コロンとした形が特徴的で、ここ数年ですっかり定番になった巾着バッグですが、ネットで検索するとダサいというネガティブなワードが出てきて不安になる人もいるかもしれません。
ロエベやプラダといったハイブランドも力を入れているアイテムなのに、なぜそんなふうに言われてしまうのでしょうか。
そこで今回は、巾着バッグがダサいと言われる理由や、実際の利用者の口コミ、おすすめできる人とできない人の特徴をまとめてみました。これから買おうか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
巾着バッグとは?
巾着バッグは、その名の通り口元を紐で絞って開け閉めする袋状のバッグのことです 。
日本では昔から信玄袋や合切袋として親しまれてきた形ですが、最近のファッションシーンでは、レザーやナイロンなど様々な素材で作られたものが流行しています。
かっちりしたバッグとは違って、持つだけでリラックスした雰囲気や抜け感が出せるのが特徴で、ちょっとしたお出かけに便利なサイズ感のものが多く出ています。
巾着バッグがダサいと言われている理由
SNSや口コミを調べてみると、ダサいと言われるにはそれなりの理由があることがわかってきました。特定のブランドが悪いというよりは、日本ならではの事情や使い方の問題が大きいようです。
給食袋や体操着入れに見えてしまうから
一番多かった意見がこれです。私たち日本人は子供の頃、給食袋や体操着入れとして巾着袋を使っていましたよね。
その記憶が強烈に残っているため、大人が巾着を持っているのを見ると、どうしても当時の記憶と結びついてしまうようです。
特に、ペラペラの薄い生地のものや、生成りのコットン素材のものだと、どうしても生活感が出てしまいます。数百円の袋に見えてしまうという辛辣な意見もありました 。
コーディネートのバランスが悪いから
おしゃれな人があえてハズしアイテムとして持つのは素敵なんですが、ただなんとなく持っているだけだと、だらしなく見えてしまうことがあります。
例えば、カチッとしたスーツやきれいめな服装に、カジュアルすぎる布の巾着を合わせると、チグハグな印象になります。
また、紐を長くしすぎてだらんと下げていると、重心が下がってスタイルが悪く見えたり、覇気がないように見えたりすることも、ダサいと言われる原因のひとつのようです 。
使いにくそうで無理している感があるから
おしゃれのために不便さを我慢している姿が、見ていて痛々しいという声もありました。
巾着バッグは紐を結んだり解いたりする手間がかかります。レジ前や改札でもたついている姿は、あまりスマートではありません。
また、荷物を入れすぎてパンパンになっていたり、逆に重みで形が崩れていたりすると、余裕がない印象を与えてしまいます 。
トレンドのピークを過ぎて今さら感があるから
一時期ものすごく流行った反動で、今から買うのは遅いんじゃないかと感じる人もいるようです。
ファッションに敏感な人たちは常に新しいものを求めているので、数年前に爆発的に流行った型を今持っていると、情報が古い人というレッテルを貼られてしまうことがあります。
ただ、これは一部のトレンドに厳しい層の意見であって、今は定番アイテムとして定着しつつあるという見方もできます。
巾着バッグの評判・口コミ
ここでは、実際に使っている人のリアルな声をまとめてみました。良い意見と悪い意見、両方を知っておくことで失敗を防げるはずです。
良い口コミ
- カチッとした服に合わせると程よい抜け感が出て、おしゃれに見える
- コロンとした丸い形がかわいくて、アクセサリー感覚で持てる
- 見た目は小さいけれどマチが広いので、財布やスマホなど最低限のものはしっかり入る
- 紐の持ち方を変えれば、手持ちにも肩掛けにも斜めがけにもできて便利
- ハイブランドのバッグの中では比較的値段が安いので、憧れのブランドに手が届きやすい
悪い口コミ
- 会計の時やスマホを出したい時に、いちいち紐を緩めるのが面倒くさい
- 口が完全に閉まらないものだと、中身が見えたり防犯面で不安だったりする
- 紐が長すぎて歩いている時に邪魔になることがある
- 柔らかい素材だと荷物の重みで形が崩れてしまって、だらしない印象になった
- 家族にゴミ出しに行くの?とかお弁当袋?とからかわれて恥ずかしかった
巾着バッグがおすすめな人
巾着バッグは誰にでも合うわけではありませんが、次のような人にはとてもおすすめできるアイテムです。
抜け感のあるスタイルが好きな人
全身をキメキメにするのではなく、どこかに隙を作っておしゃれを楽しみたい人にはぴったりです。
