メンズファッションで、レースやシアー素材のような透け感のあるアイテムがトレンドになっています 。 特にレースシャツは、繊細なデザインがこれまでのメンズ服にはない色気や軽やかさを感じさせます。
しかし、SNSやレビューを見ると、メンズのレースシャツはダサい、安っぽい、見ているほうが恥ずかしい、といった手厳しい意見も存在します。
そこで本記事では、メンズのレースシャツがダサいと言われる理由と、おすすめできる人・できない人を解説します。 レースシャツが欲しいけど、もしかしてダサい?と不安な人はぜひ参考にしてください。
メンズのレースシャツとは?
メンズのレースシャツは、伝統的に女性用アイテムに使われてきたレース素材を、男性用のシャツに取り入れたものです 。
このアイテムは、市場で二極化しているのが特徴です。
ひとつは、フェンディのような高級ブランドが提案する、24万円を超えるような非常に凝ったデザインのもの 。これはトレンドや色気の象徴です。
もうひとつは、ZOZOTOWNなどで数千円で売られているファストファッションのものです 。
この高級品と安価なセールの二極化が、消費者の混乱を招き、ダサい、安っぽいといった評価につながっているようです。
メンズのレースシャツがダサいと言われている理由
トレンドアイテムとして注目される一方で、なぜダサいというイメージがついてしまったのでしょうか。 それには素材、透け感、そしてトレンドのイメージという3つの理由がありそうです。
素材と作りが安っぽいから
メンズのレースシャツがダサいと言われる一番の理由は、安価な製品が持つ隠しきれない安っぽさです。
レースは本来コストのかかる素材。これを数千円で実現しようとすると、どうしても素材や細部の作りが犠牲になります。
実際の購入者レビューでも、安っぽさを指摘する声は多いです。 例えば、neosのレースシャツには、ボタンはとても安っぽい感じでした、という残念なレビューが見られます 。 aimohaのアイテムにも、見た目は実際安っぽい感じがしました、と実物とのギャップを指摘する声があります 。
SNSなどでは、生地がテカテカ光っている、編み目が粗くて漁網みたいだ、といったさらに辛辣な意見もあります。 繊細であるべきレースを安価に再現した結果、細部で安っぽさがバレてしまい、ダサいという評価につながっています。
透け感が下品に見えやすいから
レースシャツ最大の特徴である透け感。これが色気として機能するのはとても難しく、一歩間違えると下品、恥ずかしいという印象になります。
このリスクはファッション専門家も指摘しています。 富裕層向けの雑誌LEONですら、オトコ(特にオヤジ)が肌スケスケのレースを着ると下品に見える、と懸念を示しています 。
この問題をクリアするのは至難の業です。 YouTubeのファッション解説動画では、インナーどうするの問題が必ず議論になります。素肌に着て乳首が透けたら事故だ、タンクトップを着たら線が浮き出て最高にダサい、といった具合です。
高級ブランドのフェンディのシャツは、透けて見えても肌が直接見えないようにシャツが重ねられています 。 どう着るのが正解か分からない状態が、見る人に野暮ったい印象を与えてしまうのです。
ホストっぽく見えたり、時代遅れ感があるから
最後の理由は、社会的なイメージです。
SNSでは、メンズのレースシャツに対して、ホストみたい、夜の仕事感がすごい、といった特定のイメージと結びつける声がよく見られます。 レースのセクシーさが、一般的な感覚だとキザで過剰な装飾と受け取られ、ダサい、恥ずかしいと敬遠されがちです。
さらに、このトレンドがすでに終わったと見なされている点も大きいです。 ZOZOTOWNを見ると、多くのレースシャツが50%OFF、60%OFF以上でセールになっています 。 ファッション業界でこれほどの割引が続くのは、トレンドが過ぎて在庫処分が始まっているサインです。
今このアイテムを着ていると、時代遅れという印象も加わり、余計にダサいと思われてしまうのかもしれません。
メンズのレースシャツの評判・口コミ
実際にメンズのレースシャツを試した人たちの、具体的な良い口コミと悪い口コミを整理します。
良い口コミ
- セーターやジャケットのインナーにすると、着膨れせず存在感が出て便利
- いやらしさがなく、上品な色気がある(※フェンディなど高級品)
- 歩くと裾がヒラヒラして軽やかさがある
- Tシャツ一枚よりデザイン性があり、風通しが良く涼しい
- 周りと被らない個性がアピールできる
- パーティーやイベントなど、特別な場面なら主役になれる
悪い口コミ
- 見た目が実際、想像していた以上に安っぽい感じがした
- ボタンがプラスチック製で、オモチャみたいでとても安っぽい
- サイズ感が思ったより小さい(または大きい)
- 洗濯したら一瞬でヨレヨレになった。デリケートすぎて普段使いできない
- インナーに何を着るのが正解かわからず、結局ダサい仕上がりになる
- 友人にホストみたいだと笑われて、着るのが恥ずかしかった
- 素肌に着たら乳首が透けてしまい、いやらしくて家族から不評だった
