えてきました。
ひと昔前の「ヤンキー」や「ドンキ」のイメージが残っているから
これが最も大きな理由かもしれません。30代から40代以上の人の中には、メキシカンパーカーに対して「地元のコンビニにたむろしている若者の服」というイメージを持っている人がいます。
2000年代初頭、安価なメキシカンパーカーが量販店やディスカウントストア(いわゆるドン・キホーテなど)で大量に販売されていた時期がありました。当時、スウェットパンツやサンダルと合わせて、だらしなく着崩すスタイルが一部で流行してしまったのです。
そのため、その当時の記憶がある層からは「安っぽい」「品がない」「ガラが悪い」と見られてしまうことがあります。実際にはおしゃれなアイテムなのですが、どうしても「当時の部屋着」という印象が拭えない人が一定数いるのが現実です。
生地の質感が「ボロい」と誤解されやすいから
メキシカンパーカーの特徴である「ラグのような粗い織り目」は、見方によっては「毛玉だらけ」「使い古した雑巾」のように見えてしまうことがあります。
特に、安価なアクリル素材のものは毛羽立ちやすく、新品でも少しクタッとした風合いのものが多いです。最近のファッショントレンドは、清潔感のあるツルッとした素材や、シンプルなデザインが主流です。その中で、あえて毛羽立ちのある粗野な素材を着ていると、「清潔感がない」「だらしない」と判断されてしまうことがあります。
「味がある」と捉えるか、「汚い」と捉えるか、見る人のファッション感度によって評価が真っ二つに分かれるアイテムだと言えます。
コーディネートを間違えると「本気の部屋着」になるから
シルエットが非常にゆったりしているため、合わせるパンツを間違えると一気に「ただのパジャマ」に見えてしまいます。
例えば、ダボダボの薄い色のデニムや、ヨレヨレのスウェットパンツを合わせてしまうと、街着としての緊張感がなくなってしまいます。SNS上の意見でも「スウェットと合わせるのは一番ダサくなる」「だらしない人に見える」という厳しい声が多く見られました。
おしゃれに着こなすには、あえてきれいめなパンツを合わせたり、サイズバランスを整えたりと、少し工夫が必要です。何も考えずに着ると事故りやすい、という意味で「難易度が高くてダサくなりやすい服」と言われている側面があります。
メキシカンパーカーの評判・口コミ
では、実際にメキシカンパーカーを購入した人や、日常的に着ている人はどう感じているのでしょうか。ネット上のSNSや通販サイトのレビューから、リアルな声を良い面・悪い面の両方から集めてみました。
良い口コミ
- とにかく暖かいです。生地が厚手で空気をたくさん含むので、冬場や春先の肌寒い時期に重宝しています。
- 被るだけでおしゃれに見えるのが楽です。フードが大きくて立ち上がるので、小顔効果がある気がします。
- 最近のブランドが出しているメキシカンパーカー(メキパなど)は、生地がしっかりしていて高級感があります。昔の安っぽいイメージとは全然違いました。
- キャンプやアウトドアに最高です。多少汚れても気にならないし、むしろ汚れた方が味が出てかっこいいと思います。
- 女性がオーバーサイズで着るとすごく可愛いです。ロングスカートと合わせると、カジュアルだけど女性らしさも出せます。
悪い口コミ
- 想像以上に重いです。長時間着ていると肩が凝ってしまいました。部屋着としてリラックスするには少し重すぎるかもしれません。
- 素肌の上に着たらチクチクしました。インナーに長袖を着ないと肌が痒くなります。
- 洗濯したら悲劇が起きました。縮んでしまって子供服みたいなサイズになりました。洗い方には注意が必要です。
- 乾くのが遅いです。フード部分が分厚いので、冬場はなかなか乾きません。
- ネットに入れて洗ったのに、他の服に繊維がたくさんつきました。最初は単独で洗ったほうがいいです。
メキシカンパーカーがおすすめな人
メキシカンパーカーは、着る人のライフスタイルや好みによって向き不向きがはっきり分かれるアイテムです。以下のような人には、自信を持っておすすめできます。
人とは違う個性を出したい人
街中でよく見かける普通のパーカーに飽きてしまった人にはぴったりです。独特の柄や素材感は、それだけで主役級のインパクトがあります。「無難なファッションはつまらない」「自分のスタイルを持ちたい」と考えている人にとって、メキシカンパーカーは最高の相棒になるはずです。
古着やヴィンテージファッションが好きな人
古着特有の「クタッとした感じ」や「土臭さ」が好きな人なら、間違いなく気に入るでしょう。デニムやミリタリージャケット、ワークブーツといったアメカジアイテムとの相性は抜群です。経年変化を楽しめる人であれば、長く愛用できる一着になります。
