トラサルディがダサいと言われる理由とは?おすすめできる人・できない人【評判】

  • URLをコピーしました!

トラサルディは、1911年にイタリアで生まれた100年以上の歴史を持つ高級ブランドです。もともとは革手袋のメーカーとして有名になりました。

ですが、一部では「ダサい」とか「時代遅れかも?」という声もあり、気になっている人もいるかもしれません。

実際、最近は経営が苦しく、2024年には新しい会社に買収されるなど、大きな変化の時期を迎えています。

そこでこの記事では、トラサルディがなぜダサいと言われるのか、SNSなどの声もふまえて解説します。「トラサルディが欲しいけど、世間の評価が不安」という人は、ぜひ参考にしてください。

目次

トラサルディとは?

トラサルディのはじまりは、1911年。イタリアのベルガモという街で、ダンテ・トラサルディが高級な革手袋を作る会社として設立しました 。   

品質の高さで有名になり、だんだんと革製品や服も手がけるようになります。猟犬(グレイハウンド)のロゴマークを知っている人も多いかもしれません。

1980年代には、イタリアの高級ブランドとして世界中で人気を集めました。

ただ、2000年代に入ってからはブランドの方向性がはっきりしなくなり、経営が難しくなっていきます。2023年には多額の負債を抱えて事実上の経営破綻 。2024年3月に、イタリアの別のアパレル企業(ミログリオ・グループ)に買収されました 。   

今のトラサルディは、昔の人気を取り戻すため、まさに「立て直し中」のブランドだと言えます。この不安定な状況も、ネガティブな評判が生まれる理由の一つになっています。

トラサルディがダサいと言われている理由

歴史あるトラサルディが、なぜダサいとか時代遅れと言われてしまうのでしょうか。

それには、他のブランドには当てはまらない、トラサルディ特有の3つの理由があるようです。

80年代バブル期の流行が「時代遅れ」の象徴に

トラサルディが日本で一番人気だったのは、1980年代のバブル時代です。当時は、トラサルディのジーンズやセーターは、流行の最先端でした。

でも、そのイメージが今、逆に古臭さにつながっています。

フリマアプリを見ると、当時の「’80年代バブル期」と書かれたウールのシャツなどが、1,500円くらいで出品されているのが見つかります 。   

今の若い世代からすると、トラサルディは「親が着ていたブランド」という印象が強いようです。

ファッションでは、親世代の流行は「ヴィンテージ」として再評価されるか、「ただ古い」と見られるかのどちらかです。トラサルディは、残念ながら後者のイメージがついてしまいました。

おじさんっぽい、バブル時代の古い感じ、といった印象が、今トラサルディを選ぶのはセンスがない、という見方につながっているのかもしれません。

ライセンス商品の安売りが招いた「安っぽい」イメージ

トラサルディと聞いて、服やバッグより先にハンカチやタオルを思い浮かべる人もいるかもしれません。

これは、日本で「ライセンス商品」として小物がたくさん売られていたからです 。   

ライセンス商品とは、ブランドの名前だけを借りて、別の会社が作る商品のことです。

昔、百貨店などで、トラサルディのハンカチや靴下、タオルなどが1,000円前後の手頃な価格でたくさん売られていました 。   

多くの人に知ってもらうキッカケにはなりましたが、これが「安っぽい」イメージを作ってしまったようです。

高級ブランドの価値は、珍しさや高級感から生まれます。「誰でも安く買えるブランド」というイメージが広まったことで、何十万円もする本家のバッグやコートの価値まで下がって見えてしまったのです。

SNSなどで恥ずかしいと言われる背景には、「あのハンカチのブランドでしょ?」という、安いイメージがあるのかもしれません。

度重なる経営難とデザイナー交代による「終わった」感

最後の理由は、ここ数年のブランドの迷走と経営破綻のニュースです。

トラサルディは古いイメージを変えようと、2021年に思い切った戦略に出ます。

ベルリンのアンダーグラウンドカルチャーで人気だった「GMBH(ゲーエムベーハー)」という二人組のデザイナーを、ブランドの顔として起用したのです 。   

これは、一気に若返りを図るための大きな賭けでした。

しかし、この新しすぎるデザインは、昔からのファンを困らせてしまった一方で、新しいファンを掴むこともできませんでした。

結局、この二人は2023年に退任 。そして、その直後にトラサルディは経営破綻してしまいます 。   

デザイナーがすぐに辞めて、会社が倒産した、という一連のニュースは、「トラサルディは迷走している」「もう終わったブランド」というイメージを広めてしまいました。

トラサルディの評判・口コミ

では、実際にトラサルディを使っている人はどう感じているのでしょうか。SNSなどの口コミを調べてみると、ダサいという評価とは違う、根強いファンからの声も見えてきました。

