個性的なファッションアイテムとして知られる白フレームのメガネですが、ネット上や街中での評判は必ずしも良いものばかりではありません。
検索すると「ダサい」「恥ずかしい」といったネガティブな言葉が並ぶこともあり、購入を躊躇している人も多いのではないでしょうか。
「おしゃれだと思って買ったのに、周りから変な目で見られたらどうしよう」
そんな不安を持つ人のために、本記事では白フレームのメガネがなぜダサいと言われてしまうのか、その根本的な理由と、逆におしゃれに見せるための条件を解説します。自分に似合うかどうか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
白フレームのメガネとは?
白フレームのメガネとは、その名の通りフレーム部分が白色で作られているアイウェアのことです。
一般的な黒や茶色の縁に比べて圧倒的に明度が高く、顔の上で非常に目立つ存在です。素材はプラスチック製のものが多く、真っ白なものから、少し透明がかったクリアホワイト、クリーム色に近いアイボリーなど、実は白といっても様々な種類があります。
ファッションのアクセントとして使われることが多く、K-POPアイドルや個性派のアーティストが着用しているのをよく見かけます。しかし、そのインパクトの強さゆえに、日常使いするには少しハードルが高いアイテムとしても知られています。
白フレームのメガネがダサいと言われている理由
おしゃれなはずの白フレームですが、なぜ日本では「ダサい」「終わった」と言われてしまうのでしょうか。
SNSやYouTubeなどの一次情報をリサーチしていくと、単なる好みの問題ではなく、日本特有の文化やイメージが大きく影響していることがわかりました。ここでは、白フレーム特有の「ダサい」と言われる理由を深掘りしていきます。
コメディアンや「面白い人」の記号になっているから
これが最も大きな理由です。日本では長年、テレビに出るお笑い芸人やタレントが、奇抜なキャラクターを演じるための小道具として白メガネを使用してきました。
ベテラン芸人のトレードマークであったり、コントで「怪しい業界人」や「胡散臭いプロデューサー」を演じる際にかけられたりすることが多々あります。
そのため、一般の人が真面目におしゃれとしてかけていても、周りの人は無意識に「ウケ狙いなのかな」とか「パーティーグッズをつけているのかな」と感じてしまうのです。
この「白メガネ=面白い人」という刷り込みは非常に強力で、どれだけ高級なブランドのメガネであっても、このイメージを払拭するのは簡単ではありません。おしゃれさをアピールしたいのに、コミカルな印象を与えてしまう。このギャップがダサいと思われる原因の一つです。
100円ショップのおもちゃに見える安っぽさ
素材感の問題も深刻です。白という色は、プラスチックの質感がそのまま出やすい色です。
特に安価なメガネの場合、透明感のない真っ白なプラスチックは、光を反射してテカテカと光ります。これが、子供の頃に遊んだおもちゃのサングラスや、イベント用のパーティーグッズの質感とそっくりなのです。
黒や茶色のフレームであれば、多少安くてもそれなりに見えますが、白フレームの場合は素材の良し悪しが露骨に出ます。
大人が顔にかけるものとして、あまりにチープな質感だと、どうしても「安っぽい」「恥ずかしい」という評価につながってしまいます。これが、おしゃれに気を使っているつもりでも、周りからは残念に見えてしまう理由です。
過去の流行を引きずっている時代遅れ感
ある一定の年齢層からは「時代遅れ」という評価を受けることがあります。
2000年代の初頭や、テクノポップが流行した時期に、未来的なファッションとして白フレームや白縁のサングラスが流行しました。また、少し前の「ヤンチャな若者」や「ギャル男」といったファッションでも好んで取り入れられた過去があります。
そのため、トレンドに敏感な人から見ると、白フレームを見ると当時の記憶が蘇り、「今さら白フレーム?」とか「昔のSF映画みたい」といった感想を持たれてしまいます。
レトロさが可愛く見える場合もありますが、一歩間違えると「アップデートされていない人」に見えてしまうリスクがあります。
自分の顔立ちから浮いて違和感がすごい
これは物理的な理由です。私たち日本人の肌は、黄色味を含んだオークル系であることが多いです。
一方で、メガネの「白」は非常に明るく、肌の色とは対極にあります。黒いフレームなら髪の毛や瞳の色と馴染みますが、白いフレームは顔の中で仲間外れの色です。
