大阪のストリートシーンを語る上で外せない存在、ココロブランド。ボング(喫煙具)をモチーフにしたインパクトのあるロゴは、一度見たら忘れられない強烈な個性を放っています。
しかし、ネットで検索しようとすると「ダサい」「時代遅れ」といったネガティブな言葉が出てきて不安になったことはありませんか。
この記事では、なぜココロブランドが一部でダサいと言われてしまうのか、その理由を包み隠さず解説します。また、どんな人にはおすすめできて、どんな人には合わないのかも正直にまとめました。
ココロブランドのアイテムを買おうか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
ココロブランドとは?
2001年に大阪のアメリカ村でスタートしたストリートブランドです。正式名称は「COCOLO BLAND」。
単なるファッションブランドではなく、音楽レーベルとしての顔も持っています。韻シストやTERRY THE AKI-06など、著名なアーティストと深く関わりながら成長してきました。
黒人音楽やレゲエ、ヒップホップといったカルチャーをバックボーンに持ち、大阪の若者にとっては「地元の制服」と言えるほど馴染み深い存在です。
ココロブランドがダサいと言われている理由
長年愛されているブランドなのに、なぜ「ダサい」と言われてしまうのでしょうか。SNSの声や評判をリサーチすると、このブランド特有のいくつかの理由が見えてきました。
中学生や高校生の「ヤンチャな制服」というイメージがあるから
もっとも大きな理由はこれです。特に関西圏においてですが、一時期中学生や高校生の間で爆発的に流行しました。
「学校のジャージにココロのパーカーを合わせる」 「とりあえずココロ着ておけばイケてる」
そんな風潮があったため、当時を知る大人たちからは「中二病っぽい」「子供っぽい」という目で見られがちです。また、着用している層にヤンチャな子が多かったため、どうしても「ガラが悪い」という印象がついてまわります。
ロゴの主張が強すぎて時代遅れに見えるから
ココロブランドの最大の特徴は、あの大きなロゴマークです。しかし、今のファッショントレンドは「シンプル」や「ノームコア」が主流になりつつあります。
ブランドロゴがドカンとプリントされた服は、どうしても一昔前の流行に見えてしまうことがあります。特に「ロゴドン(ロゴがドーンとある服)」を嫌う層からは、野暮ったいと評価されがちです。
偽物や安っぽい着こなしをする人が多いから
人気ブランドの宿命ですが、フリマアプリなどで質の悪い偽物が出回っています。また、ヨレヨレになるまで着古したり、サイズ感が合っていない着こなしをしたりしている人を街で見かけることもあります。
だらしなく着ている人を見ると、ブランド自体の品格まで下がって見えてしまい、「安っぽい」「ダサい」という評価につながっているようです。
ココロブランドの評判・口コミ
実際にココロブランドに対する世間の声をリサーチし、良い意見と悪い意見をまとめました。
良い口コミ
- 生地が分厚くて丈夫で長持ちする
- フードの立ち上がりが良くてシルエットがきれい
- 大阪のカルチャーを感じられて誇らしい
- 音楽好きにはたまらないデザインが多い
- セールの時期などはかなりお得に買える
悪い口コミ
- 中学生や高校生が着ているイメージが抜けない
- ロゴが大きすぎて街中で着るのが恥ずかしい
- 着ているとヤンキーだと思われることがある
- デザインがずっと変わらなくて飽きた
- いい歳をした大人が着るには子供っぽすぎる
ココロブランドがおすすめな人
ダサいと言われる理由もありますが、ハマる人にはとことんハマるブランドです。次のような人には自信を持っておすすめします。
レゲエやヒップホップなどの音楽カルチャーが好きな人
ココロブランドは音楽と密接にリンクしています。単に服として着るだけでなく、その背景にある音楽へのリスペクトを表現したい人には最適です。クラブやライブハウスに着ていく戦闘服としては、これ以上ない説得力があります。
ガシガシ洗ってもへこたれない服が欲しい人
Tシャツやパーカーのボディは非常にタフです。特にヘビーオンスのスウェット類は、何度洗濯しても首元がヨレにくく、フードもしっかり立ちます。服を丁寧に扱うのが面倒な人や、長く愛用したい人にはぴったりです。
大阪のストリートスタイルを愛している人
東京の洗練されたストリートとは違う、大阪特有の泥臭さや熱量を好む人におすすめです。「自分は大阪のスタイルが好きだ」というアイデンティティを表現するツールとして機能します。
ココロブランドがおすすめできない人
逆に、次のような考えを持っているなら、購入は慎重になったほうがいいかもしれません。
トレンドや流行を最優先したい人
流行りのシルエットや最先端のデザインを求めているなら、ココロブランドは違います。このブランドは流行を追うのではなく、変わらないスタイルを貫くことに価値を置いています。「今っぽさ」を求めるなら他のブランドを探しましょう。
ブランドロゴを目立たせたくない人
無地の服や、さりげないワンポイントを好む人には向きません。ココロブランドを着るということは、あのロゴを背負うということです。「何を着ているかバレたくない」という人には不向きです。
「きれいめ」なファッションが好きな人
スラックスやジャケットに合わせるような、きれいめカジュアルを目指すなら避けたほうが無難です。あくまでストリート、ワーク、カジュアルの範疇で輝くアイテムばかりです。
ココロブランドのおすすめポイント
批判的な意見もありますが、それでも20年以上続いているのには理由があります。
圧倒的なコストパフォーマンス
ストリートブランドのパーカーは2万円を超えることも珍しくありませんが、ココロブランドは1万円台前半から手に入ります。生地の厚さや縫製の丈夫さを考えると、コスパは非常に高いと言えます。
ぶれないブランドコンセプト
流行り廃りに流されず、自分たちの好きな音楽と服を作り続けています。「売れるから作る」のではなく「好きだから作る」という姿勢が、コアなファンを惹きつけて離しません。この一貫性は、他のブランドにはない魅力です。
コラボアイテムの質の高さ
アーティストや他ブランドとのコラボレーションアイテムは、毎回即完売するほどの人気です。通常ラインとは違ったデザインやメッセージ性が込められており、ファッション感度の高い人からも評価されています。
ココロブランドのおすすめアイテム
初めてココロブランドを買うなら、まずはこのあたりから攻めるのが正解です。
定番ロゴのヘビーウェイトパーカー
ブランドの代名詞とも言えるアイテムです。肉厚な生地感は一度着ると病みつきになります。フードがきれいに立つので、小顔効果も期待できます。まずは黒やグレーなどの定番色を選べば間違いありません。
バックプリントTシャツ
夏場の主役です。胸元はシンプルに、背中に大きくロゴが入ったデザインなら、子供っぽくなりすぎずに着こなせます。サイズは少し大きめを選んで、ゆったり着るのが今の気分です。
キャップやビーニーなどの小物
「服でロゴドンは抵抗がある」という人は、帽子から入るのがおすすめです。コーディネートのアクセントになりますし、ストリート感を程よくプラスできます。価格も手頃なので、試しに買ってみるのに最適です。
まとめ
ココロブランドがダサいと言われるのは、主に「中高生の流行」という過去のイメージや、「ロゴの主張の強さ」が原因です。
しかし、音楽カルチャーへの深い造詣や、アイテム自体の品質の高さは本物です。周りの声や検索結果の「ダサい」という言葉に惑わされず、自分のスタイルに合うかどうかで判断してください。
音楽が好きで、タフな服が好きなら、ココロブランドはあなたの良き相棒になってくれるはずです。