流行のファッションを取り入れたくても、ネット上の評判が気になって購入をためらってしまうことはありませんか。 特に若者を中心に絶大な人気を誇るブランド、キャスパージョン。 ZOZOTOWNのランキング常連でありながら、検索候補にダサいという言葉が出てくるため、不安に感じる人も多いようです。 そこで本記事では、キャスパージョンがなぜダサいと言われることがあるのか、その理由とおすすめできる人、できない人を解説します。 キャスパージョンの服が気になっているけれど、失敗したくないという人はぜひ参考にしてください。
キャスパージョンとは?
キャスパージョンは、1990年代後半に原宿のセレクトショップからスタートしたブランドです。 現在は主にECサイトを中心に展開しており、CREATIVE、MODE、URBANをコンセプトに掲げています。 トレンドに敏感な層に向けて、モードとストリートを融合させたスタイルを提案しているのが特徴です。
価格帯は学生でも手が届きやすい設定でありながら、デザイン性の高いアイテムを次々とリリースしています。 WEARなどのSNSでインフルエンサーが多く着用していることでも知られており、今の日本のメンズファッションシーンにおいて無視できない存在感を持っています。 特に10代後半から20代前半の男性から支持されており、トレンドのシルエットを手軽に取り入れられるブランドとして認知されています。
キャスパージョンがダサいと言われている理由
多くの支持を集める一方で、なぜキャスパージョンは一部でダサいと言われてしまうのでしょうか。 SNSや口コミサイトなどの一次情報を徹底的にリサーチすると、単なる好みの問題ではない、いくつかの具体的な理由が見えてきました。 ここでは、キャスパージョン特有のネガティブな評価の背景を深掘りします。
量産型ファッションの代名詞になってしまっているから
最も多く見られる意見が、あまりにも流行りすぎていて周りと被るという点です。 特に春や秋の大学キャンパスでは、キャスパージョンのシャツやパンツを着用している学生が非常に多く見られます。 SNS上でも、大学に行ったら同じ服を着ている人が3人いた、街中で全く同じコーディネートの人とすれ違って気まずかったという声が散見されました。
ファッションにおいて個性や差別化を重視する層から見ると、みんなと同じ服を着ている=思考停止していると捉えられがちです。 ブランド自体のデザインが悪いというよりは、着用者が多すぎることによる量産型というイメージが、ダサいという評価に繋がっているようです。 人気があるゆえの弊害とも言えますが、他人と被ることを極端に嫌う人にとっては、避けるべき要因となっています。
化学繊維特有の質感が安っぽく見えることがあるから
キャスパージョンのアイテムは、低価格でトレンドのシルエットを表現するために、ポリエステルやレーヨンなどの化学繊維を多用しています。 これにより、シワになりにくくドレープ感が出やすいというメリットがある反面、見る人によっては安っぽいと感じさせてしまうことがあります。
特にファッションに詳しい層からは、化繊特有のテカリやペラペラ感が気になるという指摘があります。 太陽光の下で見ると生地の薄さが目立ってしまったり、質感がビニールのように見えたりすることがあるようです。 Instagramなどの写真ではきれいに見えても、実物を近くで見たときに素材のチープさを感じてしまい、それがダサいという感想に繋がっています。 大人が着るには重厚感が足りないという意見も、この素材感に起因しています。
デザインが装飾過多で子供っぽく見えるから
トレンドを取り入れることに意欲的なキャスパージョンですが、時としてデザインが過剰になってしまうことがあります。 例えば、パンツに多数の紐がついていたり、シャツに必要以上のジップや切り替えが施されていたりするアイテムです。 これらはモードな雰囲気を出すためのデザインですが、着こなしによっては中二病っぽい、頑張りすぎていて痛いという印象を与えてしまいます。
シンプルなノームコアスタイルを好む人や、洗練された大人っぽいスタイルを目指す人からすると、これらの装飾は野暮ったく映ります。 SNS上の辛辣な意見の中には、無駄な装飾が多すぎてガチャガチャしている、引き算ができていないといった声もありました。 デザイン性の高さが裏目に出て、子供っぽい印象を与えてしまうことが、ダサいと言われる一因となっています。
キャスパージョンの評判・口コミ
