首元まで暖かく、一枚でも重ね着でも様になるハイネックパーカー。
秋冬の定番アイテムですが、一部ではダサい、着こなしが難しいという声もあるようです。
気になっているハイネックパーカーがあるけれど、もしかして時代遅れに見える?と、購入をためらっている人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、ハイネックパーカーがダサいと言われる理由を分析し、おすすめできる人・できない人の特徴、具体的な人気アイテムまでを詳しく解説します。
ハイネックパーカーとは?
ハイネックパーカーは、名前の通り首元がハイネック、つまり襟が立っているデザインのパーカーです 。
普通のパーカーは首元が丸いクルーネックですが、ハイネックパーカーは首を覆うように生地が立ち上がっているのが一番の特徴です。
もともとは登山用のマウンテンパーカーのように、防寒や防風を目的としたアウトドアウェアのデザインでした 。冷たい風を防ぐための機能的なデザインが、今ではファッションアイテムとして取り入れられています 。
現在では、頭から被るプルオーバータイプと、前にファスナーが付いたジップアップタイプの2種類が主流です 。
ハイネックパーカーがダサいと言われている理由
機能的でスタイリッシュに見えるはずのハイネックパーカーが、なぜダサいと言われてしまうのでしょうか。
それには、アイテム特有のデザインが原因となるいくつかの理由があるようです。
首が詰まって見え、顔の大きさを強調してしまうから
ハイネックパーカーが避けられる一番の理由は、首元が詰まって見え、顔の大きさが目立ってしまう点です。
首を覆うデザインは、顎から鎖骨までのスペースをなくしてしまうため、首が短く見えがちです 。
首が短く見えると、その分、頭が大きく見えてしまい、全体のバランスが悪く見えてしまうのです 。
これはタートルネックでもよく言われることですが 、ハイネックパーカーにはフードの重さという特有の問題があります。
フードの重みでパーカーが後ろに引っ張られ、首元の生地が喉に詰まって窮屈に見えることがあります 。
特に首が短めの人や、顔の丸さが気になる人にとっては、この点がスタイルを悪く見せる原因になりかねません 。
本人は暖かくて快適でも、周りからは窮屈そう、顔が大きく見えるという印象を持たれ、センスがなく野暮ったいという評価につながってしまうのです。
一歩間違えると子供っぽい、あるいはオジサンっぽく見えるから
着こなしが難しいもう一つの理由は、子供っぽさとオジサンっぽさという、正反対の印象を両方与えかねない点です。
まず子供っぽく見えるのは、パーカーがもともとカジュアルなアイテムだからです 。
だらしなく大きいシルエットや派手な色、大きなロゴが入ったデザインは、大人が着ると幼い印象になりがちです 。他のアイテムで引き締めないと、部屋着のように見えてしまうこともあります 。
一方で、オジサンっぽく見えるのは、タートルネックが中高年の男性に愛用されてきたイメージと重なるからです。
タートルネックを「とっくり」と呼ぶ世代もいるように、そのイメージがハイネックにも影響しています 。体にフィットしすぎるサイズ感やくすんだ色合いは、古臭く時代遅れな印象を与えてしまうかもしれません。
このように、ハイネックパーカーは若々しい要素と大人びた要素を両方持っています。このバランスをうまく取らないと、子供っぽいかオジサンっぽいかのどちらかに偏ってしまうのです 。
機能性重視のデザインが「野暮ったい」印象を与えがちだから
ハイネックパーカーのルーツが登山などのアウトドアにあることも、ダサいイメージの一因です 。
アウトドアブランドのハイネックパーカーは、防風や防水のために光沢のあるナイロン素材や大きなポケットなどが付いていることが多くあります。これらのデザインは山やキャンプでは非常に機能的です。
しかし、これをそのまま街で着ると、機能的なデザインが過剰に見え、野暮ったい印象を与えてしまうことがあります。
都会のファッションの中では本格的な仕様が浮いてしまい、場違いな雰囲気に見えてしまうのです。
この場合、アイテム自体が悪いのではなく、着る場所とのミスマッチが原因です。機能的なデザインを街でおしゃれに着るには、スラックスや革靴など、きれいめなアイテムと組み合わせる工夫が必要になります。
ハイネックパーカーの評判・口コミ
実際にハイネックパーカーを着ている人たちのリアルな声を見ていきましょう。
良い口コミ
