ラッドミュージシャンというブランドをご存知でしょうか。 音楽とファッションを深く結びつけた独自の世界観で、多くのファンを魅了し続けている日本のブランドです。 ロックな雰囲気や繊細なシルエット、そして時折発表されるインパクトのある花柄などが有名ですね。
しかし、ネットで検索してみると ラッドミュージシャン ダサい という言葉が出てきて不安になったことはありませんか。 これから買おうと思っている人にとっては、かなり気になる言葉ですよね。 決して安い買い物ではありませんから、失敗したくないと思うのは当然です。
そこで本記事では、ラッドミュージシャンがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由を徹底的にリサーチしました。 実際にSNSやネット上の口コミを調べてみると、意外な理由が見えてきました。 ラッドミュージシャンが欲しいけど、もしかしてダサい？と不安な人はぜひ参考にしてください。
ラッドミュージシャンとは？
まずはラッドミュージシャンについて簡単に触れておきましょう。 ラッドミュージシャンは1995年にデザイナーの黒田雄一さんが立ち上げた日本のブランドです。 もう30年近く続いているブランドなんですね。 移り変わりの激しいファッション業界でこれだけ長く続いていること自体が、実はすごいことなんです。
ブランドのコンセプトは 音楽と洋服の融合 です。 単にバンドのTシャツを作るといった表面的なことではありません。 音から得られるインスピレーションを服の形や素材に落とし込んでいるのが特徴です。 だからこそ、着るだけで音楽が聞こえてくるような独特の雰囲気があるんですね。 基本的には細身のシルエットが美しいブランドとして知られていますが、最近ではゆったりとしたビッグシルエットのアイテムも展開しています。 モードな雰囲気の中に、どこかパンクやロックの精神を感じさせるデザインが魅力です。
ラッドミュージシャンがダサいと言われている理由
では、本題に入りましょう。 これだけ歴史があり、ファンも多いブランドなのに、なぜ ダサい と言われてしまうのでしょうか。 SNSや口コミサイトなどにある生の声を徹底的に調べてみました。 すると、いくつかの共通する理由が浮かび上がってきました。 ただ単にデザインが悪いという話ではなく、着こなしやブランドの個性が強すぎることが原因になっているケースが多いようです。
個性が強すぎて周囲から浮いてしまう
まず一番多かった意見が、デザインの個性が強すぎるという点です。 ラッドミュージシャンの服は、一般的な量販店の服とは明らかに違います。 独特なカッティングや、目を引くグラフィックが使われていることが多いです。
例えば、SNS上の声を見てみるとこんな意見がありました。 落書きのような模様が多くて、遠目で見ると汚らしく見えてしまうことがある、という辛辣な意見です。 これはおそらく、ブランド特有のグランジ感（使い古したような風合い）や、抽象的なペイント柄を指しているのでしょう。 ファッションとしてその世界観を理解している人には かっこいい と映ります。 しかし、シンプルな服装を好む人や、ブランドの背景を知らない人から見ると、単なる 派手で奇抜な服 に見えてしまうことがあるようです。
特に日本人は周囲との調和を大切にする傾向がありますよね。 その中でラッドミュージシャンのような主張の強い服を着ていると、どうしても浮いてしまいます。 その 浮いている 状態を指して 恥ずかしい とか ダサい と表現する人がいるのです。 これはブランドが悪いというよりは、見る人の好みの問題が大きいかもしれません。
キザな雰囲気が出てしまいやすい
次によく見られたのが、ナルシストっぽく見える、キザすぎるという意見です。 ラッドミュージシャンの服は、どこか退廃的でクールな雰囲気を持っています。 細身の黒いパンツに、つばの広いハット、そしてサングラス。 こういった全身を黒で固めたロックスターのようなスタイルは、ブランドの王道とも言えるコーディネートです。
しかし、これを日常の街中でそのままやってしまうとどうなるでしょうか。 まるで自分に酔っているかのような、近寄りがたいオーラが出てしまいます。 ネット上の口コミでも、ジャケットスタイルなどが キザすぎて自分には着られない という40代男性の声がありました。 また、スラックスに長袖シャツ、そこにサングラスという組み合わせが嫌いだという具体的な意見もありました。
