米軍の特殊部隊でも採用されるほど、タフで高機能なバックパックで知られるミステリーランチ 。その本格的な作りから、アウトドア好きやミリタリーファンを中心に根強い人気を誇っています。
しかし、その一方で「ミステリーランチはダサい」「時代遅れ」といったネガティブな声も聞かれます。
そこで本記事では、ミステリーランチがダサいと言われる理由と、逆におすすめできる人・できない人を、SNSやYouTubeの口コミを交えながら詳しく解説します。
「ミステリーランチのバッグが欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人は、ぜひ参考にしてください。
ミステリーランチとは?
ミステリーランチは、2000年にアメリカのモンタナ州ボーズマンで誕生したバックパックブランドです 。
創業者のデイナ・グリーソンは、バックパック業界では「生ける伝説」とまで言われるほどの人物 。彼が作るバッグは、機能性、背負い心地、品質、耐久性のすべてにおいて妥協がなく、そのクオリティの高さから、登山家だけでなく、森林消防隊や米軍の特殊部隊といったプロフェッショナルな現場でも採用されています 。
特に、Y字型のジッパーが特徴的な「3ジップデザイン」や、使う人の体型に合わせて完璧にフィットさせられる「フューチュラヨークシステム」は、ブランドの象徴的な機能として有名です 。
ミステリーランチがダサいと言われている理由
プロも認める高い品質を誇るミステリーランチですが、なぜ一部でダサいと言われてしまうのでしょうか。その理由を調べてみました。
ミリタリー感が強すぎて街で浮く
ミステリーランチがダサいと言われる一番の理由が、そのミリタリー感の強さです 。
特に「2デイアサルト」などのモデルには、軍用のポーチなどを取り付けるためのベルト(MOLLEウェビング)がたくさん付いており、これが「ゴツすぎる」「街で使うには本気すぎる」と感じる人が多いようです 。
また、コヨーテやフォリッジといったミリタリー系のカラーも、アウトドアシーンでは馴染みますが、普段のファッションに合わせにくく、野暮ったい印象を与えてしまうことがあります 。
タウンユースにはオーバースペックで不便
もともと過酷な環境で使うことを想定して作られているため、日常使いでは不便に感じる点も多いようです。
まず、とにかく丈夫な素材を使っている分、バッグ自体が重いという意見が見られます 。例えば、タウンユースも想定された「2デイアサルト」でも本体重量が1.4kgあり、一般的なリュックの約2倍の重さです 。
また、独自のフィットシステム「フューチュラヨークシステム」は背負い心地は抜群ですが、満員電車などで前に抱えたときに、硬いパーツが喉元に当たって邪魔になるという声もあります 。
一時期の流行が過ぎて時代遅れに見える
ミステリーランチの象徴である3ジップデザインは、その独特な見た目から一時期ファッションアイテムとして大流行しました。
街で多くの人が背負っていたため、その流行が落ち着いた今となっては「ちょっと古い」「時代遅れ」というイメージを持つ人もいるようです 。
どんなブランドにも言えることですが、一度大きく流行したアイテムは、その反動で「終わった」と感じられてしまうのかもしれません。
ミステリーランチの評判・口コミ
実際にミステリーランチを使っている人はどう感じているのでしょうか。SNSや通販サイトから良い口コミと悪い口コミを集めてみました。
良い口コミ
- とにかく頑丈で壊れる気がしない。4〜5年ガシガシ使ってもへこたれない
- ヨークシステムのおかげで自分の体に完璧にフィットして、重い荷物も軽く感じる
- 3ジップが便利すぎる。底に入れた荷物もすぐ取り出せるのでパッキングが楽
- 収納力が高く、1泊2日の旅行や出張でも余裕で対応できる
- 無骨なデザインがとにかくカッコいい。ミリタリー好きにはたまらない
悪い口コミ
- 丈夫な分、やっぱり重い。荷物が少ない日にはオーバースペックに感じる
- ミリタリー感が強くて、きれいめな服装には合わせにくい
- 電車で前に抱えると、硬い部分が体に当たって少し邪魔になる
- ストラップやベルトがたくさん付いていて、使わない時にブラブラして気になる
- アジア製モデルは、アメリカ製に比べて安っぽいと感じてしまう
ミステリーランチがおすすめな人
口コミや特徴を踏まえると、ミステリーランチは次のような人におすすめです。
とにかくタフで長く使えるバッグが欲しい人
ミステリーランチの最大の魅力は、その圧倒的な耐久性です 。500デニールのコーデュラナイロンといった非常に丈夫な生地を使い、縫製もしっかりしているため、数年使ってもへこたれません 。
「良いものを長く愛用したい」という人にとって、これ以上ないほど信頼できる相棒になるでしょう。
