冬の定番アウターといえば、黒のダウンジャケット。
暖かくてどんな服にも合わせやすいので、一着は持っているという人も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ買おうと思って調べてみると「黒ダウンはダサい」といった言葉を目にすることがあります。
せっかく買うなら、おしゃれに着こなしたいですよね。
そこでこの記事では、黒のダウンジャケットがダサいと言われてしまう理由から、評判、そしておしゃれに着こなすためのポイントまで詳しく解説していきます。
「黒のダウンジャケットが欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人はぜひ参考にしてください。
黒のダウンジャケットとは?
黒のダウンジャケットは、その名の通り、黒色をしたダウンジャケットのことです。
もともとダウンジャケットは、登山家や寒冷地で働く人々のための防寒着として生まれました 。
しかし、モンクレールやカナダグースといった高級ブランドがファッション性の高いモデルを発表したことや 、ザ・ノース・フェイスがストリートファッションの定番アイテムとして人気を博したことなどから 、今では冬のおしゃれに欠かせないアイテムとして広く普及しています。
特に黒は、どんな色とも合わせやすく、コーディネートを引き締めてくれる万能カラーとして人気です 。
実際に街を歩いている人を見てみると、ダウンジャケットを着ている人のほとんどが黒を選んでいる、という調査結果もあるほどです 。
黒のダウンジャケットがダサいと言われている理由
多くの人に愛用されている黒のダウンジャケットですが、なぜ一部でダサいと言われてしまうのでしょうか。
その理由をみていきましょう。
全身真っ黒で重たいから
黒ダウンの失敗例で最も多いのが、インナーやパンツ、靴まで全て黒で統一してしまうコーディネートです 。
黒は引き締まって見える色ですが、全身を同じ色でまとめてしまうと、素材感の違いやシルエットのメリハリがなくなり、のっぺりとした重たい印象になってしまいます 。
特に40代以上の男性がこのスタイルをすると、老けて見えたり、少し威圧的な雰囲気に見えてしまうこともあるようです 。
着膨れして見えるから
ダウンジャケットは、その構造上どうしてもボリュームが出てしまいます。
そのため、サイズ感や合わせるアイテムを間違えると、着膨れして太って見えてしまうことがあります 。
特に、ゆったりとしたダウンに太めのパンツを合わせたり、防寒のためにファスナーを上まで全部閉めてしまったりすると、体の横幅が強調されてしまい、野暮ったい印象になりがちです 。
素材が安っぽく見えるから
ダウンジャケットの印象は、使われている素材によって大きく変わります。
例えば、テカテカと過度に光沢のあるナイロン素材は、安っぽく見えたり、子供っぽい印象を与えてしまったりすることがあります 。
モンクレールのような高級ブランドの光沢素材は計算されたものですが、安価な製品に見られる不自然な光沢は、着こなしが難しく、避けたほうが無難かもしれません 。
みんな着ていて個性がないから
ユニクロやザ・ノース・フェイス、カナダグースなど、人気の黒ダウンは街中で着ている人を本当によく見かけます。
多くの人が同じようなアイテムを着ていると、それがまるで制服のように見えてしまい、個性がない、つまらないといった印象につながることがあります。
特にファッションに敏感な人からは「流行に乗り遅れている」「みんなと一緒でダサい」と思われてしまうこともあるようです 。
黒のダウンジャケットの評判・口コミ
実際に黒のダウンジャケットを持っている人は、どのように感じているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミを集めてみました。
良い口コミ
- とにかく軽くて暖かい。冬は手放せない
 - シルエットが綺麗で、ダウンなのに着膨れして見えないのが良い
 - どんな服にも合わせやすいので、コーディネートを考えるのが楽
 - カジュアルな服装だけでなく、スーツにも合わせられるので万能
 - 黒は引き締まって見えるので、スタイルが良く見える気がする
 
悪い口コミ
- みんなが着ているので、人とかぶりやすい
 - 全身黒でまとめると、地味で重たい印象になってしまう
 - ボリュームがあるので、着膨れして見えるのが気になる
 - ブランドのロゴが目立ちすぎて、少し恥ずかしいことがある
 - テカテカした素材のものは、安っぽく見えてしまう
 
黒のダウンジャケットがおすすめな人
黒のダウンジャケットは、着こなしのポイントさえ押さえれば、誰にでも似合う万能アイテムです。特に、以下のような人におすすめです。
コーディネートでメリハリをつけられる人
黒ダウンを一枚羽織るだけ、といった着こなしでは、どうしても地味に見えがちです。
インナーに白や明るい色のトップスを合わせたり 、素材感の違うアイテムを組み合わせたりして、コーディネートにメリハリをつけられる人なら、黒ダウンをおしゃれに着こなせるでしょう。
シルエットを意識できる人
ダウンのボリューム感を理解し、全体のシルエットを意識できる人にもおすすめです。
例えば、ショート丈のダウンにはワイドパンツやロングスカートを 、ロング丈のダウンには細身のパンツを合わせるなど 、バランスの取れた着こなしができる人は、スタイル良く見せることができます。
オンオフ問わず着回したい人
黒のダウンジャケットは、カジュアルな普段着から、きれいめな通勤スタイルまで幅広く対応できます。
