「ALL MADE IN JAPAN」をコンセプトに掲げ、日本の高い技術力と東京の洗練されたモードスタイルを融合させたUNITED TOKYO(ユナイテッドトウキョウ)。
その独自のデザインと品質へのこだわりは、多くのファッション好きから支持を集めています。しかし、一部ではユナイテッドトウキョウはダサい、センスがないといった声があるのも事実です。
そこで本記事では、ユナイテッドトウキョウがダサいと言われる理由を掘り下げ、実際の評判や口コミを交えながら、どんな人におすすめで、どんな人には合わないのかを詳しく解説します。
デザインは好きだけど、もしかして野暮ったい?と購入を迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
UNITED TOKYOとは?
UNITED TOKYOは、セレクトショップ「STUDIOUS」などを展開する株式会社TOKYO BASEが2015年にスタートさせたブランドです 。
コンセプトは「THE TOKYO CONTEMPORARY」。日本の伝統的な技術をベースに、東京の研ぎ澄まされた感性で新しい日本のモードスタイルを発信しています 。
このブランドの最大の特徴は、すべての商品を日本国内で生産する、ALL MADE IN JAPANへの徹底したこだわりです。製品タグには製造した都道府県がわかるイラストが記されており、その品質と背景への自信がうかがえます 。
さらに驚くべきは、そのビジネスモデルです。通常、アパレル業界の原価率は30%程度が一般的ですが、UNITED TOKYOは原価率50%を目標に掲げています 。これは、広告費などを抑え、自社で直接販売することで中間コストを削減し、その分を品質に投資しているからです 。
つまり、他ブランドなら5万円の値がついてもおかしくないコートが、3万円ほどで手に入る可能性があるということです 。
ターゲット層は20代から40代と幅広いですが、特にファッションにこだわりが出てくる20代後半から30代に強く支持されています 。モード感と日常使いのバランスが良く、日本製ならではの品質を両立させたブランドと言えるでしょう。
UNITED TOKYOがダサいと言われている理由
品質もコストパフォーマンスも高いはずなのに、なぜUNITED TOKYOはダサいと言われてしまうことがあるのでしょうか。その理由は、ブランドが持つユニークな特徴そのものにあるようです。
個性的すぎるデザインが人を選ぶ
UNITED TOKYOのデザインは、アシンメトリーな形や異素材の組み合わせなど、一癖あるものが多く見られます。
この独特なデザインが熱心なファンを生む一方で、一部の人からは個性的すぎて着こなすのが難しい、という声が上がっています。
SNSの口コミを見ると、デザインは素敵だけど自分の体型だと寸胴に見えてしまう、バストがある人は似合わない服が多い、といった意見が見つかります 。
これは、ブランドのデザインが特定の体型や雰囲気に合うように作られている場合があるからかもしれません。誰もが似合うわけではないため、うまく着こなせないと服だけが浮いてしまい、頑張りすぎている印象を与えてしまうようです。この点が、一部でセンスがないと見なされる理由の一つと考えられます。
機能性重視の化学繊維が安っぽく見えることも
ALL MADE IN JAPANと聞くと、上質な天然素材をイメージする人も多いかもしれません。しかし、UNITED TOKYOは機能性を重視し、ポリエステルなどの化学繊維を積極的に使っています 。シワになりにくく、家で洗濯できる手軽さは大きなメリットです 。
ただ、この化学繊維の多用が評価の分かれ道になっています。
ファッションにおいて高級感を天然素材の風合いに求める人からは、ポリエステル特有の光沢が安っぽく見える、生地が硬くて肌触りが良くない、といった否定的な意見が出ています 。縫製のプロから見ても、コストを抑えつつ見栄えを良くするためにポリエステルが多用されている、という指摘もあります 。
高品質な日本製という期待が高い分、素材が化学繊維であることへのギャップが、値段の割にチープだ、野暮ったいという評価につながってしまうようです。
