DCシューズは、1994年にアメリカで生まれたスケートボードシューズブランドです 。
高い機能性とストリートカルチャーに根差したデザインが魅力で、特に90年代から2000年代にかけて若者を中心に人気を集めました。
しかし、一部ではDCシューズはダサいという声もあるようです。
そこで本記事では、DCシューズがダサいと言われる理由と、逆におすすめできる人・できない人をSNSなどの評判を交えて解説します。
DCシューズが欲しいけど、もしかしてダサい?と不安な人はぜひ参考にしてください。
DCシューズとは?
DCシューズは、プロスケーターのダニー・ウェイの兄であるデーモン・ウェイと、ラリードライバーのケン・ブロックによって1994年に設立されたブランドです 。
ブランド名は、前身のアパレルブランド「Droors Clothing」の頭文字が由来です 。
スケーターのニーズを第一に考えた靴作りを掲げ、アスリートの声を取り入れた高い機能性を持つ製品で、スケートボード界に革命をもたらしました 。
特に、通常のスエードより耐摩耗性が高い独自素材「スーパースエード」は、多くのスケーターから支持されています 。
その人気はスケート界を飛び出し、ビースティ・ボーイズといったアーティストの着用により、ストリートファッションの象徴的な存在にもなりました 。
現在では、スケートボードだけでなく、スノーボードやサーフィンなど、アクションスポーツ全般をサポートするブランドとして、アパレルやアクセサリーも幅広く展開しています 。
DCシューズがダサいと言われている理由
多くのファンを持つDCシューズですが、なぜ一部ではダサいというイメージがあるのでしょうか。その理由をSNSなどのリアルな声から探ってみました。
90年代〜00年代の雰囲気が時代遅れに見える
DCシューズが最も流行したのは、90年代後半から2000年代初頭のストリートファッション全盛期でした 。
分厚いシュータンやボリュームのあるシルエットは、当時のY2Kスタイルを象徴するデザインです 。
最近、このY2Kファッションがリバイバルしていますが、このトレンドを知らない人や、当時の流行を知る世代の一部からは、一昔前のデザインが純粋に時代遅れに映ってしまうようです 。
SNSでも、高校生の時に履いていた、昔のB系ファッションを思い出す、といった声が見られ、過去のイメージが強く残っていることが原因かもしれません 。
ボリュームのある形が野暮ったい
DCシューズの多くは、スケート時の衝撃から足を守るため、意図的にゴツゴツとしたボリュームのあるデザインになっています 。
しかし、最近主流のスリムなスニーカーに慣れていると、この形が野暮ったく、重そうに見えてしまうことがあります 。
特に細身のパンツと合わせると足元だけが浮いてしまい、バランスが悪いと感じる人もいるようです。
靴底が厚くぼてっとしたフォルムが、どこか洗練されていない印象を与えてしまうのかもしれません 。
大きなロゴの主張がセンスないと思われる
デザインの中でも特に好みが分かれるのが、大きく配置されたブランドロゴです 。
ブランドの象徴ではありますが、シンプルなスタイルを好む人からは、ロゴの主張が激しくて品がない、と敬遠されることもあるようです。
中には、スニーカーのデザインは良いのにロゴが壊滅的にダサい、といった厳しい意見も見られました 。
また、このロゴが高級ブランドであるシャネルのパロディであることから、セレブに憧れているようでセンスがない、といった見方をされることもあるようです 。
やんちゃ・ヤンキーのイメージが強い
日本においてDCシューズは、一部でやんちゃな若者や、いわゆるヤンキーが好んで履くブランド、というイメージが定着しているようです 。
これはDCシューズが持つストリートカルチャーの自由な雰囲気が、日本で独自の解釈をされて広まった結果と考えられます。
街でやんちゃな人たちが履いているイメージが強い、ヤンキーっぽい、といった声は非常に多く、この先入観が購入をためらわせる一因になっています 。
靴自体のデザインは好きでも、自分が周りからそう見られることに抵抗を感じる人は少なくないようです。
DCシューズの評判・口コミ
DCシューズには、どのような評判や口コミがあるのでしょうか。良い口コミと悪い口コミをそれぞれまとめました。
良い口コミ
- デザインが個性的でかっこいい、ロゴも良いアクセントになっている
- スケートで使っても壊れにくく、耐久性が高い
- クッション性が良く、長時間履いても疲れにくい
- Y2Kファッションや太めのパンツと相性が良い
- ボリューム感が今っぽくて、足元に存在感を出せる
- 履きやすくて歩きやすいので普段使いに便利
- シンプルなモデルならどんな服装にも合わせやすい
- 機能性が高いのに価格が手頃でコスパが良いモデルもある
悪い口コミ
- ヤンキーや素行の悪い人が履いているイメージがある
- デザインが一昔前で、今履くのは時代遅れな感じがする
- ロゴが大きすぎて主張が激しく、子供っぽく見える
- シルエットがゴツくて野暮ったい、女性は合わせるのが難しい
- きれいめなファッションや細身のパンツには合わない
- 大人が履くには若すぎる、子供向けの靴という印象
- モデルによってはつま先が細く、サイズ選びが難しい
DCシューズがおすすめな人
これまでの流れでDCシューズは人を選ぶように感じたかもしれませんが、特定のスタイルを好む人には最高の選択肢になります。DCシューズがおすすめな人を3つのポイントでわけてみました。
Y2Kなど90年代ファッションが好きな人
時代遅れと見られることもあるデザインは、現在のトレンドであるY2Kスタイルが好きな人にとっては、まさに本物のアイテムです。
だぼっとしたカーゴパンツやトラックジャケットにDCシューズを合わせれば、より本格的で説得力のあるコーディネートが完成します 。
