くるぶし丈のシンプルなデザインで、ブーツの中でも定番として知られるチャッカブーツ。
スニーカーより上品で、革靴ほど堅苦しくない絶妙なバランスが魅力です。しかし、一部では「チャッカブーツはダサい」「おじさんっぽい」という声も聞かれます。
そこで本記事では、チャッカブーツがダサいと言われる理由と、その評判、そしておすすめできる人・できない人を詳しく解説します。
「チャッカブーツが欲しいけど、もしかして時代遅れ?」と不安な人はぜひ参考にしてください。
チャッカブーツとは?
チャッカブーツは、くるぶしが隠れるくらいの丈が特徴の革製のブーツです 。
靴紐を通す穴(アイレット)が2〜3組と少なく、すっきりとした見た目をしています 。
その起源は、紳士のスポーツであるポロ競技にあると言われています 。競技の休憩時間などに選手が履いていたリラックス用の靴が原型とされており、スポーティーで上品な背景を持っています。
ちなみに、よく似た靴に「デザートブーツ」がありますが、これはチャッカブーツの一種です。クラークス社が発売した、スエード素材とクレープソール(天然ゴムのソール)を使ったモデルが元祖で、よりカジュアルな印象が強いのが特徴です 。
チャッカブーツがダサいと言われている理由
チャッカブーツそのものがダサいわけではなく、その多くは着こなし方に原因があります 。ここでは、なぜダサく見えてしまうのか、具体的な理由を見ていきましょう。
光沢のある黒革がビジネスシューズっぽく見えるから
チャッカブーツの中でも、特に光沢の強い黒のスムースレザー(表革)のモデルは、コーディネートから浮きやすい傾向があります 。
ツヤのある黒革はビジネスシューズの印象が強く、チャッカブーツのカジュアルな形とちぐはぐに見えてしまうのです。結果として、どっちつかずの中途半端な印象になり、足元だけが悪目立ちしてしまいます 。
パンツの丈や太さが合っていないから
チャッカブーツの着こなしで最も失敗しやすいのが、パンツとのバランスです。
裾が長すぎて靴の上で生地がたまっていたり、太すぎるパンツを合わせたりすると、一気に野暮ったい雰囲気になります 。
チャッカブーツの魅力は、足首周りのすっきりとしたシルエットにあります。その良さを消してしまうようなパンツ選びが、時代遅れに見える大きな原因です。
どんな服装にも合う「万能さ」が逆に難しいから
フォーマルすぎず、カジュアルすぎないのがチャッカブーツの魅力ですが、この「中途半端さ」がスタイリングを難しくする原因にもなっています 。
例えば、格式の高いスーツに合わせるとカジュアルすぎて場違いに見えますし、逆によれよれのTシャツに合わせると靴だけが上品すぎて浮いてしまいます。
この絶妙なバランス感が求められるため、合わせる服を間違えると「なんだかダサい」という印象につながりやすいのです。
チャッカブーツの評判・口コミ
実際にチャッカブーツを履いている人はどう感じているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミをまとめました。
良い口コミ
- とにかく履き心地が良くて疲れない。スニーカー感覚で気軽に履ける 。
- オンオフ問わず使えるので便利。平日はビジネスカジュアル、休日はジーンズに合わせています 。
- ジーンズやチノパンとの相性が抜群。カジュアルな服装でも足元が品良くまとまる 。
- 脱ぎ履きが楽なのがいい。紐靴だけど穴が少ないので面倒じゃない 。
- 履き込むほどに革が馴染んで味が出る。手入れをしながら長く育てていきたい 。
悪い口コミ
- 新品のうちは革が硬くて、くるぶし周りが痛くなった 。
- クレープソールのモデルは、雨の日にタイル張りの床などで滑ることがある 。
- 夏のアスファルトの上だと、クレープソールが地面に少し張り付く感じがする 。
- ブランドによってサイズ感が全然違う。試着しないと買うのが難しい 。
- 安いモデルは見た目も安っぽく、すぐにダメになりそう。
チャッカブーツがおすすめな人
チャッカブーツの魅力や特徴から、特におすすめできるのは次のような人です。
きれいめカジュアルな服装が好きな人
スニーカーではラフすぎるけれど、本格的な革靴は堅苦しいと感じる人にチャッカブーツはぴったりです。
ジャケットとパンツを合わせるような、品のあるカジュアルスタイルとの相性は抜群 。足元を大人っぽく、かつ、こなれた雰囲気に見せてくれます。
オンでもオフでも使える一足を探している人
チャッカブーツは汎用性の高さが大きな魅力です 。
