エーグルは、1853年にフランスで生まれた歴史あるライフスタイルブランドです。
職人が一つひとつ手作りするラバーブーツは世界的に有名で、その品質の高さと洗練されたデザインで、多くのファンを魅了し続けています。
しかし、その一方で、一部ではダサい、あるいは時代遅れといった声も聞かれるようです。
そこでこの記事では、エーグルがダサいと言われる理由を掘り下げ、実際の評判や口コミを交えながら、どんな人におすすめで、どんな人には合わないのかを解説していきます。
エーグルのアイテムを買おうか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
エーグルとは?
エーグルの物語は、1853年のフランス、ロワール地方で始まります 。
アメリカ人実業家のハイラム・ハッチンソンが、当時としては画期的なゴムの製法特許を買い取り、フランスの農家で働く人々のために、防水性と耐久性に優れた天然ゴムのブーツを作り始めたのがブランドの原点です 。
その伝統は今も受け継がれ、フランスの職人によるハンドメイドの製法が守られています 。
もともとはプロ向けの作業靴ブランドでしたが、次第にその領域を広げ、1989年からはアパレル製品も手掛けるようになりました 。
現在では、都会と自然を自由に行き来するライフスタイルを提案するブランドとして、その地位を確立しています 。
近年は環境問題への取り組みにも力を入れており、フランス政府から「使命を果たす会社」として、ファッションブランドで初めて認証されるなど、持続可能性を重視する姿勢も示しています 。
エーグルがダサいと言われている理由
長い歴史と確かな品質を誇るエーグルですが、なぜ一部でダサいというイメージがついてしまったのでしょうか。
その背景には、ブランドが持つ特有の歴史やデザインへの考え方が関係しているようです。
おじさん・おばさん世代が愛用するブランドイメージ
エーグルがダサいと感じられる理由の一つに、品質の良さを知る40代〜50代以上の世代から根強く支持されている点があるようです。
口コミを見ると、50代以上のユーザーから「年齢を重ねるごとにデザインと機能性の良さを実感する」「機能が優れている」といった声が多く見られます 。
これは、長く使える品質と、流行に左右されない普遍的なデザインが、物を大切にしたいと考える大人世代の価値観に合っているからです。
しかし、若い世代からすると、この「親が着ているブランド」というイメージが、少し古臭い、時代遅れといった印象につながってしまうのかもしれません。
特に、ガーデニングや農作業で愛用されているという事実は、ブランドの信頼性の証であると同時に、ファッション性を重視する層からは少し野暮ったく見えてしまう要因にもなっています 。
デザインが地味でトレンド感に欠ける
エーグルのデザインは、フランスブランドらしい上品さが魅力ですが、悪く言えば地味、シンプルすぎるとも言えます。
かつては「本当に地味な色ばかりで買いづらかった」という意見もあったほど、落ち着いた色合いが中心でした 。
最近はカラーバリエーションも増え、新しいディレクターを迎えてデザインの刷新も図っていますが 、ブランドの根底にあるのは、あくまで時代を超えて愛されるスタイルです。
ロゴを大きく見せたり、奇抜なデザインで個性をアピールしたりする他のアウトドアブランドとは、少し方向性が異なります。
この控えめな姿勢が、トレンドに敏感な人や、ファッションで自分を表現したい人からは、物足りない、センスがないと見られてしまうことがあるのです。
アウトドア感が強く、街着としての着こなしが難しい
エーグルは「都市と自然をつなぐ」をコンセプトにしていますが 、その高い機能性ゆえに、アウトドア感が強すぎると感じる人も少なくありません。
GORE-TEXのような高機能素材を使ったジャケットや、もともと農作業用だったラバーブーツは、本格的なアウトドアシーンでは非常に頼りになります 。
しかし、これらのアイテムを普段のファッションにうまく取り入れるには、少しコーディネートの知識が必要です。
