ナイキのアウトドアラインから登場し、手頃な価格とタフな見た目で定番となっているマノア。 街中で見かけることも多く、一足持っていると便利そうなアイテムです。
しかし、ネット検索やSNSを見ていると、マノアはダサいとか、恥ずかしいといったネガティブな言葉を目にすることがあります。 これから買おうか迷っている人にとっては、かなり気になるポイントですよね。
そこで本記事では、ナイキのマノアがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由を徹底的に深掘りします。 また、実際に愛用している人のリアルな口コミや、どんな人ならおしゃれに履きこなせるのかについても解説します。 マノアが欲しいけど失敗したくない、と不安な人はぜひ参考にしてください。
ナイキのマノアとは？
ナイキのマノアは、ACG（All Conditions Gear）の思想を受け継いだ、タフで実用的なブーツです。 見た目はガッチリとしたワークブーツですが、その中身はナイキらしく軽量でクッション性に優れたスニーカーの技術が詰め込まれています。
特に人気なのがレザー素材を使用したモデルで、雨や汚れに強く、秋冬のストリートファッションや軽いアウトドアシーンで活躍します。 価格も本格的なブーツに比べて手頃なため、幅広い年齢層から支持されているロングセラー商品です。
ナイキのマノアがダサいと言われている理由
人気がある一方で、なぜマノアは一部の人からダサい、終わったと言われてしまうのでしょうか。 SNSや動画サイトの声をリサーチしていくと、単なる好みの問題ではなく、マノア特有の理由が見えてきました。
ティンバーランドの代用品に見えてしまう
最も大きな理由は、どうしてもティンバーランドのイエローブーツと比べられてしまう点にあります。 ストリートファッションにおいて、ベージュ色のブーツといえばティンバーランドの6インチブーツが絶対的な王者として君臨しています。
マノアのウィートカラー（小麦色）は、遠目に見るとティンバーランドにそっくりです。 そのため、ファッションに詳しい人からは、本家のティンバーランドが高くて買えないから、安いナイキで妥協したんじゃないか、と見られてしまうことがあるようです。
実際にSNSなどでも、ジェネリック・ティンバーなどと揶揄されることがあり、本物を履いていないという気まずさがダサいという評価につながっています。 特にロゴが見えない角度だと区別がつきにくいため、余計に偽物感が出てしまうのかもしれません。
ボリューム不足で足元が貧弱に見える
マノアのデザインは、ブーツにしてはかなりスッキリとしています。 これは歩きやすさという点ではメリットなのですが、ファッションの視点ではデメリットになることがあります。
B-BOYスタイルやストリートファッションでは、太めのダボっとしたパンツを履くことが多いです。 ティンバーランドのような重厚感のあるブーツなら、太いパンツの裾をしっかりと受け止めて、足元に迫力を出してくれます。
しかしマノアは甲が低く、全体的にシュッとしたシルエットのため、太いパンツと合わせると足元が負けてしまいがちです。 パンツの裾に靴が埋もれてしまったり、足だけが小さく見えたりして、全身のバランスが悪くなってしまうのです。 このバランスの悪さが、なんとなく頼りない、安っぽいという印象を与えてしまっています。
素材の質感が安っぽく見える
マノアに使われているレザーについても、厳しい意見があります。 本格的なワークブーツに使われるヌバックレザーやオイルドレザーは、履き込むほどに味が出てかっこよくなります。
一方でマノアのレザーは、表面がつるっとしていて、少し人工的な光沢があります。 新品の時はきれいなのですが、履きジワが入ったときに、革の風合いというよりは劣化したように見えてしまうことがあるようです。 また、ソール部分も軽量なスポンジ素材（ファイロン）を使用しているため、近くで見るとプラスチックっぽい質感に見えることもあります。