その結果、メガネだけが顔から浮き上がって見えます。まるで合成写真のようにメガネだけが主張してしまい、顔全体のバランスが崩れるのです。
また、白は「膨張色」なので、実際よりも物が大きく見えます。ただでさえ目立つ白フレームがさらに大きく見えることで、顔の印象がメガネに乗っ取られてしまいます。これを「個性的」と捉えるか、「似合っていない(ダサい)」と捉えるかは紙一重ですが、多くの場合は違和感として受け取られてしまいます。
白フレームのメガネの評判・口コミ
実際に白フレームのメガネに対する世間の評価はどうなのでしょうか。SNSや掲示板、動画サイトなどのリアルな声を収集し、良い意見と悪い意見に整理しました。
良い口コミ
ファッション感度の高い層や、特定のスタイルを好む人たちからは熱烈な支持があります。
- 韓国アイドルのような雰囲気になれるし近未来感があってかっこいい
- モノトーンコーデの差し色として使うと一気にモードな雰囲気が出る
- 黒縁メガネはみんな掛けているけど白なら個性を出せるし覚えてもらいやすい
- 夏場にかけると涼しげに見えるしTシャツ一枚でもおしゃれに見える
- クリアに近い白なら肌馴染みも悪くないし垢抜けて見える
悪い口コミ
一方で、一般層や異性からの評価には厳しい言葉も並びます。特に「キメすぎ」に対する拒否反応が見られます。
- デートに白メガネで来られたら一緒に歩くのが恥ずかしい
- YouTuberがキャラ作りで掛けているイメージが強くて胡散臭く見える
- イキっている感じがするしナルシストっぽくて苦手
- 顔が整っている人以外は大惨事になるアイテムだと思う
- ドンキホーテで売っているパーティーグッズに見えてしまう
白フレームのメガネがおすすめな人
ここまでネガティブな理由を見てきましたが、決して全員に似合わないわけではありません。白フレームを魅力的に使いこなせる人には共通点があります。
髪の色が明るい人(金髪・ハイトーン)
白フレームを最も自然にかけこなせるのは、髪色が明るい人です。
金髪やシルバー、アッシュ系の明るい髪色であれば、顔周りの色素が薄くなるため、白いフレームとのコントラストが弱まります。これにより、メガネだけが浮いてしまう現象を防ぐことができます。
K-POPアイドルが白フレームをよく似合わせているのは、彼らが頻繁にハイトーンの髪色にしていることと無関係ではありません。髪とメガネの色味が近づくことで、統一感のあるおしゃれなスタイルが完成します。
モード系やストリート系のファッションを好む人
白フレームは「普通の服」には合いません。スーツやオフィスカジュアル、量産型のカジュアルウェアに合わせると、メガネの異質感だけが際立ってしまいます。
しかし、エッジの効いたモード系の服や、オーバーサイズのストリートファッションであれば話は別です。服自体にインパクトがあるため、白メガネの強烈な個性に負けません。
全身を黒でまとめたオールブラックコーデに白メガネを合わせるなど、計算されたスタイリングができる人には強力な武器になります。
キャラクターを確立したい人
SNSで発信活動をしている人や、自分の顔を覚えてもらいたい人にはおすすめです。
YouTubeなどを見ていても、白メガネをアイコンにしている配信者は少なくありません。小さなサムネイル画像でも目立ちますし、一度見たら忘れられないインパクトがあります。
「おしゃれ」というよりも「個性の演出」として割り切って使うのであれば、これほど効果的なアイテムはありません。初対面の人に名前を覚えてもらうための名刺代わりになります。
白フレームのメガネがおすすめできない人
逆に、以下のような特徴に当てはまる場合は、購入を見送ったほうが無難かもしれません。失敗する可能性が高いです。
黒髪で肌の色が健康的な人
日本人に最も多いタイプですが、黒髪で肌の色が濃いめ、あるいは健康的な肌色の人が真っ白なフレームをかけると、コントラストが強すぎます。
メガネが顔から完全に分離して見え、「掛けている」というより「乗せている」ような違和感が生まれます。もしどうしても掛けたい場合は、真っ白ではなく、透明感のあるクリアフレームや、肌に近いベージュ系の白を選ぶ必要があります。
ビジネスシーンや婚活で使いたい人
TPOを重視する場面では避けるべきです。
ビジネスの場では「ふざけているのか」と思われかねませんし、信頼感を損なう可能性があります。また、婚活やデートの場でも、相手に「我が強そう」「こだわりが強くて面倒くさそう」という印象を与えてしまうリスクが高いです。