何も考えずに羽織ると、まるでこれから山登りに行く人のような雰囲気になり、街では浮いてしまう可能性があります。
機能性がデザインの前面に出ているため、都会でスマートに着こなすにはバランス感覚が求められ、その難しさがダサいという印象につながることがあるようです。
エーグルの評判・口コミ
実際にエーグルを使っている人はどう感じているのでしょうか。SNSやレビューサイトから、ブランド特有の意見を集めてみました。
良い口コミ
- 品質が良く、20年以上使えるほど長持ちする
- 天然ゴムが柔らかくて、長時間履いても疲れない
- シルエットが細身で美しく、足がすっきり見える
- 防水・防風機能がしっかりしていて、雨の日でも安心
- デザインが上品で、アウトドアブランドにありがちなゴツゴツした感じがない
悪い口コミ
- 品質は良いけれど、値段が高くてなかなか手が出せない
- 濡れたタイルの上など、場所によってはソールが滑りやすいことがある
- ブーツの横幅が細身なので、サイズ選びに迷う
- ロングブーツは蒸れやすく、夏場は少し暑い
- デザインがシンプルすぎて、少し物足りなく感じる
エーグルがおすすめな人
これまでの情報を踏まえて、エーグルがどんな人に合うのかを具体的に見ていきましょう。
良いものを長く使いたい人
エーグルは、すぐに買い替えるようなファストファッションとは正反対のブランドです。
SNSでは「20年は履いてる」という声もあるほど、その耐久性には定評があります 。
高品質な天然ゴムやGORE-TEXといった素材と、フランスの職人技によって作られた製品は、決して安くはありませんが、長い目で見れば非常に満足度の高い買い物になるはずです。
流行に振り回されず、本当に良いものを手入れしながら大切に使いたいという人にとって、エーグルは最高の選択肢になるでしょう 。
流行に左右されない上品なスタイルが好きな人
エーグルの魅力は、その控えめで洗練されたフレンチスタイルにあります。
派手な装飾やロゴに頼らず、美しいシルエットと上質な素材感で魅せるデザインは、上品で落ち着いたファッションを好む人にぴったりです 。
強く主張はしないけれど、静かな存在感を放つ。そんな本質的な価値を求める人なら、エーグルのデザインをきっと気に入るはずです。
機能性とオシャレを両立させたい人
雨の日だから仕方なく長靴を履くのではなく、雨の日もファッションを楽しみたい。そう考える人にとって、エーグルは理想的なブランドです。
優れた防水機能を持ちながら、街の風景にも自然に溶け込む美しいデザインは、他のブランドにはない大きな強みです 。
機能性を求めるとデザインが犠牲になりがちですが、エーグルはその両方を高いレベルで実現しています。
天気が悪い日でも妥協せず、快適でおしゃれに過ごしたい人には、心からおすすめできます。
エーグルがおすすめできない人
一方で、エーグルの良さが合わない人もいます。買ってから後悔しないように、どんな人には向いていないのかも見ていきましょう。
常に最新のトレンドを追いかけたい人
エーグルの服作りは、その時々の流行を追いかけるのではなく、長く愛される普遍的なデザインが基本です。
そのため、毎シーズンのように新しい流行りのアイテムが欲しい人や、ファッションの最先端にいたい人には、少し物足りなく感じるかもしれません。
エーグルの価値は時代を超えて続く点にあるため、トレンド感を最優先する人にはあまり向いていないでしょう。
とにかく安さを重視する人
エーグルの製品は、素材や製法にこだわっている分、価格は少し高めに設定されています 。
単に雨を防ぐという機能だけを求めるなら、もっと安いものはたくさんあります。
デザインの美しさや履き心地の良さ、所有する満足感といった付加価値を考えず、初期投資の安さだけを重視する人にとっては、エーグルは少し割高に感じられるかもしれません。
個性的で目立つデザインが好きな人
エーグルのデザインは、上品に周りと調和することを大切にしています。
そのため、大胆な色使いや大きなロゴ、個性的なシルエットなど、ファッションで自分を強く主張したい人には、そのデザインが地味でおとなしすぎると感じられるでしょう 。
