ミニマルで洗練されたデザインが魅力のファッションブランド、カルバンクライン。アパレルや香水が有名ですが、腕時計も展開しており、シンプルで使いやすいと人気です。
しかし、一部では「カルバンクラインの時計はダサい」「時代遅れ」という声も聞かれます。
そこで本記事では、カルバンクラインの時計がダサいと言われる理由と、逆におすすめできる人・できない人を解説します。「カルバンクラインの時計が欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人はぜひ参考にしてください。
カルバンクラインの時計とは?
カルバンクラインは、アメリカ・ニューヨークで生まれた世界的なファッションブランドです 。1997年から腕時計の展開をスタートし、その歴史はまだ比較的浅いものの、ブランドの代名詞であるミニマルでモダンなデザインが特徴です 。
デザインだけでなく品質にも定評があり、世界最大級の時計製造グループのETA社製ムーブメントを採用した、信頼性の高いスイスメイドの時計として知られています 。
カルバンクラインの時計がダサいと言われている理由
なぜ一部でカルバンクラインの時計はダサいと言われてしまうのでしょうか。その背景には、ブランドの歴史や時計業界での立ち位置が関係しているようです。
ファッションウォッチというだけで評価が下がるから
時計好きの人たちの間では、時計専門ブランドではないファッションブランドが作る時計を「ファッションウォッチ」と呼び、少し下に見る風潮があります。
これは、ムーブメント(時計の駆動装置)の精巧さや歴史よりも、ブランドのロゴやデザイン性を重視している、というイメージがあるためです。
カルバンクラインの時計は、まさにこのファッションウォッチに分類されるため、時計に詳しい人からは「本物ではない」と思われ、ダサいという評価に繋がることがあります 。
2000年代に流行ったイメージが強いから
1990年代後半から2000年代にかけて、カルバンクラインは若者の間で大流行しました 。
当時、多くの人がカルバンクラインのアイテムを身につけており、そのミニマルな腕時計は、おしゃれなアイコンとして絶大な人気を誇っていました。
しかし、ファッションの世界では、一世を風靡したアイテムは時間が経つと「時代遅れ」の象徴になりがちです。
現在の30代〜40代の人にとっては、カルバンクラインの時計が「昔流行ったもの」という印象が強く、それがセンスがない、野暮ったいというイメージになっているのかもしれません。
デザインがシンプルすぎて退屈に見えるから
カルバンクラインのデザインは、一貫してクリーンでミニマルなのが特徴です 。これが最大の魅力である一方、物足りなさを感じる人もいます。
特に近年、ダニエル・ウェリントンやスカーゲンといった北欧ブランドから、似たようなシンプルなデザインの時計が数多く登場しました 。
ミニマルなデザインが一般的になったことで、かえって個性がなく「ありきたりで退屈」と感じられてしまう場面が増えたようです。
一時期、市場から姿を消したから
ブランドイメージに大きく影響したのが、2019年頃に市場から製品が消えたことです。
これは、製造を担当していたスウォッチグループとの契約が終わり、新しいモバードグループに引き継がれるまでの空白期間が原因でした 。
事情を知らない消費者からすると、店頭から商品がなくなるのは「売れなくなった」「ブランドが終わった」と見えるため、この出来事が「カルバンクラインは終わった」というイメージを決定づけてしまったのです。
カルバンクラインの時計の評判・口コミ
実際にカルバンクラインの時計を使っている人はどう感じているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミをまとめました。
良い口コミ
- シンプルでどんな服装にも合わせやすい。仕事でもプライベートでも使えるのが良い 。
- デザインが洗練されていて、シルエットが美しい。腕元がすっきり見える。
- スイス製で品質が高いのに、価格が手頃なのが嬉しい 。
- 流行り廃りのないミニマルなデザインなので、長く愛用できる 。
- 有名なファッションブランドなので、身につけていると気分が上がる。
悪い口コミ
- 時計好きの人からは、ファッションウォッチだと思われそうで少し恥ずかしい。
- デザインがシンプルすぎて、個性がないように感じる。
- 昔流行ったイメージがあるので、今さら着けるのは時代遅れな気がする。
- 一時期お店から消えていたので、もう古いブランドだと思っていた。
- ロゴが目立つのがあまり好きではない。
カルバンクラインの時計がおすすめな人
これまでの情報から、カルバンクラインの時計は次のような人におすすめです。
新社会人や腕時計デビューの人
カルバンクラインの時計は、2万円台から4万円台のモデルが中心です 。
高すぎず安すぎない価格帯で、ビジネスシーンにもふさわしい品格と、スイスメイドの信頼性を両立しています 。
デザインもシンプルで服装を選ばないため、初めて本格的な腕時計を買う新社会人や、腕時計デビューにぴったりの一本です。
シンプルで質の良い時計を求める人
ごちゃごちゃした装飾は好まず、ミニマルで洗練されたスタイルが好きな人には、カルバンクラインのデザインが非常にマッチします。
