街中で見かけることの多い、ゆったりとしたシルエットのシェフパンツ。 動きやすくてラフな雰囲気が魅力的ですよね。 でも、これから買おうか迷っている人の中には、こんな不安を持っている人もいるのではないでしょうか。
「シェフパンツって、もしかしてダサいの?」
実は、ネット上やSNSの一部では、シェフパンツに対して辛口な意見があるのも事実です。 流行りものには必ず賛否両論がつきものですが、実際のところどうなんでしょうか。
そこで本記事では、シェフパンツがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由を深掘りしてみました。 また、どんな人ならおしゃれに着こなせて、逆にどんな人にはおすすめできないのかも正直に解説します。 購入ボタンを押す前に、ぜひこのリアルな情報を参考にしてみてくださいね。
シェフパンツとは?
まずは、そもそもシェフパンツって何?というところからおさらいしておきましょう。
名前の通り、もともとはレストランの厨房で働く料理人(シェフ)たちが履いていたワークウェアがルーツです。 忙しい厨房で動き回ってもストレスがないように、腰回りはゴムと紐で調整できるイージー仕様になっています。 そして、生地は厚手で丈夫なコットンなどが使われているのが特徴ですね。
もともと実用性重視のアイテムだったのですが、2017年から2018年ごろにアメリカ西海岸のスケーターたちが履き始めたことで、ファッションアイテムとして注目されるようになりました。 日本ではCookman(クックマン)などのブランドが火付け役となり、その後GUやユニクロなどが手頃な価格で販売したことで一気に広まりました。
手を使わずにスポッと履ける手軽さと、ワイドなシルエットが今の気分にマッチして、今では定番のボトムスとして定着しています。
シェフパンツがダサいと言われている理由
そんな人気者のシェフパンツですが、なぜ「ダサい」「時代遅れ」なんてネガティブな声が聞こえてくるのでしょうか。 色々とリサーチしてみると、単なる好き嫌いではない、いくつかの明確な理由が見えてきました。 特に、このアイテム特有の形や流行り方が関係しているようです。
作業着感が出すぎてモンペに見える
一番多かった意見がこれです。シルエットの問題ですね。 シェフパンツは腰回りや太もも周りがかなりゆったりしていて、裾に向かって細くなるテーパードの形をしています。
これが日本人の体型、特に足があまり長くない人が履くと、どうしても昔の「モンペ」のように見えてしまうことがあるんです。 重心が下がって見えるので、スタイルが悪く見えたり、短足に見えたりするという声がSNSでも散見されました 。
おしゃれなワイドパンツとして履いているつもりでも、周りからは「農作業の途中?」なんて思われてしまったら悲しいですよね。 特に身長が低めの人にとっては、バランスを取るのが難しいアイテムなのかもしれません。
パジャマや部屋着と間違えられる
これもシェフパンツあるあるですね。 ウエストがゴムで、紐がぶら下がっているデザインは、どうしてもリラックスウェアの印象が強くなります。
最近はトップスをパンツにインするスタイルも流行っていますが、シェフパンツでそれをやると危険です。 ゴムのウエスト部分が丸見えになってしまい、一気に「パジャマ感」が出てしまうんですよ。 「だらしない」「コンビニに行く格好」なんて思われてしまう原因は、このラフすぎるディテールにあるようです 。
量産型ファッションとして被りすぎた
流行りすぎたがゆえの弊害とも言えます。 GUやユニクロで安く買えるようになった結果、街中がシェフパンツを履いた男性で溢れかえってしまいました。 特に大学生や若い世代の間で制服のように広まった時期があったため、「量産型ファッション」の代名詞のようになってしまったんです。
おしゃれに敏感な人からすると、「みんな履いてるからとりあえず履いとく」というスタンスが、没個性でダサく見えてしまうのかもしれません。 「あ、あの人も履いてる」となる気まずさ、なんとなく分かりますよね。
派手な柄物が子供っぽく見える
シェフパンツの特徴の一つに、豊富なカラーバリエーションや柄があります。 ペイズリー柄やチェック柄、レオパード柄など、インパクトのあるデザインが多いですよね。