平日のオフィスカジュアルから、休日のデニムやチノパンのスタイルまで、一足で幅広く対応できます 。靴を何足も持ちたくない人にとって、頼りになる一足となるでしょう。
長時間歩くけれどスニーカー以外を履きたい人
モデルにもよりますが、クッション性の高いソールを採用しているチャッカブーツは、長時間歩いても疲れにくいと評判です 。
旅行や街歩きなどでたくさん歩く予定があるけれど、ラフすぎる格好はしたくない、という場面で活躍します。
チャッカブーツがおすすめできない人
一方で、次のような人にはチャッカブーツはあまり向いていないかもしれません。
フォーマルなスーツに合わせたい人
チャッカブーツの起源はスポーツにあるため、冠婚葬祭や重要なビジネスシーンで着用するような、フォーマルなスーツに合わせる靴ではありません 。
あくまでカジュアル、もしくはビジネスカジュアルの範囲で使うのが適切です。
靴の手入れが面倒だと感じる人
チャッカブーツは革製品なので、美しさを保つには定期的な手入れが必要です。
特に人気のスエード素材は、履いた後にブラッシングをしたり、定期的に防水スプレーをかけたりといったケアが欠かせません 。こうした手入れを面倒に感じる人には不向きかもしれません。
試着せずにオンラインで靴を買いたい人
口コミにもあるように、チャッカブーツはブランドやモデルによってサイズ感が大きく異なります 。
特に海外ブランドのものは日本のサイズ表記と感覚が違うことも多いため、できるだけ実店舗で試着してから購入するのがおすすめです。
チャッカブーツのおすすめポイント
チャッカブーツが長年愛され続ける理由、その魅力を3つのポイントで紹介します。
カジュアルと上品さの絶妙なバランス
最大の魅力は、スニーカーのような気軽さと、革靴のような上品さを両立している点です 。
Tシャツとジーンズのようなシンプルな服装に合わせるだけで、コーディネート全体を格上げしてくれます 。まさに大人のためのカジュアルシューズと言えるでしょう。
季節を問わずオールシーズン活躍する
ブーツというと秋冬のイメージが強いですが、くるぶし丈のチャッカブーツは見た目が重すぎず、年間を通して履くことができます 。
特にスエード素材の明るいカラーを選べば、春夏の軽やかな服装にも自然に馴染みます 。
素材やデザインのバリエーションが豊富
定番のスエードだけでなく、上品なスムースレザーや、”革のダイヤモンド”と呼ばれるコードバンを使った高級モデルまで、素材の選択肢が豊富です 。
また、ブランドごとに形やデザインの特色もさまざま。自分のスタイルに合った一足を見つける楽しみがあります。
チャッカブーツのおすすめアイテム
数あるチャッカブーツの中から、特に評価の高い定番ブランドとモデルを紹介します。
Clarks(クラークス) デザートブーツ
チャッカブーツを語る上で欠かせないのが、クラークスのデザートブーツです 。
1950年の発売以来、カジュアルシューズの定番として世界中で愛され続けています。シンプルなデザインと、天然ゴムが生み出す柔らかな履き心地が特徴で、最初の一足としても最適です 。
Alden(オールデン) 1339
アメリカの高級革靴ブランド、オールデンのチャッカブーツは、多くの靴好きにとって憧れの一足です 。
特に、希少なシェルコードバンを使用したモデル(1339)は、独特の美しい艶と重厚感を持ち、まさに一生物と呼ぶにふさわしい風格があります 。
Crockett & Jones(クロケット&ジョーンズ) チャートシー
英国靴の名門、クロケット&ジョーンズの「チャートシー」は、端正でエレガントなシルエットが魅力です 。
上品なスエード素材と、雨の日でも滑りにくいダイナイトソールを組み合わせたモデルは、カジュアルからジャケパンスタイルまで幅広く対応できる万能選手として人気があります 。
まとめ
チャッカブーツがダサいと言われるのは、靴そのものではなく、主にコーディネートが原因です。特にパンツの丈やシルエットとのバランスが重要になります。
- チャッカブーツがダサく見える理由: 光沢のある黒革が浮いて見える、パンツの丈や太さが合っていないなど。
- おすすめな人: きれいめカジュアルが好きな人、オンオフ兼用で使える靴が欲しい人。
- おすすめできない人: フォーマルなスーツに合わせたい人、靴の手入れが面倒な人。
チャッカブーツは、着こなしのポイントさえ押さえれば、大人の足元をおしゃれで品良く見せてくれる非常に便利なアイテムです。この記事を参考に、ぜひ自分に合った一足を見つけて、コーディネートに取り入れてみてください。

