東京発のストリートブランドとして知られる、BlackEyePatch(ブラックアイパッチ)。
ヒップホップカルチャーを感じさせる独特のグラフィックや、ゆったりとしたシルエットのアイテムが人気です。
ただ、その個性的なデザインからか、一部ではダサい、センスがないといった声も聞かれます。
そこでこの記事では、ブラックアイパッチがダサいと言われる理由と、逆におすすめできる人・できない人の特徴を解説します。
ブラックアイパッチのアイテムを買おうか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ブラックアイパッチとは?
ブラックアイパッチは、東京を拠点とするファッションブランドです 。
もともとは、街中にステッカーを貼る謎の集団として活動していたようです 。デザイナーの正体は明かされておらず、そのミステリアスな雰囲気もブランドの魅力の一つ。2015年の秋冬シーズンから、本格的に服作りをスタートさせました 。
ブランドが一貫してこだわっているのが、東京という街のカルチャーです 。
特に日本のヒップホップシーンとのつながりは深く、舐達麻やAwich、WILYWNKAといった多くの人気ラッパーが着用していることでも知られています 。
特定のデザイナーをアイコンにするのではなく、カルチャーやムーブメントそのものをブランドの顔とすることで、ブラックアイパッチは他のブランドにはない独自の存在感を放っています。
ブラックアイパッチがダサいと言われている理由
多くのファンに支持されるブラックアイパッチですが、一部でダサいというイメージがあるのはなぜでしょうか。
その理由を3つのポイントから探っていきます。
主張が強すぎる取扱注意のロゴ
ブラックアイパッチを象徴するのが、取扱注意と書かれた漢字のロゴです 。
このロゴはパーカーやTシャツなどに大きくプリントされており、ブランドの顔ともいえるデザインになっています 。
しかし、このインパクトの強さが、一部でセンスがないと言われる原因になっているようです。
工業製品のようなグラフィックは非常に目立ちますが、コーディネートの中で主張が強すぎてしまうことも。
特に大きくロゴが入ったアイテムは、他の服とのバランスを取るのが難しく、シンプルなファッションを好む人からは、少し子供っぽく見えてしまうのかもしれません。
ヒップホップや不良のイメージが強すぎる
ブラックアイパッチは、日本のヒップホップカルチャーと切っても切れない関係にあります。
舐達麻といったアーティストたちが着こなすことで、ブランドはストリートシーンでの地位を確立しました 。
また、俳優の野村周平や松田翔太など、少し不良っぽいイメージのある人物をモデルに起用することも多いです 。
こうしたカルチャーとの強い結びつきは、ファンにとっては大きな魅力ですが、その世界観に馴染みがない人にとっては、少し手を出しにくいと感じる要因にもなっています。
服そのものよりも背景にあるカルチャーのイメージが先行してしまうため、人によっては気恥ずかしさを感じたり、時代遅れに見えたりすることがあるようです。
だらしなく見えがちなオーバーサイズ
今のストリートファッションでは定番の、ゆったりとしたオーバーサイズのシルエットもブラックアイパッチの特徴です。
多くのアイテムが大きめに作られており、レビューなどでもそのサイズ感についてよく言及されています 。
このルーズなシルエットは、リラックスした雰囲気を出すためのものですが、着る人の体型や合わせ方によっては、ただサイズが合っていない服に見えてしまうことも。
特に全身をゆったりしたアイテムでまとめると、メリハリがなくなり、だらしなく野暮ったい印象を与えてしまう可能性があります。
ファッションに詳しい人なら計算された着こなしができますが、そうでない場合はこの独特のサイズ感が、ダサいという評価につながってしまうのかもしれません。
ブラックアイパッチの評判・口コミ
実際にブラックアイパッチを購入した人は、どのように感じているのでしょうか。
SNSなどで見られるリアルな声を集めてみました。
良い口コミ
- グラフィックがとにかくかっこいい。一枚で主役になる。
- 生地がしっかりしていて、Tシャツ一枚でも安っぽく見えない。
- オーバーサイズのシルエットが絶妙で、今っぽい着こなしができる。
- プレゼントで渡したら、すごく喜んでもらえた。
- ヒップホップカルチャーが好きなら絶対に持っておきたいアイテム。
悪い口コミ
- ロゴの主張が激しくて、コーディネートが難しい。
- 特定のカルチャーのイメージが強すぎて、普段使いしにくい。
- 値段がTシャツにしては高すぎる。
- オーバーサイズが似合わず、だらしなく見えてしまった。
- 若者向けのデザインで、ある程度の年齢になると着るのが恥ずかしい。
ブラックアイパッチがおすすめな人
では、ブラックアイパッチはどのような人に向いているのでしょうか。
特におすすめできる人のタイプを3つ紹介します。
東京のストリートカルチャーやヒップホップが好き
ブラックアイパッチの服は、単なるファッションアイテムではなく、東京のストリートカルチャーを象徴する存在です 。
Awichや舐達麻といったアーティストが愛用していることからも、そのことがうかがえます 。
服装を通して自分の好きなカルチャーを表現したい人にとって、ブラックアイパッチは自分のスタイルを示すのに最適なブランドと言えるでしょう。
コーディネートの主役になる一着が欲しい
取扱注意のロゴに代表されるように、ブラックアイパッチのアイテムは一着だけで強いインパクトがあります 。
シンプルな服装に飽きてきた人や、もっと大胆に自分を表現したい人にはぴったりです。