清潔感や誠実さをアピールしたい場面では、白フレームは逆効果になることがほとんどです。
ネット通販で試着せずに買おうとしている人
白フレームは、微妙な色の違いや太さ、素材感で印象が大きく変わります。
画面上ではかっこよく見えても、実際に自分の顔に乗せると「思っていたのと違う」となる確率が非常に高いアイテムです。特に安価なものを試着なしで買うと、届いてからその「おもちゃ感」に絶望することになります。
実店舗で必ず試着し、全身鏡でバランスを確認できない人は、手を出さないほうが安全です。
白フレームのメガネのおすすめポイント
ここまで読むと「白フレームはやめたほうがいいのか」と思うかもしれませんが、使いこなせれば素晴らしいメリットもあります。
圧倒的な差別化ができる
街を歩いていても、白フレームをかけている人はなかなかいません。
黒やべっ甲柄のメガネは無難ですが、埋もれてしまいます。白フレームを選ぶという勇気を持つだけで、その他大勢から抜け出すことができます。「普通の人」になりたくない、自分だけのスタイルを持ちたいという人にとっては、これ以上ない相棒になります。
顔のくすみを飛ばすレフ板効果
意外なメリットとして、目元を明るく見せる効果があります。
白いフレームが光を反射するため、カメラのレフ板のような役割を果たし、目元のクマやくすみを飛ばしてくれることがあります。特に女性の場合、顔色がパッと明るく見えることもあります。
ただし、これはフレームの白さと肌の色との相性が良い場合に限ります。
季節感を出せる(特に夏)
夏場のファッションにおいて、白フレームは爽やかさを演出できます。
重たい印象になりがちなメガネスタイルですが、白やクリアホワイトのフレームであれば、涼しげで軽やかな印象を与えられます。リゾートスタイルや、サングラスとしてカラーレンズを入れて使う場合には、白フレームの持つ「非日常感」が良い方向に働きます。
白フレームのメガネのおすすめアイテム
ダサいと言われないためには、ブランド選びが命です。ここでは、品質とデザイン性が保証された、間違いのないブランドを紹介します。
Gentle Monster(ジェントルモンスター)
今、世界で最も注目されている韓国発のアイウェアブランドです。
ここの白フレームは「ダサい」とは無縁です。BLACKPINKやNewJeansなどのトップアイドルが着用しており、近未来的で洗練されたデザインが特徴です。
特に「BOLD Collection」などは、フレームの太さや流線型のフォルムが絶妙で、掛けるだけで最先端のファッションになります。安っぽいプラスチック感はなく、アート作品のような美しさがあります。トレンド感を最優先するならここ一択です。
EFFECTOR(エフェクター)
日本のブランドで、ロックで無骨なデザインが特徴です。
ここの白フレームはとにかく生地が分厚く、圧倒的な存在感があります。「おもちゃ」のような軽さは一切なく、重厚感の塊です。
ロックンロールやバイカーファッションなど、男らしいスタイルに合わせるならエフェクターの白が最適です。「ダサい」ではなく「イカつい」という評価を得られるでしょう。
ZoffやJINSのクリアフレーム
いきなり数万円のハイブランドは怖いという人には、ZoffやJINSなどの量販店も選択肢に入ります。
ただし、選ぶべきは「真っ白」ではなく「クリアフレーム(透明)」や「キナリ(生成り)」です。最近のトレンドを抑えたクリア系のフレームであれば、肌馴染みもよく、安っぽさも目立ちません。
数千円で手に入り、調光レンズ(紫外線で色が変わるレンズ)などを入れてサングラスとして楽しむのもおすすめです。これなら初心者でも失敗が少ないでしょう。
まとめ
白フレームのメガネについて解説してきました。
正直に言って、白フレームは難易度の高いアイテムです。「芸人っぽい」「安っぽい」というネガティブなイメージを持たれやすく、ただ掛けるだけでは「ダサい」と言われてしまう可能性が高いのが現実です。
しかし、それは選び方や合わせ方を間違えている場合がほとんどです。
- 真っ白ではなくクリア系やアイボリーを選ぶ
- 髪色を明るくして馴染ませる
- 安っぽい素材を避けてしっかりしたブランドのものを選ぶ
- モード系やストリート系の服と合わせる
これらのポイントを抑えれば、白フレームはあなたの個性を爆発させる最高のアイテムになります。周りの評価を気にしすぎず、でも客観的な視点は忘れずに、自分だけのおしゃれを楽しんでください。