バブル時代を知る世代には懐かしく、若い世代には少し新鮮に映るかもしれない、象のマークでおなじみのハンティングワールド。
丈夫で高級感があるバッグとして一世を風靡しましたが、ネットで検索しようとすると、ダサいというネガティブな言葉が出てきて不安になった人もいるかもしれません。
そこで本記事では、ハンティングワールドがなぜ一部でダサいと言われてしまうのか、その理由を包み隠さず解説します。また、今の時代だからこそおすすめできる人や、逆におすすめできない人についても正直にお伝えします。
これから買おうか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
ハンティングワールドとは?
ハンティングワールドは、1965年にアメリカで生まれたアウトドアラグジュアリーブランドです。
創設者のボブ・リーは、ただのデザイナーではなく本物の冒険家でした。彼がアフリカへの探検旅行などを通じて、実際に過酷な環境下でも使える装備が必要だと感じて作ったのが始まりです。
このブランドの最大の特徴は、バチュー・クロスと呼ばれる独自の素材にあります。ナイロンにポリウレタンコーティングを施し、裏地には衝撃を吸収するクッション素材を挟み込んだ3層構造になっています。
もともとは冒険中にカメラや銃弾などの精密機器を守るために開発されたもので、驚くほどの軽さと耐久性を兼ね備えています。単なるファッションブランドではなく、本気の道具として生まれた背景があるのです。
ハンティングワールドがダサいと言われている理由
歴史もあり機能性も高いハンティングワールドですが、なぜダサいと言われてしまうのでしょうか。
SNSの声や市場の評価をリサーチしてみると、このブランド特有のいくつかの理由が見えてきました。
バブル時代のイメージが強すぎて古臭く見える
もっとも大きな理由は、過去の流行があまりにも凄すぎたことにあります。
1980年代から90年代にかけてのバブル期、ハンティングワールドのバッグは大学生や新社会人の制服のように誰もが持っていました。特にグリーンのショルダーバッグは街中に溢れかえっていたのです。
その当時を知る世代が今は50代や60代になっています。そのため、今の若い世代から見ると、おじさんが持っているバッグというイメージが定着してしまいました。
ファッションは時代とともに変化するものですが、特定の時代に流行りすぎたアイテムは、どうしてもその時代の遺物として見られがちです。時代遅れとか、終わったブランドという印象を持たれてしまうのは、過去の栄光が大きすぎた反動とも言えるでしょう。
中古品の劣化による見た目の悪さが印象を下げている
ハンティングワールドがダサいと言われるもう一つの、そしてかなり深刻な理由が素材の劣化問題です。
ブランドの代名詞であるバチュー・クロスという素材は、湿気に弱く、長く使っていると加水分解という化学反応を起こします。これを起こすと表面がベタベタしたり、ボロボロと剥がれたりしてしまいます。
メルカリやリサイクルショップで、表面が水ぶくれのようになったり、粉を吹いているハンティングワールドのバッグを見かけたことはないでしょうか。
こういったボロボロの状態のバッグが市場に多く出回ってしまっていることで、ブランド自体が汚い、安っぽいという誤解を生んでしまっているのです。新品の美しさを知らずに、劣化した中古品だけを見て評価している人も少なくありません。
独特なデザインや色使いが現代の服に合わせにくい
ハンティングワールドの定番といえば、深いグリーンやカーキのアースカラーに、ゴールドの金具をあわせた重厚なデザインです。
これは自然の中で目立たないように、また高級感を出すためのデザインでしたが、現代のシンプルでミニマルなファッションと合わせるには少し難易度が高いのも事実です。
今のトレンドはロゴが目立たないシンプルなものや、モノトーンのアイテムが好まれる傾向にあります。その中で、主張の強い象のロゴや、独特な丸みを帯びたフォルムは、コーディネートによっては野暮ったく見えてしまうことがあります。
センスがないと言われないためには、服とのバランスを考える必要があり、誰でも簡単におしゃれに見えるアイテムではないという点が、ネガティブな評価に繋がっているようです。
