ホカオネオネは、マシュマロのような履き心地で世界中の人々を魅了する人気のシューズブランドです。その圧倒的なクッション性は、ランナーだけでなく、立ち仕事や長時間のウォーキングで足に悩みを持つ多くの人から支持されています。
しかし、その一方で、一部からは「ホカオネオネはダサい」という声も聞かれます。
そこで本記事では、ホカオネオネがダサいと言われる理由と、逆におすすめできる人・できない人をSNSでの評判も交えながら解説します。「ホカオネオネが欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人はぜひ参考にしてください。
ホカオネオネとは?
ホカオネオネ(HOKA ONE ONE)は、2009年にフランスで誕生したシューズブランドです 。創業者は二人のトレイルランナーで、山の下り坂を走る際の身体への負担を和らげるという、非常に具体的な目的のために最初のシューズを開発しました 。
ブランド名は、ニュージーランドの先住民マオリの言葉で「地上に舞い降りる時だ(Time To Fly)」を意味します 。
ホカオネオネの最大の特徴は、なんといってもその分厚いミッドソールです。このソールが着地時の衝撃を驚異的に吸収し、まるでマシュマロの上を歩いているかのような独特の履き心地を生み出します 。
また、つま先とかかと部分が削ぎ落とされた「ゆりかご」のような形状も特徴的で、このメタロッカーと呼ばれる構造が、車輪のように自然な足の運びをサポートしてくれます 。
もともとは純粋なランニングギアとして生まれましたが、その機能性と独特なデザインがファッションシーンでも注目され、今では多くの人に愛用されています。
ホカオネオネがダサいと言われている理由
多くの人に支持される一方で、なぜホカオネオネはダサいと言われてしまうのでしょうか。SNSなどで見られる意見を調べてみると、いくつかの共通した理由が見えてきました。
ボリュームがありすぎる「ぼてっと」した形
最も多く聞かれるのが、その独特なフォルムに関する意見です。
機能性を追求した結果生まれた極厚ソールは、どうしても靴全体にボリューム感を与えます。そのため、スマートなスニーカーを見慣れている人からは、形がぼてっとしていて野暮ったい、もっさりしている、という印象を持たれてしまうことがあるようです 。
おじさんっぽいウォーキングシューズに見える
ホカオネオネの快適さや安定性は、ファッション性よりも実用性を重視する中高年層のニーズと合致しやすい側面があります。
実際に、黒とオレンジといった色使いや、ゴツゴツした形が、おじさんのウォーキングシューズみたいだと感じる女性からの意見も見られました 。このイメージが、トレンドに敏感な層から敬遠される一因になっているのかもしれません。
大きく配置されたロゴが目立ちすぎる
意外にも、シューズの側面に大きく配置されたブランドロゴが気になるという声も少なくありません 。
ロゴのデザイン自体が好みではないという意見のほか、有名ブランドでもロゴが大きく主張しているデザインは着こなしが難しいと感じる人もいるようです 。そのため、あえてロゴが目立たないオールブラックなどの単色モデルを選ぶ人もいます 。
普段のファッションに合わせにくい
もともとがランニングシューズであるため、デザインがスポーティーすぎて普段着に合わせにくい、という声もあります 。
特に、ランニングシューズ特有の鮮やかなグラデーションカラーなどは、人によっては子供っぽいイメージに映ることもあるようです 。ファッションアイテムとして取り入れるには、少しハードルが高いと感じる人が一定数いることがうかがえます。
ホカオネオネの評判・口コミ
ここでは、実際にホカオネオネを履いている人たちのリアルな声を集めてみました。良い口コミと悪い口コミ、それぞれ見ていきましょう。
良い口コミ
- とにかく履き心地がフワフワで、地面のデコボコも気にならない
- 見た目はゴツいのに、持ってみると驚くほど軽い
- 勝手に足が前に進んでいく感覚で、長時間のウォーキングが楽しくなる
- クッション性が高いおかげで、膝や腰への負担が少ないように感じる
- 立ち仕事で使っているが、足の疲れがかなり軽減された
悪い口コミ
- 形がぼてっとしていて、オシャレに見えない
- ロゴのデザインがダサくて好きになれない
- 値段が高くて、なかなか手が出しにくい
- クッション性が良すぎて、慣れるまでは逆に疲れる感じがした
- サポートがないマシュマロの上を歩いているようで、足の筋肉が消耗する
ホカオネオネがおすすめな人
良い点、悪い点を踏まえて、ホカオネオネはどのような人におすすめできるのでしょうか。
足の疲れや負担を軽減したい人
ホカオネオネ最大の魅力は、やはりその圧倒的なクッション性です。
長時間の立ち仕事や、一日中歩き回る旅行、日々のウォーキングなどで足や膝、腰に負担を感じている人には、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。多くのユーザーが、その負担軽減効果を実感しています 。
ボリュームのあるスニーカーでトレンド感を出したい人