着心地が良くないという声も
デザインと素材の組み合わせから、着心地の問題も指摘されています。UNITED TOKYOは、体をシャープに見せるスリムなシルエットの服を多く展開しています 。
体にフィットするデザインに、伸縮性の少ない硬めの化学繊維を組み合わせることで、着心地が良くない、着ると疲れるのでつい他の服を選んでしまう、といった声が上がっています 。特にブラウスなどで首元がチクチクするという具体的な不満も見られます 。
どんなにおしゃれでも、着ていてストレスを感じる服は選びにくいものです。この実用面での不満が、ブランド全体のイメージを下げ、ダサいという評価の一因になっているのかもしれません。
また、こうした製品への不満は、店舗での接客態度によってさらに強まることもあるようです。口コミの中には、店員がしつこい、オンラインストアの対応が悪いといった不満が少なからず見られます 。不快な買い物体験が、製品そのものへの評価を下げてしまうことも考えられます。
UNITED TOKYOの評判・口コミ
SNSやレビューサイトから集めた、UNITED TOKYOに関するリアルな声を紹介します。
良い口コミ
- 他にはない少し変わったデザインの服が見つかる
- 日本製で縫製が丁寧なのに、価格が手頃でコストパフォーマンスが高い
- シルエットが綺麗で、スタイルが良く見える
- 化学繊維のおかげで、洗濯してもシワにならず手入れが楽
- ベーシックな中に程よくトレンドが取り入れられていて着回しやすい
悪い口コミ
- 店員の接客がしつこく、落ち着いて服を見られないことがある
- オンラインストアの問い合わせ対応が遅く、不親切に感じた
- ポリエステルなどの素材が硬く、着心地がチクチクすることがある
- デザインは良いが、自分の体型に合わず、すっきり見えない
- コートが1シーズンで毛玉だらけになるなど、品質に疑問を感じる商品があった
UNITED TOKYOがおすすめな人
これまでの情報を踏まえて、UNITED TOKYOがどんな人におすすめなのかを3つのポイントでまとめてみました。
コスパ良く、一癖あるデザインを求める人
ファストファッションは卒業したいけど、ハイブランドにはまだ早い。そんな人にUNITED TOKYOはぴったりです。
他にはない少しエッジの効いたデザインを、高いコストパフォーマンスで手に入れることができます 。周りと少し差がつく、自分らしいスタイルを確立したい人におすすめです。
品質は欲しいが、手入れは楽したい人
服は長く大切に着たいけど、毎日のアイロンがけやクリーニングは面倒。そんな現代のライフスタイルに合うのがUNITED TOKYOです。
日本の工場の高い縫製技術による確かな品質と、化学繊維を活かした手入れの楽さを両立しています 。見た目の美しさと実用性を兼ね備えた服は、日々の生活をきっと豊かにしてくれます。
日本のものづくりを応援したい人
服の背景にあるストーリーや哲学に価値を感じる人にとって、UNITED TOKYOはとても魅力的なブランドです。
ALL MADE IN JAPANというコンセプトは、日本のものづくり文化を未来につなげたいという強い意志の表れでもあります 。一着の服を買うことが国内産業の応援につながる、そんな満足感を得たい人におすすめです。
UNITED TOKYOがおすすめできない人
一方で、UNITED TOKYOの服が合わない人もいます。購入後に後悔しないために、以下のような人は慎重に検討した方が良いかもしれません。
普遍的でベーシックなスタイルを好む人
流行に左右されず、5年後も10年後も着られるようなシンプルなデザインを好む人には、UNITED TOKYOの服は少し個性が強すぎると感じるかもしれません。
ブランドのデザインは常に東京の「今」を反映しており、トレンド感が強いのが特徴です 。クローゼットの定番となる一着を探している場合は、他のブランドを検討するのも良いでしょう。
天然素材の着心地を最優先する人
着心地の良さを何よりも大切にし、ウールやコットンのような天然素材の柔らかさを愛する人には、UNITED TOKYOの素材選びは合わない可能性が高いです。