この質感が、本革の重厚感を求める人からすると、おもちゃっぽい、ビニールみたいで安っぽいと感じられてしまう原因になっているようです。
ナイキのマノアの評判・口コミ
では、実際にマノアを履いているユーザーはどのように感じているのでしょうか。 ネット上の評判を独自にリサーチし、良い意見と悪い意見を整理しました。
良い口コミ
購入して満足している人の多くは、その履き心地の良さを高く評価しています。
- ブーツとは思えないほど軽くて、長時間歩いても全然疲れない
- 価格が手頃なので、汚れを気にせずガシガシ履けるのが最高
- 雨の日でも水が染みてこないので、レインブーツ代わりとして重宝している
- メンテナンスが楽で、汚れてもさっと拭くだけできれいになる
- 黒のマノアなら仕事用の靴としても使えて便利
多くの人が、ファッション性よりも実用的な道具としての優秀さを挙げているのが印象的でした。
悪い口コミ
一方で、期待外れだったという人の声には、機能面や見た目に関する不満が見られます。
- 雪道で履いたら思ったよりも滑って怖かった
- 完全防水だと思っていたら、激しい雨の日に水が染みてきた
- 履き口のパッドが厚すぎて、スキニーパンツの裾がうまく収まらない
- やっぱりティンバーランドと比べると革の質感が安っぽくて恥ずかしい
- アスファルトの上ならいいが、本格的な登山にはソールが柔らかすぎて使えない
見た目の高級感や、過酷な環境でのスペックを期待しすぎると、がっかりしてしまうようです。
ナイキのマノアがおすすめな人
ここまでの内容を踏まえると、マノアは決して悪い靴ではありません。 目的と好みが合致すれば、とても頼りになる相棒になります。 具体的にどんな人におすすめなのかをまとめました。
軽くて疲れないブーツを探している人
重いブーツを履いて足が棒のようになった経験はありませんか。 マノアの最大の武器は、その軽さです。 スニーカーと同じような感覚で履けるので、街歩きやショッピングで一日中歩き回っても快適です。 重厚感よりも、機動力を重視する人には間違いなくおすすめです。
汚れを気にせずラフに履きたい人
数万円もする高級ブーツだと、傷がついたり汚れたりするのが怖くて、履くのをためらってしまうことがあります。 マノアは実勢価格で1万円前後と、ブーツの中ではかなりリーズナブルです。 キャンプで泥だらけになっても、バイクのシフトチェンジで傷ついても、それも味だと思って割り切れる気軽さがあります。 道具として使い倒したい人にはぴったりの選択肢です。
ブラックコーデが好きな人
ダサいと言われる理由の多くは、ウィートカラー（黄色）を選んだ場合に発生しています。 逆に言えば、ブラックを選べばそのリスクは激減します。 オールブラックのマノアは、特殊部隊のタクティカルブーツのような雰囲気があり、とてもクールです。 テックウェアやモノトーンコーデに合わせるなら、ティンバーランドよりもむしろマノアの方がスタイリッシュに決まることも多いです。
ナイキのマノアがおすすめできない人
残念ながら、マノアを買うと後悔してしまうかもしれない人もいます。 もしあなたが次に当てはまるなら、別のブーツを検討したほうがいいかもしれません。
本格的なストリートファッションを楽しみたい人
90年代のヒップホップスタイルや、王道のB-BOYファッションを目指すなら、マノアは避けたほうが無難です。 このスタイルには、やはりティンバーランドのあの独特なボリューム感が必要不可欠だからです。 中途半端にマノアを合わせると、どうしても偽物感や妥協した感じが出てしまい、スタイル全体が締まらなくなってしまいます。 ブランドや背景にあるカルチャーを大切にするなら、無理をしてでも本家を買うべきです。
雪国での使用や本格的な登山を考えている人
