バックパック界のロールスロイスとも呼ばれるグレゴリー 。その背負い心地と丈夫さで、世界中に多くのファンがいます。
アウトドアだけでなく、普段使いのバッグとしても定番です。
しかし、一部ではダサい、時代遅れだという声も聞かれます。高品質なのに、なぜそう言われるのでしょうか。
この記事では、グレゴリーがダサいと言われる理由をSNSなどの声をもとに解説します。実際の評判や、どんな人におすすめできるか・できないかも紹介するので、購入を迷っている人は参考にしてください。
グレゴリーとは?
グレゴリーは、1977年にアメリカのカリフォルニアで生まれたバックパック専門ブランドです 。
創業者のウェイン・グレゴリーは、14歳でバックパックを自作して以来、生涯をかけて最高のバックパックづくりを追求しました 。
グレゴリーの考え方を象徴するのが、パックは背負うのではなく、着るものだという言葉です 。バッグをただの袋ではなく、体を快適にする道具と捉えているのです 。
この考えから、業界で初めて身長や性別に合わせたサイズ展開を始め、一人ひとりの体型に合うバックパックを作りました 。
そのフィット感と丈夫さは高く評価され、登山家だけでなく米軍特殊部隊にも採用された実績があります 。今ではアウトドア用から普段使いまで、幅広い製品が作られています 。
グレゴリーがダサいと言われている理由
品質と歴史で評価されるグレゴリーですが、なぜ一部でダサいというイメージがあるのでしょうか。SNSなどの声から、4つの理由が見えてきました。
90年代の流行が「時代遅れ」のイメージに
グレゴリーが時代遅れに感じられる理由の一つは、1990年代の日本での大ブームです 。
当時、ファッションアイテムとして若者の間で爆発的に流行したため、その頃を知る世代からは、昔流行ったブランドという印象が強く残っています。
熱狂的なブームを経験したブランドは、その時代の象徴として記憶されがちです。そのため、今のトレンドだけを追う人からは、少し古いという感覚を持たれてしまうのかもしれません。
アウトドア感が強く「おじさんっぽい」
グレゴリーの原点は、本格的な登山用バックパックです。そのため、登山好きのおじさんが使っているイメージを持つ人も少なくありません 。
機能性を最優先した丈夫なデザインや分厚いストラップは、アウトドアでは絶大な信頼性があります。
しかし、その機能的なデザインが都会的なファッションと合わさると、野暮ったい、カジュアルすぎると感じる人もいるようです 。特に、ウエストポーチを腰に巻くスタイルは、おじさんっぽさが出やすいという声も見られます 。
ロゴの変更で昔のデザインを惜しむ声
グレゴリーはこれまでに何度もロゴデザインを変更しており、昔からのファンの間では旧ロゴの方が良かったという声が根強くあります 。
特に90年代の紫タグや2015年までのシルバータグは、古着市場で高値が付くほどの人気です 。
こうした旧ロゴに愛着がある人からすると、今のロゴは味気なく、ダサいと感じてしまうことがあるようです 。
定番アイテムは「人と被りやすい」
グレゴリーのデイパックなどは、長年愛される定番アイテムです。
その結果、街中や学校、職場で同じバッグを持っている人に会う確率が高くなります 。
ファッションで個性を出したい人にとって、人と被ることは避けたいポイントです。多くの人が持っていることで、ありきたりでセンスがないという評価につながってしまうのかもしれません。
グレゴリーの評判・口コミ
SNSや通販サイトのユーザーの声を、良い点と悪い点に分けてまとめました。
良い口コミ
- 重い荷物でも肩が痛くならない。体にフィットして背負っているのを忘れるほど
- 生地もジッパーも丈夫で10年以上使える。まさに一生モノ
- PCを入れる場所やポケットが使いやすく、通勤や通学にとても便利
- たくさん入って両手が空くので、子どもとのお出かけにぴったり
- 流行に左右されないデザインで合わせやすい。結局グレゴリーに戻ってくる
悪い口コミ
- デイパックにサイドポケットがなく、飲み物の収納が不便
- 昔ながらのモデルは中の仕切りが少なく、小物がごちゃごちゃになる
- 品質は良いけれど、値段が高めで気軽に買えない
- 今のロゴが好きになれない。昔の方がかっこよかった
- 人気なので仕方ないが、街で同じバッグの人とよく会うのが少し恥ずかしい
グレゴリーがおすすめな人
これまでの評判から、グレゴリーはどんな人におすすめできるかを紹介します。
背負い心地と機能性を重視する人
パソコンや本など、日常的に重い荷物を運ぶ人にとって、グレゴリーの背負い心地は大きな助けになります。
人間工学に基づいて作られたショルダーハーネスが肩への負担を減らし、荷物が軽くなったように感じさせてくれます 。見た目のおしゃれさより、日々の快適さを求める人には最高の選択肢です。
一つのものを長く大切に使いたい人
グレゴリーの製品は、とても丈夫で長持ちします 。