メンズライクな服に合わせたり、きれいめなワンピースをカジュアルダウンさせたりと、コーディネートの調整役として上手に使える人に向いています 。
荷物が少なくて身軽な人
荷物が少ないことは、巾着バッグをおしゃれに持つための絶対条件と言ってもいいかもしれません。
財布は小さめ、メイク道具もリップくらい、というようなミニマリスト志向の人なら、バッグの形を崩さずにスマートに持ち歩けます。
素材感を楽しみたい人
バッグに機能を求めるというよりは、革の質感やデザインそのものを楽しみたい人におすすめです。
上質なレザーや季節感のあるファーなど、素材の良さを味わうアイテムとして捉えられる人なら、多少の不便さも気にならないはずです 。
巾着バッグがおすすめできない人
逆に、次のようなタイプの人は、買ってから後悔する可能性が高いので注意が必要です。
機能性や効率を重視する人
バッグは片手でサッと開けられないと嫌だ、という人には向きません。
ファスナーやマグネットで簡単に開閉できるバッグに慣れていると、いちいち紐を操作するアクションがストレスになります。レジ前でイライラしたくない人は避けたほうが無難です 。
服装とのバランスを考えるのが面倒な人
巾着バッグは、紐の長さや持ち方で印象が大きく変わります。
自分の身長に合わせて紐を調整したり、全身鏡でバランスを見たりするのが面倒だと感じる人にはおすすめできません。何も考えずに持つと、野暮ったくなってしまうリスクがあるからです。
フォーマルな場面が多い人
仕事できちんとした服装が必要な人や、冠婚葬祭のような場での使用を考えている人には不向きです。
いくら高いブランドのものでも、巾着という形自体がカジュアルなものなので、TPOに合わないことがあります。いつでもどこでも使える万能なバッグを探しているなら、他の形を選んだほうがいいでしょう。
巾着バッグのおすすめポイント
ここまでデメリットも紹介しましたが、それでも多くの人に愛されているのには理由があります。
持ち方次第でいろんな表情が楽しめる
巾着バッグは、紐の長さを変えるだけで印象をガラリと変えられます。
斜めがけにしてアクティブにしたり、紐を短くして手首に巻いてモードな雰囲気にしたりと、ひとつのバッグでいろんな楽しみ方ができるのは大きな魅力です 。
ハイブランドを手に入れるきっかけになる
ロエベやプラダなどの高級ブランドでも、巾着バッグのような小物は比較的値段が抑えられていることが多いです。
いきなり数十万円のバッグは買えなくても、巾着バッグなら手が届くかもしれません。いつものコーデに一点投入するだけで、全体の質を上げてくれます 。
飽きてもバッグインバッグとして使える
もし好みが変わってしまっても、巾着バッグなら無駄になりません。
大きなトートバッグの中に入れて整理用のポーチとして使ったり、旅行の時の小分け袋として使ったりと、実用品として長く使い続けられます。潰して収納できるので場所を取らないのもいいところです 。
巾着バッグのおすすめアイテム
ダサいと言われないためには、やはり選び方が重要です。大人が持っても恥ずかしくない、しっかりした作りのアイテムを紹介します。
ロエベ|フラメンコシリーズ
巾着バッグといえばロエベを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
特にフラメンコシリーズは、結び目のデザインが特徴的で、単なる袋には見えない高級感があります。革がとても柔らかくて質感がいいので、子供っぽくなる心配がありません 。
プラダ|Re-Nylon ポーチ
ナイロン素材は一歩間違えると安っぽく見えますが、プラダなら安心です。
独自のナイロン素材は光沢があって上品ですし、三角のロゴプレートがあるだけでモードな雰囲気になります。汚れや水に強いので、普段使いしやすいのも嬉しいポイントです。
MM6 メゾンマルジェラ|ジャパニーズバッグ
ちょっと変わったデザインが好きな人には、MM6がおすすめです。
日本の折り紙からヒントを得た形は、置いた時にもシルエットがきれいです。ただの袋に見えないデザイン性の高さがあるので、センスがいい人という印象を与えてくれます 。
まとめ
巾着バッグがダサいと言われるのは、給食袋のイメージや、素材選びの失敗、コーディネートのアンバランスさが原因でした。
でも、選び方と合わせ方さえ間違えなければ、今っぽい抜け感を演出できる優秀なアイテムであることは間違いありません。
- 安っぽく見えないしっかりした素材を選ぶこと
- 荷物を入れすぎず、紐の長さを調整すること
- きれいめな服のハズしとして使うこと
この3つを意識すれば、大人が持っても素敵なスタイルになります。流行り廃りを気にしすぎず、自分のスタイルに合うならぜひ取り入れてみてください。

