チューダーがダサいと言われる理由とは?おすすめできる人・できない人【評判】

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チューダーは、腕時計の王様ロレックスの創業者によって生み出された、スイスの高級腕時計ブランドです。

ロレックス譲りの高い品質を持ちながら、比較的手に取りやすい価格帯で、世界中の時計好きから支持されています。

しかし、その一方でチューダーはダサい、時代遅れだ、といったネガティブな声も聞こえてきます。

そこでこの記事では、チューダーがダサいと言われる理由をSNSやYouTubeの生の声を元に深掘りし、実際の評判や口コミ、そしてどんな人におすすめできるのかを解説します。

チューダーの腕時計が欲しいけど、世間の評価が気になって一歩踏み出せない、と不安な人はぜひ参考にしてください。

目次

チューダーとは?

チューダーは、1926年にロレックスの創業者であるハンス・ウイルスドルフが設立したスイスの腕時計ブランドです。

その目的は、ロレックスの技術と信頼性を背景に、確かな品質の腕時計をより手頃な価格で提供することでした。

設立当初は、ロレックス製の丈夫なオイスターケースやリューズといった部品を使いながら、ムーブメントには他社製を採用することで、高い品質とコストダウンを両立させていました。

この戦略によって、チューダーはロレックスの廉価版というイメージで広く知られるようになります。

しかし、チューダーの歴史はそれだけではありません。

1950年代にはフランス海軍にダイバーズウォッチを供給するなど、プロ向けのタフな時計としての地位を確立。

そして2015年には、ついに完全自社製ムーブメントの開発に成功し、ロレックスの弟分というイメージから脱却。独自の魅力を持つブランドへと大きく飛躍しました。

2018年には日本での正規販売が再開され、その際にブランドの呼び名もチュードルからチューダーへと変更されています。

現在では、ヴィンテージウォッチのデザインを現代的にアレンジしたブラックベイコレクションを中心に、独自性の高いモデルを次々と発表し、世界的に高い評価を得ています。

チューダーがダサいと言われている理由

高品質で魅力的なモデルを多数展開しているにもかかわらず、なぜ一部でチューダーはダサいと言われてしまうのでしょうか。

その背景には、ブランドの歴史やデザインの特性に根差した、いくつかの理由があるようです。

永遠のテーマ「ロレックスの弟分」というイメージ

チューダーがダサいと言われる一番の理由は、その誕生の経緯からくるロレックスの弟分、あるいは廉価版というイメージが今なお根強く残っている点かもしれません。

ロレックスは高くて買えないからチューダーで妥協した、という見方をされるのではないかという不安が、着けていて恥ずかしいという感情につながることがあるようです。

かつてはサブマリーナなど、ロレックスと同じモデル名を使い、ケースやリューズ、ブレスレットまで多くの部品を共有していた歴史が、このイメージを強固なものにしています。

現在では自社製ムーブメントを搭載し、デザインも独自の道を歩んでいますが、この弟分という出自は、腕時計に絶対的なステータスを求める層からセンスがない、終わったブランドと見なされる一因になっているのかもしれません。

好みが分かれる独特の「スノーフレーク針」

チューダーの多くのスポーツモデルに採用されているスノーフレーク針も、好き嫌いがはっきりと分かれるデザイン要素のようです。

この針は、形が雪の結晶に似ていることから名付けられ、日本ではイカの姿にも見えることからイカ針という愛称で親しまれています。

1969年にフランス海軍に納入されたモデルで初めて採用されて以来、チューダーを象徴するデザインアイコンとなりました。

しかし、ロレックスのベンツ針のようなシャープなデザインに慣れた人からは、この角張った独特の形が野暮ったい、ダサいと評価されることがあります。

海外のSNSでは、レンジャーモデルの針をケツの穴みたいでマジでダサいと酷評する声も見られるほど、そのデザインは強烈な個性を持っています。

この唯一無二のデザインが、一部の人には受け入れがたいものとして映ってしまうのです。

一部モデルに見られる時代遅れ感と野暮ったさ

チューダーのラインナップの中には、そのデザインが時代遅れ、あるいは洗練されていないと感じられるモデルも存在するようです。

例えば、チューダー ロイヤルコレクションに採用されているギザギザのノッチドベゼルは、1970年代のヴィンテージウォッチを思わせますが、現代の滑らかなセラミックベゼルなどを見慣れた目には、古臭いデザインに映ることがあります。