- 首元のボリューム感が良く、これ一枚でコーディネートが格好良く決まる 。
- 裏起毛が暖かく、マフラーなしでも冬を越せるくらい防寒性が高い 。
- 生地がしっかりしていて安っぽく見えず、洗濯してもヘタレにくい 。
- フードの立ち上がりが綺麗で小顔に見える 。
- ジップの開け閉めで印象を変えられて着回しが効く 。
悪い口コミ
- 裏起毛が抜けてインナーのTシャツにびっしり付いてしまう 。
- 数回の着用で毛玉ができてしまった 。
- 着丈が長めで、サイズ感がイメージと違った 。
- ネック部分が高すぎて、ジップを全部閉めると顎に当たって苦しいことがある 。
- アイテムによっては身幅が少し狭く感じることがある 。
ハイネックパーカーがおすすめな人
ダサいと言われる一方で、ハイネックパーカーの魅力を活かせる人もいます。次のような人にはおすすめのアイテムです。
定番のパーカーに物足りなさを感じる、大人っぽい着こなしがしたい人
普通のパーカーは、部屋着っぽさや子供っぽさが出てしまうことがあります。
ハイネックパーカーは首元に立体感があるだけで、ぐっと大人びて洗練された印象になります 。襟が立つことで顔周りが引き締まり、おしゃれをしているというきちんと感が生まれるのです。
いつものパーカーコーデをワンランク上にしたい、カジュアルだけど品のあるスタイルを目指したいという人には最適な選択肢です 。
防寒性など、ファッションに機能性を求める人
おしゃれも大事ですが、やはり快適さも重要です。
ハイネックパーカーはデザイン性だけでなく、実用性も兼ね備えています。首元をしっかり覆うことで風の侵入を防ぎ、暖かさを保ってくれます 。
マフラーがなくても首周りが暖かく、荷物を減らしたい人にもぴったりです。NIKEのテックフリースのような軽量で保温性に優れた素材や、防風フィルムを使ったモデルなら、スマートな見た目と高い機能性を両立できます 。
レイヤードスタイルで着こなしの幅を広げたい人
ハイネックパーカーは、重ね着のインナーとしても活躍します。
ジャケットやコートの下に着込むと、首元のハイネック部分が良いアクセントになります 。普通のパーカーでは出せない立体感が生まれ、コーディネート全体がこなれた印象に仕上がります。
さらにインナーとしてタートルネックやTシャツを重ねることで、より上級者向けのスタイリングも楽しめます 。
ハイネックパーカーがおすすめできない人
逆に、ハイネックパーカーのデザインがマイナスに働いてしまう人もいます。無理に着るよりは避けた方が良いかもしれません。
首が短め・太め、または顔の丸さが気になる人
これはダサいと言われる理由の裏返しです。
首が短い、あるいはがっしりしている人が首元を完全に覆うデザインを着ると、首の存在感がなくなり、顔の大きさや丸さを強調してしまう可能性があります 。
絶対に似合わないわけではありませんが、ネック部分が低めのデザインや、首周りにゆとりがあるものを選ぶなど、慎重なアイテム選びが必要です。
試着やサイズ選びを慎重に行えない人
ハイネックパーカーは、フィット感がとても重要です。
特に、肩の落ち方やネック部分の高さ、顔周りのゆとりが少し違うだけで、全体の印象が大きく変わります。
普通のパーカーなら多少サイズが合わなくてもオーバーサイズとして着こなせますが、ハイネックパーカーはサイズが合っていないと途端に不格好に見えてしまいます。
オンラインで購入する際は、着丈や身幅だけでなく、ネックの高さなどの詳細な寸法を確認し、購入者のレビューをしっかり読み込まないと失敗するリスクが高いでしょう 。
手持ちの服がカジュアル一辺倒な人
ハイネックパーカーの大人っぽさを活かすには、コーディネート全体のバランスが大切です。
スラックスやチノパン、きれいめなスニーカーといった、少し上品なアイテムと組み合わせることで魅力が引き立ちます 。
もし手持ちの服がダメージジーンズや派手なTシャツなどカジュアルなアイテムばかりだと、せっかくのハイネックデザインが活きず、全体がだらしなく子供っぽい印象になってしまう可能性があります 。
ハイネックパーカーのおすすめポイント
ここで、ハイネックパーカーの魅力を確認しておきましょう。おすすめポイントは3つです。
一点でサマになる、計算されたネックデザイン
最大のおすすめポイントは、やはり特徴的なネックデザインです。
美しく立ち上がる襟は、それ自体がアクセサリーのような役割を果たし、シンプルなコーディネートでも物足りなさを感じさせません 。顔周りを立体的に演出し、コーディネートの主役になります。