ファッションは自己表現ですが、あまりにも決まりすぎていると、見ている側が気恥ずかしくなってしまうことがあります。 この 頑張っておしゃれしてます感 が裏目に出たときに、ダサい と言われてしまうのです。 自然体でさらっと着こなせればかっこいいのですが、服のパワーに負けて 着られている 状態になると、途端に痛々しく見えてしまうリスクがあるんですね。
シルエットが極端でスタイルが悪く見える
3つ目の理由は、シルエットの難しさです。 ラッドミュージシャンといえば、極端に細いスキニーパンツか、逆に極端に大きいビッグシルエットが特徴です。 このどちらも、着る人の体型をかなり選びます。
特に最近のトレンドであるオーバーサイズのアイテムについて、厳しい意見が見られました。 身長があまり高くない人が極端なオーバーサイズを着ると、服に着られている感が出てしまい、だらしなく見えてしまうというのです。 実際に、オーバーサイズのTシャツに太いパンツを合わせるのはだらしないからダサい という直球の意見もありました。 逆に、細身のスタイルも同様です。 スタイルの良い人が着ればモデルのように様になりますが、そうでないと単に貧相に見えたり、無理して若作りしているように見えたりします。
ブランド側が提案する理想のシルエットと、実際に自分が着た時のシルエットにギャップが生まれやすい。 それが 似合っていない ＝ ダサい という評価に繋がっているようです。 要するに、難易度が非常に高い服なんですね。
コスパに対する疑問の声
最後は価格と品質のバランスについての意見です。 ラッドミュージシャンはドメスティックブランドなので、価格帯は決して安くありません。 Tシャツでも1万円以上、アウターなら数万円から10万円近くします。
これに対して、高いお金を出してまであえてこれを着る必要があるのか という冷ややかな声もありました。 特にファッションにそこまで興味がない層からすると、一見すると派手なだけの服に高額を支払うことが理解できないのでしょう。 安っぽい とまでは言われませんが、価格に見合った価値を感じられない人にとっては、ブランドにお金をかけること自体が スマートではない＝ダサい と映るのかもしれません。
ラッドミュージシャンの評判・口コミ
では、実際にラッドミュージシャンの服を着ている人や、周りで見ている人はどう感じているのでしょうか。 ネット上の口コミを良いものと悪いものに分けて整理してみました。 やはり、ハマる人にはとことんハマるけれど、合わない人には全く響かないという、賛否両論がはっきり分かれるブランドのようです。
良い口コミ
まずはポジティブな意見からです。 長年のファンや、実際に愛用している人たちからは熱い支持を得ています。
- シルエットがとにかく美しい。着用している人をより魅力的に見せてくれる魔法のような服だと思う
- 他の人とはひと味違うおしゃれができる。量産型のファッションにはなりたくない人には最高のブランド
- 音楽と洋服の融合というコンセプトが一貫していてかっこいい。着るだけで気分が上がる
- 素材が上質で長持ちする。特にジャケットやスラックスの生地感は他のブランドにはない高級感がある
- ミニマルなデザインのアイテムは年齢を問わず長く使える。30代や40代になっても着続けられる良さがある
良い口コミを見ていると、やはりその独特の シルエットの美しさ と 他者との差別化 ができる点が高く評価されています。 自分のスタイルを確立したい人にとっては、代えのきかないブランドなんですね。
悪い口コミ
一方で、ネガティブな意見も無視できません。 購入を迷っている人は、こちらの意見もしっかりチェックしておきましょう。
- デザインが個性的すぎて普段着として取り入れるのが難しい。着ていく場所を選ぶ
- 全身をラッドミュージシャンで揃えると、どうしてもキザな印象になってしまう。コスプレっぽく見えることも
- オーバーサイズのアイテムは、身長が低いと子供っぽく見えてしまう。スタイルが良い人限定のブランドだと感じる
- 独特の柄物は、遠目に見ると汚れているように見えることがある。清潔感を出すのが難しい
