コロンビアは、アメリカのオレゴン州で生まれたアウトドアブランドです 。
機能的なジャケットやシューズが人気で、本格的なアウトドアから普段の街着まで、たくさんの人に愛用されています。
しかし、ネットやSNSでは「コロンビアって、もしかしてダサいのかな?」なんて声もちらほら。
そこでこの記事では、なぜコロンビアが一部でダサいと言われることがあるのか、その理由を探っていきます。
実際の口コミも参考にしながら、どんな人におすすめで、どんな人には合わないのかも解説します。
「コロンビアの服が欲しいけど、ダサいと思われたら嫌だな」と悩んでいる人は、ぜひ読んでみてください。
コロンビアとは?
コロンビアのはじまりは、1938年のこと。
ドイツからアメリカへ移住したポール・ラムフロムが、オレゴン州ポートランドで小さな帽子屋さんを始めたのがきっかけです 。
ブランドの名前は、近くを流れるコロンビア川から付けられました。
コロンビアのものづくりは、おしゃれさよりもまず、実際に使う人の「こんなものがあったら便利なのに」という気持ちに応えることを大切にしています。
その考えがよく表れているのが、創業者の娘であるガート・ボイルが作った一着のフィッシングベストです 。
当時の釣り人は道具をカゴに入れて持ち運んでいましたが、たくさんのポケットが付いたこのベストは、とても画期的でした。
この「使う人のためのものづくり」という考え方は、今もブランドに受け継がれています。
コロンビアの目標は、一部の特別な登山家だけでなく、もっと多くの人にアウトドアを楽しんでもらうこと 。
そのために、機能的な製品をできるだけ手に入れやすい価格で提供することにこだわっています 。
例えば、ブランド独自の防水素材「オムニテック」もその一つ。
当時、高性能な防水素材として有名だった「ゴアテックス」は非常に高価でした。
そこでコロンビアは、同じような性能を持つ素材を自社で開発し、コストを抑えることに成功したのです 。
このおかげで、コロンビアは多くの人に愛されるブランドになりましたが、これが後にダサいと言われる理由の一つにもなっていきます。
コロンビアがダサいと言われている理由
コロンビアがダサいと言われることがあるのは、決して製品が悪いからではありません。
むしろ、多くの人に受け入れられるための戦略が、結果的にそういったイメージを生んでしまったようです。
ここでは、その理由を具体的に見ていきましょう。
90年代っぽいカラーリングがおじさんくさい
コロンビアの服、特にその色使いはとてもユニークです。
鮮やかな色を使いながらも、どこか懐かしい雰囲気のある配色は、90年代のアウトドアファッションを思い出させます 。
このレトロな感じが、一部の人からは「ちょっと古くさい」「野暮ったい」と思われてしまうことがあるようです 。
特に、休日のお父さんが着ているようなイメージと重なり、おじさんっぽいと感じる人も少なくありません。
しかし、このデザインは見る人によって評価が大きく変わります。
最近の若者の間では、アウトドアウェアを街で着る「ゴープコア」というスタイルが流行っており、そうしたファッションの中では、この90年代風のデザインこそが本物っぽくておしゃれだとされています 。
古着屋さんで見つけた昔のコロンビアのフリースが、ファッションアイテムとして人気になることもあります。
このように、コロンビアのデザインはダサいとおしゃれの間にあり、その評価は人それぞれなのです。
本格的なアウトドアブランドというイメージが薄い
SNSなどを見ていると、本格的な登山が好きな人から「厳しい自然の中では、コロンビアのウェアは少し物足りないかも」という声が聞かれることがあります 。
これは、コロンビアがターゲットにしているのが、週末のハイキングやキャンプ、雨の日の通勤といった、もっと身近なシーンでアウトドアウェアを使う人たちだからです 。
そうした人たちにとっては、コロンビアの製品は十分すぎるほどの機能を持っています。
一方で、ザ・ノース・フェイスやパタゴニアといったブランドは、普段使いのアイテムも作りながら、エベレスト登頂のような過酷な挑戦を支えてきた実績があります 。
そのため、高いブランドイメージを確立しています。