数年で買い替えるのではなく、一つのものを大切に長く使いたいという価値観を持つ人にぴったりです。デザインも流行に左右されないものが多く、10年後も使い続けられるでしょう 。
仕事も休日も一つのバッグで済ませたい人
平日の通勤から休日のレジャーまで、一つのバッグで済ませたい人にもグレゴリーはおすすめです。
カバートシリーズのようなビジネス向けモデルはもちろん、定番のデイパックも黒を選べば多くの職場で使えます 。オンとオフでバッグを使い分ける手間を省きたい人にとって、グレゴリーの汎用性は大きな魅力です。
グレゴリーがおすすめできない人
一方で、グレゴリーが合わない人もいます。
トレンドのファッションが好きな人
その時の流行や今っぽさを一番に考える人には、グレゴリーは少し物足りないかもしれません。
グレゴリーの魅力は時代を超えた定番デザインにあるため、トレンドの最先端を行くブランドではありません 。バッグをファッションの主役として持ちたいなら、他のブランドの方が満足できるでしょう。
小物を細かく整理したい人
デイパックのようなクラシックなモデルは、中の構造がとてもシンプルです 。
大きな収納スペースが一つあるだけで、細かい仕切りはほとんどありません。そのため、小物をきっちり分けて収納したい人は、バッグの中が散らかってストレスを感じるかもしれません。
ただし、ビジネス向けのモデルなど収納が豊富なタイプもあるので、モデル選びで解決は可能です 。
人と被るのが嫌な人
グレゴリーは人気が高く、多くの人が使っています 。
そのため、他の人とは違う特別なアイテムを持ちたいという人には向いていません。街で同じバッグの人を見かけて、がっかりする可能性があります。
グレゴリーのおすすめポイント
グレゴリーが長く愛されるのには、他のブランドにはない強みがあるからです。
まるで「着る」ようなフィット感
グレゴリーの一番の魅力は、ブランドの哲学でもある着るようなフィット感です 。
クッション性の高いショルダーストラップが、肩から背中にかけて吸い付くようにフィットします 。本格的な登山用モデルでは、背中の長さに合わせてサイズ調整も可能です 。このこだわりが、荷物の重さを分散させ、長時間でも疲れにくい背負い心地を生み出しています 。
軍にも納入されたほどの耐久性
グレゴリーは、品質と耐久性に一切妥協しません。
多くのモデルで使われている高密度のナイロンは、摩擦にとても強い素材です 。壊れやすいジッパーには、丈夫なYKK製の特大サイズを採用しています 。
かつて米軍に製品を供給していた事実が、その品質の高さを物語っています 。
用途で選べる豊富なラインナップ
グレゴリーはアウトドアのイメージが強いですが、製品の種類はとても豊富です 。
普段使いに最適なライフスタイルシリーズ、本格的な登山に対応するテクニカルシリーズ、PC収納に特化したカバートシリーズなど、あらゆるニーズに応える製品がそろっています 。
グレゴリーのおすすめアイテム
数ある製品の中から、特に人気が高く、ブランドを象徴する4つの定番アイテムを紹介します。
デイパック
40年以上もほぼ形を変えずに愛され続けている、グレゴリーの顔とも言えるモデルです 。
涙のしずくのようなティアドロップ型と、斜めに走るフロントポケットが特徴。どんな使い方にも耐える丈夫さで、長く使い込みたい人に最適です 。
オールデイ
デイパックの良さを引き継ぎつつ、現代の生活に合わせてより使いやすくしたモデルがオールデイです 。
デイパックにはないサイドポケットが追加され、ペットボトルや折りたたみ傘をスムーズに収納できます 。収納力と使い勝手のバランスが良く、通勤・通学から日帰りのお出かけまで、一日中活躍してくれます 。
カバートミッションデイ
ビジネスバッグもグレゴリー、という選択肢を定着させたビジネスリュックの名作です 。
すっきりとした四角いデザインは、スーツにも自然に馴染みます。内部にはPC専用の収納や、書類、小物を効率的にしまえる多彩なポケットが備わっています 。グレゴリーならではの快適な背負い心地と、ビジネスで求められる機能性を両立しています。
テールメイトS
リュックと並ぶグレゴリーの代名詞が、このテールメイトです 。
体にフィットするよう立体的に作られており、ウエストバッグとしても、斜めがけのボディバッグとしても快適に使えます。見た目以上に収納力があり、長財布やスマートフォン、ペットボトルなどが余裕で入ります 。旅行のサブバッグや近所への散歩など、身軽に行動したい日に最適です。
まとめ
グレゴリーが一部でダサいと言われるのは、その長い歴史やアウトドアというルーツ、そして人気の高さが理由のようです。
しかしそれは、長く多くの人に愛されてきた証拠とも言えます。
トレンドを追いかけたい人や、個性的なものを持ちたい人には合わないかもしれません。
ですが、快適さや丈夫さ、流行に左右されないデザインを求めるなら、グレゴリーはとても良い選択肢です。
最終的にダサいかどうかは個人の価値観によります。イメージだけでなく、製品そのものの良さを見て判断すれば、長く使える良いパートナーが見つかるでしょう。