実際にキャスパージョンを購入した人たちはどのように感じているのでしょうか。 ネット上の評判や口コミをリサーチし、良い点と悪い点を整理しました。 単なる感想ではなく、ブランドの特徴がよく表れている声をピックアップしています。
良い口コミ
- トレンドのシルエットが完璧で、着るだけで今っぽい雰囲気になれる
- 価格が安いので、学生のアルバイト代でも全身コーディネートが揃えられる
- ポリエステル素材のアイテムが多く、洗濯してもシワになりにくいので手入れが楽
- Sサイズから展開があり、低身長でも着られるオーバーサイズアイテムが豊富にある
- カラーバリエーションが絶妙で、くすみカラーなど他のブランドにはない色がある
悪い口コミ
- 数回洗濯しただけで毛玉ができてしまい、ワンシーズンで着られなくなった
- 生地が薄いアイテムが多く、冬場は防寒性が低くて寒い
- 縫製が甘いことがあり、届いた時点で糸のほつれが気になった
- 人気すぎて街中で同じ服を着ている人と遭遇する確率が高く、恥ずかしい思いをした
- 写真と実物の色味や質感が違うことがあり、通販での購入にギャップを感じた
キャスパージョンがおすすめな人
ここまでの分析を踏まえると、キャスパージョンは万人向けのブランドではないものの、特定のニーズを持つ人には非常に優れた選択肢となることがわかります。 具体的にどのような人にキャスパージョンがおすすめなのかを解説します。
とにかく低予算でトレンドを楽しみたい学生
ファッションにお金をかけられないけれど、流行のスタイルを楽しみたいという学生には最適です。 ハイブランドや高価格帯のドメスティックブランドが提案するようなトレンドのシルエットを、数分の一の価格で手に入れることができます。 質より量を重視し、ワンシーズンでトレンドを消費すると割り切れるなら、これほどコストパフォーマンスの高いブランドは他にありません。 おしゃれ初心者でも、WEARなどのSNSを参考にすれば、簡単にそれっぽいコーディネートが完成します。
服の手入れに時間をかけたくない人
忙しい毎日の中で、服のアイロンがけやクリーニングに手間をかけたくない人にも向いています。 キャスパージョンの主力アイテムであるシャツやスラックスには、イージーケア性に優れた化学繊維が使われていることが多いです。 洗濯機で洗って干すだけでシワが伸びるため、常に清潔感のある状態をキープできます。 ズボラだけど小綺麗に見せたいというニーズに、機能面で応えてくれるブランドです。
体型を隠してスタイル良く見せたい人
キャスパージョンの服は、全体的にゆったりとしたオーバーサイズで作られています。 そのため、痩せ型で貧相に見えるのが悩みだったり、逆にお腹周りや太ももが気になったりする人でも、体型をうまくカバーできます。 特にワイドパンツやバルーンパンツは、足のラインを拾わずにシルエットを整えてくれるため、誰が履いてもスタイルが決まりやすいです。 自分の体型にコンプレックスがある人にとって、自信を持って外出できる服が見つかるでしょう。
キャスパージョンがおすすめできない人
一方で、ファッションに対する価値観や求める要素によっては、キャスパージョンを選ばない方が良い場合もあります。 購入してから後悔しないように、おすすめできない人の特徴も押さえておきましょう。
素材の上質感や経年変化を求める人
服を選ぶ基準として、天然素材の風合いや長く着ることによる経年変化を重視する人には不向きです。 コットンの肌触りやウールの温かみ、デニムの色落ちといった要素は、キャスパージョンの化繊メインのアイテムでは味わえません。 服を育てる楽しみを知っている人や、素材そのもののクオリティにこだわる人から見ると、どうしても安っぽく見えてしまいます。 長く愛用できる一生モノを探しているなら、他のブランドを検討した方が良いでしょう。
周りと被ることを極端に嫌う個性派の人
ファッションで自己表現をしたい、他人とは違う格好をしたいという強いこだわりがある人にはおすすめできません。 前述の通り、キャスパージョンは非常に人気があるため、どうしても他人と被るリスクがあります。 街中で同じ服を着ている人を見かけたときに、仲間意識よりも嫌悪感を感じてしまうタイプの人にとっては、ストレスの原因になります。 独自のスタイルを確立したいなら、古着やマイナーなブランドを掘り下げる方が満足度は高いはずです。
落ち着いた雰囲気を求める30代以上の大人