機能的な化学繊維は、裏を返せば天然素材が持つ独特の風合いや快適さとは異なります 。素材へのこだわりが強い人は、少しがっかりしてしまうかもしれません。
リラックスした着心地を求める人
体を締め付けない、ゆったりとしたシルエットが好きな人にとって、UNITED TOKYOのシャープで細身のデザインは窮屈に感じられることがあります 。
特にオーバーサイズの服に慣れている人は、試着した際に動きにくさを感じる可能性があります。快適さを一番に考えるなら、よりリラックスしたフィット感のブランドを探すことをおすすめします。
UNITED TOKYOのおすすめポイント
ダサいという評価がある一方で、UNITED TOKYOにはそれを上回る確かな魅力があります。ブランドの強みを3つ紹介します。
驚異の原価率が生む、圧倒的なコストパフォーマンス
UNITED TOKYOの最大の武器は、原価率50%というビジネスモデルです 。これは、企画から販売までを自社で行い、広告を控えることで実現しています 。
支払った金額の半分が製品の品質に直接反映されているというのは、他ではなかなか得られない価値です。同じ価格帯の他ブランドと比べれば、素材や縫製の質の違いを感じられるはずです。
全製品日本製という、品質への信頼感
日本製という言葉には、職人たちの技術と誇りが詰まっています。UNITED TOKYOは、その価値を最大限に引き出しているブランドです。
例えば、パンツの顔とも言えるファスナー周りの仕上げや、裁断が難しい伸縮性のある生地の扱いなど、高い技術力を持つ日本の工場が製造を担っています 。この品質へのこだわりが、製品への信頼につながっています。
トレンドとベーシックを両立したデザイン
UNITED TOKYOのデザインは、決して奇抜なだけではありません。あくまでベーシックなアイテムを基本としながら、カッティングやディテールで現代的なトレンド感を加えています 。
この絶妙なバランス感覚が、多くのファッション好きの心を掴んでいます。日常に少しの刺激と高揚感を与えてくれる、そんなデザインが魅力です。
UNITED TOKYOのおすすめアイテム
最後に、UNITED TOKYOの魅力を体現する、ブランドの代表的なアイテムを男女別に紹介します。
【メンズ】ラムレザーシングルライダース
ブランドのアイコンとも言える定番のライダースジャケットです 。上質なラムレザーを使い、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインは、流行に左右されず長く愛用できます。
体に程よくフィットするシルエットで、カジュアルからきれいめまで幅広いコーディネートに合わせやすい一着です 。
【メンズ】アウトラスト2タックスラックス
ブランドのコンセプトを見事に体現したスラックスです。NASAのために開発された温度調整機能素材「Outlast」を使い、暑い時は涼しく、寒い時は暖かく、常に快適な状態を保ちます 。
シルエットは上品な2タック仕様で、ビジネスシーンにも対応可能。日本の技術と最先端の機能素材が融合した、まさにブランドを象徴するアイテムです。
【レディース】ACETATEシリーズ
ウィメンズで絶大な人気を誇るのが、このACETATEシリーズです 。シルクのような光沢と滑らかさを持つアセテート素材を使い、美しいドレープが特徴のブラウスやパンツなどを展開しています。
化学繊維でありながら安っぽく見えない高級感と、シワになりにくい実用性を兼ね備えており、多くの女性から支持されています。
まとめ
UNITED TOKYOがダサいと言われるのは、ブランドが持つ「日本の伝統技術」と「最新の機能性化学繊維」、「個性的なモードデザイン」と「万人に受け入れられることの難しさ」といった、相反する要素を併せ持っているからかもしれません。
そして、一部から批判されるその特徴こそが、多くのファンを惹きつける最大の魅力でもあります。
結局のところ、UNITED TOKYOがダサいかどうかは、着る人の価値観やスタイルによります。この記事で解説したブランドの特性を理解した上で、自分に合うかどうかを判断することが、後悔しない服選びの鍵となるでしょう。