総合格闘家であり、人気YouTuberとしても活躍する朝倉未来氏が手掛けるアパレルブランド、マタンアヴニール。
アスリートならではの視点から生まれた「動けるお洒落」をコンセプトに、機能性とスタイリッシュなデザインを両立させたアイテムで人気です 。
しかし、その一方でマタンアヴニールはダサい、センスがないといった声も存在します。
そこでこの記事では、マタンアヴニールがダサいと言われる理由と、おすすめできる人・できない人を解説します。
「マタンアヴニールが欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人はぜひ参考にしてください。
マタンアヴニールとは?
マタンアヴニールは、プロ総合格闘家の朝倉未来氏が2020年に立ち上げたファッションブランドです。
ブランド名はフランス語の「MATIN(朝)」と「AVENIR(未来)」を組み合わせたもので、素晴らしい未来を目指し、全ての始まりの朝を迎える、という想いが込められています 。
ブランドのコンセプトは、動けるお洒落 。
動きやすさや快適性を重視しながら、トレンドを取り入れたスタイリッシュなデザインを追求しています。そのため、トレーニングウェアから普段着まで、機能性の高い素材が積極的に使われています 。
2024年6月には、元DRESSCAMPのデザイナー岩谷俊和氏が新クリエイティブ・ディレクターに就任 。
これにより、マタンアヴニールは本格的なファッションブランドとして、新たなステージに進もうとしています。
マタンアヴニールがダサいと言われている理由
なぜ、一部でマタンアヴニールはダサいと思われてしまうのでしょうか。それには、ブランド特有の理由があるようです。
朝倉未来のファングッズというイメージが強い
マタンアヴニールがダサいと言われる一番の理由は、創設者である朝倉未来氏のイメージが強すぎることかもしれません。
彼の絶大な影響力はブランドの知名度を一気に高めましたが、同時に朝倉未来のファングッズという印象も定着させました。
ファッションに個性を求める人にとって、特定の人物のファンであることが分かるアイテムは少し着づらいもの。
マタンアヴニールの服を着ることが、自分は朝倉未来のファンです、と公言しているように見えてしまう点が、野暮ったいと感じられる原因のようです。
この点はブランド側も課題と捉えており、運営責任者のたくま氏は「どうしてもファングッズのように見られがちです。僕らはアパレルブランドとして本物にしたかった」と語っています 。
価格の高さとデザインが釣り合っていない
価格設定も、ダサいという評価に繋がる要因の一つのようです。
公式オンラインストアではTシャツが11,000円、パーカーが18,000円と、決して安くはありません 。
この価格に対して、特に初期のアイテムに見られたロゴを大きく配置しただけのシンプルなデザインが、価格に見合っていないと感じる人を増やしてしまいました。
シンプルなデザインの価値は、素材の良さやシルエットの美しさで決まります。しかし、その価値が伝わらないと、ブランド名だけで価格が高いと思われてしまいます。
結果として、コストパフォーマンスが悪い、という不満がセンスがないという評価に繋がっているのかもしれません。
スポーツウェア感が強く普段着にしづらい
動けるお洒落というコンセプトは、ブランドの強みであると同時に弱点にもなり得ます。
機能性を追求した結果、デザインがスポーツウェアに寄りすぎてしまい、普段のファッションに取り入れるのが難しいと感じる人がいるのです。
高機能なトレーニングウェアをそのまま街で着ると、コーディネートによってはジム帰りのように見えてしまうことも。
このスポーツウェア特有の雰囲気が、洗練されたスタイルを好む層からは野暮ったいと見なされてしまうことがあります。
マタンアヴニールのアイテムを着こなすには、スポーツテイストを上手く普段着に合わせる必要があり、そのハードルの高さがネガティブな評価を生んでいるようです。
マタンアヴニールの評判・口コミ
SNSやオンラインストアのリアルな声をもとに、マタンアヴニールの評判をまとめました。
良い口コミ
- コンセプト通り動けるお洒落を体現していて、アクティブなシーンで本当に使いやすい
- 素材の質感が非常に高く、特にスウェットやパーカーは着心地が最高に良い
- トレーニングウェアとしての機能性は抜群で、一度着ると他のブランドに戻れない
- 岩谷氏がデザイナーに就任してからの新しいコレクションは、デザインが洗練されていてファッション性が格段に上がった
- SY32やROYAL FLASHとのコラボアイテムはデザイン性が高く、他の人と被らない特別感がある
- 憧れの朝倉未来選手と同じ服を着ているというだけで、モチベーションが上がる
悪い口コミ
- Tシャツ1枚に1万円以上は、正直に言って高すぎる。もう少し手頃な価格帯にしてほしい
- 街で着ていると「朝倉未来のファンですか?」と聞かれることがあり、少し恥ずかしい
- 初期のモデルはロゴが大きすぎて、大人が着るには少し子供っぽく感じた
- シルエットがタイトなものが多く、がっちりした体型だとサイズ選びが難しい
- 人気商品は発売と同時に即完売してしまい、欲しくてもなかなか手に入らない
マタンアヴニールがおすすめな人
ここまでの分析を踏まえ、マタンアヴニールがどんな人におすすめなのかを解説します。
朝倉未来選手の世界観に共感するファン
朝倉未来選手のファンにとって、マタンアヴニールは特別な価値を持つブランドです。
彼の強さやライフスタイルに憧れる人にとって、彼が作る服を着ることはファッション以上の意味を持ちます。この層にとっては、ファングッズに見えることはむしろ購入する理由になります。
機能性の高いアスレジャーウェアを求める人