サーフィンやキャンプなどのアウトドアが趣味の人
元々が海上がりに着る服だったので、アウトドアシーンとの親和性は最強です。多少ラフに扱っても大丈夫ですし、焚き火のそばで着ていても様になります。機能性よりも「雰囲気」を重視するアウトドア好きにはたまらないアイテムです。
メキシカンパーカーがおすすめできない人
逆に、以下のようなタイプの人には、購入を慎重に検討することをおすすめします。後悔してしまう可能性が高いです。
とにかく清潔感重視の人
「シワひとつないシャツが好き」「糸くずがついているのが許せない」という几帳面な人には向きません。メキシカンパーカーは、構造上どうしても毛羽立ちや糸の飛び出しが発生します。それを「味」として楽しめない場合、ただの「劣化」にしか見えず、ストレスを感じてしまうでしょう。
重い服が苦手な人
最近の軽量ダウンやハイテク素材のパーカーに慣れていると、メキシカンパーカーはずっしりと重く感じるはずです。特にフード部分の重みで首が後ろに引っ張られる感覚が苦手な人は、肩こりの原因になるので避けたほうが無難です。
お手入れを面倒に感じる人
口コミにもあったように、洗濯には少し気を使います。乾燥機にかければ縮みますし、濃い色のものは色落ちの心配もあります。「洗濯機に放り込んで、乾燥まで全自動で済ませたい」という人には、管理が少し大変なアイテムかもしれません。
メキシカンパーカーのおすすめポイント
ここまでメリット・デメリットをお伝えしてきましたが、それでもやはりメキシカンパーカーには代えがたい魅力があります。
レイヤード(重ね着)が楽しくなる
首元が深く開いたVネックのデザインは、インナーで遊ぶのに最適です。 冬場はタートルネックを中に着込んで大人っぽく見せたり、春先は白いTシャツをチラ見せして抜け感を出したりと、工夫次第でいろいろな表情が楽しめます。普通のパーカーではできない、首周りのレイヤードが楽しめるのは大きなポイントです。
ガシガシ使えるタフさ
繊細なニットと違い、多少引っかけたり汚れたりしても気にならないタフさがあります。むしろ、着込めば着込むほど体に馴染んでいき、自分だけのヴィンテージに育っていく過程を楽しめます。「服に気を使いたくない」という日こそ、頼りになる存在です。
ジェンダーレスで楽しめる
男女問わず着られるデザインも魅力です。 男性が着れば無骨で男らしい印象になりますし、女性が着ればその「ゴツさ」が逆に華奢さを引き立ててくれます。パートナーとシェアしたり、サイズ違いでお揃いにしたりするのもおすすめです。
メキシカンパーカーのおすすめアイテム
一口にメキシカンパーカーと言っても、実は大きく分けて2つのタイプがあります。自分のスタイルに合わせて選んでみてください。
本格派なら「メキシコ製」のブランド
「バハジョー(Baja Joe)」や「アースラグズ(Earth Ragz)」など、本場メキシコで作られているブランドです。 これらは数千円程度と手頃な価格で手に入ります。素材はリサイクル繊維を使用しており、ザラザラとした粗い質感が特徴です。「これぞメキシカンパーカー」という本物の雰囲気を味わいたいなら、こちらがおすすめです。ただし、サイズ感や縫製はかなりアバウトなので、その点も「味」として楽しめる人向けです。
きれいに着たいなら「日本ブランド」の製品
最近では、日本のブランドが日本人向けに作った高品質なメキシカンパーカーも増えています。 代表的なのは「MexiPa(メキパ)」という専門ブランドです。これらは、形はメキシカンパーカーですが、素材に上質なコットンやウールを使用しています。肌触りが良く、シルエットも計算されているため、スラックスや革靴と合わせても違和感がありません。「ダサい」と言われる要素を徹底的に排除した、大人のためのメキシカンパーカーです。価格は高くなりますが、失敗したくない人はこちらを選ぶと良いでしょう。
まとめ
メキシカンパーカーが「ダサい」と言われる理由は、過去の「ヤンキーファッション」のイメージや、素材感からくる「清潔感のなさ」が主な原因でした。
しかし、それはあくまで「着こなし」や「選び方」次第です。
- サイズ感を間違えない(だらしなく見えないように)
- 合わせるパンツをきれいめにする(スラックスやスカートなど)
- 品質の良いものを選ぶ
これらを意識すれば、メキシカンパーカーは決してダサいアイテムではありません。むしろ、程よい抜け感と個性を演出できる、非常におしゃれなアイテムです。
周りの評価を気にしすぎる必要はありません。「ちょっと難しそうだけど、着てみたい」と思ったなら、それは新しいファッションを楽しむチャンスです。まずは古着屋さんで試着してみたり、セレクトショップできれいめなものを羽織ってみたりして、自分に合う一着を探してみてください。