デニムと合わせて休日のカジュアルスタイルにしたり、スラックスやスーツと合わせてビジネスシーンで活用したりと 、一着で様々な場面で着回したいと考えている人にぴったりのアイテムです。
黒のダウンジャケットがおすすめできない人
一方で、黒のダウンジャケットの良さを活かせず、おすすめできない人もいます。
何も考えずにただ羽織ってしまう人
黒ダウンを単なる防寒着としてしか考えていない人は注意が必要です。
部屋着のようなスウェットに無造作に羽織るだけでは、どうしても「ただの防寒対策」に見えてしまい、おしゃれとは言えません 。
ファッションは全体のバランスが重要なので、他のアイテムとの組み合わせを考えられない人には、黒ダウンは難しいかもしれません。
ファッションで個性を重視する人
黒のダウンジャケットは、良くも悪くも定番アイテムです。
そのため、街中で他の人とかぶる可能性が非常に高いです。
「他の人と同じ服は着たくない」「自分だけの個性的なファッションを楽しみたい」という人にとっては、黒ダウンは物足りなく感じるかもしれません。
ボリュームのある服が苦手な人
ダウンジャケットは、その特性上、ある程度のボリューム感があります。
最近はスリムなシルエットのモデルも増えていますが、それでも他のアウターに比べると着膨れしやすいアイテムです。
普段からタイトな服装を好む人や、上半身にボリュームが出るのが苦手な人は、試着を重ねて慎重に選ぶ必要があります。
黒のダウンジャケットのおすすめポイント
黒のダウンジャケットには、たくさんの魅力があります。ここでは、特におすすめのポイントを3つ紹介します。
どんな色とも合わせやすい着回し力
黒ダウンの最大の魅力は、なんといってもその着回し力の高さです。
黒はどんな色とも相性が良いため、インナーやボトムスの色を選びません。
鮮やかな色のニットを合わせればコーディネートの主役になりますし、白やグレーと合わせれば落ち着いたモノトーンスタイルが完成します。
一着持っているだけで、冬のコーディネートの幅がぐっと広がります。
着こなし次第でスマートに見せられる
「ダウンは着膨れする」というイメージがあるかもしれませんが、着こなし次第でスマートに見せることが可能です。
例えば、前を開けてインナーを見せることで縦のラインが強調されたり 、細身のパンツを合わせてYラインのシルエットを作ったりすることで、すっきりとした印象になります。
また、ウエストがシェイプされたデザインのモデルを選ぶのもおすすめです。
カジュアルからきれいめまで対応できる万能性
黒のダウンジャケットは、合わせるアイテムによって雰囲気を大きく変えることができます。
デニムやスニーカーと合わせれば王道のカジュアルスタイルに、シャツや革靴と合わせればきれいめな大人スタイルになります 。
さらに、最近ではスーツの上に羽織るビジネススタイルも一般的になってきており 、まさにシーンを選ばない万能アウターと言えるでしょう。
黒のダウンジャケットのおすすめアイテム
ここでは、人気ブランドのおすすめ黒ダウンジャケットをいくつか紹介します。
ユニクロ シームレスダウンパーカ
機能性と価格のバランスに優れたユニクロの定番モデルです。
縫い目をなくすことで風の侵入を防ぎ、暖かさをキープします 。
すっきりとしたシルエットなので、きれいめなスタイルが好きな人におすすめですが、トレンドのオーバーサイズに慣れている人からは、少し物足りないと感じることもあるようです 。
THE NORTH FACE ヌプシジャケット
1990年代のストリートファッションを象徴する、ザ・ノース・フェイスのアイコン的モデルです 。
ボリュームのあるシルエットと、肩の切り替えデザインが特徴で、高い保温性を誇ります 。
非常に人気が高く、街中でよく見かけるため、人とかぶりやすいという側面もあります 。
TATRAS ドミッツィアーノ
「ドレッシーダウン」として知られるタトラスの中でも、特に人気の高いモデルです。
イタリアの高級生地メーカー、ロロ・ピアーナ社のウールシルク生地を使用しており、ダウンジャケットとは思えない上品な見た目が特徴です 。
非常にスリムなシルエットなので、スーツの上にも合わせやすく、きれいめなスタイルを好む大人に支持されています 。
MONCLER MAYA
ラグジュアリーダウンの王様、モンクレールを代表するモデルです。
独特の光沢を放つ「ナイロンラケ」という素材が使われており、一目でモンクレールとわかる高級感をまとっています 。
その価格の高さと人気の高さから、一部では「見栄っ張り」「時代遅れ」といった声も聞かれますが、その品質とデザイン性は多くの人を魅了し続けています 。
CANADA GOOSE ジャスパー
極寒地でも対応できる高い機能性で知られるカナダグースの、日本限定モデルです。
世界的な人気モデル「シャトー」をベースに、日本人の体型に合わせてダウンの量を調整し、よりスリムなシルエットになっています 。
こちらも非常に人気が高く、着用者が多すぎることが「ダサい」と言われる一因にもなっています 。
まとめ
黒のダウンジャケットは、決してダサいアイテムではありません。
むしろ、暖かくて着回し力も高く、冬の頼れる相棒です。
「ダサい」と言われてしまうのは、その人気と定番であるがゆえに、何も考えずに着てしまうと「その他大勢」に埋もれてしまうからです。
色やシルエットのバランスを少し意識するだけで、黒ダウンは一気におしゃれなアイテムに変わります。
この記事で紹介したポイントを参考に、自分に合った一着を見つけて、冬のファッションを楽しんでください。




