韓国のストリートファッションを牽引する存在として、日本でも絶大な人気を誇るThisisneverthat。ポップなロゴデザインや、ゆったりとしたリラックス感のあるシルエットが多くのファッション好きを魅了しています。しかし、ネット上で検索してみるとThisisneverthatはダサいという声や、もう流行りは終わったのではないかという意見を目にすることがあります。
購入を検討している方の中には、そうしたネガティブな評判が気になり、あと一歩が踏み出せないという人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、Thisisneverthatがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由を深掘りし、本当の評判やおすすめできる人・できない人について徹底的に解説します。このブランドの服が欲しいけれど、もしかして時代遅れなの？と不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
Thisisneverthatとは？
Thisisneverthatは、2010年に韓国のソウルで誕生したストリートウェアブランドです。
ブランド名は、直訳すると「これは決してあれではない」という意味になります。一見すると不思議な言葉ですが、これは既存の枠組みや概念にとらわれず、自分たちのスタイルを貫くという意志が込められていると言われています。
デザインの特徴は、90年代から2000年代初頭のストリートカルチャーやスポーツウェア、ミリタリーの要素を現代風に再解釈している点です。アメリカのSupremeと比較されることも多く、韓国のSupremeという異名で呼ばれることもあります。
しかし、単なる模倣ではなく、ソウルの現代的な空気感を取り入れた独自のスタイルを確立しています。New BalanceやGORE-TEX、Pokemonなど、世界的な企業やブランドとのコラボレーションを次々と成功させていることからも、その実力が世界レベルであることがわかります。
日本でもK-POPアイドルが着用したことで爆発的な人気となりましたが、現在はブームの枠を超え、ストリートファッションの定番ブランドとしての地位を固めつつあります。
Thisisneverthatがダサいと言われている理由
人気ブランドであるにもかかわらず、なぜ一部ではダサい、あるいは時代遅れと言われてしまうのでしょうか。
SNSや口コミサイトなどの一次情報を徹底的にリサーチした結果、いくつかの具体的な理由が見えてきました。それはブランド自体の品質というよりも、着こなしの難しさや、急速に広まったイメージとのギャップに原因があるようです。
ここでは、Thisisneverthat特有のダサいと言われてしまう理由を3つの視点から解説します。
サイズ選びの失敗による「着せられている感」
Thisisneverthatがダサいと言われる最大の理由は、サイズ選びの難しさにあります。
このブランドのアイテムは、一般的な日本のブランドに比べてかなり大きめに作られています。いわゆるオーバーサイズシルエットが魅力なのですが、これを日本の標準的な感覚で選んでしまうと、ただ単にブカブカでだらしない印象になってしまうのです。
特に、身長に対して着丈が長すぎるTシャツやパーカーを着てしまうと、胴が長く見え、スタイルが悪く見えてしまいます。ストリートファッションにおいて、ルーズなシルエットはかっこよさの象徴ですが、それはあくまで計算されたルーズさであって、サイズが合っていないのとは違います。
SNS上のレビューでも、Sサイズを買ったのにまだ大きすぎたという声や、袖が余ってしまって野暮ったいという失敗談が散見されます。このように、自分の体型に合わないサイズを選んでしまい、結果として服に着られている状態になってしまうことが、ダサいと評価される一因となっています。
ロゴアイテムの過剰な主張と「量産型」イメージ
次に挙げられるのが、ロゴデザインに対する評価の分かれ目です。
Thisisneverthatの代名詞とも言えるのが、ブランドロゴが大きくプリントされたTシャツやパーカーです。これはブランドのアイデンティティであり、ファンにとってはたまらない魅力なのですが、一方でロゴの主張が強すぎることを嫌う層も存在します。
特に近年は、ロゴを目立たせないクワイエット・ラグジュアリーというトレンドが台頭しているため、胸元に大きくブランド名が入った服を安っぽい、あるいは子供っぽいと感じる人が増えています。
また、K-POPアイドルやインフルエンサーがこぞって着用し、街中で同じロゴの服を着ている人を頻繁に見かけるようになったことで、量産型ファッションというレッテルを貼られてしまうこともあります。