- セールで安くなっていたから買ったが、すでに時代遅れ、終わった感がある
メンズのレースシャツがおすすめな人
ここまでの流れで、レースシャツはかなり着こなしが難しいアイテムだと感じたかもしれません。 メンズのレースシャツがおすすめな人を、3つのポイントでわけてみました。
重ね着のアクセントとして使える上級者
レースシャツをおしゃれに着こなせる可能性が一番高い人です。
一枚で着るのではなく、ジャケットやニットのインナーとして、襟や袖口から柄や素材感だけを覗かせる使い方です。
レビューにあった、セーターの下に着ても着膨れしないという利点 が活きます。 この使い方なら、透け感という最大のリスクを消し去り、レースの繊細な質感だけを楽しめます。
中性的なスタイルを確立している人
レースの持つ女性的な印象 を、自分のスタイルとしてポジティブに取り入れられる人です。 ジェンダーレスやモード系のファッションが好きな人ですね。
周りからホストっぽいと言われても、これはそういうスタイルだから、と気にしない確固たる世界観が必要です。
品質や素材に投資できる人
ボタンが安っぽい 、見た目が安っぽい という、ファストファッションの失敗を回避できる人です。
安易なセール品 に飛びつくと危険です。 SHIPSやABAHOUSE といったセレクトショップで、ボタンの質感やレースの編み目を実店舗で確認し、品質に見合った投資ができる人なら挑戦の価値があります。
メンズのレースシャツがおすすめできない人
どんなトレンドアイテムでも、合わないと思う人は一定数います。 メンズのレースシャツをおすすめできないのは以下のような人です。
流行っているから安価に試したい人
この買い方が一番危険です。
流行っているように見えるからと、ZOZOTOWNで安売りされているアイテム に手を出すと、レビュー にある通りの安っぽい実物を手にしてしまう可能性が高いです。
素材のチープさがバレて、安物買いの銭失いという最悪の結果になりかねません。
肌が透けることに抵抗がある人
専門家がオヤジの肌スケスケは下品と警告するように 、男性の肌が透けることへの抵抗感は多くの人が持っています。
インナー選びに悩んだり、乳首が透けるのを気にしたりする人は、その不安が態度に出てしまい、余計にダサく見えてしまいます。
アメカジなど骨太なスタイルが好きな人
アイテムの持つ繊細さや軽さ 、中性的なイメージは、ジーンズやワークブーツといった骨太なスタイルと根本的に合いません。
これらのスタイルが好きな人が無理に取り入れようとすると、コーディネート全体が破綻し、センスがない状態になってしまいます。
メンズのレースシャツのおすすめポイント
ここで、メンズのレースシャツの魅力を確認しておきましょう。 おすすめポイントは3つです。
肌を見せずに色気と軽さを出せる
フェンディのシャツ が示した着こなしは、このアイテムの理想形かもしれません。 それは肌を透けさせないことです。
これにより、下品に見えるリスクをゼロにしながら、レースの持つ柄やヒラヒラと舞う軽さ 、色気といった装飾性だけを安全にコーディネートに加えられます。
着膨れしないインナーとして使える
セーターの下などに着用しても着膨れしないのが良かった というレビューは、このアイテムの大きなメリットです。
秋冬のニットスタイルは単調になりがちです。 インナーにレースシャツを挟むことで、厚みを出さずに首元や袖口に複雑な質感を加えられます。これは他のアイテムでは難しい強みです。
夏の羽織りものとして使える
夏の男性のトップスは、Tシャツやポロシャツばかりでマンネリしがちです。
レースシャツは網目構造で風通しが良いため、Tシャツの上に羽織る夏のカーディガンのような役割を果たします。
ただし、これは安っぽさ や下品さ をクリアする品質が絶対条件です。
メンズのレースシャツのおすすめアイテム
FENDI (フェンディ)
価格は24万円超え と現実的ではありませんが、レースシャツのリスクをデザインで克服した完璧なお手本です。 肌が透けないことこそが成功の鍵であると教えてくれます 。
SHIPS / ABAHOUSE
ZOZOTOWNでも見られる、信頼度の高いセレクトショップのオリジナルアイテムは現実的な選択肢です。
これらのブランドは、全面レースではなく部分使いにするなど、安っぽさや恥ずかしさを軽減する工夫が見られる傾向があります。 ファストファッションで失敗したくない人の、最初の選択肢として適しています。
まとめ
メンズのレースシャツがダサいと言われる理由は、ファストファッション製品が持つ安っぽさ と、肌が透けると下品に見えるリスク という、二つの大きな落とし穴にあります。
安価な製品は素材やボタンがチープに見え、高価な製品でも肌を透けさせると恥ずかしい印象になりがちです。
このアイテムを着こなす鍵は、品質に妥協しないこと、そして肌を直接見せず重ね着で柄や軽さだけを取り入れること です。
購入を迷っている人は、まず自分に合うスタイルか冷静に確認してください。 もし挑戦するなら、インナー専用と割り切るか 、SHIPS など中価格帯以上のブランドで、実物の品質を確かめてから判断するのがおすすめです。
