この記事ではマルコビアンキーニがダサいと言われる理由やおすすめできる人・できない人を解説します。
マルコビアンキーニとは?
マルコビアンキーニは、1950年にイタリアのトスカーナ地方で創業した老舗のレザーバッグブランドです。1999年に3代目のマルコ・ビアンキーニが妹と共に現在のブランドとして再構築しました。
最大の特徴は、イタリアンレザーを使用し、すべての工程をイタリア国内で行う「Made in Italy」でありながら、1万円台から2万円台という驚くべき低価格を実現している点です。
デザインは非常にシンプルでミニマル。ゴールドの金具をアクセントにした上品なスタイルが多く、日本のセレクトショップ(BEAMS、SHIPS、ナノ・ユニバースなど)でも頻繁に取り扱われています。通勤用のオフィスカジュアルに合わせやすいことから、30代から40代の働く女性を中心に支持を集めています。
マルコビアンキーニがダサいと言われている理由
イタリア製でデザインも洗練されているはずのマルコビアンキーニですが、検索候補にはダサいという言葉が出てくることがあります。なぜそのように言われてしまうのか、実際の口コミや製品の特性からその理由を深掘りしました。
金具の質感が価格相応で安っぽく見えることがある
ダサい、あるいは安っぽいと言われる最大の理由は、バッグに使用されている金属パーツの品質にあります。
高級ブランドのバッグは、金具ひとつとっても重厚感があり、メッキ加工も何層にも施されています。一方でマルコビアンキーニは、コストパフォーマンスを最優先しているため、金具には軽量な素材や簡易的な金メッキが採用されているケースが多いです。
そのため、使用しているうちにメッキが薄くなったり、光沢が強すぎてプラスチックのように見えてしまったりすることがあります。特に目の肥えた人が近くで見ると、金具のチープさが気になり、それが全体の印象を下げてしまう要因になっています。
革の処理が簡易的で裏地がないモデルがある
マルコビアンキーニのバッグの多くは、一枚革のような風合いを出すために裏地をつけない仕様になっています。これは軽さを出すメリットがある反面、ネガティブな要素も生んでいます。
裏地がないため、革の裏側(床面)が直接荷物に触れることになります。口コミでは、バッグの中に入れたハンカチやポーチに革の繊維や粉が付着してしまい、それがストレスになるという声が見られます。また、革の端の処理(コバ塗り)が甘い個体もあり、そこから革がめくれてくることも。
こうした細部の作りの甘さを目の当たりにしたとき、期待していたイタリア製クオリティとのギャップを感じ、期待外れ=ダサいという評価につながっているようです。
高級ブランドと比較してステータス性が低い
マルコビアンキーニは、フルラやケイトスペードといった、いわゆる「手の届くラグジュアリーブランド」と比較されることが多いです。
しかし、価格帯としてはそれらの半額以下です。ブランドロゴがドーンと入っているわけでもなく、誰が見ても高いバッグだと分かるわけではありません。そのため、ブランド名でマウントを取りたい人や、バッグに社会的ステータスを求める層からは、中途半端なブランドと見なされることがあります。
特に40代以降で、周りがハイブランドを持ち始める中、安価なバッグを持っていること自体を恥ずかしいと感じる心理が、ダサいという検索行動につながっている側面もあります。
マルコビアンキーニの評判・口コミ
ここでは、実際にマルコビアンキーニを購入したユーザーのリアルな声を整理しました。良い面も悪い面も包み隠さず紹介します。
良い口コミ
- 本革なのにとにかく軽くて驚きました。一日中持ち歩いても肩が凝りにくいです。
- デザインがシンプルで上品なので、通勤服に合わせやすく重宝しています。
- 1万円台でイタリア製の本革バッグが買えるのはコスパが良すぎます。雨の日でも気兼ねなく使えます。
- ペットボトルや長財布が入る絶妙なサイズ感で、見た目以上に収納力があります。
- セレクトショップで扱っているだけあって、色はとてもおしゃれなニュアンスカラーが多いです。
悪い口コミ
- 使い始めてすぐに金具のメッキが剥がれてきてしまい、みすぼらしくなってしまいました。
- バッグの中に裏地がないので、革のカスがボロボロ落ちてきて持ち物に付きます。
- 革独特の匂いがかなり強く、しばらく陰干ししないと使えませんでした。
- ストラップが細すぎて、重い荷物を入れると肩に食い込んで痛いです。
- ネットの写真で見るよりも革が薄く、ペラペラな印象を受けました。
マルコビアンキーニがおすすめな人
マルコビアンキーニはすべての人に合うブランドではありませんが、特定のニーズを持つ人には最強の選択肢となります。
気兼ねなく使える本革バッグを探している人
10万円を超えるブランドバッグは、傷がついたり汚れたりするのが怖くて、満員電車や雨の日には使いづらいものです。
マルコビアンキーニなら、本革のきちんと感がありながらも、何かあっても買い替えやすい価格帯です。床にバッグを置かなければならない営業職の方や、子供の送り迎えがあるママさんなど、実用性を重視しつつ、合皮は卒業したいという人には最適です。
荷物は減らしたいけれど安っぽく見られたくない人
ミニマリスト志向で荷物は少ないけれど、ナイロンやキャンバス地のバッグだとカジュアルすぎて仕事には持っていけない。そんな悩みを抱えている人にぴったりです。
