アメカジの王道として長年愛されているレッドウィングですが、ネット上では一部でダサいという声があるようです。それは一体どんな理由からでしょうか?
レッドウィングといえば、頑丈な作りと経年変化が魅力のブーツブランドです。しかし、「昔流行った靴」「おじさんが履くもの」といったイメージを持つ人も少なからず存在します。
そこで本記事では、レッドウィングがダサいと言われる理由と、本当におすすめできる人・できない人を解説します。レッドウィングが欲しいけど、もしかしてダサい?と不安な人はぜひ参考にしてください。
レッドウィングとは?
レッドウィングは1905年にアメリカのミネソタ州で創業したワークブーツブランドです。創業から100年以上経った今でも、アメリカ国内での生産にこだわり続けています。
本来は労働者のための安全靴として作られましたが、その耐久性と機能美からファッションアイテムとして定着しました。日本では1990年代に爆発的なブームが起き、特にアイリッシュセッターと呼ばれるモデルは社会現象になるほどの人気を博しました。
現在でも、流行に左右されないベーシックなスタイルとして、世界中のファンから愛されています。
レッドウィングがダサいと言われている理由
長きにわたり定番として君臨しているレッドウィングですが、なぜダサいと言われてしまうのでしょうか。SNSやネット上の声をリサーチした結果、いくつかの理由が見えてきました。
おじさんっぽいから
レッドウィング=ダサいというイメージを持つ理由として最も多いのが、おじさんっぽいという印象です。
これは1990年代のアメカジブームを経験した世代が、当時のファッションのままアップデートされずに履き続けているケースが目立つためです。SNS上でも、アメカジを意識しすぎて痛いファッションになってしまっている、いわゆる痛カジなおじさんに対する厳しい意見が見られます。
若い世代から見ると、過去の流行を引きずっている古臭いスタイルに見えてしまうのかもしれません。
足元だけ浮いて見えるから
レッドウィングのブーツは、つま先がぼてっとした丸みのあるデザインが特徴です。
これが細身のパンツや現代的なシルエットの服と合わせたときに、足元だけが極端に大きく見えてしまうことがあります。まるでミッキーマウスの足のようになってしまい、野暮ったい、バランスが悪いと感じる人がいるようです。
全身のバランスを考えずに、ブランド名だけで履いてしまうと、センスがないと思われてしまう原因になります。
清潔感がないように見えるから
ワークブーツの魅力は、履き込むことで生まれる傷や汚れなどの経年変化、いわゆるエイジングです。
しかし、ファンにとっては味のある汚れでも、興味がない人から見れば単なる汚い靴と捉えられがちです。手入れが行き届いていないボロボロのブーツは、不潔で安っぽい印象を与えてしまいます。
ヴィンテージとただの汚れを履き違えてしまうと、周りからは冷ややかな目で見られてしまうでしょう。
履き心地が悪くて時代遅れだから
見た目のダサさだけでなく、機能面での古さを指摘する声もあります。
最新のスニーカーに慣れた人にとって、重くて硬い革靴は時代遅れの遺物のように感じられることがあります。実際、購入したものの痛くて歩けない、修行のようだという口コミは後を絶ちません。
快適さを犠牲にしてまで履く意味がわからない、という合理的な考えを持つ人からは、機能的に終わったコンテンツとして見られている可能性があります。
レッドウィングの評判・口コミ
実際にレッドウィングを履いている人の評判はどうなのでしょうか。SNSやYouTubeなどの一次情報を中心に、良い口コミと悪い口コミを整理しました。
良い口コミ
- 10年以上履いているが全く壊れない。ソール交換ができるので一生モノとして付き合えるのが嬉しい。
- 履けば履くほど自分の足に馴染んでくる。最初は硬かった革が柔らかくなり、世界に一足だけのブーツに育つ過程が楽しい。
- どんなファッションにも合わせやすい。デニムはもちろん、チノパンやカーゴパンツとも相性が良く、一足あると便利。
- 2025年の新作で懐かしいモデルが復活して嬉しい。クラシックなデザインはやっぱりかっこいい。
- インソールを入れたら履き心地が劇的に改善した。工夫次第で快適に履ける。
悪い口コミ
- 履き始めがとにかく痛い。靴擦れやマメができてしまい、慣れるまでに数週間から数ヶ月かかった。
- 重すぎて疲れる。クッション性がないので、長時間歩くと足の裏や膝に響く。
- サイズ選びが難しい。スニーカーと同じサイズを買ったら大きすぎた、逆に小さすぎて足が痛いなど、失敗談が多い。
- 値段が高い。円安の影響もあり、昔に比べて手が出しにくい価格になってしまった。
- 手入れが面倒。定期的にオイルを塗ったりブラッシングしたりしないと革がダメになるので、ズボラな性格には合わない。
レッドウィングがおすすめな人
ダサいという意見や悪い口コミもありますが、それでもレッドウィングは多くの人に愛されています。以下のような人には、自信を持っておすすめできます。
経年変化を楽しめる人
革製品特有のエイジングを楽しみたい人には最高の相棒になります。