良い口コミ

  • 昔のスカーフのデザインが個性的で可愛い。馬や剣のモチーフ、バロック風の柄が他にはない    
  • 香水は隠れた名品。すごく上品で洗練されているのに、あまり知られていない    
  • 新しい2025年モデルのバッグ(ORBITAなど)は、デザインがスッキリして今っぽい    
  • 猟犬のロゴがクラシックで、主張しすぎず上品
  • 良くも悪くも、他の人と被らないのが良い
  • やっぱり革の質が良くて、作りがしっかりしている

悪い口コミ

  • 親の世代が持っていた。80年代のバブルのイメージが強くて、今持つのはちょっと古臭い    
  • ハンカチやタオルのせいで、ブランドが安っぽく感じる    
  • デザインが全体的に古い。おじさん、おばさんが使っているイメージがある
  • 経営破綻したとニュースで見た。もう終わったブランドな気がして、今から買うのは不安    
  • デザイナーがすぐに辞めたり(GMBH)、ブランドが迷走している感じがする    

トラサルディがおすすめな人

これまでの流れで、トラサルディはちょっと微妙かも、と感じたかもしれませんが、諦めなくて大丈夫です。

今のトラサルディは、特定の人にはとても魅力的なブランドになっています。おすすめな人を3つのポイントでわけてみました。

ヴィンテージミックスで個性を出したい人

みんなが「古い」と思っている80年代から90年代のトラサルディは、見方を変えれば宝の山です。

特に、当時のスカーフや柄物のアイテムは、今のシンプルな流行とは正反対の、凝ったデザインのものが多くあります 。   

フリマアプリで安く売られているシャツではなく、あえてデザインの良い昔のアイテムを選び、今の服と組み合わせて個性を出せる、おしゃれが好きな人にはおすすめです。

「知る人ぞ知る」ニッチな名品を求める人

服やバッグのイメージは混乱していますが、トラサルディは香水の分野では昔から高い評価を得ています。

香水好きの間では、「すごく上品」「なぜこれが有名じゃないのか分からない」と、隠れた名品として知られています 。   

流行りやブランドの分かりやすい名前(ステータス)ではなく、本当に質の良いものや、人とは違う満足感が欲しい人には、トラサルディの香水がぴったりです。

新生トラサルディの「今」に投資したい人

トラサルディが終わった、という評価は、逆に言えば「2024年に新しく始まった」ということです。

買収されて新体制になった今、「プログレッシブ・ラグジュアリー(進歩的な高級感)」という新しい考え方で、2025年秋冬から本格的に再スタートします 。   

新しい「ORBITA」バッグのように、昔のイメージを新しくするクリーンなアイテムも発表されています 。   

この「ブランドが生まれ変わる瞬間」を楽しみ、その未来に期待したい、ファッション感度の高い人にもおすすめです。

トラサルディがおすすめできない人

どんなブランドでも、合わないと思う人はいます。トラサルディをおすすめできないのは、次のような人です。

ブランド品に「わかりやすいステータス」を求める人

ブランド品を買う理由が、周りから「良いもの持ってるね」と評価されたい、という分かりやすいステータスなら、トラサルディはおすすめできません。

先ほど説明したように、「安っぽいハンカチ」や「バブル時代の古い流行」というイメージがまだ残っています 。   

今の日本で、トラサルディはステータスを見せるブランドとしては機能しにくいです。周りの人から「なんで今トラサルディなの?」と、センスを不思議に思われる可能性もあります。

「時代遅れ」や「古い」イメージを徹底して避けたい人

流行に敏感で、古いとか、おじさん・おばさんっぽいイメージをとにかく避けたい人にも向きません。

たとえあなたが2025年の最新作のバッグを持っていても、多くの人はそのロゴを見ただけで、80年代の古い感じや、デパートのタオル売り場を思い出すかもしれません。

この「古臭い」という世間のイメージを変えるのは、まだ時間がかかりそうです。

安定したブランドの定番品を長く使いたい人

「定番のアイテムを一つ買って、長く大切に使いたい」という人にも、今のトラサルディは合わないかもしれません。

ブランドは経営破綻から、ようやく新体制でスタートしたばかりです 。2024年時点では、中心となるデザイナーもまだ決まっていません。   

ブランドの方向性が、まだはっきりしていないのです。

数年前に起用されたデザイナー(GMBH)がすぐに辞めてしまったように、今出ている新作も、数年後には「あの迷走していた時期のデザインだ」と言われる可能性もあります。

