冬の寒さを凌ぐ強い味方、フライトキャップ。「暖かくて便利そうだけど、なんだか野暮ったく見える…」「おしゃれに着こなすのが難しそう…」と感じている方もいるかもしれません。
この記事では、フライトキャップがなぜダサいと言われるのか、またおすすめできる人・できない人を解説します。
フライトキャップとは？
フライトキャップは、その名の通り、飛行機のパイロットが着用していた帽子がルーツです。
黎明期の航空機は現代と比べると機密性が低く、文字通り命がけのフライトを強いられたパイロットたちにとって、極寒の空で頭部を寒さから守ることは非常に重要でした。
そこで生まれたのが、顔周りから耳、首筋までをしっかりと覆うデザインのフライトキャップです。素材は、防寒性の高いファー、ボア、レザー、ナイロンなどが用いられ、厳しい寒さの中でもパイロットの頭部を暖かく保ちました。
その後、その機能性と独特のデザインが一般にも広まり、特にウィンタースポーツやアウトドアシーンで愛用されるようになり、冬の定番アイテムとして定着しました。
近年では、素材やデザインも多様化し、防寒性だけでなく、ファッションアイテムとしての側面がより一層強まっています。
フライトキャップがダサいと言われている理由
フライトキャップが「ダサい」と言われる理由を紹介します。着こなし方によっては、野暮ったく見えたり、子供っぽく見えてしまうことがあるため、敬遠している方もいるかもしれません。
サイズが大きすぎるとアンバランスになる
フライトキャップは、そのボリュームのあるシルエットが特徴です。
そのため、サイズ選びは非常に重要で、大きすぎるサイズを選んでしまうと、頭が大きく見え、全体のバランスが崩れてしまいます。
特に、小柄な方が大きすぎるフライトキャップをかぶると、帽子だけが浮いてしまい、アンバランスな印象を与えてしまいます。
逆に、小さすぎるサイズを選ぶと、窮屈に見え、快適に着用することができません。適切なサイズを選び、顔の大きさと帽子のバランスを考慮することが大切です。
試着をして、自分に合ったサイズを見つけることをおすすめします。
安っぽく見えることがある
フライトキャップに使われる素材は様々ですが、素材選びを間違えると、安っぽく見えてしまったり、コーディネート全体でミスマッチを起こしてしまうことがあります。
特に、安価なフェイクファーや化繊素材のものは、光沢が不自然だったり、毛並みが悪かったりすることがあり、全体のコーディネートを台無しにしてしまう可能性があります。
上質な素材、例えばリアルファーや高品質なフェイクファー、しっかりとした質感のレザーなどを選ぶことで、フライトキャップの持つ本来の魅力を引き出し、高級感を演出することができます。
また、コーディネート全体の素材感とのバランスも考慮することが大切です。
合わせる服装が難しい
フライトキャップは、カジュアルな服装には比較的合わせやすいですが、きれいめな服装にはやや合わせにくいという側面があります。
特に、ファー素材のフライトキャップは、カジュアル感が強いため、きれいめな服装に合わせる場合は、素材や色選び、他の小物とのバランスを考慮する必要があります。
例えば、ウール素材やスエード素材のシンプルなフライトキャップであれば、きれいめなコートやジャケットにも合わせやすいでしょう。
また、色も黒やネイビー、グレーなどの落ち着いた色を選ぶことで、きれいめなコーディネートにも馴染みやすくなります。
時代遅れに感じる
フライトキャップは、昔からある定番アイテムのため、デザインによっては古臭く見えてしまうことがあります。
特に、昔ながらのパイロット帽のような、ゴーグルと一体になったデザインや、過剰な装飾が施されたものは、現代のファッションには合わない場合があります。
最近では、素材やシルエット、ディテールなどがアップデートされた、モダンなフライトキャップが多く登場しています。
例えば、ファーのボリュームを抑えたものや、シンプルなデザインのもの、異素材を組み合わせたものなど、トレンドを取り入れたデザインを選ぶことで、古臭い印象を避けることができます。
フライトキャップの評判・口コミ
