デンマーク生まれの腕時計ブランド、スカーゲン。
北欧らしいシンプルなデザインが人気で、日本でも一時期大流行しました 。でも、一部ではダサい、時代遅れで恥ずかしいなんて声も聞かれます。
デザインも良くて値段も手頃なのに、どうしてダサいと言われてしまうのでしょうか。
この記事では、スカーゲンがダサいと言われる理由をSNSなどの口コミを元に探り、実際の評判やどんな人におすすめできるのかを解説します。
スカーゲンの時計が欲しいけど、周りの目が気になる…と不安な人はぜひ参考にしてください。
スカーゲンとは?
スカーゲンは1989年にデンマークで生まれたブランドです 。
名前の由来は、デンマークの最北端にある美しい町の名前からきています 。
良いデザインと品質は、必ずしも高価である必要はない、というのがスカーゲンの考え方 。その言葉通り、スカーゲンの腕時計は無駄をそぎ落としたシンプルなデザインと、驚くほどの薄さ、軽さが特徴です 。
腕にすっきり収まって、着けているのを忘れるほどの快適さが多くの人に受け入れられました 。
2000年代に流行した、大きくて分厚い腕時計への反発から、薄くてシンプルな時計が注目されるようになり、スカーゲンはそのブームの火付け役となりました 。
2012年には、エンポリオ・アルマーニなどのファッションウォッチを手がけるアメリカのフォッシル・グループの一員となり 、今も北欧デザインを代表するブランドとして知られています。
スカーゲンがダサいと言われている理由
多くの人に愛されるスカーゲンですが、なぜ一部でダサいと言われてしまうのでしょうか。
ミニマルデザインの流行が落ち着いてしまったから
スカーゲンが時代遅れと言われる一番の理由は、シンプルなデザインの流行が落ち着いてしまったからかもしれません。
2010年代、スカーゲンのような北欧系のミニマルな腕時計は、ものすごく流行りました 。それまでの大きくて分厚い時計の反動もあり、薄くてどんな服にも合わせやすいデザインは、多くの若者に支持されました 。
でも、ファッションの流行は変わるもの。一大ブームになったことで、かえって「昔流行ったデザイン」というイメージがついてしまいました。
SNSを見ると、流行りすぎていて没個性的、という声もあります 。トレンドに敏感な人たちからは、少し前のアイテムという印象を持たれているようです。
最近の腕時計のトレンドは、クラシックなデザインに戻ったり、グリーンなどの鮮やかな色が人気だったり 、形も丸だけでなく四角いものが注目されたり と多様化しています。
今のトレンドから見ると、スカーゲンの定番デザインが少し古く見えてしまうのかもしれません。
デザインがシンプルすぎて物足りないから
スカーゲンの魅力であるシンプルさが、逆に物足りない、ありきたり、という印象を与えてしまうことがあります。
確かに、無駄のないデザインはどんな服装にも合わせやすく、仕事でもプライベートでも使える万能さが強みです 。
でも、シンプルすぎるせいで、決め手に欠けると感じる人もいるようです 。腕時計で個性を出したい人にとっては、少し物足りなく感じるのかもしれません。
ミニマルな腕時計は一気に広まったため、似たようなデザインの時計がたくさんあります。そのため、スカーゲンを着けていても、またあの感じの時計か、と思われてしまうことも。
たくさんの人が持っている安心感は、人と同じでつまらない、という評価にもつながりやすいのです。
耐久性やアフターサービスに不満があるから
デザインとは別に、耐久性やアフターサービスへの不満も、ダサいという評価につながっているようです。
スカーゲンは手頃な価格が魅力ですが、品質面で問題を指摘する声も少なくありません。
特に多いのがベルトへの不満です。ベルトは専用品で壊れやすいのに値段が高い、交換しようにも国内に在庫がなく2ヶ月待ち、といった口コミが見られます 。消耗品であるベルトの交換がこれだけ大変だと、使い続けるのは難しいですよね。