また、主力モデルであるブラックベイの一部は、ケースサイドが厚く丸みを帯びていることからカマボコケースと揶揄されることもあります。

この厚みが、着け心地を悪くしたり、見た目のスマートさに欠けると感じる人も少なくありません。

さらに、ヴィンテージ感を出すためにブレスレットの側面につけられたフェイクリベット(飾り鋲)も、一部からは安っぽいギミックだと見なされることがあるようです。

これらの歴史や伝統を意識したデザインは、ブランドの個性であると同時に、人によっては野暮ったさや時代遅れ感として受け取られてしまうのかもしれません。

チューダーの評判・口コミ

ここでは、SNSやレビューサイトで見られるチューダーのリアルな評判や口コミを、良い点と悪い点に分けて紹介します。

良い口コミ

  • 価格をはるかに超える外装の作り込みと高級感がある
  • ロレックスのような嫌味やギラつきがなく、普段使いしやすい
  • 自社製ムーブメントの精度が高く、パワーリザーブも70時間と実用的で満足度が高い
  • ベゼルのクリック感やリューズの操作感が気持ちよく、所有する喜びを感じられる
  • ヴィンテージ感のあるデザインが絶妙でおしゃれ。特にブラックベイは唯一無二
  • 時計好きには評価されるが、ロレックスほど知名度が高くないため、人と被りにくい
  • ブレスレットのT-fitクラスプ(微調整機能)が非常に便利で、装着感が素晴らしい

悪い口コミ

  • 結局はロレックスの廉価版というイメージが拭えず、妥協したように見られるのが恥ずかしい
  • スノーフレーク針(イカ針)のデザインがどうしても好きになれない、ダサいと感じる
  • ステンレスやチタンの素材が柔らかく、傷がつきやすいように感じる
  • 一部のモデルはケースが厚すぎて腕への収まりが悪い
  • ブレスレットのバックル部分の作りが甘く、カタカタと音がする個体がある
  • 正規店の対応や修理体制に不満を感じることがある。修理でムーブメントが交換されることもあるらしい

チューダーがおすすめな人

ここまでの情報を踏まえ、チューダーの腕時計がどんな人におすすめできるのかを3つのポイントでわけてみました。

本質的な価値とコストパフォーマンスを重視する人

チューダーは、見栄やブランド名だけでなく、腕時計そのものの品質や性能をきちんと評価できる人におすすめです。

40万円から80万円程度の価格帯で、高精度な自社製ムーブメントと、価格以上の優れた外装仕上げを手に入れることができます。

YouTubeのレビュー動画などでも、その作り込みの良さは専門家から高く評価されています。

ブランドのステータスよりも、純粋に良い時計を適正価格で手に入れたいと考える人にとって、チューダーは最高の選択肢の一つになるはずです。

ステータスよりも個性を表現したい人

いかにも高級時計という雰囲気を好まず、さりげなく自分のこだわりを表現したい人にもチューダーは最適です。

ロレックスほどの知名度はないため、悪目立ちすることがありません。

しかし、その歴史やデザインの背景を知る人が見れば、その人のセンスの良さが伝わります。

他人からの評価を気にするのではなく、自分のスタイルを確立し、自分のために腕時計を楽しみたいという人にとって、チューダーは最高の相棒になります。

ヴィンテージウォッチの雰囲気が好きな人

1950年代から70年代にかけての、古き良き時代の腕時計のデザインに魅力を感じる人にとって、チューダーのヘリテージラインはまさに理想的です。

特に主力コレクションのブラックベイは、当時のダイバーズウォッチが持つ無骨で温かみのある雰囲気を、現代の技術で見事に再現しています。

アンティークウォッチは好きだけれど、メンテナンスや耐久性に不安があるという人でも、チューダーならヴィンテージの魂が宿る最新の腕時計を安心して日常使いできます。

チューダーがおすすめできない人

どんなブランドでも、合わないと思う人は一定数存在します。チューダーをおすすめできない人は以下のような人です。

腕時計に絶対的なステータス性を求める人

腕時計を、自分の社会的地位や成功を分かりやすく示すためのツールとして考えている人には、チューダーは不向きかもしれません。

時計に詳しくない人でも一目で高級品と分かるロレックスやパテック・フィリップのような圧倒的な知名度は、チューダーにはありません。

もし周囲からの称賛や羨望を最も重視するのであれば、他のブランドを検討する方が満足度は高いでしょう。

ブランドの背景や歴史を気にしない人

チューダーの魅力の多くは、ロレックスとの関係性や、軍用時計としての歴史、そして近年の復活劇といった物語に支えられています。

こうした背景に興味がなく、純粋にデザインの好みだけで選ぶ場合、スノーフレーク針やフェイクリベットといった特徴的なディテールが、単に奇抜なデザインとして映ってしまう可能性があります。

ブランドの物語に共感できないと、その価値を最大限に感じることは難しいかもしれません。

リセールバリューを最優先する人

チューダーの資産価値は安定しており、他の多くのブランドに比べて価値が落ちにくいのは事実です。

しかし、一部のロレックスのスポーツモデルのように、購入価格を上回るような投機的なリターンを期待するべきではありません。

ほとんどのモデルは、中古市場では定価を下回る価格で取引されます。腕時計を資産運用の一環として考えているのであれば、チューダーは最適な選択とは言えないでしょう。

チューダーのおすすめポイント

ここで、チューダーの魅力を確認しておきましょう。おすすめポイントは3つです。

価格を超えた高品質な外装仕上げ

チューダーの最大の魅力の一つは、その価格帯では考えられないほどの高品質な外装仕上げです。

ケースのヘアライン仕上げとポリッシュ仕上げの境界線は驚くほどシャープで、ブレスレットとケースの接合部の隙間もほとんどありません。

実際に手に取った時のずっしりとした重厚感や、ベゼルを回した時の心地よいクリック音、リューズの滑らかな操作感は、多くのレビューで100万円以下の時計とは思えないと絶賛されています。