誰もが着ている服を着ることは安心感につながりますが、個性を重視するファッション好きからは、みんなと同じでつまらない、主体性がないと見なされ、それがダサいという評価につながっている側面があります。
10代向けのブランドという誤解と年齢の壁
3つ目の理由は、ブランドのファン層と年齢に関するイメージのギャップです。
NewJeansやRed Velvetといった人気K-POPアイドルが着用していることから、Thisisneverthatは10代や20代前半の若い子が着るブランドというイメージが強く定着しています。
そのため、30代や40代のファッション好きがこのブランドに興味を持っても、自分が着るには若作りしすぎではないか、いい歳をして恥ずかしいのではないかと躊躇してしまうケースが少なくありません。
実際には、ブランドのデザイン自体は90年代のカルチャーをベースにしており、大人が着ても十分にかっこいいアイテムがたくさんあります。しかし、世間一般のイメージが若者向けに偏ってしまっているため、大人が着ていると無理をしているように見られ、結果として痛い、ダサいと思われてしまうリスクを懸念する声があるのです。
Thisisneverthatの評判・口コミ
では、実際にThisisneverthatのアイテムを購入し、着用しているユーザーはどのように感じているのでしょうか。
ネット上の膨大な書き込みやYouTubeのレビュー動画から、具体的な良い口コミと悪い口コミを収集し、整理しました。多くの人が気にしている品質やサイズ感について、生の声をお届けします。
良い口コミ
購入者の多くは、デザイン性だけでなく、その意外なほどの品質の高さに満足しているようです。
- 生地がとにかく厚手でしっかりしている。ペラペラの安いTシャツとは違い、洗濯してもヨレにくい安心感がある
- 裏起毛のパーカーやスウェットパンツが非常に暖かく、冬場でも快適に過ごせる。これを着ると他の薄いスウェットには戻れない
- 洗濯と乾燥を100回くらい繰り返しても色落ちがほとんどない。耐久性が高くて長く着られるので、コスパは悪くないと思う
- ゆったりとしたシルエットが絶妙で、着るだけで今っぽいストリートな雰囲気が出せる。リラックスしたい休日の服として最高
- New Balanceとのコラボスニーカーなど、他のブランドと組んだアイテムのセンスが抜群に良い。スニーカー好きにはたまらないブランド
悪い口コミ
一方で、サイズ感や価格、そして購入体験に関してはネガティブな意見も見られました。
- サイズ選びが本当に難しい。通販でいつものサイズを買ったら大きすぎて失敗した。試着できない場合は詳細なサイズ表をしっかり確認しないと危険
- 首元のリブが少し弱い気がする。デザインは好きだが、長く着ていると首が伸びてだらっとしてしまうことがあるので、洗濯には気を使う
- 価格が少し高いと感じる。韓国ブランドだともっと安いところもあるので、Tシャツ1枚にこの値段を出すか迷うことがある
- 公式オンラインストアの支払いがドル建てになることがあり、為替の影響を受けたり、手続きが面倒だったりする
- 人気すぎて他人と被ることが多い。特にロゴドン（ロゴが大きく入った）アイテムは街中で同じ服の人とすれ違うと気まずい
Thisisneverthatがおすすめな人
ここまでの評判や特徴を踏まえると、Thisisneverthatはすべての人に向けたブランドではないことがわかります。しかし、ハマる人にはとことんハマる魅力があります。
具体的に、どのような人にこのブランドが適しているのか、3つのタイプに分けて解説します。
生地の厚みと耐久性を重視する人
服を選ぶ基準として、長く着られる丈夫さを重視する人には、Thisisneverthatは非常におすすめです。
口コミでも特に評価が高かったのが、生地のタフさです。多くのストリートブランドがデザイン重視で品質を二の次にする中、ThisisneverthatのスウェットやTシャツは、ヘビーウェイトと呼ばれる厚手のコットンを惜しみなく使用しています。
何度も洗濯機で洗っても型崩れしにくく、色あせもしにくいという特徴は、日常的にガシガシ着たい人にとって大きなメリットです。お気に入りの服を長く大切に着たい、すぐにボロボロになる服は買いたくないと考えているなら、このブランドの品質は期待を裏切らないでしょう。
90年代のストリートカルチャーが好きな人
流行のスタイルを取り入れつつも、その根底にある90年代の空気感に惹かれる人にもおすすめです。
Thisisneverthatのデザインチームは、当時のスケートボードやヒップホップ、スポーツのカルチャーから強い影響を受けています。そのため、アイテムの随所に懐かしさと新しさが同居したニュー・ヴィンテージとも言える雰囲気が漂っています。