コロンビアにはそうした「極限に挑む」というイメージがあまりないため、本格的ではないブランドと見なされ、それが一部でカッコよくないという評価につながっているのかもしれません。
サイズが合わなくてダボっとして見える
コロンビアはアメリカのブランドなので、服のサイズは基本的に欧米人の体型に合わせて作られています。
そのため、平均的な日本人が着ると、袖がやたらと長かったり、身幅が大きすぎてダボっとした印象になったりすることがよくあります 。
ファッションでは、サイズ感がとても重要です。
どんなにおしゃれな服でも、サイズが合っていないとだらしなく見えてしまい、ダサいという印象を与えかねません。
お店で試着できれば良いですが、ネットで買うことが多い今、自分にぴったりのサイズを見つけるのが難しい点は、コロンビアがダサく見えてしまう原因の一つと言えそうです。
裏地の金ピカデザインが派手すぎる
コロンビアの技術の象徴とも言えるのが、体の熱を反射して暖かさを保つ「オムニヒート」です。
特に最新の「オムニヒートインフィニティ」は非常に暖かいのですが、その見た目がとても個性的 。
なんと、ウェアの裏地が金色のドットで埋め尽くされているのです。
このデザインについては、ユーザーの意見が真っ二つに分かれています。
ネットでは「びっくりするくらい金ピカ」、「派手な学ランの裏地みたいで恥ずかしい」といった声も。
この金色の裏地は、見た目のおしゃれさよりも、まず機能を優先するというコロンビアの姿勢をよく表しています。
しかし、シンプルで落ち着いたデザインが好きな人にとっては、この派手なデザインは少しセンスがないと感じてしまうのかもしれません。
コロンビアの評判・口コミ
実際にコロンビアの製品を使っている人はどう感じているのでしょうか。ネットで見つけた良い口コミと悪い口コミをまとめました。
良い口コミ
- とにかくコスパが良い。この機能でこの値段は、他の有名ブランドと比べても安いと思う。
- オムニヒートのジャケットは本当に暖かい。薄くて軽いのに、冬の街で着るには十分すぎるくらい暖かい。
- 普段使いや軽いアウトドアなら、機能は十分。撥水機能もちゃんとしていて、通勤中の急な雨でも安心。
- デザインや色がたくさんあるので、探せば自分好みの可愛いアイテムが見つかる。特に女性や家族で使う人に人気。
- リュックや靴も安くて丈夫。特に冬用のサップランドブーツは評価が高い。
悪い口コミ
- 本格的な雪山登山のような厳しい環境で使うには、少し機能が足りないと感じる。
- アメリカンサイズなので、袖が長すぎたり身幅が広すぎたりして、日本人の体型には合わせにくい。
- デザインや色使いが古くさく感じて、おじさんっぽく見えたり、時代遅れに見えたりすることがある。
- オムニヒートの金色の裏地が派手すぎて、人前でジャケットを脱ぐのが少し恥ずかしい。
- まれにロゴのプリントがずれていたり、縫製が少し雑なものがあったりする 。
コロンビアがおすすめな人
これまでの内容から、コロンビアはどんな人に向いているのかを考えてみました。
コスパを重視する人
ブランドの名前や流行りよりも、払った値段以上のしっかりとした機能性を求める人にとって、コロンビアは最高の選択肢です。
暖かくて雨に強いアウターを、できるだけ安く手に入れたいという人には、これ以上ないほどコストパフォーマンスが高いブランドと言えるでしょう 。
家族で軽いアウトドアを楽しむ人
家族でのキャンプやバーベキュー、近所の山へのハイキングなど、気軽にアウトドアを楽しむ人にはコロンビアの製品がぴったりです 。
そこまで本格的な機能は必要なく、むしろ家族全員分を揃えやすい手頃な価格が大きな魅力になります。
普段着にアウトドアの機能を取り入れたい人
いかにも登山家という格好ではなく、いつものカジュアルな服装に、少しだけアウトドアの便利さやデザインを取り入れたい人にもおすすめです。
コロンビアにはたくさんの種類の製品があるので、街で着ても浮かないデザインのアイテムも簡単に見つかります 。
コロンビアがおすすめできない人
一方で、こんな人にはコロンビアはあまり合わないかもしれません。
本格的な登山やアウトドアに挑戦する人
高い山に登ったり、スキーで誰もいない雪山を滑ったりと、道具の性能が命に関わるような厳しい環境に挑戦する人には、もっと専門的なブランドの製品が良いでしょう。