ここ数年、ファッション界では「ダッドスニーカー」と呼ばれる、厚底で少し野暮ったいデザインのスニーカーがトレンドになっています 。
ホカオネオнеは、まさにこのトレンドを体現する一足です。ワイドパンツやバギーシルエットのボトムスとの相性は抜群で、足元に程よいボリューム感を与えてくれます 。シンプルな服装に合わせるだけで、今っぽい着こなしが完成します。
ランニングやウォーキングを快適に楽しみたい人
もちろん、本来の用途であるランニングやウォーキングを楽しむ人にも強くおすすめできます。
特に、これからランニングを始めようとしている初心者や、タイムよりも長い距離を楽しく走りたいと考えているランナーにとって、ホカオネオネの衝撃吸収性は大きな助けになります 。
ホカオネオネがおすすめできない人
一方で、その特徴ゆえに、ホカオネオネが合わない人もいます。
すっきりとした細身のスニーカーが好きな人
ホカオネオネのデザインは、ボリューム感が最大の特徴です。
そのため、シャープで流線的なフォルムのスニーカーを好む人にとっては、その「ぼてっと」した見た目が受け入れがたいかもしれません 。普段から細身のパンツを履くことが多い人も、バランスが取りにくいと感じる可能性があります。
シューズのロゴが目立つのが苦手な人
多くのモデルで、側面にブランドロゴがはっきりとプリントされています。
このロゴの主張が強いと感じる人や、特定のブランドロゴを身につけることに抵抗がある人には、あまり向いていないかもしれません 。ただし、ロゴまで同色で統一されたモデルを選べば、この問題は解決できます。
スピードを追求するシリアスランナー
ホカオネオネのシューズは、モデルによっては非常に柔らかいクッション性が特徴です。
この柔らかさが、スピードを追求する上級者ランナーにとっては、地面からの反発を得にくく、パワーロスにつながってしまう可能性があります 。レースでの記録更新を目指すようなランナーは、より反発性の高い別のモデルを検討した方が良いかもしれません。
ホカオネオネのおすすめポイント
改めて、ホカオネオネの魅力を3つのポイントで確認しておきましょう。
とにかく快適な履き心地
多くの人が絶賛するのが、その唯一無二の履き心地です。マシュマロのようなクッションが着地の衝撃を和らげ、ゆりかご状のソールがスムーズな足運びをサポートします 。
さらに、見た目のボリュームからは想像できないほどの軽さも魅力の一つです 。この快適さは、一度体験すると手放せなくなるかもしれません。
コーディネートの主役になるデザイン性
ダサいという意見がある一方で、その独特なボリューム感はファッションのアクセントとして非常に優秀です。
シンプルなTシャツとパンツの組み合わせでも、足元にホカオネオネを合わせるだけで、一気におしゃれな雰囲気を演出できます 。スーツスタイルの「ハズし」として取り入れる上級者もいるほど、ファッションアイテムとしてのポテンシャルは高いと言えます 。
用途に合わせて選べる豊富なモデル
ホカオネオネには、様々な特徴を持ったモデルがラインナップされています。
最大限のクッション性を誇るモデルから、軽さと反発性のバランスが良いモデル、安定性を重視したモデルまで、自分の目的や好みに合わせて最適な一足を選ぶことができます 。
ホカオネオネのおすすめアイテム
最後に、数あるモデルの中から特に人気が高く、代表的なアイテムを3つ紹介します。
BONDI(ボンダイ):クッション性の王様
ホカオネオネのラインナップの中で、最もクッション性に特化したモデルです 。ブランドを象徴する極厚ソールは、究極の快適さを提供してくれます。
ランニング初心者やリカバリージョグはもちろん、そのボリューム感のあるデザインからファッションアイテムとしても絶大な人気を誇ります 。まさに「ホカオネオネの顔」と言える一足です。
CLIFTON(クリフトン):最高のバランスを持つ万能選手
軽さとクッション性という、相反する要素を高いレベルで両立させた、ブランドを代表するバランスモデルです 。
ボンダイほどのボリューム感はありませんが、日常のランニングから普段履きまで、あらゆるシーンで快適な履き心地を提供してくれます 。ホカオネオネを初めて試す人への入門モデルとしても広くおすすめされています 。
ORA RECOVERY(オラ リカバリー)シリーズ:疲れた足を癒すサンダル
ランニング後や、一日頑張った足をリラックスさせるために開発されたリカバリーサンダルです 。
スニーカー同様の厚底ソールが、疲れた足を優しく包み込みます。近所へのちょっとした外出や、旅行先でのリラックスシューズ、オフィスの室内履きなど、様々な場面で活躍する便利な一足です。
まとめ
ホカオネオネがダサいと言われる理由は、主にそのボリューム感のある独特なデザインに起因するものでした。しかし、その評価は個人の好みに大きく左右されるものであり、絶対的なものではありません。
むしろ、その唯一無二のデザインと、何物にも代えがたい圧倒的な履き心地が、多くの人々を惹きつけているのも事実です。
「ダサいかも」という不安よりも、自分の足が本当に求める快適さを優先したいのであれば、ホカオネオネは試してみる価値のある一足と言えるでしょう。この記事が、あなたのシューズ選びの参考になれば幸いです。