単なる流行り廃りのファッションではなく、カルチャーとしての背景を感じさせる服が好きなら、きっと愛着が湧くはずです。特にTimberlandやNew Balanceとのコラボレーションアイテムは、往年のストリートスタイルを現代的にアップデートした傑作が多く、この時代の雰囲気が好きな人には刺さるアイテムばかりです。
リラックスした着心地を求める人
窮屈な服が苦手で、とにかく楽に過ごしたいけれど、部屋着っぽく見えるのは嫌だという人にも最適です。
Thisisneverthatの服は、基本的に身幅や腕周りにゆとりを持たせた設計になっています。これは動きやすさを確保すると同時に、着ている人の体を締め付けないストレスフリーな着心地を提供してくれます。
休日にカフェに行ったり、友達と遊んだりする際に、頑張りすぎないけれどおしゃれに見える。そんな抜け感のあるスタイルを作りたい人にとって、このブランドのアイテムは最強の味方になってくれるでしょう。2024年の秋冬コレクションのテーマが空港でのスタイルだったように、旅先や移動中も快適に過ごせる服が揃っています。
Thisisneverthatがおすすめできない人
逆に、購入してから後悔しないために、このブランドがあまり向いていない人の特徴も正直にお伝えします。
以下の条件に当てはまる場合は、他のブランドを検討するか、アイテム選びを慎重に行う必要があります。
タイトでスリムなシルエットを好む人
体のラインが出るような、細身のスタイルが好きな人には、Thisisneverthatはおすすめできません。
前述の通り、このブランドの基本はオーバーサイズです。Sサイズを選んだとしても、一般的な日本のブランドのMサイズやLサイズに相当する大きさであることが多く、全体的にダボッとした印象になります。
スキニーパンツにぴたっとしたTシャツを合わせるようなモード系やきれいめなスタイルを目指している場合、Thisisneverthatのアイテムを取り入れると全体のバランスが崩れてしまう可能性が高いです。無理に着ようとせず、自分の目指すスタイルに合ったブランドを選ぶ方が賢明です。
ブランドロゴの主張が苦手な人
服に文字やロゴが入っていることに抵抗がある人、いわゆる無地派の人にとっても、このブランドはハードルが高いかもしれません。
もちろん、ロゴが控えめなアイテムや無地のアイテムも展開されていますが、ブランドの主力商品はやはりロゴをデザインの一部として取り入れたものです。胸元や背中に大きく入ったロゴを見て、自分が広告塔になっているようで恥ずかしいと感じてしまうなら、購入を避けたほうが無難です。
最近はロゴが小さいデザインも増えてきていますが、それでもストリートブランド特有の主張は残ります。完全なミニマリズムを求めるなら、よりシンプルなブランドを探すことをおすすめします。
他人と服が被るのが絶対に嫌な人
自分だけの個性を大切にし、街中で誰かと同じ服を着ているのを見かけるとテンションが下がってしまう人には、あまり向いていません。
Thisisneverthatは現在、日本でも非常に知名度が高く、人気のあるブランドです。特に人気カラーのパーカーや定番のロゴTシャツは、原宿や渋谷などの繁華街を歩けば、同じものを着ている人とすれ違う確率は決して低くありません。
量産型と言われるのを極端に嫌う場合や、知る人ぞ知るマイナーなブランドを好む場合は、このブランドのメインストリームな人気が逆にデメリットに感じられるでしょう。どうしても着たい場合は、定番のロゴアイテムを避け、コラボ商品やシーズン限定の柄物を選ぶなどの工夫が必要です。
Thisisneverthatのおすすめポイント
ここまでメリットとデメリットを見てきましたが、それでもなお多くの人がThisisneverthatを選ぶのには明確な理由があります。
他のブランドにはない、このブランドならではの魅力的なポイントを3つ紹介します。これを読めば、なぜこれほどまでに支持されているのかがわかるはずです。
一流ブランドが認める圧倒的なコラボレーション実績
Thisisneverthatの凄さを語る上で外せないのが、世界的なトップブランドとのコラボレーションの数々です。
New Balance、GORE-TEX、Pokemon、G-SHOCK、Gramicci、Timberlandなど、名だたる企業がパートナーとしてThisisneverthatを選んでいます。これは単に話題作りというだけでなく、相手側の厳しい品質基準やデザインへの要求をクリアしていることの証明でもあります。
特にNew Balanceとのコラボスニーカーは毎回即完売するほどの人気で、スニーカー界隈でも一目置かれる存在です。これらのコラボアイテムは、通常ラインにはない特別な素材や機能が盛り込まれていることも多く、持っているだけで自慢できるようなステータス性があります。