コロンビアの製品は、あくまで日常に近い場面で使うことを想定しているため、極限状態での信頼性という点では、専門ブランドには及ばない可能性があります 。
ブランドイメージを大切にする人
着ている服のブランドが、自分のセンスを表すものだと考える人にとって、コロンビアの多くの人が着ている身近なイメージは、少し物足りないかもしれません。
アークテリクスやパタゴニアのような、持っているだけで一目置かれるようなブランドが好きな人は、他のブランドを選んだ方が満足できるでしょう 。
シンプルで最先端のファッションが好きな人
すっきりとしたデザインや、黒・白・グレーといった落ち着いた色合いを好む人にとって、コロンビアの時に大胆な色使いや、あの金色の裏地のようなデザインは、自分の好みとは違うと感じる可能性が高いです 。
コロンビアのおすすめポイント
コロンビアが多くの人に選ばれ続けているのには、ちゃんとした理由があります。
独自技術が生み出す確かな快適さ
コロンビアの魅力は、なんといっても独自に開発された便利な機能です。
- オムニヒート: 体の熱を裏地のアルミドットが反射して、服の中を暖かく保つ機能です。少ない綿でも暖かいため、ジャケットが薄くて軽く、動きやすいのが特徴です 。
- オムニテック: 外からの雨は防ぎ、中の汗による湿気は外に逃がす防水機能。手頃な価格なのに、雨の日でも快適に過ごせます 。
- インターチェンジシステム: アウターとインナーをファスナーでくっつけたり離したりできる仕組み。これ一着で、季節や気温に合わせて3通りの着方ができるので、とても便利です 。
他にはないデザインと豊富な品揃え
一部のデザインがダサいと言われる一方で、たくさんの種類の中から選べるのは大きな強みです。
毎シーズン、本当にいろいろなデザインや色の製品が出るので、他の人とは被らない、自分だけのお気に入りの一着を見つける楽しみがあります 。
高い品質を手頃な価格で
これがコロンビアの一番の魅力と言ってもいいでしょう。
他の高級なアウトドアブランドのジャケット一着分の値段で、コロンビアならジャケットもフリースもパンツも揃ってしまうことさえあります。
この驚くほどのコストパフォーマンスの良さが、長年にわたって世界中の人から愛され続けている理由なのです 。
コロンビアのおすすめアイテム
たくさんの製品の中から、特に評価が高く、コロンビアらしさが詰まったおすすめのアイテムを紹介します。
ブランドの顔となる高機能ジャケット
コロンビアといえば、やはりジャケットです。
特に、アウターとインナーがセットになった「インターチェンジジャケット」シリーズは、一着あると本当に便利で、長いシーズン活躍してくれます 。
また、街着として人気の高い、丈夫でカジュアルな「ロマビスタフーディー」 や、手頃な価格で防水ジャケットが手に入る「ヴィザヴォナパスジャケット」 も、昔から愛されている定番アイテムです。
意外とすごい、コロンビアの靴
ジャケットのイメージが強いですが、コロンビアは靴にも名品がたくさんあります。
特に冬用のブーツ「サップランド」シリーズは、凍った道でも滑りにくいソールとオムニヒートによる暖かさで、もっと高価な専門ブランドのブーツにも負けない性能を持っています 。
また、軽い登山から普段履きまで使える「セイバー」シリーズも、手頃で信頼できるハイキングシューズとして人気です 。
普段使いから旅行まで使えるバックパック
コロンビアのバックパックは、丈夫で使いやすく、そして価格が手頃なことから高い評価を得ています 。
日帰りハイキングや通学にちょうど良い「キャッスルロック」シリーズや、パソコンを入れるスペースもあって仕事にも使える「パナシーア」シリーズなど、いろいろな種類があり、口コミでもその使いやすさが評判です。
まとめ
コロンビアがダサいと言われることがありますが、それはブランドが目指している方向性が、一部の人にはそう見えてしまうからかもしれません。
コロンビアは、最先端のおしゃれブランドというより、良いものを手頃な価格で提供し、たくさんの人にアウトドアを楽しんでもらうことを大切にしています。
ブランドのイメージよりも、機能性や価格を重視する人にとっては、コロンビアはダサいどころか、とても賢い選択と言えるでしょう。
この記事を参考に、自分に合うブランドかどうかを考えてみてください。