ハンティングワールドの評判・口コミ
では、実際に使っている人たちはどう感じているのでしょうか。ネット上の口コミやSNSでの声を整理してみました。
ネガティブな意見だけでなく、熱烈なファンからの支持も多いのがこのブランドの特徴です。
良い口コミ
- とにかく驚くほど軽い。レザーのバッグには戻れないくらい快適で、肩こり持ちには最高
- クッション性があるので、カメラやタブレットを入れて持ち運ぶのに安心感がある
- 最近のコラボアイテムや別注モデルはデザインが洗練されていて、普通にかっこいい
- きちんとメンテナンスをして使い込めば、味わいが出て愛着が湧く
- 一周回って今のストリートファッションに合わせると新鮮でおしゃれに見える
悪い口コミ
- 日本の湿度の高い気候だと、どうしても数年で表面がベタついてくるのが辛い
- 修理に出そうとしたら、買い直せるくらいの金額の見積もりが出て諦めた
- ブランドのロゴが大きすぎて主張が激しい気がする
- お父さんのバッグを借りてきたみたいと言われたことがある
- 中古市場で安く売られすぎていて、ブランドとしてのステータスを感じにくい
ハンティングワールドがおすすめな人
ダサいという声がある一方で、ハンティングワールドには他にはない魅力がたくさんあります。
どんな人になら自信を持っておすすめできるのか、その特徴を挙げてみます。
荷物の重さに悩みたくない人
ハンティングワールドを使う最大のメリットは、その圧倒的な軽さです。
仕事で書類やPCを持ち歩く人や、旅行で長時間移動する人にとって、バッグ自体の重さは死活問題です。バチュー・クロスは見た目の重厚感からは想像できないほど軽量です。
レザーのバッグだと重すぎて疲れてしまうけれど、ナイロンのペラペラなバッグでは安っぽくて嫌だという人には、これ以上ない選択肢になるはずです。
周りと被りたくない個性派な人
ルイ・ヴィトンやグッチといったハイブランドは街中に溢れていますが、今あえてハンティングワールドを選んでいる人は意外と少ないです。
みんなと同じブランドを持つことに安心するのではなく、自分のスタイルやこだわりを大切にしたい人にはぴったりです。特に最近は、ホワイトマウンテニアリングのような感度の高いブランドとのコラボレーションも積極的に行っており、ファッション通の間で再評価されています。
他人とは違う、通好みなアイテムを持ちたい人には強くおすすめできます。
カメラやガジェットを大切に持ち運びたい人
もともと冒険のために作られたバッグなので、中に入れたものを守る機能はずば抜けています。
生地の間に挟み込まれたウレタンフォームがクッションの役割を果たしてくれるので、カメラ愛好家や、iPadなどのガジェットをそのまま放り込みたい人にとっては非常に実用的です。
専用のカメラバッグだとデザインがいまいちなことが多いですが、ハンティングワールドなら日常のファッションに馴染ませながら、大切な機材を守ることができます。
ハンティングワールドがおすすめできない人
逆に、購入してから後悔しないために、おすすめできない人の特徴も正直にお伝えします。
メンテナンスが面倒な人
ハンティングワールドのバッグ、特にバチュー・クロスの製品は、放置しておくと日本の湿気で劣化が進んでしまいます。
使った後は風通しの良い場所で保管する、定期的に使うことで空気に触れさせるなど、ある程度の気遣いが必要です。
バッグは買ってそのまま放っておきたい、メンテナンスなんて面倒くさいという人には、バチュー素材のアイテムは向きません。すぐにベタつきが発生して、高い買い物が無駄になってしまう可能性があります。
リセールバリューを気にする人
ブランド品を買う時に、将来売る時の値段を気にする人もいるでしょう。
残念ながらハンティングワールドは、エルメスやシャネルのように買った値段以上で売れるようなブランドではありません。先ほど説明した経年劣化のリスクがあるため、中古市場での価格は低くなりがちです。
資産価値としてブランドバッグを持ちたいと考えている人にはおすすめできません。あくまで自分が使い倒す道具として割り切れる人向けです。
トレンドを最優先に追いかけたい人