年齢を重ねて、年相応の落ち着きや品格を求めるようになると、キャスパージョンのデザインは若すぎる可能性があります。 過度なオーバーサイズや装飾的なデザインは、大人の男性が着ると若作りをしているように見えてしまうことがあります。 また、肌の質感と化繊の安っぽい光沢が合わず、顔周りが浮いて見えることも。 30代以上でも着こなしている人はいますが、アイテム選びや合わせ方に工夫が必要になるため、難易度は高くなります。
キャスパージョンのおすすめポイント
ダサいという意見がある一方で、それでも多くの人に支持され続けているのには理由があります。 キャスパージョンならではの強みや魅力を3つのポイントにまとめました。
日本人の体型に合わせたサイズ感
海外のファストファッションブランドでオーバーサイズの服を買うと、着丈が長すぎたり袖が余りすぎたりして、だらしなく見えてしまうことがあります。 しかし、キャスパージョンは日本のブランドなので、日本人の平均的な体型に合わせてパターンが作られています。 小柄な男性でもバランスよく着られるように着丈が調整されていたり、足が短く見えないようにパンツの股上が設計されていたりと、細部まで配慮されています。 無理なくトレンドのシルエットを取り入れられる点は、大きなメリットです。
圧倒的なトレンドの反映スピード
ファッションのトレンドは移り変わりが早いですが、キャスパージョンはそのスピード感に対応するのが非常に上手です。 コレクションブランドや韓国ファッションで流行り始めた要素を、いち早く商品化して市場に投入します。 今これが着たいというユーザーの欲求に対して、タイムラグなく応えてくれるため、常に鮮度の高いファッションを楽しめます。 流行を追いかけるのが好きな人にとって、飽きさせないラインナップが魅力です。
ニュアンスカラーの色出しが綺麗
黒や白などの定番色だけでなく、中間色と呼ばれるニュアンスカラーの展開が豊富です。 くすんだブルーやグリーン、ベージュなど、絶妙な色合いのアイテムが多く揃っています。 化学繊維は発色が良いため、こうした微妙な色味をきれいに表現できるという特徴があります。 全身をモノトーンでまとめるだけでなく、色を使って周りと差をつけたいときに、キャスパージョンのアイテムは重宝します。
キャスパージョンのおすすめアイテム
最後に、キャスパージョンの中でも特に評価が高く、失敗しにくいおすすめのアイテムを紹介します。 初めて購入するなら、まずはこれらのアイテムから試してみるのが良いでしょう。
バルーンワイドパンツ
ブランドの代名詞とも言えるのが、丸みを帯びたシルエットが特徴のバルーンパンツです。 太もも周りにはたっぷりと余裕がありながら、裾に向かって緩やかに細くなるデザインで、リラックス感ときちんと感を両立しています。 生地に落ち感があるため、ワイドパンツでも野暮ったくならず、きれいなドレープが出ます。 シンプルなTシャツやシャツと合わせるだけで、こなれた雰囲気が出せる優秀な一本です。
ドレープオーバーシャツ
とろみのある素材を使用したオーバーサイズのシャツも、非常に人気が高いアイテムです。 風になびくような軽やかな生地感が特徴で、羽織るだけでモードな印象を与えてくれます。 シワになりにくく、洗濯後のケアも簡単なので、デイリーユースに最適です。 一枚で着ても様になりますし、ジャケットやコートのインナーとしても使える汎用性の高さが魅力です。
ミリタリー系のアウター
秋冬シーズンに注目したいのが、モッズコートやモンスターパーカーなどのミリタリーアウターです。 トレンドのビッグシルエットで作られており、ガバッと羽織るだけで存在感が出ます。 中綿入りのものなどは防寒性もありながら、非常に軽量で動きやすいのが特徴です。 古着のミリタリーはサイズや状態が難しいことが多いですが、キャスパージョンなら現代的なサイズ感でクリーンに着こなせます。
まとめ
キャスパージョンがダサいと言われる理由は、主に量産型になりやすいことや、素材の質感、過剰な装飾にありました。 しかし、それは裏を返せば、多くの人に受け入れられるトレンド感や、低価格で扱いやすい機能性を持っているということでもあります。
ファッションにおいて何を優先するかは人それぞれです。 周りからの評価を気にしすぎるよりも、自分が着ていて気分が上がるかどうかが重要ではないでしょうか。 もしあなたが、手頃な価格で今っぽいファッションを楽しみたいと考えているなら、キャスパージョンは間違いなく有力な選択肢になります。
この記事で紹介した特徴やおすすめポイントを参考に、自分に合ったアイテムを選んでみてください。 うまく取り入れれば、あなたのファッションライフをより豊かにしてくれるはずです。