トレーニングやアクティブな趣味を持ち、ファッションにも機能性を求める人には、マタンアヴニールはとても魅力的な選択肢です。
プロ格闘家が考えた動きやすさは、他のファッションブランドにはない強みです 。価格が高くても、それに見合う快適性や耐久性を求めているなら、きっと満足できるはずです。
新デザイナーによるファッション性の進化に期待する人
ファッションが好きで、ブランドの背景にも価値を見出す人にもおすすめです。
特に、デザイナー岩谷俊和氏の就任は、マタンアヴニールが新たなステージに立ったことを示す出来事です 。これからのコレクションでスポーツとファッションがどう融合していくのか、その進化を楽しみたい人にとって、今のマタンアヴニールは非常に面白い存在です。
マタンアヴニールがおすすめできない人
一方で、マタンアヴニールの特性が合わない人もいます。どんな人におすすめできないのかを見ていきましょう。
インフルエンサーブランドに抵抗がある人
ブランドの歴史や伝統を重視するファッション好きの中には、インフルエンサーが手掛けるブランドに抵抗を感じる人も少なくありません。
ブランドの価値は著名人の人気ではなく、製品そのものにあるべきだと考える人たちです。実力派デザイナーが加わったとしても、ブランドの始まり方が購入の壁となってしまう可能性があります。
コストパフォーマンスを重視する人
ファッションにあまりお金をかけたくない、あるいは同じ品質なら少しでも安い方が良いと考える人には、マタンアヴニールは向いていません。
Tシャツ1枚に1万円以上という価格は、一般的なカジュアルウェアと比べると高価です 。機能性だけを求めるなら、専門のスポーツブランドでより安価なものが見つかるでしょう。
ロゴが目立たないシンプルなスタイルが好きな人
ブランドロゴが目立つデザインを好まず、無地や控えめなデザインを好む人にも、マタンアヴニールはあまり響かないかもしれません。
ブランドの象徴としてロゴは重要な要素であり、新しいコレクションでもロゴを使ったアイテムは多く見られます。あくまでシンプルなスタイルを追求する人とは、方向性が少し違うようです。
マタンアヴニールのおすすめポイント
マタンアヴニールが持つ、他にはない魅力を3つのポイントで紹介します。
プロ格闘家が追求した本物の機能性
マタンアヴニールの根幹にあるのは、朝倉未来というトップアスリート自身の経験から生まれた、動けるお洒落というコンセプトです 。
伸縮性に富んだ素材や、汗をかいても快適な着心地など、その機能性は本物です。デザインだけでなく、服としての性能を重視する人にとって、これ以上ない魅力と言えます。
ファッションブランドへの進化を感じさせるデザイン
岩谷俊和氏のクリエイティブ・ディレクター就任は、ブランドの未来を占う上で最も重要なポイントです。
彼の感性が加わることで、マタンアヴニールはスポーティーなイメージに加え、より洗練されたデザインを展開し始めています 。過去のダサいという評価を覆す可能性を秘めており、その変化の過程自体が大きな魅力になっています。
コラボアイテムが持つ希少性と独自性
マタンアヴニールは、これまでにも様々なブランドとコラボレーションを行ってきました。
イタリアのスポーツブランド「SY32 by SWEET YEARS」や、セレクトショップ「ROYAL FLASH」、ミリタリーウェアの「ALPHA INDUSTRIES」など、その相手は多岐にわたります 。これらのコラボは、マタンアヴニールだけでは表現できない新たな世界観を生み出し、限定生産による希少価値を高めています。
マタンアヴニールのおすすめアイテム
どのアイテムから試すべきか迷っている人へ、ブランドの魅力を体感できるおすすめアイテムを3つ紹介します。
ブランドの原点を体感するトレーニングウェア
マタンアヴニールの真髄を最も感じられるのが、トレーニングウェアです 。
Tシャツやハーフパンツなど、いずれも動きやすさと快適性を追求した素材と作りが特徴です。まずブランドの機能性を体感したい人や、質の高いスポーツウェアを探している人におすすめです。
普段着にも取り入れやすいコラボスウェット
ファッション性を知る上でおすすめなのが、「SY32 by SWEET YEARS」とのコラボアイテムです 。
SY32の持つ都会的なスポーツテイストと、マタンアヴニールの機能性が融合したスウェットやパーカーは、街着としても洗練された印象を与えます。ロゴの配置も絶妙で、ファングッズ感が薄れているため、普段のコーディネートにも取り入れやすいのが魅力です。
新生マタンアヴニールを象徴するアウター
岩谷氏が就任し、本格的なファッションブランドへと進化したマタンアヴニールを象徴するのが、デザイン性の高いアウター類です。
「ALPHA INDUSTRIES」とのコラボMA-1ジャケットなどは、定番アイテムを現代的なシルエットと上質な素材で再構築しており、ブランドの新たな方向性を示しています 。価格は高いですが、今後のブランドの可能性を感じたい人に試してほしい一着です。
まとめ
マタンアヴニールがダサいと言われる背景には、創設者のイメージの強さ、価格とデザインのバランス、普段着としての着こなしの難しさといった、ブランド特有の理由がありました。
しかし、ブランド自身がその課題を認識し、大きな変化の最中にあることも事実です。実力派デザイナーである岩谷俊和氏を迎え、本格的なファッションブランドへと進化しようとしています。
今のマタンアヴニールは、朝倉未来選手への憧れ、アスリートが認める機能性、そしてファッションブランドとしての未来への期待など、見る人によって異なる魅力を持つブランドと言えるでしょう。この記事が、あなたが自分自身の答えを見つけるための一助となれば幸いです。