信頼性の高い自社製ムーブメント

2015年以降、チューダーは多くの主力モデルに自社開発・製造のムーブメントを搭載しています。

これにより、かつてのロレックスのケースに汎用ムーブメントを入れた時計という評価を完全に覆しました。

この自社製ムーブメントは、約70時間という長いパワーリザーブを誇り、週末に時計を外しても月曜の朝まで動き続けてくれる実用性を備えています。

さらに、スイスクロノメーター認定(COSC)や、一部モデルではオメガと同等の超高耐磁性能を証明するMETAS認定も取得しており、その精度と信頼性は折り紙付きです。

多彩な素材とデザインのバリエーション

保守的なデザインが多いロレックスとは対照的に、チューダーは素材やカラーで積極的に新しい挑戦を行っています。

使い込むほどに持ち主だけの風合いに変化するブロンズ製ケース、傷に強く軽量なマットブラックのセラミック製ケース、そしてプロ用ダイバーズウォッチのペラゴスに採用されるチタン製ケースなど、選択肢は多岐にわたります。

また、フランスの伝統的な工房で織られる高品質なファブリックストラップも人気が高く、時計の表情をがらりと変えて楽しむことができます。

チューダーのおすすめアイテム

数あるチューダーのモデルの中から、特におすすめしたい3つのモデルを厳選して紹介します。

ブラックベイ フィフティエイト

ブラックベイ フィフティエイトは、現代のチューダーを象徴する最も人気の高いモデルの一つです。

1958年に発表された初代ダイバーズウォッチのデザインを継承し、39mmという絶妙なケースサイズで復刻されました。

大きすぎず小さすぎないサイズ感は多くの日本人の腕にフィットし、ヴィンテージの温かみと現代の品質が見事に融合しています。

初めてチューダーを購入する人にとって、ブランドの魅力を最も体感できる一本です。

ペラゴス 39

ペラゴス 39は、プロフェッショナル向けのスペックを備えた究極のモダン・ツールウォッチです。

ケースとブレスレットには、軽量で金属アレルギーを起こしにくいグレード2チタンを採用。

200mの防水性能、傷に強いセラミック製ベゼル、そして工具なしでブレスレットの長さを瞬時に調整できるT-fitクラスプなど、実用性を突き詰めた機能が満載です。

デザイン性よりも、腕時計を道具としての機能美で評価する人に最適なモデルです。

レンジャー

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Tudor(チュードル)
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レンジャーは、探検家のために作られたフィールドウォッチの血統を受け継ぐ、シンプルで丈夫なモデルです。

視認性を最優先した文字盤には余計な装飾がなく、時間を読み取るという腕時計本来の機能に特化しています。

その無骨で気取らないデザインは、どんなファッションにも馴染み、長く使い込んでも飽きることがありません。

華美な装飾を排した、本質的な道具の美しさを好む人におすすめです。

特徴ブラックベイ 58ペラゴス 39レンジャー
ケース径39mm39mm39mm
素材ステンレススチール (ブロンズ等もあり)グレード2チタンステンレススチール
ムーブメントMT5402 (COSC)MT5400 (COSC)MT5402 (COSC)
防水性能200m200m100m
パワーリザーブ約70時間約70時間約70時間
主な特徴ヴィンテージダイバーズデザイン高機能チタン製ツールウォッチシンプルな探検家ウォッチ
参考定価約50万円〜約60万円〜約40万円〜

まとめ

チューダーがダサいと言われる背景には、ロレックスの弟分という過去のイメージや、スノーフレーク針に代表される独特のデザインに対する好みの問題があるようです。

これらの評価は、個人の価値観や美意識に大きく左右されるものであり、時計の品質そのものを否定するものではありません。

現代のチューダーは、高品質な自社製ムーブメントと価格を超えた外装仕上げにより、もはや単なる廉価版ブランドではなく、独自の哲学を持つ独立したブランドへと進化を遂げました。

最終的に、チューダーを選ぶことは妥協ではありません。

それは、世間一般のステータスに流されず、腕時計の本質的な価値、歴史、そして個性を理解する人のための、自信に満ちた選択です。

もしあなたがチューダーのデザインに心惹かれ、その品質と物語に共感できるのであれば、それは間違いなく後悔のない、素晴らしい一本になるはずです。

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この記事を書いた人

ファッションや時計・シューズなどビンテージから最新のアイテムまで自分が好きと思うアイテムをコレクトしている。自身も心配性であり、これって「ダサいのかな?」と不安を感じてしまう方に向けて安心してもらえるよう日々情報を発信している。

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