時計本体の耐久性についても、生活防水のはずなのにすぐに水が入った、リューズが錆びていた、という報告があります 。ひどいケースでは、飛行機の気圧の変化でガラスが割れたという話も 。
せっかくデザインが気に入って買っても、すぐに壊れて修理もできないとなると、がっかりしてしまいます。安かろう悪かろう、というイメージが、ダサいという評価につながっているのかもしれません 。
スカーゲンの評判・口コミ
実際にスカーゲンを使っている人はどう感じているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミを集めてみました。
良い口コミ
- 薄くて軽い。着けているのを忘れるくらい楽
- シンプルなデザインで仕事でもプライベートでも使える
- 値段のわりに高級感があってコスパが良い
- 文字盤の色やメッシュベルトが綺麗でアクセサリーみたい
- デザインがシンプルだからプレゼントにしやすい
悪い口コミ
- ベルトの交換が大変。費用も時間もかかる
- 流行りすぎていて人とかぶりやすい
- 手洗いですぐに時計の中に水滴が入った
- シンプルすぎて物足りない、決め手に欠ける
- プレゼント用に買ったけど、梱包が雑だった
スカーゲンがおすすめな人
いろいろな意見がありますが、スカーゲンは次のような人に特におすすめです。
腕時計をファッションの一部として楽しみたい人
腕時計をファッションアイテムとして楽しみたい人におすすめです。
服やアクセサリーを選ぶように、その日の気分で腕時計も変えたい、という人にスカーゲンはぴったり。
定番カラーだけでなく、季節ごとの新色や、他のブランドとのコラボモデルもたくさん出ています 。値段も手頃なので、いくつか揃えてコーディネートを楽しむことができます。
ベルトを自分で簡単に交換できるモデルも多いので、カスタマイズするのも楽しいですよ 。
薄くて軽い、快適な着け心地を重視する人
腕時計の重さや厚みが苦手な人にも、スカーゲンはおすすめです。
ブランドの顔ともいえる薄さと軽さは、他ではなかなかない快適な着け心地を実現しています 。
モデルによっては厚さが5mmほどのものもあり、シャツの袖に引っかかることもありません 。一日中着けていても疲れにくいので、デスクワークが多い人や、腕時計の圧迫感が嫌いな人には最適です。
2〜4万円台で上品に見える時計を探している人
高級な時計には手が出せないけど、安っぽいのは嫌だ、という20代から30代の人にスカーゲンはぴったりです。
ほとんどのモデルが4万円以下で買えるのに、デザインはとても上品 。
シンプルなデザインは、誠実で知的な印象を与えてくれるので、ビジネスシーンにも合います。初めて腕時計を買う人や、就職祝いのプレゼントにも、ちょうど良い一本です 。
スカーゲンがおすすめできない人
一方で、こんな考えを持つ人には、スカーゲンはあまり向いていないかもしれません。
腕時計にステータス性や資産価値を求める人
腕時計にステータスを求める人には、スカーゲンはおすすめできません。
スカーゲンはファッションウォッチという分類で、ロレックスのような高級機械式時計とは全くの別物です 。
なので、資産価値はほとんど期待できません。周りからどう見られるかや、良い時計をしていると思われたいのであれば、他のブランドを検討した方が良いでしょう。
他人と被らない個性的なデザインを求める人
ファッションでは個性を大事にしたい、という人にはスカーゲンは物足りないかもしれません。
スカーゲンのデザインは広く知られているので、街で同じ時計をしている人を見かけることも珍しくありません 。
その時計どこの?と聞かれるような、珍しいデザインを探しているのであれば、他のブランドを探す方が満足できるでしょう。
一本の時計を長く使い続けたい時計好きの人
良いものを長く大切に使いたい、という本格的な時計好きの人にも、スカーゲンはあまりおすすめできません。
