オランダ発のデニムブランド、ジースターロウ(G-Star RAW)。
立体裁断デニムという画期的なジーンズで知られ、世界中にファンを持つブランドです。
しかし、一部では「ジースターロウはダサい」という声も聞かれます。
そこで本記事では、ジースターロウがダサいと言われる理由と、どんな人におすすめできるのか、またはできないのかを評判や口コミを交えて解説します。
「ジースターロウのジーンズが欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人はぜひ参考にしてください。
ジースターロウとは?
ジースターロウは、1989年にオランダのアムステルダムで設立されたデニムブランドです 。
ブランドの哲学は「Just the Product(プロダクトこそすべて)」 。
この言葉通り、素材や加工、裁断に徹底的にこだわり、デニムの可能性を追求し続けています。
特に有名なのが、1996年に発表された世界初の立体裁断ジーンズ「Elwood(エルウッド)」です 。
人間の体の動きに合わせて設計されたこのジーンズは、デニム業界に革命を起こしました。
また、加工されていない生デニム(RAWデニム)をファッションアイテムとして広めたのもジースターロウの功績です 。
ジースターロウがダサいと言われている理由
革新的でこだわり抜かれた製品作りで知られるジースターロウですが、なぜダサいというイメージがついてしまったのでしょうか。
その理由をSNSやネット上の意見から探ってみました。
デザインの癖が強く、時代遅れに見える
ジースターロウの最大の特徴である立体裁断は、膝のパッチやねじれた縫い目など、デザインに強い個性を与えています 。
この独特なデザインが、一部の人からは「ゴテゴテしていて野暮ったい」「デザインが古く感じる」と見られてしまうようです。
特に、現在はシンプルなストレートジーンズやワイドパンツが主流のため、ジースターロウの凝ったデザインは時代遅れだと感じる人が少なくありません。
2000年代に流行したブランドというイメージも強く、Y2Kリバイバルの波に乗り切れていない印象も、時代遅れ感を強める一因かもしれません 。
「おじさんが着るブランド」というイメージがある
ジースターロウが日本で人気を博したのは2000年代。当時、最先端のファッションとして楽しんでいた若者たちは、今や30代〜40代になっています 。
そのため、若い世代からは「お父さん世代のブランド」というイメージを持たれがちです。
実際に、ファッションコーディネートサイトでは40代向けの着こなしが紹介されていることもあり、若者にとっては少し手を出しにくい存在になっているようです 。
価格が高く、手を出しにくい
ジースターロウのジーンズは、2万円台から3万円台のものが多く、決して安い買い物ではありません 。
品質やデザインにこだわっているからこその価格設定ですが、ファストファッションに慣れた層からすると、単純に「高い」と感じてしまうでしょう。
この価格の高さが、一部で「コスパが悪い」「値段の割にデザインが…」といったネガティブな評価に繋がっている可能性もあります。
ジースターロウの評判・口コミ
実際にジースターロウのアイテムを愛用している人は、どのように感じているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミをまとめました。
良い口コミ
- とにかく履き心地が良い。立体裁断のおかげで動きやすい
- シルエットが綺麗で、足がすっきりスマートに見える
- ヒップラインが綺麗に出るのが嬉しい
- シンプルな服に合わせてもデザインが効いているのでお洒落に見える
- ストレッチが効いていて、ジャージのように楽
悪い口コミ
- デザインに癖があって合わせる服を選ぶ
- ロゴやステッチの主張が少し強い
- 昔流行ったイメージがあって少し恥ずかしい
- 若い子が着ているイメージがあまりない
- 価格が高い
ジースターロウがおすすめな人
では、どのような人にジースターロウはおすすめなのでしょうか。
履き心地や動きやすさを重視する人
ジースターロウの最大の魅力は、立体裁断による抜群の履き心地です 。
デニム特有の窮屈さが苦手な人でも、ストレスなく着用できます。
バレエダンサーやアスリートにも愛用者がいるほどで、その動きやすさは折り紙付きです 。
アクティブな趣味を持つ人や、長時間デニムを履くことが多い人には最適なブランドと言えるでしょう。
筋肉質で体型に合うデニムを探している人