でも、これが落とし穴なんです。 例えば、市松模様のシェフパンツなどは、あの大人気アニメ「鬼滅の刃」を連想させてしまい、どうしても子供服のような印象を与えてしまうことがあります。 大人の男性が派手な総柄のパンツを履いていると、「若作りしている」「落ち着きがない」とネガティブに捉えられることもあるようです。
シェフパンツの評判・口コミ
では、実際にシェフパンツを愛用している人や、街で見かけた人のリアルな声を見てみましょう。 SNSや掲示板、商品レビューなどの一次情報を徹底的にリサーチしてまとめました。
良い口コミ
まずはポジティブな意見から。やはり「快適さ」に関しては圧倒的な支持を得ています。
- とにかく動きやすくて楽ちん。軽い運動ならそのままできちゃうレベル
- ウエストがゴムだから、食べ放題に行ってお腹いっぱい食べても苦しくないのが最高
- 太ももが太くて普通のジーンズが入らないけど、シェフパンツなら余裕で履ける
- 子供と公園で遊ぶときに汚れても気にならないし、しゃがむのも楽
- キャンプやDIYの作業着として使っているけど、丈夫だし雰囲気もあって気に入っている
筋肉質で太ももががっちりしている人や、子育て中のパパさんからは「手放せない」という熱い声が多く聞かれました。 おしゃれ着としてだけでなく、実用的なギアとして愛されているのが分かりますね。
悪い口コミ
一方で、辛辣な意見もしっかりと受け止める必要があります。
- 生地が薄いものは洗濯するとすぐシワシワになって、清潔感がなく安っぽく見える
- シルエットがダボダボすぎて、おじさんくさいと言われた
- デートに履いてきた彼氏を見て、正直ちょっと引いた。「部屋着?」って思った
- 低身長の自分が履くと、余計に足が短く見えてバランスが最悪だった
- 大学生の量産型コーデに見えるから、もう恥ずかしくて履けない
やはり、「安っぽさ」や「だらしなさ」を指摘する声が目立ちます。 特に女性目線では、デートなどの場面でシェフパンツを履いてくることに対して「TPOを考えていない」と厳しい評価が下されることもあるようです。
シェフパンツがおすすめな人
ここまでの情報を踏まえて、シェフパンツはどんな人にならおすすめできるのかを整理しました。 もしあなたがこれに当てはまるなら、自信を持って履いて大丈夫ですよ。
太ももが太い・筋肉質な人
スポーツをしていたり、筋トレをしていたりして、太ももやお尻周りが大きい人。 そんな人にとって、シェフパンツは救世主のような存在です。 スキニーパンツなんてもってのほか、普通のストレートパンツでも太ももがパツパツになってしまう…という悩みを持っていませんか?
シェフパンツなら、太もも周りに十分なゆとりがあるので、体のラインを拾わずにすっきりと履くことができます。 窮屈な締め付けから解放される快感は、一度味わうと病みつきになりますよ。
実用性とコスパを最優先する人
「流行り廃りよりも、とにかく安くて丈夫で楽なズボンが欲しい」 そんな質実剛健な考えの人にはぴったりです。 汚れても洗濯機でガシガシ洗えますし、GUなどで買えばお財布にも優しい。 仕事着や作業着、近所への買い物用として割り切って使うなら、これ以上優秀なパンツはありません。
アウトドアやDIYが趣味な人
もともとワークウェアなだけあって、アクティブなシーンとの相性は抜群です。 キャンプで焚き火を囲んだり、日曜大工で木屑まみれになったり。 そんな「男の趣味」の時間に、少し汚れたシェフパンツを履いている姿は、むしろ無骨でかっこいいものです。 おしゃれを頑張っている感じではなく、「道具として使い込んでいる」雰囲気が、逆にこなれ感を演出してくれます。
シェフパンツがおすすめできない人
残念ながら、シェフパンツをおすすめできない人もいます。 もしこれに当てはまるなら、他のパンツを選んだ方が無難かもしれません。
低身長・華奢な体型の人(骨格ウェーブなど)
リサーチで見えてきたのが、骨格タイプとの相性です。 特に「骨格ウェーブ」と言われる、上半身が華奢で下半身にボリュームが出やすいタイプの人や、身長があまり高くない人は注意が必要です。
シェフパンツのようなワイドで重心が下がるパンツを履くと、どうしても「着られている感」が出てしまいます。 足が短く見えたり、全体的に野暮ったい印象になりがちなので、スタイルアップを目指すなら避けた方が賢明でしょう。