Tシャツやパーカーを一枚着るだけでコーディネートが決まるので、主役になるアイテムを探している人には特におすすめできます。
ブランドの背景にあるストーリーを重視する
ブラックアイパッチのデザインには、日常にあるものを見せ方を変えることで新しい価値を生み出す、という考え方があります 。
例えば、どこにでもある取扱注意のステッカーをファッションアイテムに落とし込むことで、見る人をハッとさせる。
こうしたデザインの裏側にあるストーリーや文脈を楽しめる人にとって、ブラックアイパッチはとても魅力的に映るはずです。
ブラックアイパッチがおすすめできない人
一方で、その強い個性がゆえに、あまり向いていない人もいます。
購入してから後悔しないよう、どんな人におすすめできないのかも見ていきましょう。
シンプルで着回しやすい服が好き
ブラックアイパッチのデザインは、グラフィックが主役のものがほとんどです。
そのため、無地でどんな服にも合わせやすい、ミニマルなスタイルを好む人にはあまり向いていないかもしれません。
手持ちの服とのバランスを考えたときに、主張の強いアイテムは少し浮いてしまう可能性があります。
服に特定のイメージがつくのが苦手
ブラックアイパッチを着ることは、ヒップホップやストリートといったカルチャーに共感している、というメッセージにもなります。
自分の服装に特定のイメージがつくことに抵抗がある人や、TPOを重視する場面が多い人にとっては、少し扱いにくいかもしれません。
不良っぽいと見られるのが嫌な場合は、避けたほうが無難でしょう。
上品できれいめなスタイルが基本
ブラックアイパッチが持つ、洗練されすぎていない土臭いかっこよさは、上品さや清潔感を重視するきれいめなスタイルとは少し方向性が異なります 。
ジャケットやスラックスといった服装が中心の人にとっては、ブランドの持つストリート感が、全体の雰囲気を壊してしまう可能性があります。
ブラックアイパッチのおすすめポイント
多くの人を惹きつけるブラックアイパッチの魅力は、どこにあるのでしょうか。
ブランドの主な魅力を3つ紹介します。
他にはないグラフィックとデザイン性
ブラックアイパッチのデザインの面白さは、日常にあるものをファッションの世界に持ち込み、意図的に違和感を生み出している点にあります 。
例えば、取扱注意のステッカーは本来ファッションとは関係のないものですが、それをあえて服にプリントすることで、ありふれた記号が特別なアートのように見えてきます。
こうした計算されたアプローチが、他のストリートブランドにはない魅力につながっているのです。
話題性の高いコラボレーション
ブラックアイパッチは、様々なブランドとのコラボレーションも積極的に行っています。
Wacko Mariaのような、カルチャー的に近いブランドと組むことで、ブランドの持つ反骨的なイメージをより強固なものにしています 。
一方で、H&Mのような大手ブランドと提携し、発売日には行列ができるほどの話題を呼びました 。
ブランドの核となるイメージを守りつつ、幅広い層にその名を知らしめる、巧みな戦略も魅力の一つです。
日本のカルチャーを世界に発信する姿勢
ブラックアイパッチは、これまであまりファッションの世界で注目されてこなかった日本のサブカルチャーを、新しい形で表現するのが得意です 。
暴走族のカルチャーをファッションショーのテーマにしたり、日本の伝統的な家紋をデザインに取り入れたり。
その服を着ることは、東京独自のカルチャーを世界に発信する行為とも言えます。
海外のトレンドを追うだけでなく、自分たちの足元にある文化を大切にする姿勢が、国内外で高く評価されています。
ブラックアイパッチのおすすめアイテム
これからブラックアイパッチに挑戦してみたい人に向けて、まずチェックしておきたい代表的なアイテムを紹介します。
ブランドの顔「取扱注意」ロゴのアイテム
初めてブラックアイパッチを買うなら、やはりブランドの象徴である取扱注意のロゴが入ったアイテムがおすすめです。
特にパーカーやTシャツは、毎シーズン様々なデザインで登場する定番アイテム 。
これを一枚着るだけで、ブランドの世界観を最も分かりやすく体感できるはずです。
世界観が広がるコラボレーションアイテム
ブランドの魅力をさらに深く知るなら、コラボアイテムも見逃せません。
特にWacko Mariaとのコラボ商品は、両ブランドの個性がぶつかり合ったデザインで非常に人気が高く、中古市場でも高値で取引されています 。
また、過去に発売されたH&Mとのコラボも、今でも探している人が多いアイテムです 。
さりげなく取り入れられる小物類
いきなりロゴの大きな服を着るのは少し抵抗がある、という人は小物から試してみてはいかがでしょうか。
キャップやソックス、コインポーチなどは、比較的手に取りやすい価格帯でありながら、ブラックアイパッチらしいデザインが楽しめます 。
いつものコーディネートに一つ加えるだけで、さりげなくブランドの世界観を取り入れることができます。
まとめ
ブラックアイパッチがダサいかどうかは、その人のファッションの好みや、ストリートカルチャーへの関心度によって評価が大きく分かれるようです。
主張が強すぎると感じる人もいれば、その大胆なデザインこそがかっこいいと感じる人もいます。
シンプルできれいめな服を好む人にはあまり向かないかもしれませんが、服装で自分らしさを表現したい人や、背景にカルチャーを感じる服が好きな人にとっては、これ以上ないほど魅力的なブランドと言えるでしょう。
この記事を参考に、ブラックアイパッチが自分のスタイルに合うかどうか、ぜひ考えてみてください。