スーツを着る機会がある人なら、一度は耳にしたことがあるかもしれないネクタイのディンプル。 結び目の下に小さなくぼみを作るテクニックのことですが、これがおしゃれの基本とされる一方で、実はダサいという声も少なからずあるようです。
せっかく気合を入れてディンプルを作ったのに、周りからダサいと思われていたらショックですよね。 そこで本記事では、ネクタイのディンプルがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由とおすすめできる人・できない人を解説します。 これからディンプルに挑戦しようか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
ネクタイのディンプルとは?
ディンプルというのは、ネクタイを結んだ時にノット(結び目)の下にできるえくぼのようなくぼみのことです。 英語のDimple(えくぼ)が語源になっています。
このくぼみを作ることで、ネクタイに立体感が生まれてVゾーンが華やかに見えたり、結び目が緩みにくくなったりするメリットがあります。 基本的にはスーツスタイルを格上げするテクニックとして知られていますが、時と場合によっては逆効果になってしまうことがあるんです。
ネクタイのディンプルがダサいと言われている理由
おしゃれなはずのディンプルが、なぜ一部でダサいとか、やってはいけないと言われているのでしょうか。 SNSやネット上の声をリサーチしてみると、単純に見た目の好みだけではない、日本独自の理由が見えてきました。
お葬式でやっているから
これが一番大きな理由かもしれません。 実は、お通夜や葬儀などの弔事では、ネクタイにディンプルを作らないのがマナーとされています。 悲しみの席では、おしゃれや装飾的な意味合いを持つディンプルは不謹慎だと見なされるからです。
もしお葬式の会場でディンプルをきれいに作っている人がいたら、周りの大人たちはマナーを知らない痛い人だなと思っているかもしれません。 こういったTPOを無視した使い方が、結果としてダサいという評価につながっています。
頑張ってる感が出てしまっているから
普段のビジネスシーンでも、気合が入りすぎていると引かれてしまうことがあります。 特に、結び目の真ん中に2つのくぼみを作るダブルディンプルなど、複雑な結び方をしている場合です。
SNSなどでは、鏡の前で時間をかけてセットした様子が目に浮かぶ、自分に酔っている感じがして寒い、といった厳しい意見も見られました。 サラッと自然にできているならかっこいいのですが、いかにも作りましたという感じが出ると、キザでダサいと思われてしまうようです。
専用クリップが見えて安っぽいから
ディンプルをキープするためのプラスチック製クリップなどの便利グッズを使う場合も注意が必要です。 結び目の隙間から透明なプラスチックなどの道具が見えてしまっていると、一気に安っぽくなります。
そこまでして形にこだわりたいのか、という必死さが伝わってしまうと、余裕のない感じがしてスマートではありません。 道具に頼るのが悪いわけではありませんが、それがバレてしまうのはおしゃれとは言えないですよね。
形が崩れてだらしないから
意図して崩しているわけではなくても、ディンプルが左右にズレていたり、時間が経って緩んでいたりすると、単なるシワに見えてしまいます。 清潔感が大切なビジネスの場で、首元がぐちゃっとなっていると、だらしない印象を与えてしまいます。
中途半端にやるくらいなら、最初から作らないほうがマシ。そう思われてしまうのが、崩れたディンプルの残念なところです。
ネクタイのディンプルの評判・口コミ
世間の人たちは、実際にネクタイのディンプルについてどう思っているのでしょうか。 SNSやQ&Aサイトにある生の声を整理してみました。
良い口コミ
- のっぺりとした胸元に立体感が出て、安いネクタイでも高級感があるように見える
- 就職活動の時に小さくきれいなディンプルを作っていったら、面接官にしっかりしていると褒められた
- ディンプルを作ると結び目が固くなるから、一日中動いてもネクタイが緩んでこなくて助かる
- 無地のネクタイこそ、くぼみの影が入ると表情が出て粋だなと思う
- 専用のリングを使ったら不器用な自分でも一発で決まって、朝の支度が楽になった
悪い口コミ
- お葬式の受付で若い子が深いディンプルを作っているのを見て、常識がないなと思ってしまった
- 就活生が派手な結び目にダブルディンプルだと、生意気でチャラい感じがして逆に印象が悪い
- プラスチックの道具を使っている人を見たけど、結び目がカチカチで不自然だった。そこまでやるのが逆にダサい
- 夕方になるとくぼみが広がってただのシワになるのが嫌だ。直すのが面倒くさい