フライトキャップの評判は、暖かさや機能性を高く評価する声が多い一方で、着こなしが難しいと感じている人も少なくありません。ここでは良い口コミと悪い口コミを紹介します。
良い口コミ
- とにかく暖かい！真冬の寒さでも耳まで暖かく、本当に助かる。特に自転車に乗るときや、風の強い日に重宝しています
- 防寒性が高いので、アウトドアシーンで大活躍。スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツはもちろん、冬のキャンプやハイキングにも最適です。
- コーディネートのアクセントになるので、シンプルな服装に合わせるだけでおしゃれに見える。特に、暗くなりがちな冬のコーディネートに、明るい色のフライトキャップを合わせると、差し色になって良い。
悪い口コミ
- ボリュームがあるので、バランスを取るのが難しく、なかなかうまく着こなせない。特に、背が低いので、帽子にばかり目が行ってしまう。
- 服装によっては子供っぽく見えてしまうのが悩み。特に、カジュアルすぎる服装に合わせると、幼く見えてしまう気がする。
- 室内に入ると暑すぎて、脱がないといけないのが面倒。持ち運びも少し邪魔になる。
フライトキャップがおすすめな人
フライトキャップは、以下のような人におすすめです。
寒がりで防寒性を重視する人
フライトキャップは、耳までしっかりと覆うデザインのため、防寒性は抜群です。寒がりな方や、冬のアウトドアアクティビティを楽しむ方には特におすすめです。特に、北海道や東北地方など、寒さの厳しい地域に住んでいる方にとっては、冬の必需品と言えるでしょう。
カジュアルなスタイルを好む人
フライトキャップは、カジュアルなスタイルと相性が抜群です。デニムやスウェット、パーカー、ダウンジャケットなどのカジュアルなアイテムと合わせることで、こなれ感のあるおしゃれなコーディネートを作ることができます。ストリートファッションやアウトドアテイストのファッションが好きな方にもおすすめです。
個性をプラスしたい、コーディネートのアクセントを探している人
シンプルなコーディネートにフライトキャップをプラスすることで、個性を演出することができます。素材や色、デザインによって様々な表情を見せるので、マンネリ化したコーディネートに変化を加えたい時にも役立ちます。特に、シンプルなモノトーンコーディネートに、差し色となるフライトキャップを合わせると、おしゃれ度がぐっとアップします。
フライトキャップがおすすめできない人
逆に、フライトキャップがおすすめできない人もいます。
きれいめなスタイルを好む人
フライトキャップは、カジュアルなアイテムなので、きれいめなスタイルには合わせにくいです。
フォーマルなシーンや、オフィスなどのビジネスシーンには不向きと言えるでしょう。どうしてもきれいめな服装に合わせたい場合は、ウール素材やスエード素材などの上品な素材を選び、色も黒やネイビー、グレーなどの落ち着いた色を選ぶようにしましょう。
また、他の小物も革靴や革の手袋など、きれいめなアイテムで統一することで、バランスを取ることができます。
ボリュームのある帽子が苦手な人、顔の形によっては似合わない場合も
フライトキャップは、ボリュームのあるデザインのため、ボリュームのある帽子が苦手な方には不向きです。
また、顔の形によっては、バランスが悪く見えてしまうこともあります。特に、丸顔の方は、帽子によって顔がより丸く見えてしまうことがあるため注意が必要です。
面長の方は、比較的どんなフライトキャップでも似合いやすいと言われています。試着をして、自分に似合うかどうかを確認することをおすすめします。
室内で長時間過ごすことが多い人
フライトキャップは防寒性が非常に高いため、室内で長時間過ごす場合は暑すぎてしまうことがあります。特に、暖房の効いた室内では、汗をかいてしまうこともあるかもしれません。
室内では脱ぐことを前提に、持ち運びやすいものを選ぶと良いでしょう。最近では、コンパクトに折り畳めるフライトキャップも販売されているので、そういったものを選ぶのもおすすめです。
フライトキャップのおすすめポイント
フライトキャップには、以下のようなおすすめポイントがあります。
圧倒的な暖かさ