- 値段が高い。流行り廃りのあるデザインにお金をかけるのは勇気がいる
悪い口コミの多くは、着こなすことの難しさ に集約されています。 服単体で見るとかっこいいのに、いざ自分が着て生活の中に落とし込むと、違和感が出てしまう。 そんな悩みを抱えている人が多いようです。
ラッドミュージシャンがおすすめな人
ここまでダサいと言われる理由や口コミを見てきましたが、決して悪いブランドではありません。 むしろ、特定の条件を満たす人にとっては最高の相棒になり得るブランドです。 では、具体的にどんな人におすすめなのでしょうか。
人とは違う個性を大切にしたい人
一番おすすめしたいのは、周りと同じ格好をしたくない人です。 最近はファストファッションの流行もあり、街中を見渡すと似たような服装の人が溢れていますよね。 そんな中で、ラッドミュージシャンの服は圧倒的な存在感を放ちます。 一目で それどこのブランド？ と聞かれるようなインパクトがあります。 自分の個性をファッションで表現したい、無難な服では満足できないという人には、これ以上ない選択肢になるでしょう。
音楽やロックカルチャーが好きな人
ブランドの根底にある音楽的な要素に共感できる人もおすすめです。 ラッドミュージシャンの服には、デザイナーが影響を受けた音楽の空気感が色濃く反映されています。 ロックやパンク、ニューウェーブといった音楽が好きな人なら、服のディテールに込められたメッセージを感じ取ることができるはずです。 好きなバンドのライブに行くときに着ていく服としても最高ですよね。 服を着ることが、自分の好きなカルチャーを身にまとうことにつながる。 そんな体験ができるのも、このブランドならではの魅力です。
細身で身長がある人
これは少し残酷な現実かもしれませんが、体型的に細身で身長がある人には特におすすめです。 ラッドミュージシャンの服は、モデルのような体型を前提に作られている部分が正直あります。 特にロング丈のシャツやワイドパンツなどは、身長がある方が布の動き（ドレープ）がきれいに見えます。 自分のスタイルに自信がある人、あるいは自分の体型をより美しく見せたい人にとっては、最強の武器になります。 着るだけでスタイルアップ効果が期待できるので、試着してみてしっくりきたなら迷わず買いです。
ラッドミュージシャンがおすすめできない人
逆におすすめできないのはどんな人でしょうか。 ここで無理をして買ってしまうと、後悔することになるかもしれません。
シンプルで清潔感のある服装を好む人
いわゆる 清潔感重視 のファッションが好きな人には、あまりおすすめできません。 ラッドミュージシャンの服は、あえて崩したり、退廃的な雰囲気を出したりすることが多いです。 彼女とのデートで爽やかさを求められている時や、親戚の集まりなど、TPOによっては不向きな場合があります。 もちろんシンプルなアイテムもありますが、ブランドの真骨頂であるデザイン性の高い服は、清潔感とは対極にある かっこよさ を追求していることが多いのです。
コストパフォーマンスを最優先する人
服は消耗品であり、できるだけ安く済ませたいと考えている人には向きません。 記事の前半でも触れましたが、価格帯は高めです。 素材や縫製にこだわっているため適正価格ではあるのですが、ユニクロなどで十分おしゃれができる現代において、そこに価値を見出せるかどうかです。 ブランドの背景やデザインに共感できず、単に 良い服が欲しい という理由だけで買うと、高い買い物をしたと後悔する可能性があります。
自分の体型にコンプレックスがある人
体型を隠したいと思ってオーバーサイズの服を選ぶのはアリですが、ラッドミュージシャンの場合は逆にコンプレックスを強調してしまうことがあります。 例えば、身長が低いことを気にしている人が、裾を引きずるようなワイドパンツを履くと、余計に小柄に見えてしまいます。 また、お腹が出ている人が極端に細いパンツを履くのもバランスが悪くなります。 服が体型を補正してくれることもありますが、ラッドミュージシャンの服は 着る人を選ぶ 側面が強いので、試着は必須です。
ラッドミュージシャンのおすすめポイント