トレンドの源流を楽しみたい人にこそおすすめです。
本格的なスケートシューズの機能性を求める人
DCシューズの原点は、あくまでパフォーマンススケートシューズです。
耐摩耗性に優れた素材や衝撃を吸収するクッションなど、その作りは過酷なスケートボーディングに耐えられるよう設計されています 。
プロスケーターの意見を反映して作られた本物の機能性は、スケーターはもちろん、日常的にタフで快適な靴を求める人にとっても大きな魅力です 。
足元にボリュームを出したいストリートスタイルの人
野暮ったいと見られがちなボリュームのあるシルエットは、ストリートファッションにおいては大きな武器になります。
ワイドパンツやバギーデニムと合わせることで、足元に重心を置いた安定感のあるシルエットが作れます 。
スリムなスニーカーでは出せないこのバランスは、現代のストリートスタイルで重要なテクニックの一つです。
DCシューズがおすすめできない人
どんなブランドでも、合わないと思う人は一定数存在します。DCシューズをおすすめできない人は以下のような人です。
きれいめ・シンプルなファッションが好きな人
DCシューズの持つ大胆なデザインは、シャツやスラックスといったきれいめなスタイルや、無駄を削ぎ落としたシンプルなファッションとは対極にあります 。
これらのスタイルにDCシューズを合わせると、足元だけが浮いてしまい、ちぐはぐな印象を与えてしまう可能性が高いです。
ブランドロゴの主張が苦手な人
ブランドロゴを前面に押し出すスタイルが好きではないなら、DCシューズの多くのモデルは避けた方が良いかもしれません。
特に人気モデルほど、ブランドロゴがデザインの核として大きく配置されています 。
さりげないお洒落を好む人には、DCシューズの持つエネルギーは少し過剰に感じられるでしょう。
流行に左右されない定番スニーカーが欲しい人
DCシューズの象徴的なデザインは、2000年代という特定の時代と強く結びついています。
現在はY2Kトレンドで再評価されていますが、このブームが去った後、再び時代遅れと感じられる時期が来る可能性も否定できません。
流行に左右されず長く履ける、普遍的なデザインのスニーカーを求めているのであれば、他のブランドを選んだ方が良いかもしれません。
DCシューズのおすすめポイント
ここで、DCシューズの魅力を確認しておきましょう。おすすめポイントは3つです。
スケートカルチャーに裏打ちされた機能性と耐久性
DCシューズの最大の強みは、見た目だけでなく、その本物の機能性です。
ファッション性だけを追求したスニーカーとは違い、プロアスリートの要求に応える技術が詰め込まれています 。
激しい動きでも壊れにくいタフな作りと、衝撃から足を守る快適な履き心地は、スケートをしない人の日常生活もサポートしてくれます 。
Y2Kファッションとの高い親和性
かつて時代遅れと見なされたスタイルが、今や最先端のトレンドとして復活しています 。
DCシューズを履くことは、この大きなファッションの流れを楽しんでいることの表明にもなります。
周りの評価を逆手にとってトレンドとして着こなすのが、今DCシューズを履く面白さと言えるでしょう。
他にはない個性的なデザイン
シンプルなスニーカーが市場に溢れる中で、DCシューズの持つ大胆なシルエットとロゴは、圧倒的な個性を放ちます。
誰もが履いている定番のスニーカーに飽きた人にとって、DCシューズは他人との差別化を図るのに最適なアイテムです。
DCシューズのおすすめアイテム
DCシューズには多くのモデルがありますが、ここではブランドを代表する3つの定番モデルを紹介します。
MANTECA 4 (マンテカ4)
2001年に登場した人気モデル「MANTECA」を現代的にアップデートした一足です 。
当時のデザインの良さを残しつつ、シルエットをよりシャープに改良し、快適な履き心地を追求しています。
フォームパッド入りの履き口やタンが足を優しく包み込み、通気性の良いメッシュライニングで蒸れにくいのも特徴です 。
DCシューズ入門として最適なモデルです。
LYNX OG (リンクスOG)
ブランドを代表する、最も象徴的なモデルの一つです 。
特徴は、なんといってもボリューム満点のシルエットと、スケート時に靴紐が切れるのを防ぐためのレザー製レースループです 。
多くのブランドとのコラボモデルのベースにもなっており、その人気と影響力の高さがうかがえます。
これぞDCシューズ、という王道のスタイルを楽しみたい人におすすめです 。
KALIS (カリス)
伝説的なスケーター、ジョシュ・カリスのシグネチャーモデルです。
複数の素材を組み合わせた複雑なアッパーデザインが特徴で、他のモデルとは一線を画すテクニカルな見た目をしています 。
90年代から2000年代のスケートシューズらしいボリューム感を持ちながらも、軽量で柔軟な構造になっており、履き心地も優れています 。
まとめ
DCシューズがダサいと言われるのは、そのデザインが90年代から2000年代のストリートカルチャーという、非常に個性的で強い背景を持っているからのようです。
ボリュームのあるシルエット、主張の強いロゴ、そして一部で定着したやんちゃなイメージ。これらは、見る人のファッション観によって、魅力にも欠点にもなります。
重要なのは、DCシューズの評価は決して一つではないということです。時代遅れという意見がある一方で、そのスタイルはY2Kという最先端のトレンドとして再評価されています。
最終的に、DCシューズがあなたにとってダサいかどうかは、あなた自身のスタイルが決めることです。
もしあなたがその大胆なデザインと背景にあるカルチャーに魅力を感じるのであれば、周りの評判を気にせず、自信を持って自分のスタイルに取り入れてみてはいかがでしょうか。