新品のピカピカな状態よりも、傷がついたり色が濃くなったりした状態にかっこよさを感じる人です。時間をかけて自分だけの道具を育てていく過程に喜びを感じられるなら、レッドウィングは間違いなく買いです。
一つのものを長く大切に使いたい人
流行りのものを使い捨てるのではなく、良いものを修理しながら長く使いたい人におすすめです。
レッドウィングはソール(靴底)がすり減っても交換ができる作りになっています。初期投資は高くても、10年、20年と履き続けられることを考えれば、コスパは決して悪くありません。
アメカジやワークスタイルが好きな人
デニムやチェックシャツ、ミリタリージャケットといったアメカジファッションが好きな人には、これ以上ないほどマッチします。
流行り廃りに関係なく、王道のアメカジスタイルを貫きたい人にとって、レッドウィングは必須アイテムと言えるでしょう。2025年もクラシックなモデルが多数展開されており、そのスタイルは健在です。
レッドウィングがおすすめできない人
一方で、以下のような人にはレッドウィングはあまりおすすめできません。買ってから後悔しないためにも、チェックしておきましょう。
すぐに快適な履き心地を求める人
買ったその日からスニーカーのように快適に歩きたい人には向きません。
レッドウィングの革は最初は板のように硬く、足に馴染むまでにはある程度の忍耐期間が必要です。痛みを我慢して履き慣らす工程を苦行と感じる人は、避けたほうが無難です。
手入れが面倒だと感じる人
靴の手入れを全くしない、または面倒だと感じる人にはおすすめできません。
ワークブーツとはいえ、革製品なので最低限のメンテナンスは必要です。放置すれば革は乾燥してひび割れ、カビが生えることもあります。汚れたまま履いていると、前述したように清潔感がないと思われてしまいます。
トレンド最優先のファッションをしたい人
その時々の流行を追いかけたい人にとって、レッドウィングは少し重たいアイテムかもしれません。
もちろん合わせ方次第で今っぽく見せることは可能ですが、基本的にはクラシックで無骨なデザインです。全身を最新のトレンドで固めたい場合、足元だけ浮いてしまう可能性があります。
レッドウィングのおすすめポイント
ここで、改めてレッドウィングの魅力を確認しておきましょう。おすすめポイントは3つです。
圧倒的な耐久性と修理のしやすさ
レッドウィングの最大の特徴は、グッドイヤーウェルト製法という頑丈な作りです。
多少手荒に扱っても壊れないタフさがあり、ソールが減っても何度でも交換が可能です。実際に数十年履き続けているユーザーも多く、親から子へ受け継がれることもあるほどです。
2025年も進化するラインナップ
古いブランドだと思われがちですが、常に進化を続けています。
2025年の秋冬コレクションでは、過去に人気だったペコスブーツやラウンドトゥのモデルが復活したり、新しいレザーカラーが登場したりしています。昔からのファンを大切にしつつ、新しい提案もし続けている点は見逃せません。
履くほどに増す愛着
最初は硬くて痛いブーツも、履き込むうちに自分の足の形に完全にフィットしていきます。
この自分の足型になったブーツの履き心地は、他では味わえない感覚です。苦労して馴染ませた分だけ愛着が湧き、手放せない存在になるでしょう。
レッドウィングのおすすめアイテム
これからレッドウィングを買おうと思っている人に、特におすすめのモデルを紹介します。
アイリッシュセッター(#875 / #8875)
レッドウィングといえばこれ、という代名詞的なモデルです。
モカシンタイプのつま先と、白いクレープソールが特徴。カジュアルな服装に合わせやすく、初めての一足として最適です。2025年には新色も登場しているので要チェックです。
アイアンレンジャー(#8083 / #8111)
鉱山で働く労働者のために作られた、つま先の革が二重になっているタフなモデルです。
スッキリとしたシルエットで、ワークブーツながら野暮ったさを感じさせません。最近特に人気が高まっているモデルで、YouTubeなどでも多くのファンがその魅力を語っています。
ポストマン(#101)
その名の通り、郵便局員が履くために作られた短靴タイプのモデルです。
ブーツではなく普通の革靴のような見た目なので、きれいめなファッションにも合わせやすいのが特徴。ビジネスシーンで使っている人も多く、ダサいと言われるのが心配な人でも安心して履けます。
まとめ
レッドウィングがダサいと言われる理由は、主に着こなしのバランスや、手入れ不足による清潔感の欠如、そしておじさんっぽいというイメージにありました。
しかし、自分のスタイルに合わせて正しく選び、手入れをして履けば、決してダサいアイテムではありません。むしろ、流行に左右されず長く愛用できる、賢い大人の選択と言えます。
記事のポイント
- ダサいと言われるのは、過去の流行を引きずった着こなしや清潔感のなさが原因
- 履き始めは硬くて痛いが、馴染めば最高の相棒になる
- 手入れやエイジングを楽しめる人には強くおすすめできる
- 2025年も新作が出るなど、ブランドとしての魅力は健在
周りの声に惑わされず、自分が本当にかっこいいと思えるなら、ぜひレッドウィングの世界に飛び込んでみてください。