ここまで読んで、やっぱり自分にはハードルが高いかも と思った人もいるかもしれません。 でも、ちょっと待ってください。 ダサいと言われるリスクを冒してでも着る価値が、このブランドには確実にあります。 ファンが離れないその魅力、おすすめポイントを解説します。
他にはない美しいテキスタイル
まず挙げられるのが、生地（テキスタイル）の素晴らしさです。 ラッドミュージシャンでは、ウールギャバジンという素材がよく使われています。 これはスーツなどにも使われる生地ですが、ラッドのものは独特の光沢と落ち感があります。 歩いた時に服がどう動くかまで計算されているんです。 この ゆらぎ や ドレープ の美しさは、静止画では伝わりにくいですが、実際に着て歩いてみると感動します。 安っぽい服には絶対に出せない、高級感と色気がそこにはあります。
長く愛用できる品質の高さ
モードブランドの服は繊細ですぐダメになるイメージがあるかもしれませんが、ラッドミュージシャンは意外と丈夫です。 縫製がしっかりしており、型崩れしにくい工夫がされています。 特に定番のジャケットやパンツは、流行に左右されずに何年も着続けることができます。 初期投資は高いですが、長い目で見れば愛着を持って着続けられる相棒になります。 30代、40代になっても、着方を変えればずっと楽しめる懐の深さがあるのです。
一点投入でコーディネートが決まる
全身を揃えなくても、一つ取り入れるだけでコーディネートの格が上がります。 例えば、ユニクロの黒スキニーにラッドミュージシャンのビッグTシャツを合わせるだけでも、十分におしゃれに見えます。 主張の強いアイテムが多いからこそ、シンプルな服との相性が良いのです。 いつもの服装にマンネリを感じているなら、一点だけラッドミュージシャンのアイテムを投入してみてください。 それだけで、周りからの見る目が変わるはずです。
ラッドミュージシャンのおすすめアイテム
最後に、これからラッドミュージシャンに挑戦する人におすすめのアイテムをいくつか紹介します。 どれもブランドの良さを体感できる名品ばかりです。
ビッグTシャツ
まずはTシャツから入るのが一番ハードルが低くておすすめです。 ラッドミュージシャンのビッグTシャツは、単にサイズが大きいだけではありません。 肩の落ち方や袖の長さが計算されており、着ると絶妙な 抜け感 が出ます。 生地もしっかりしていて肌触りが良いので、夏場の一枚着として活躍します。 無地もいいですが、アートワークがプリントされたものも人気です。
ワイドパンツ・袴パンツ
ブランドの代名詞とも言えるのが、極太のワイドパンツです。 袴パンツ と呼ばれることもあるそのシルエットは、圧倒的な存在感があります。 一見難しそうに見えますが、トップスをコンパクトにまとめれば、意外と誰でも似合います。 歩くたびに布が揺れる感覚は、一度履くと病みつきになりますよ。 黒のワイドパンツなら、どんな色のトップスとも合わせやすいので便利です。
花柄シャツ
もし勇気があるなら、ぜひ挑戦してほしいのが花柄のシャツです。 数年前に爆発的にヒットし、ブランドの知名度を一気に押し上げたアイテムでもあります。 暗闇に浮かぶような退廃的な花のプリントは、まさに着る芸術品です。 これをサラッと羽織って街を歩けば、間違いなく主役になれます。 派手ですが、ベースの色が黒などのダークトーンなら、意外と大人っぽく着こなせます。
まとめ
ラッドミュージシャンがダサいと言われる理由について、様々な角度から見てきました。 個性的すぎるデザインや、着こなしの難しさが主な理由でしたが、それは裏を返せば 誰にでも似合う無難な服ではない ということの証明でもあります。
ダサい という言葉に惑わされる必要はありません。 ファッションは最終的には自分が楽しむものです。 もしあなたが、人と同じは嫌だ、服で自分を表現したい と思っているなら、ラッドミュージシャンは間違いなく最高の選択肢になります。
大切なのは、服に着られるのではなく、自分がどう着たいかです。 全身をキメキメにするのではなく、自分のスタイルに合わせて一点取り入れてみる。 そうやって少しずつブランドの世界観を楽しんでいけば、きっと 周りから浮く のではなく 一目置かれる 存在になれるはずです。 ぜひ一度、お店で袖を通してみてください。 その独特の空気を肌で感じれば、ネットの評判なんて気にならなくなるはずですよ。