荷物が重くても快適に背負いたい人
独自の「フューチュラヨークシステム」により、自分の体型にぴったり合わせて背負えるのも大きな特徴です 。
正しくフィッティングすれば、重い荷物も軽く感じられるほど安定感があり、長時間背負っても疲れにくいと評判です 。通勤でPCや書類をたくさん持ち運ぶ人や、旅行好きの人には特におすすめです。
登山やキャンプなど本格的なアウトドアで使いたい人
もともとがプロの現場で使われることを想定したブランドなので、その性能はアウトドアシーンでこそ最大限に発揮されます 。
過酷な環境にも耐えるタフさと、重い装備をしっかり運べる運搬性能は、本格的な登山やキャンプを楽しむ人にとって大きな安心感につながります。
ミステリーランチがおすすめできない人
一方で、次のような人にはミステリーランチはあまり向いていないかもしれません。
シンプルで軽いバッグを求めている人
耐久性を重視している分、ミステリーランチのバッグは重くてゴツいモデルが多いです 。
荷物が少なく、軽さや手軽さを第一に考える人にとっては、オーバースペックで使いにくく感じてしまう可能性があります。
きれいめなファッションに合わせたい人
ミリタリーテイストが強いため、スーツやジャケットといった、きれいめなスタイルに合わせるのは少し難しいかもしれません 。
もちろんモデルにもよりますが、基本的にはカジュアルな服装やアウトドアファッションとの相性が良いブランドです。
人と被るのが嫌な人
ミステリーランチは非常に人気が高く、特に定番モデルは街で見かける機会も多いです 。
そのため、他の人と持ち物が被りたくないという人には、あまりおすすめできません。
ミステリーランチのおすすめポイント
ミステリーランチが多くの人に愛される理由である、おすすめのポイントを3つ紹介します。
唯一無二の3ジップデザイン
Y字に大きく開く3ジップデザインは、ミステリーランチの代名詞です 。
このデザインのおかげで、バックパックの底にある荷物も、上の荷物をかき分けることなく簡単に見つけて取り出すことができます 。パッキングや荷物の整理が非常に楽になる、画期的なシステムです。
自分の体に完璧にフィットする「フューチュラヨークシステム」
多くのモデルに搭載されている「フューチュラヨークシステム」は、使う人の背面長(背中の長さ)に合わせてショルダーハーネスの位置を無段階で調整できる機能です 。
これにより、まるでオーダーメイドのようなフィット感が得られ、重い荷物でも体への負担を大幅に軽減してくれます 。
米軍お墨付きの圧倒的な耐久性
米海軍特殊部隊ネイビーシールズに採用された実績が、その品質の高さを物語っています 。
通常のナイロンの約7倍の強度を持つコーデュラナイロンなどのタフな素材を使用し、非常に堅牢に作られているため、日常使いはもちろん、過酷なアウトドア環境でも安心して長く使い続けることができます 。
ミステリーランチのおすすめアイテム
ミステリーランチには様々なモデルがありますが、ここでは特に人気の高い代表的なアイテムを3つ紹介します。
2デイアサルト(本格派と普段使いのいいとこ取り)
ブランドの代表作「3デイアサルト」を、日常でも使いやすい27Lのサイズ感に落とし込んだ人気モデルです 。
PCスリーブも搭載しており、通勤・通学から1〜2泊の旅行まで幅広く対応できます 。ミステリーランチらしいタフさと、普段使いのしやすさを両立したい人におすすめです。
アーバンアサルト/カタリスト(街に馴染む都会派モデル)
3ジップデザインはそのままに、よりシンプルで軽量に仕上げたタウンユース向けのモデルです 。
ミリタリー感を抑えたスタイリッシュなデザインで、豊富なカラーバリエーションも魅力 。普段のファッションに合わせやすく、初めてミステリーランチを買う人にもぴったりです。(※現在はカタリストというモデル名に変更されています )
クーリーシリーズ(アウトドアから日常までこなす万能選手)
登山やハイキングでの使用をメインに考えられたシリーズですが、シンプルなデザインで街使いにも対応できる汎用性の高さが人気です 。
20L程度の小さなサイズから50Lの本格的なものまで容量の選択肢が広く、ウエストベルトを取り外せるモデルもあるため、自分の用途に合った一品を見つけやすいでしょう 。
まとめ
ミステリーランチがダサいと言われるのは、主にその強すぎるミリタリー感や、タウンユースにおけるオーバースペックさが原因のようです。
しかし、その背景には「機能性を一切妥協しない」というブランドの確固たる哲学があります。
その無骨さやタフさこそが魅力であり、圧倒的な背負い心地や耐久性は、他のブランドにはない価値を提供してくれます。
本記事で紹介したおすすめな人・できない人を参考に、ミステリーランチが自分のスタイルや用途に合っているか、ぜひ検討してみてください。