マノアは見た目がアウトドア風ですが、機能はあくまで街履きレベルです。 撥水性はありますが、ゴアテックスのような完全防水ではありません。 また、ソールも雪道専用の滑りにくい素材ではないため、凍結した路面では転倒するリスクがあります。 北海道や東北の冬道で履くメインのブーツを探しているなら、ソレルやノースフェイスなどのスノーブーツを選んだほうが安全です。
革の経年変化を楽しみたい人
革靴の醍醐味である、履けば履くほど足に馴染んで色が深まるエイジングを楽しみたい人には、マノアは不向きです。 表面加工されたレザーは、手入れが楽な反面、育てる楽しみはあまりありません。 長く履いて自分だけの一足に仕上げたいなら、レッドウィングなどの本格的なワークブーツをおすすめします。
ナイキのマノアのおすすめポイント
ネガティブな意見もありますが、それでもマノアが売れ続けているのには明確な理由があります。 他のブーツにはない、マノアならではの強みを紹介します。
スニーカー並みの軽さとクッション性
マノアの履き心地は、ブーツというよりハイカットのスニーカーに近いです。 ミッドソールに使われているファイロンという素材は、ランニングシューズにも使われる軽量で衝撃吸収性に優れた素材です。 そのため、地面からの突き上げが少なく、フワフワとした歩き心地を実現しています。 見た目はハードなのに、履くと優しい。このギャップこそがマノアの最大の魅力です。
手入れが楽で雨汚れに強い
一般的なヌバックレザーやスエードは、水に濡れるとシミになりやすく、専用のブラシやスプレーでのケアが必須です。 しかしマノアのアッパーは、汚れに強い加工が施されています。 泥ハネや食べこぼしも、濡れた布でサッと拭けばだいたい落ちてしまいます。 ズボラな人でも清潔感を保ちやすいというのは、日常使いの靴として非常に大きなメリットです。
圧倒的なコストパフォーマンス
機能性とブランド力を兼ね備えながら、1万円前後で購入できるブーツは、市場を見渡してもそう多くありません。 ナイキという信頼できるブランドのブーツがこの価格で手に入るのは、コスパという面では最強クラスです。 学生さんの通学用や、大人の休日の遊び靴として、財布に優しい優等生といえるでしょう。
ナイキのマノアのおすすめアイテム
最後に、マノアの中でも特におすすめのモデルを紹介します。 色選びで失敗したくない人は、ぜひ参考にしてください。
ナイキ マノア レザー（ブラック）
一番のおすすめは、やはりオールブラックのモデルです。 ダサいと言われる要因である安っぽさや、ティンバーランドの偽物感が一切ありません。 細身のジョガーパンツや黒のスキニーと合わせれば、足長効果も抜群で、都会的で洗練された印象になります。 どんな服にも合わせやすく、汚れも目立たないので、最初の一足として選ぶなら間違いなくこれです。
ナイキ マノア レザー（ヘイスタック）
いわゆるティンバーランドカラーですが、これを履くならコーディネートに工夫が必要です。 ダボダボのパンツではなく、あえてスリムなデニムやカーゴパンツを合わせて、きれいめに履くのが正解です。 また、古着ミックスやアメカジスタイルなら、この色の温かみが良いアクセントになります。 自分なりのスタイルがあって、あえてマノアを選ぶという人にはおすすめです。
まとめ
ナイキのマノアがダサいと言われる主な理由は、ティンバーランドと比較された際のボリューム不足や、質感の違いにありました。 特にストリートファッションの文脈では、本家の代用品というネガティブなイメージを持たれがちです。
しかし、それはあくまで特定のスタイルにおける評価にすぎません。 軽くて歩きやすく、手入れが簡単で、コスパも良いという実用性の高さは、他のブーツにはないマノアだけの強みです。
- ステータスや重厚感を求めるなら、他のブーツを選ぶ
- 快適さと実用性を求めるなら、マノアを選ぶ
- 色選びで迷ったら、ブラックを選ぶ
このように自分の目的をはっきりさせれば、マノアは決してダサい靴ではありません。 周りの声に惑わされず、あなたのライフスタイルに合った一足を選んでみてください。