マフラー要らずの暖かさと、嬉しい小顔効果
実用性と見た目の良さを両立している点も魅力です。
首元を暖かく保つ高い防寒性は、冬の必需品であるマフラーの代わりにもなります 。そして、首元のボリューム感が、対比で顔をすっきりと小さく見せてくれる小顔効果も期待できます 。
自分に合ったボリューム感のデザインを選べば、スタイルアップの味方になってくれます。
ジップの開閉で印象を自在に操れる着回し力
これはジップアップタイプに限られますが、ファスナーの開け閉めだけで全く違う表情を見せられる点も便利です。
- 全閉め:一番上まで閉めれば、モードで都会的な印象に 。
- 半開き:胸元あたりまで開けるとVゾーンができ、首が長くすっきり見えます。首の短さが気になる人でもバランスが取りやすい着こなしです 。
- 全開け:全て開ければ、軽やかなアウターとして活躍します 。
ハイネックパーカーのおすすめアイテム
実際に多くの人から支持されている、具体的な人気アイテムを3つ紹介します。
【定番の風格】THE NORTH FACE リアビューフルジップフーディ
アウトドアブランドTHE NORTH FACEが手掛ける、定番の一着です。
フード部分に大胆に施された立体のブランドロゴ刺繍が特徴で、後ろ姿だけでそれとわかるデザインが人気です 。
素材はコットンをメインにした厚手の裏起毛生地で、非常に暖かく、しっかりとした作りが魅力 。レビューでは「購入初期は裏起毛の毛がインナーに付きやすい」という声が見られるため、最初は濃い色のインナーを避けるなどの工夫が必要かもしれません 。
全体的に着丈が長めでゆったりとしたサイズ感なので、ジャストサイズで着たい場合はワンサイズ下を検討するのも良いでしょう 。
【都会的でスマート】NIKE テックフリース フルジップパーカー
より都会的で洗練されたスタイルを好むなら、NIKEのテックフリースパーカーが最適です。
軽量なジャージー素材の間に断熱性に優れたフォーム素材を挟み込んだ独自のテックフリース生地は、驚くほど軽量でありながら高い保温性を実現しています 。
シルエットは体にフィットするスマートな設計で、野暮ったさのないモダンな見た目が特徴です。サイズを上げ下げしても着丈はあまり変わらず、主に身幅が変化するため、好みのフィット感を選びやすいのも嬉しいポイントです 。
【コスパとトレンドを両立】ZOZOTOWNで見つかる人気ブランドのパーカー
特定のブランドにこだわらず、トレンド感とコストパフォーマンスを重視するなら、ZOZOTOWNなどのファッション通販サイトで探すのがおすすめです 。
近年は、肩が落ちたドロップショルダーや、身幅の広いオーバーサイズのシルエットが主流です。また、ハリがあってシワになりにくいダンボールニットや、美しいドレープが生まれる落ち感のある生地を使ったパーカーも人気を集めています 。
手頃な価格でトレンドのデザインを取り入れられますが、品質にはばらつきがあることも。購入前には必ずユーザーレビューをチェックし、裏起毛の毛が抜けるか、毛玉はできやすいか、といった点を確認することが大切です 。
アイテム名 | ブランド | 主な特徴 | こんな人におすすめ | 注意点 |
リアビューフルジップフーディ | THE NORTH FACE | フードの立体刺繍ロゴ、厚手の裏起毛生地 | ストリート、カジュアルスタイル好き | 裏起毛の毛が抜けやすい、着丈が長め |
テックフリース フルジップパーカー | NIKE | 軽量で保温性の高い独自素材、スマートなシルエット | 都会的、アスレジャースタイル好き | 細身なので体型を選ぶ可能性あり |
トレンドデザインパーカー | ZOZOTOWN内ブランド | オーバーサイズ、ドロップショルダー、多様な素材 | トレンドを重視し、コスパを求める人 | 品質やサイズ感はレビューの確認が必須 |
まとめ
ハイネックパーカーがダサいと言われるのは、いくつかの理由がありました。
しかし、それはアイテムの選び方や着こなし方で解決できる問題です。
ポイントは、自分の体型に合ったネックの高さやシルエットを選ぶこと、そしてコーディネート全体のバランスを考えることです。
これらの点を押さえれば、ハイネックパーカーは暖かさとおしゃれを両立できる便利なアイテムになります。この記事を参考に、自分にぴったりの一着を見つけてみてください。