ただシンプルなだけでなく、ETA社製のムーブメントを搭載するなど、時計としての品質にもこだわっているのがポイントです 。
見た目と品質の両方を、バランス良く満たしたい人におすすめできます。
有名ブランドの安心感が欲しい人
カルバンクラインは、世界的に知名度の高いファッションブランドです。
あまり時計に詳しくなくても、誰もが知っているブランドのアイテムを身につけることで、自信を持てたり、会話のきっかけになったりすることもあります。
ブランドが持つクリーンで都会的なイメージに共感する人にとって、これ以上ない選択肢となるでしょう。
カルバンクラインの時計がおすすめできない人
一方で、次のような人にはカルバンクラインの時計はあまり向いていないかもしれません。
時計の機械的な価値を重視する人
時計の魅力はムーブメントの複雑さや歴史にある、と考える本格的な時計愛好家には、カルバンクラインは物足りなく感じるでしょう。
同じ価格帯であれば、セイコーやシチズンといった日本のブランドから、より高性能な機械式時計も購入できます 。
ファッション性よりも、時計そのものの機能や機構を重視するなら、他の専門ブランドを検討する方が満足度が高いかもしれません。
腕時計で個性を表現したい人
カルバンクラインの時計は、良くも悪くもシンプルで控えめなデザインです。
そのため、G-SHOCKやディーゼルのような、腕時計をコーディネートの主役にして個性を主張したい人には、少し地味に映る可能性があります 。
ファッションのアクセントになるような、インパクトのある時計を探している場合は、他のブランドの方がイメージに近いものが見つかりやすいです。
流行に敏感でトレンドを追いかけたい人
カルバンクラインのデザインは普遍的で、トレンドの最先端をいくものではありません。
SNSで話題の最新ブランドや、流行のデザインをいち早く取り入れたい人にとっては、少し保守的に感じられるかもしれません。
ファッションウォッチの中でも、よりトレンド感を重視する場合は、北欧系の新しいブランドなどをチェックしてみるのがおすすめです 。
カルバンクラインの時計のおすすめポイント
改めて、カルバンクラインの時計が持つ魅力を3つのポイントで確認しておきましょう。
手の届く価格で手に入るスイス製の品質
カルバンクラインの時計の最大の魅力は、品質の証である「スイスメイド」でありながら、比較的手頃な価格で手に入ることです 。
内部のムーブメントも、多くの高級時計ブランドに供給しているETA社製を採用しており、その品質は確かです 。
信頼できる品質の時計を、ファッションアイテムとして気軽に楽しみたい人に最適です。
どんなシーンにも馴染む万能なデザイン
ブランドの核となるミニマルなデザインは、流行に左右されず、長く使える普遍的な魅力を持っています。
スーツやジャケットのようなフォーマルな装いから、Tシャツにデニムといったカジュアルなスタイルまで、どんなコーディネートにも自然に溶け込みます 。
時計が主張しすぎないため、着用者自身の個性を引き立ててくれる名脇役となってくれます。
世界的なブランドが持つ洗練されたイメージ
ニューヨーク発のファッションブランドとして、長年トレンドをリードしてきたカルバンクライン 。
そのブランド名には、都会的でモダン、そして洗練されたイメージが伴います。
ただ時間を知るための道具としてだけでなく、自分をスタイリッシュに見せてくれるアクセサリーとして、そのブランドイメージも大きな魅力の一つです。
カルバンクラインの時計のおすすめアイテム
現在、日本の正規販売店では、モバードグループが製造する新しいコレクションが展開されています 。その中からおすすめのモデルをいくつか紹介します。
ICONIC(アイコニック)
ブランドの王道とも言える、クラシックでミニマルなデザインが特徴のコレクションです。
シンプルながらも洗練された文字盤とブレスレットは、ビジネスシーンから普段使いまで幅広く対応できます。
カルバンクラインらしさを最も体現したモデルで、最初の1本としてもおすすめです 。
DEFINE(ディファイン)
よりスリムでモダンな印象を与えるコレクションです。
薄型のケースとシンプルなバーインデックスが、シャープで知的な雰囲気を演出します。
スーツスタイルやドレッシーな服装に合わせやすく、腕元をエレガントに見せたい時に活躍します 。
DISTINGUISH(ディスティングイッシュ)
シンプルな中にも少しだけ個性を取り入れたい人におすすめのコレクション。
立体的なベゼルや、光の当たり方で表情が変わるサンレイ仕上げの文字盤など、細部にこだわりが感じられます。
一部にはGMT機能を搭載したモデルもあり、デザイン性と機能性を両立しています 。
まとめ
カルバンクラインの時計がダサいと言われるのは、過去の流行イメージや、ファッションウォッチというカテゴリーへの偏見、そして一時期市場から消えたというビジネス上の背景が主な理由です。
しかし、時計そのものに目を向ければ、スイスメイドの確かな品質と、時代に左右されないミニマルなデザインを両立した、非常にコストパフォーマンスの高い製品であることがわかります。
時計に何を求めるかによって評価は分かれますが、シンプルで質の良い腕時計をファッションの一部として楽しみたい人にとって、カルバンクラインは今も変わらず魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。