流行に左右されない「ストリートの定番」としての安心感
一時のブームで終わるブランドが多い中、Thisisneverthatはすでに流行を超えた定番ブランドへと進化しています。
設立から10年以上が経過し、韓国ファッションという枠組みを超えて、アジアを代表するストリートウェアブランドとしての地位を確立しました。これは、トレンドを追いかけるだけでなく、ベーシックで質の良いアイテムを作り続けてきた結果です。
特にグレーやネイビー、ブラックといった基本色のアイテムは、どんなパンツやアウターとも合わせやすく、数年経っても古臭さを感じさせません。流行り廃りを気にせず、長くワードローブの一軍として活躍してくれる安心感は、このブランドの大きな強みです。
日常生活に馴染む機能性と快適さ
Thisisneverthatの服は、見た目のかっこよさだけでなく、実用性も非常に高く設計されています。
例えば、GORE-TEX素材を使用したジャケットやパンツは、雨や風を完全に防いでくれるため、悪天候の日でも快適に外出できます。また、裏起毛のスウェットは真冬の寒さから守ってくれる頼もしい防寒着となります。
デザイナーたちが実際に自分たちが着たい服、生活の中で必要な服を作っていることが伝わってくるような、ユーザー目線の機能性が随所に盛り込まれています。ただ飾るための服ではなく、生活の道具として優秀であること。これが、一度着ると手放せなくなる理由の一つです。
Thisisneverthatのおすすめアイテム
最後に、これからThisisneverthatのアイテムを購入しようと考えている方に向けて、特におすすめのアイテムを厳選して紹介します。
ブランドの魅力が詰まった、買って間違いのないアイテムばかりです。
T-Logo Hoodie / Crewneck（ロゴパーカー・スウェット）
ブランドのアイコンとも言える、胸元にロゴが入ったパーカーやスウェットです。
まずはここから始めると言っても過言ではない定番アイテムです。肉厚な生地感と、洗練されたフォントのロゴデザインは、シンプルながらも存在感があります。カラーバリエーションも豊富なので、自分の好きな色を見つける楽しさもあります。
サイズ選びさえ間違えなければ、これ一枚でコーディネートが決まる便利なアイテムです。初めて購入するなら、着回しのきくグレーやネイビーがおすすめです。
PERTEX T Down Jacket（ダウンジャケット）
冬のアウターとして絶大な人気を誇るのが、高機能素材PERTEXを使用したダウンジャケットです。
非常に軽量でありながら、保温性は抜群。ダウン特有のモコモコ感を抑えたスタイリッシュなシルエットなので、着膨れして見える心配もありません。ショート丈のデザインが多く、太めのパンツと合わせるとバランスの良いストリートスタイルが完成します。
価格はそれなりにしますが、機能性とデザイン性を兼ね備えており、真冬のメインアウターとして数年は使えるため、投資する価値は十分にあります。
Relaxed Jeans / Sweatpants（パンツ類）
実はトップス以上に評価が高いのが、パンツのラインナップです。
程よくウォッシュ加工されたデニムや、しっかりとした生地のスウェットパンツは、シルエットがとにかく綺麗だと評判です。ストリートブランドならではのゆとりがありながらも、だらしなく見えない絶妙なカッティングが施されています。
特にスウェットパンツは、部屋着に見えがちで難しいアイテムですが、Thisisneverthatのものは生地に張りがあり、高級感があるため、街着として堂々と履くことができます。トップスはシンプルな無地のTシャツでも、パンツがおしゃれなら全体が様になります。
まとめ
Thisisneverthatがダサいと言われる理由は、主にサイズ選びの失敗や、ロゴの主張に対する好みの違い、そして若者向けというイメージの固定化にありました。しかし、これらは着こなしやアイテム選びで十分に回避できるものです。
実際には、洗濯してもへこたれない頑丈な品質や、世界的なブランドと渡り合えるデザイン力、そして着る人の生活を考えた機能性など、多くの魅力を持ったブランドです。
流行に流されすぎず、自分の体型に合ったサイズを選び、自信を持って着こなせば、決してダサいなんてことはありません。むしろ、大人のストリートスタイルを作る上で、これほど頼りになるブランドは少ないでしょう。
周りの声に惑わされず、あなたが良いと思ったものを身につけること。それがファッションを楽しむ一番の秘訣です。この記事が、あなたの背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