ブランドとしての安定感を求めるなら、今はまだ様子見のほうが良いかもしれません。

トラサルディのおすすめポイント

ここで、トラサルディの魅力を確認しておきましょう。 おすすめポイントは3つです。

100年を超えるレザーグッズの確かな品質

トラサルディは、もともと高級な革手袋を作る工房から始まりました 。   

その技術は今も受け継がれていて、革の品質や加工技術には100年以上の歴史があります。

新しくオーナーになった会社も、これからは革製品に力を入れていくと発表しています 。   

流行が変わりやすい服とは違い、しっかりした革製品の品質は、トラサルディの一番の強みです。

他と被らない、アーカイブの独特なデザイン性

最近のブランドは、シンプルなロゴのデザインが多いです。その中で、トラサルディの昔のデザイン(アーカイブ)は、とても飾り気があってユニークな魅力があります。

昔のスカーフなどに見られる、バロック調の柄や、馬や猟犬を使ったクラシックな柄は、今見ると逆に新鮮です 。   

みんなと同じものを持ちたくない、自分だけのスタイルが好きな人にはぴったりです。

2025年から始まる「プログレッシブ・ラグジュアリー」としての未来

2024年の買収で、これまでの悪いイメージをリセットするチャンスが生まれました。

新しい体制では、AIなども使いながら 、「プログレッシブ・ラグジュアリー(進歩的な高級感)」という新しい価値を打ち出そうとしています 。   

これは、古いトラサルディの終わりであると同時に、新しいブランドの始まりでもあります。

これからブランドがどう変わっていくのか、その「物語」ごと楽しめるのは、今この時期ならではのポイントです。

トラサルディのおすすめアイテム

もし今、トラサルディを買うなら、ダサいと思われないために何を選べばよいでしょうか。

狙うべきは、世間の古いイメージから離れた3つの分野です。

【新生】ORBITAなど2025年新作レザーバッグ

ダサいというイメージを避ける一番安全な方法は、昔のトラサルディとは関係ない、新しい体制で作られた最新作を選ぶことです。

2025年の新作として発表された「ORBITA(オルビタ)」や「ATTIMO(アッティモ)」といったレザーバッグは、昔のイメージをなくすような、スッキリした今っぽいデザインが特徴です 。   

これらは「新しいトラサルディの象徴」として、80年代のシャツや安売りタオルとは全く違うアイテムです。

【ヴィンテージ】80s〜90sのスカーフ・総柄アイテム

これは、おしゃれが好きな上級者向けの選び方です。

安く売られている「野暮ったい」シャツではなく、当時高価だったシルクスカーフや、凝った柄のアイテムを探します。

これらは、当時の職人技術が詰まった高品質なものが多く、デザインも他にはありません 。ファッションの「ハズし」として、あえて古いものを取り入れられる人におすすめです。   

【定番】隠れた名品と評される香水ライン

一番手堅く、ブランドの良いところだけを楽しめるのが香水です。

トラサルディの香水は、服のイメージが混乱しているのとは関係なく、その品質と上品な香りで昔から評価されています 。   

香りは目に見えないので、「ダサい」といった見た目のイメージに左右されません。ブランドが本来持っているセンスの良さを、純粋に楽しむことができます。

まとめ

トラサルディがダサいと言われるのには、はっきりとした3つの理由がありました。

  1. 80年代のバブル期に流行ったイメージが、今では「時代遅れ」に感じられること 。   
  2. ハンカチなどのライセンス品が安く売られ、「安っぽい」イメージがついてしまったこと 。   
  3. 最近のデザイナーの交代劇や「経営破綻」のニュースで、「終わった」ブランドと見られてしまったこと 。   

結論として、昔のイメージのままトラサルディを見ると、確かに「ダサい」と思われても仕方ない状況です。

しかし、ブランドの中身は二つに分かれています。安く売られていた昔のセーターなどは古いイメージですが、香水  や質の高いヴィンテージ品  は、今でも好きな人から高く評価されています。   

そして、2024年に買収されたことで、ブランドは新しく生まれ変わろうとしています 。   

「トラサルディはダサいか?」という心配は、もう過去のものかもしれません。むしろ、「新しいトラサルディは、これからどうなるのか?」という新しい物語が始まっていると言えそうです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次