ラグビー選手のようながっしりとした体型の人からも、ジースターロウのデニムは高く評価されています 。
ストレッチ性に優れた素材と、体にフィットする立体的な作りが、筋肉質な脚でも窮屈さを感じさせません。
太ももが張っていて市販のジーンズが合わない、という悩みを抱えている人は、一度試してみる価値があります。
他の人と被らない個性的なデニムが欲しい人
ジースターロウのデザインは、良くも悪くも個性的です。
シンプルなデニムでは物足りない、一目でどこのブランドか分かるようなデザインが好き、という人にはぴったりです。
計算された土臭さや武骨な雰囲気は、他のブランドにはない魅力です 。
ジースターロウがおすすめできない人
一方で、ジースターロウが合わない人もいます。
シンプルでクリーンなファッションが好きな人
ミニマルでシンプルなスタイルを好む人にとって、ジースターロウのデザインは過剰に感じられるかもしれません。
装飾を削ぎ落としたクリーンなファッションが好きな人には、他のブランドの定番ジーンズの方が合わせやすいでしょう。
トレンドに敏感で流行を追いかけたい人
ジースターロウは、独自のスタイルを貫くブランドであり、毎シーズンのトレンドを色濃く反映するタイプではありません。
そのため、常にファッションの最先端を追いかけたい人には、少し物足りなく感じる可能性があります。
Y2Kファッションがリバイバルしている中でも、現在の主流であるローライズやバギーとは少し異なる、独自の路線を進んでいます 。
ブランドロゴが目立つのが苦手な人
ジースターロウのアイテムは、ポケットのステッチやタグなどでブランドを主張するデザインが比較的多いです。
さりげないデザインを好み、ブランドロゴが目立つことに抵抗がある人には、あまり向いていないかもしれません。
ジースターロウのおすすめポイント
改めて、ジースターロウの魅力を3つのポイントで確認しておきましょう。
立体裁断が生み出す唯一無二のフィット感
やはりジースターロウを語る上で欠かせないのが、3Dデニムです 。
脚のラインに沿ってねじれるように設計されたシームや、動きやすさを考慮した膝の切り替えなど、穿く人のことを考え抜いた構造になっています 。
この唯一無二のフィット感は、一度体験すると他のデニムに戻れなくなる人も多いようです。
こだわり抜かれたディテールと加工技術
「Just the Product」の哲学が示す通り、細部にまでこだわりが詰まっています 。
バイクパンツから着想を得た機能的なポケットやパッチ、長年穿き込んだようなリアルな色落ち加工など、デニム好きの心をくすぐるディテールが満載です 。
長く愛用できる品質の高さ
価格は高めですが、その分、生地や縫製はしっかりしています。
特にRAWデニム(生デニム)は、穿き込むほどに自分の体に馴染み、世界に一本だけのジーンズに育っていきます 。
流行り廃りに関係なく、良いものを長く使いたいと考える大人にこそ、その価値が分かるブランドです。
ジースターロウのおすすめアイテム
5620 G-Star Elwood(エルウッド)
1996年に登場した、ブランドの象徴とも言えるモデルです 。
バイク乗りのジーンズから着想を得たデザインで、膝のニーパッチや踵のヒールガードが特徴 。
立体裁断の原点であり、ジースターロウの世界観が最も色濃く反映された一本です。
Arc 3D(アーク)
脚の縫い目が内側にねじれているのが最大の特徴 。
このツイステッドシームによって、脚を包み込むような美しいアーチ状のシルエットが生まれます 。
スリムフィットでありながら、驚くほど動きやすく快適な履き心地を実現しています 。
D-Staq(ディースタック)
ワークウェアであるチノパンのディテールと、伝統的なデニムを融合させたハイブリッドなデザインが特徴です 。
ポケットが多く、機能性が高いのも魅力。
モダンで洗練されたシルエットで、幅広いスタイルに合わせやすいモデルです。
まとめ
ジースターロウがダサいと言われるのは、その個性的すぎるデザインが現在のシンプルなトレンドと合っていないことや、一昔前に流行したブランドというイメージが主な理由のようです。
しかし、その一方で、立体裁断による圧倒的な履き心地や、こだわりのディテールは、多くの熱狂的なファンを惹きつけています。
トレンドに流されず、本当に品質が良く、自分の体にフィットする一本を探している人にとって、ジースターロウは最高の選択肢となり得るでしょう。
この記事を参考に、自分にとってジースターロウが「アリ」か「ナシ」か、判断してみてください。