今流行っている最先端のデザインや、SNS映えを一番に考えるなら、他のブランドを選んだ方が無難かもしれません。
ハンティングワールドは良くも悪くも我が道をいくブランドです。流行に合わせてコロコロとデザインを変えるようなことはしません。
トレンド感よりも、長く変わらないスタイルや、本質的な機能美に価値を感じる人でないと、すぐに飽きてしまう可能性があります。
ハンティングワールドのおすすめポイント
ここまでメリットとデメリットをお伝えしましたが、それでもやはりハンティングワールドは魅力的なブランドです。
他のブランドにはない、特有のおすすめポイントを3つ紹介します。
驚異的な軽さと耐久性
やはり一番のポイントは、素材の機能性です。
3層構造のバチュー・クロスは、ヨットの帆に使われるような技術を応用して作られています。熱や摩擦に強く、引き裂き強度も高い。それでいて空気のように軽い。
この実用性の高さは、一度使うと病みつきになります。重いレザーバッグを持って肩を痛めていた人がハンティングワールドに変えてから快適になったという話はよく聞きます。
進化する現代的なデザイン
おじさん臭いというのは過去の話になりつつあります。
最近ではクリエイティブチームに相澤陽介氏を迎えたり、現代アーティストとのコラボを発表したりと、ブランドのイメージ刷新に力を入れています。
昔ながらの定番デザインだけでなく、ブラック一色で統一されたモードなデザインや、ストリートファッションに合うようなスポーティーなアイテムも増えています。
今のハンティングワールドを知れば、きっと古臭いというイメージは覆るはずです。
どんな天候でも使えるタフさ
急な雨や汚れを気にして、高いブランドバッグを使うのをためらった経験はないでしょうか。
ハンティングワールドなら、多少の雨や泥汚れは気にする必要がありません。表面のコーティングが水を弾いてくれますし、汚れもサッと拭き取れます。
天候を気にせずガシガシ使えるタフさは、日常使いのバッグとして非常に優秀です。
ハンティングワールドのおすすめアイテム
最後に、今買うならこれというおすすめのアイテムをいくつか紹介します。
バチュー サーパス
ブランドの原点にして頂点とも言える定番シリーズです。
3層構造のオリジナル素材を使っており、機能性は間違いありません。昔流行ったグリーンも渋くて良いですが、現代のファッションに合わせるならネイビーやブラックを選ぶと失敗が少ないでしょう。
サイズ展開も豊富なので、自分のライフスタイルに合った大きさを選べます。
オールレザーのコレクション
バチュー・クロスの機能性は魅力的だけど、やっぱり加水分解によるベタつきが心配という人には、オールレザーのタイプがおすすめです。
ハンティングワールドは革製品のクオリティも非常に高く、上質なレザーを使っています。デザインはハンティングワールドらしい無骨さを残しつつ、素材が革になることで劣化の心配がなくなり、長く愛用することができます。
コラボレーションモデル
人とは違うおしゃれを楽しみたいなら、アパレルブランドやアーティストとのコラボモデルを探してみるのが一番です。
ホワイトマウンテニアリングとのコラボなどは、アウトドアの機能性と都会的なデザインが見事に融合しており、今の時代に持っても全くダサさを感じさせません。
むしろ、それどこの?と聞かれるような、一目置かれるアイテムが見つかるはずです。
まとめ
ハンティングワールドがダサいと言われるのは、過去の爆発的な流行の反動や、劣化した中古品が市場に出回っていることが主な原因でした。
しかし、その背景にある本質的な機能性や、ボブ・リーが追求した冒険への精神は、決して色褪せるものではありません。
- 重いバッグが苦手で、とにかく軽いものが欲しい
- 周りの流行に流されず、本物の道具を持ちたい
- カメラやガジェットを安全に持ち運びたい
こういった人にとって、ハンティングワールドは今でも最高のパートナーになり得ます。
大切なのは、周りの評判や過去のイメージに惑わされず、自分のライフスタイルに合うかどうかを見極めることです。
もしあなたが実用性とロマンを兼ね備えたバッグを探しているなら、今のハンティングワールドをぜひ一度手に取って確かめてみてください。きっと新しい発見があるはずです。