デートやきれいめな場所へ行く予定の人
レストランでの食事や、初デート、美術館デートなど。 少しきれいめな格好が求められるシーンでは、シェフパンツは力不足です。 どれだけ高いブランドのものでも、あのゴムウエストとダボっとしたシルエットは「カジュアルすぎる」と判断されてしまいます。 相手に「気合が入っていない」と思われないためにも、こういう場面ではスラックスなどを選ぶのが大人のマナーですね。
個性を大切にしたい人
「人と同じ格好はしたくない」というこだわり派の人には、現状のシェフパンツはおすすめできません。 街を歩けば必ずと言っていいほど同じようなパンツを履いている人とすれ違います。 量産型のイメージを脱却したいなら、もっとデザインの効いたワイドパンツや、古着の軍パンなどを探した方が、ファッションを楽しむ満足感は高いはずです。
シェフパンツのおすすめポイント
いろいろ言いましたが、それでもシェフパンツには代えがたい魅力があるのも事実。 ここでは、あえてその「良さ」にフォーカスしてみます。
ストレスフリーな履き心地
これに尽きます。 ウエストのゴム仕様と、締め付けのないシルエット。 座ってもしゃがんでも、お腹いっぱい食べても苦しくない。 この「楽さ」を知ってしまうと、もう硬いデニムや細いパンツには戻れないかもしれません。 休日のリラックスタイムを豊かにしてくれる、最高の相棒になってくれます。
豊富なバリエーションで遊べる
黒やベージュなどの定番色はもちろん、ストライプやデニム、コーデュロイなど、素材や柄のバリエーションがとにかく豊富です。 安価なので、「普段は履かないような派手な色に挑戦してみようかな」という遊び心を受け止めてくれます。 ファッションを難しく考えず、気軽に楽しめる点は大きなメリットですね。
体型カバーができる
「おすすめな人」でも触れましたが、下半身のコンプレックスを隠してくれる効果は絶大です。 太ももの太さはもちろん、O脚なども目立ちにくいシルエットになっています。 自分に自信を持たせてくれるという意味で、多くの男性に支持されるのも納得です。
シェフパンツのおすすめアイテム
最後に、もしシェフパンツを買うならここをチェックしてほしい、というブランドを3つ厳選しました。 それぞれに特徴があるので、自分に合ったものを選んでくださいね。
Cookman(クックマン)
まずは王道のクックマン。 アメリカ西海岸の料理人たちの声から生まれた、正真正銘のシェフパンツブランドです。 特徴はなんといってもその圧倒的な種類の多さ。 200種類以上の柄や素材があり、選ぶ楽しさはピカイチです。 価格も手頃なのに、作りはしっかりしていてシルエットも綺麗。「本物」が欲しいならここです。
GU(ジーユー)
コスパ最強を目指すならGUでしょう。 トレンドをうまく取り入れていて、日本人の体型に合わせやすいサイズ感で作られています。 初めてシェフパンツに挑戦する人や、まずは安いもので試してみたいという人には最適です。 ただし、被り率は高いので要注意です。
Dickies(ディッキーズ)
ワークウェアの老舗、ディッキーズもシェフパンツを展開しています。 生地のタフさは折り紙付きで、履き込むほどに味が出てくるのが魅力。 他のブランドよりも少し硬派で男らしい雰囲気が出せるので、「安っぽいのは嫌だ」という大人の男性におすすめです。
まとめ
シェフパンツが「ダサい」と言われる理由は、主にそのシルエットの難しさや、流行りすぎて量産型に見えてしまう点にありました。 パジャマっぽく見えたり、子供っぽく見えたりするリスクがあるのも事実です。
でも、だからといって「絶対に履いてはいけない」というわけではありません。 太ももが太い人や、アウトドアシーン、リラックスしたい休日には、これ以上ないほど優秀なアイテムです。 大切なのは、履くシーンを選ぶこと。 デートなどの勝負所では避けて、自分の時間を楽しむときにガシガシ履く。 そんな使い分けができるのが、賢い大人のファッションなのかもしれませんね。
自分に似合うかどうか、自分のライフスタイルに合っているか。 そこさえクリアできれば、シェフパンツはまだまだ現役で活躍してくれるはずですよ。