エーグルは着る人を引き立てる名脇役であって、それ自体が主役になるタイプの服ではないのです。
エーグルのおすすめポイント
ここで、エーグルの魅力を再確認しておきましょう。おすすめのポイントは3つです。
170年以上の歴史が証明する品質
1853年の創業以来、エーグルは品質へのこだわりを貫いてきました 。
特にラバーブーツは、今でもフランスの工場で、約60もの工程を経て職人が一つひとつ手作りしています 。
この伝統的な製法から生まれる製品は、単なる工業製品ではなく、職人の魂が宿る工芸品のような存在です。
この歴史と背景が、製品に揺るぎない信頼性と深みを与えています。
信頼できる高い機能性
エーグルは、ラバーブーツで培った防水技術をアパレルにも活かしています。
防水・防風性に加え、衣服内の湿気を外に逃がす透湿性を備えた独自素材や、世界最高水準のGORE-TEXを採用したアウターは、悪天候でも驚くほど快適です 。
ただ雨を防ぐだけでなく、蒸れにくく快適な着心地を保つという高い機能性は、大きな魅力と言えるでしょう。
どんな服にも合う洗練されたデザイン
エーグルのデザインの良さは、その着回しやすさにあります。
アウトドアブランドでありながら、その洗練されたシルエットは、普段のカジュアルな服装から、少しきれいめなオフィスカジュアルまで、幅広いスタイルに自然に馴染みます 。
特にラバーブーツの細身で美しいフォルムは、足元をすっきりと見せ、コーディネート全体を上品にまとめてくれます 。
特別な日にしか使えない服ではなく、日常のあらゆる場面で活躍してくれる万能さが、エーグルのデザインの強みです。
エーグルのおすすめアイテム
数あるエーグルの製品の中から、特にブランドの魅力を感じられる代表的なアイテムを3つ紹介します。
ブランドの顔「シャンタベル」ラバーブーツ
シャンタベルは、エーグルの170年以上の歴史を象徴する、最もクラシックなロングブーツです 。
もともとは乗馬用ブーツがデザインの元になっており、農作業にも耐える丈夫さと、フランスらしいエレガントなシルエットを両立させています 。
しなやかで柔らかい天然ゴムは足に優しくフィットし、長時間歩いても疲れにくいのが特徴です 。
ブランドの原点を体感したい、本物志向の人にまず試してほしい一足です。
都会派の「ミスジュリエット」ラバーブーツ
シャンタベルは少し本格的すぎる、と感じる都会派の女性には、ミスジュリエットシリーズがおすすめです。
最大の特徴は、スタイルを良く見せてくれるヒールが付いている点 。
長靴特有の野暮ったさがなく、レザーの飾りなどのディテールも相まって、まるで普通のブーツのような感覚で履きこなせます 。
ワンピースやスカートといった女性らしい服装にも合わせやすく、雨の日の通勤スタイルもおしゃれに決まります。
最高の機能性を誇るGORE-TEXアウター
エーグルの技術力の高さを最も体感できるのが、GORE-TEX素材を使ったアウターです。
雨や風を完全に防ぎながら、中の湿気は外に逃がすため、常にドライで快適な状態を保ってくれます 。
その性能は、日常の雨はもちろん、旅行やアウトドアまで、あらゆるシーンで絶大な安心感をもたらします。
価格は安くありませんが、その機能性と耐久性を考えれば、一生モノの頼れる一着として、十分に価値のある投資と言えるでしょう 。
まとめ
エーグルが一部でダサいと言われるのは、流行に左右されないクラシックなデザイン、大人世代からの支持が厚いイメージ、そして本格的な機能性が、時に街着として合わせにくい、という理由からのようです。
しかし、これらの点は見方を変えれば、すべてがエーグルの魅力でもあります。
流行に流されないデザインは「時代を超えて愛される魅力」であり、大人からの支持は「確かな品質の証」です。そして、本格的な機能性は「どんな天気でも快適に過ごせる信頼性」を意味します。
最終的にエーグルがダサいか、それとも洗練されているかは、その人の価値観次第です。
もしあなたが、一時の流行よりも長く愛せる品質を、見た目だけのデザインよりも本質的な機能美を大切にするなら、エーグルはあなたの生活を豊かにしてくれる、最高のパートナーになるはずです。