- 首元に強い影ができると、顔によっては威圧感が出て怖いと言われたことがある
ネクタイのディンプルがおすすめな人
ダサいと言われる理由もありましたが、基本的にはメリットの多いテクニックです。 次のような人には、ぜひ取り入れてほしいと思います。
営業やプレゼンをするビジネスマン
人前に立つ仕事をしているなら、ディンプルは強い味方になります。 胸元に立体感があると、それだけで自信があるように見えますし、エネルギッシュな印象を相手に与えられます。 ヨレヨレのネクタイよりも、キュッと引き締まったVゾーンのほうが、仕事ができそうな雰囲気が出ますよね。
結婚式やパーティーに行く人
お祝いの席は、ディンプルが最も活躍する場です。 華やかなシルバーのネクタイにくぼみを作れば、フォーマルな装いが一気にランクアップします。 この時ばかりは、普段はやらないような凝った結び方に挑戦してみるのもありです。
ネクタイがすぐに緩んでしまう人
見た目だけでなく、実用面でもおすすめです。 結び目を指で押さえて谷を作ることで、内部の摩擦が増えてネクタイが緩みにくくなります。 気がつくとネクタイが下がってだらしない格好になってしまう、という悩みがある人は一度試してみてください。
ネクタイのディンプルがおすすめできない人
一方で、やめておいたほうがいい場合もあります。 ここを間違えると本当にダサい、あるいはマナー違反になってしまうので注意してください。
お葬式や法事に参列する人
繰り返しになりますが、弔事では絶対にNGです。 黒の無地ネクタイを、ディンプルなしで平らに結ぶのが大人のマナーです。 ここで個性を出す必要はありません。故人を偲ぶ場では、慎ましさが一番の美徳です。
謝罪やお詫びに行く人
謝罪の場面では、相手に対して反省の意を示す必要があります。 そんな時に胸元が立体的で華やかだと、格好をつけている余裕があるのか、と思われかねません。 自分を小さく、謙虚に見せるためにも、お詫びの時はプレーンノットでシンプルに結ぶのが無難です。
慣れていなくて形がすぐ崩れる人
朝はきれいにできていても、昼過ぎには崩れてしまうようなら、無理に作らないほうがいいかもしれません。 崩れたディンプルは清潔感を損ないます。 まずはきれいに固く結ぶ練習をして、一日中キープできる自信がついてから取り入れるのが賢明です。
ネクタイのディンプルのおすすめポイント
いろいろ書きましたが、TPOさえ守ればディンプルはとても便利なテクニックです。 特におすすめしたいポイントを3つに絞りました。
Vゾーンが一気に立体的になる
日本のビジネスマンは白シャツにダークスーツという格好が多いですが、その中で差がつくのが胸元の奥行きです。 ネクタイがふわりと持ち上がって美しいアーチを描いていると、それだけで仕立てのいいスーツを着ているように見えます。
シルクの光沢がきれいに見える
良いネクタイ、特にシルクのネクタイは光の当たり方で輝きが変わります。 ディンプルを作って影ができると、そのコントラストで生地の上質さが際立ちます。 せっかく良いネクタイを持っているなら、平らに結んでしまうのはもったいないです。
結び目が緩みにくい
機能面でのメリットも大きいです。 しっかりと折り目をつけて結ぶことで固定力が高まるので、何度も締め直すストレスから解放されます。 見た目も良くなって手間も減るなら、やらない手はないですよね。
ネクタイのディンプルのおすすめアイテム
最後に、きれいなディンプルを作るために役立つアイテムを紹介します。
ハリのあるシルクのネクタイ
どんなネクタイでもディンプルができるわけではありません。 ペラペラの薄い生地だと、すぐに戻ってしまったりシワになったりします。 おすすめなのは、芯地がしっかり入ったシルク100%のネクタイです。例えばドレイクス(Drake’s)のような英国ブランドのネクタイは、肉厚で復元力が高いので、初心者でも驚くほどきれいな形が作れます。
ディンプル成形ツール
どうしても手先が不器用でうまくいかないという人は、結び目の裏に仕込むタイプの成形ツールを使ってみるのも手です。 ただし、先ほども触れたように、外から見えてしまうと最高にダサいので、絶対に隠れるようにセットしてください。 透明なものや、目立ちにくい黒色のものを選ぶのがポイントです。
まとめ
ネクタイのディンプルは、決してダサいものではありません。 ビジネスやパーティーでは、大人の男性の魅力を引き出してくれる素晴らしいテクニックです。
ただ、お葬式でやってしまったり、道具が見えてしまったりすると、一気に評価が下がってしまいます。 大切なのは、その場にふさわしいかどうかを見極めることです。 場面に合わせて、あえて作らない選択もできるのが、本当におしゃれな人なのかもしれませんね。