何と言っても、その最大の魅力は圧倒的な暖かさです。耳までしっかりと覆うデザインと、防寒性の高い素材によって、真冬の寒さからしっかりと守ってくれます。
特に、寒冷地に住んでいる方や、ウィンタースポーツを楽しむ方にとっては、必需品と言えるでしょう。風の強い日でも、耳や顔周りを冷たい風から守ってくれるので、体感温度が大きく変わります。
コーディネートのアクセントとして活躍する
シンプルなコーディネートにプラスするだけで、おしゃれなアクセントになります。
素材や色、デザインによって様々な表情を見せるので、コーディネートの幅を広げてくれます。例えば、デニムジャケットにシンプルなニット、そしてフライトキャップを合わせれば、カジュアルながらもこなれ感のあるスタイルが完成します。
また、暗くなりがちな冬のコーディネートに、明るい色や柄のフライトキャップを合わせると、差し色になり、おしゃれ度がぐっとアップします。
豊富なデザインバリエーションがある
素材、色、デザインなど、非常に豊富なバリエーションがあります。
定番のファー素材のものから、レザーやナイロン素材のもの、シンプルなデザインから個性的なデザインのものまで、自分のスタイルに合ったものを見つけやすいのが魅力です。
最近では、リバーシブルで使えるものや、イヤーフラップ（耳当て）を上げ下げできるものなど、機能性に優れたフライトキャップも登場しています。
機能性と実用性が高い
フライトキャップは、その高い防寒性から、アウトドアシーンでも大活躍します。
スキーやスノーボード、登山、キャンプ、釣りなど、寒い場所で長時間過ごす際には、フライトキャップは強い味方になります。
また、風を防ぐ効果も高いので、バイクや自転車に乗る際にもおすすめです。
フライトキャップのおすすめアイテム
フライトキャップは、素材、デザイン、機能性など、様々な要素によって個性豊かなアイテムが存在します。ここでは、数あるフライトキャップの中から、特におすすめのアイテム・モデルをいくつかご紹介します。自分のスタイルや用途に合ったフライトキャップを見つけるための参考にしてください。
ザ・ノース・フェイス
アウトドアブランドとして絶大な人気を誇るザ・ノース・フェイス。そのフライトキャップである「フロンティアキャップ」は、高い機能性と洗練されたデザインが魅力です。
ザ・ノース・フェイスらしい、機能性とデザイン性を兼ね備えたフライトキャップです。アウトドアシーンはもちろん、普段使いにもおすすめです。
CA4LA（カシラ）
確かな日本製の技術と遊び心あふれるデザインで人気を集めるCA4LA（カシラ）。
中でも冬の定番として長年愛されているのが、ラビット風フェイクファーを使用した飛行帽です。
高密度ナイロンオックス生地と、毛足が長く上質なフェイクファーを組み合わせたこのアイテムは、暖かさと軽さを見事に両立。見た目にも暖かく、実際に被るとその驚くほどの軽さを実感できます。
防寒具としてはもちろん、普段のコーディネートに加えるだけでおしゃれ度がアップする洗練されたデザインは、ストリートスタイルとも相性抜群。男女問わず使えるユニセックス仕様も魅力です。
さらに、サイズ調節機能付きで、自分にぴったりのフィット感を楽しめます。
HIGHER（ハイヤー）
「現状に満足せず、常に高みを目指す」という想いが込められたブランド、HIGHER（ハイヤー）。MADE IN JAPANにこだわり、日本の職人による丁寧なものづくりが特徴です。
「耳当て付きの帽子は暖かそうで気になるけれど、ボリュームが出過ぎたり、可愛らしくなりすぎたりするのが心配…」と感じている方もいるかもしれません。HIGHERのハンターキャップは、そんな方にもおすすめです。
耳当てのボアが程よく、すっきりと被れるため、大人の男性でも抵抗なく取り入れられます。ちょっとしたお出かけから旅行まで、冬のあらゆるシーンで活躍してくれるでしょう。
まとめ
フライトキャップは、確かに着こなしが難しいアイテムではありますが、サイズ選び、素材選び、コーディネートをしっかりと考慮すれば、おしゃれに見せることが可能です。
単なる防寒具としてではなく、ファッションアイテムとして取り入れることで、冬のコーディネートをより一層楽しむことができるでしょう。