マルコビアンキーニのデザインは無駄を削ぎ落としたミニマルなものが多く、スーツやオフィスカジュアルに自然に馴染みます。小さめのバッグでもレザーの質感があるので、大人の女性が持っても恥ずかしくない品格を保てます。
流行に合わせて色や形を変えて楽しみたい人
一つの高級バッグを長く使うよりも、その日の気分やファッションに合わせてバッグを変えたいというおしゃれ好きな人におすすめです。
カラーバリエーションが豊富で、毎シーズントレンドカラーが発売されます。価格が手頃なので、差し色としてイエローやグリーンなどの冒険色にも挑戦しやすいのが魅力です。
マルコビアンキーニがおすすめできない人
逆に、以下のような価値観を持つ人には、購入後に後悔する可能性が高いためおすすめしません。
細部のクオリティに完璧を求める人
縫製のステッチが真っ直ぐでないと許せない、金具には重厚感が欲しい、革はふっくらとした厚みがなければならない。そういった職人気質のクオリティを求める人は満足できないでしょう。
あくまで大量生産品としての良品であり、職人が一つひとつ手縫いしたような工芸品レベルの品質ではありません。細部をじっくりチェックするタイプに人は、予算を上げて別のブランドを検討すべきです。
ブランドのロゴや知名度を重視する人
バッグを見て、あ、あのブランドだねと気づいてもらいたい人には不向きです。
マルコビアンキーニは知る人ぞ知るブランドであり、ロゴも控えめです。ハイブランドのようなわかりやすいステータスシンボルとしての機能はありません。ブランド力で自分を良く見せたいという欲求は満たしてくれません。
重い荷物を毎日持ち運ぶ人
パソコンや書類、お弁当などを毎日パンパンに詰め込んで移動する人にはおすすめできません。
革が柔らかく薄い作りになっているモデルが多いため、重いものを入れると型崩れを起こしやすいです。また、華奢なストラップや金具は重量に耐えきれず、破損の原因になります。ハードな使用環境には耐えられない可能性が高いです。
マルコビアンキーニのおすすめポイント
ネガティブな意見もありますが、それを補って余りある魅力がマルコビアンキーニにはあります。
圧倒的なコストパフォーマンス
やはり最大の魅力は価格です。イタリア製の牛革を使用し、関税や輸送費がかかっているにもかかわらず、1万円台で購入できるブランドは他にほとんどありません。
合皮のバッグでも1万円近くする今の時代において、本革の経年変化を楽しめるバッグがこの価格で手に入るのは奇跡的とも言えます。ユニクロやGUの服に合わせても、バッグが本革ならコーデ全体が高見えします。
日本の女性に合うサイズ感と機能性
海外ブランドのバッグは大きすぎたり重すぎたりすることが多いですが、マルコビアンキーニは小ぶりで軽量なモデルが充実しています。
多くのモデルにショルダーストラップが付属しており、ハンドバッグとショルダーバッグの2WAYで使えます。満員電車では手に持ち、買い物のときは肩にかけるなど、日本の忙しい女性のライフスタイルに寄り添った設計になっています。
オンオフ使える汎用性の高いデザイン
カチッとしたスクエア型から、少し力の抜けた巾着型まで、デザインの幅が広いです。
共通しているのは、華美な装飾がないこと。そのため、平日のオフィススタイルはもちろん、休日のデニムスタイルや、ちょっとした食事会など、あらゆるシーンに対応できます。一つ持っておくとコーディネートに困らない、頼れる存在になります。
マルコビアンキーニのおすすめアイテム
最後に、マルコビアンキーニの中でも特に評判が良く、最初に買うならこれというアイテムを厳選しました。
2WAY スクエアショルダーバッグ(MT201)
ブランドのアイコンとも言える定番モデルです。コロンとした丸みを帯びたスクエアフォルムが特徴で、見た目以上に収納力があります。
しっかりとした硬めの革を使用しており、型崩れしにくいのがポイント。中央に仕切りがあるため荷物の整理もしやすく、通勤バッグとして絶大な人気を誇ります。まずはこのモデルから入るのが間違いありません。
縦型レザートートバッグ
A4サイズが収納できるトートバッグを探しているならこちら。無駄を一切省いた縦長のシルエットで、持ったときにすっきりと見えます。
革が柔らかく体に馴染みやすいので、大きめのバッグ特有の圧迫感がありません。持ち手が長めに設計されており、冬場のコートの上からでも肩掛けしやすいのが嬉しいポイントです。
バンブーハンドル ミニバッグ
トレンド感を重視するなら、持ち手がバンブー(竹)素材になっているモデルがおすすめです。
異素材の組み合わせがこなれた雰囲気を演出し、シンプルなコーディネートのアクセントになります。レザーのきちんと感とバンブーのカジュアルさが絶妙にマッチしており、大人の休日バッグとして最適です。
まとめ
マルコビアンキーニがダサいと言われる理由は、主に金具の質感や細部の作りが高級ブランドに比べて劣る点にありました。しかし、それは圧倒的な安さを実現するためのトレードオフであり、決してデザインそのものが悪いわけではありません。
むしろ、1万円台で本革のイタリア製バッグが手に入るというコストパフォーマンスは他の追随を許しません。ブランド名や最高級の品質にこだわらず、実用性とファッション性を賢く両立させたい女性にとって、これほど頼りになるブランドはないでしょう。
周りの声やネットの評判に惑わされず、自分のライフスタイルに合うかどうかで判断してみてください。気兼ねなくガシガシ使える本革バッグは、あなたの日常を少しだけ豊かにしてくれるはずです。