口コミにもあるように、ベルトの交換が難しかったり、耐久性に不安があったりと、長く使うことを前提とした作りとは言えない部分があります 。
修理代が新品を買うのと同じくらいかかることもあり、どちらかというと壊れたら買い替えるファッションアイテムに近い存在です。
スカーゲンのおすすめポイント
ダサいと言われる理由もありますが、それを上回る魅力もたくさんあります。
オンオフ問わない、洗練されたミニマルデザイン
スカーゲンの魅力は、なんといってもそのシンプルなデザインです。
無駄のないクリーンなデザインは、どんな服装や場面にもしっくり馴染みます。スーツスタイルには知的な印象を、休日のカジュアルな服装には上品なアクセントを加えてくれます 。
TPOを気にせず使える究極の普通さこそ、スカーゲンの良さ。一本持っているだけでどんな状況にも対応できる使いやすさは、大きな魅力です。
つけていることを忘れるほどの薄さと軽さ
スカーゲンの特徴といえば、抜群の着け心地です。
とても薄くて軽いケースは、腕への負担がほとんどなく、腕時計を着けていることを忘れてしまうほど 。
特に、手首にしなやかにフィットするメッシュベルトのモデルは、その快適さで人気があります 。重い時計が苦手な人にとって、このストレスのない着け心地は大きなメリットです。
環境に配慮したサステナブルなモデル展開
時代遅れというイメージを覆すのが、環境への配慮です。
最近のスカーゲンは、地球に優しい素材を積極的に使っています。
太陽光で動くソーラーモデルや、リサイクルされたステンレスを使ったモデル、海から回収したプラスチックを再利用したモデルなどがあります 。
こうした取り組みは、スカーゲンが今の時代の価値観に合わせて進化している証拠です。
スカーゲンのおすすめアイテム
今のスカーゲンを代表する、おすすめのモデルを3つ紹介します。
ブランドの象徴「SIGNATUR」
シグネチャーは、スカーゲンらしさが一番出ている定番モデルです 。
シンプルな文字盤と針のデザインは、とても見やすく、まさにミニマルデザインの王道。
カラーバリエーションも豊富で、ベルトもレザーやメッシュなど色々選べるので、男女問わず人気があります 。初めてスカーゲンを買う人や、何にでも合わせやすい一本を探している人にぴったりです。
トレンド感のある角型モデル「HAGEN」
ハーゲンの四角いモデルは、スカーゲンが今のトレンドも取り入れていることを感じさせる一本です。
最近の流行である、丸以外の形の流れを汲んだ、シャープで知的な印象のデザインが特徴 。
定番の丸い時計とは少し違ったモダンな雰囲気で、いつもの服装をおしゃれに見せてくれます。グリーンやブラウンといった落ち着いた色もあり、ファッションに敏感な人から注目されています 。
鮮やかなカラーが魅力の「AAREN」
アレン カラーのシリーズは、スカーゲンは個性的じゃない、というイメージを覆すモデルです。
デンマークの港町にあるカラフルな建物をイメージした、ポップで明るい色が特徴 。
ベルトはシリコン製で着け心地も軽く、カジュアルな服装によく合います 。アクセサリー感覚で腕元に色を加えたい人や、シンプルな服装のアクセントとして使いたい人に人気です。
ただし、モデルによっては品質にばらつきがあるようなので、買う前に実物を確認するのがおすすめです 。
まとめ
スカーゲンがダサいと言われるのは、ミニマルデザインの流行が落ち着いたことや、人とかぶりやすいこと、そして耐久性への不安などが理由のようです。
でも、それはあくまで一面的な見方。
どんな服にも合わせやすいシンプルなデザイン、着けていることを忘れるほどの快適さ、そして環境への配慮といった、スカーゲンならではの魅力もたくさんあります。
結局のところ、スカーゲンが自分にとってダサいかどうかは、腕時計に何を求めるか次第です。
もしあなたが、ファッションに合わせやすく、快適で、手頃な価格の時計を探しているなら、スカーゲンは今でもとても良い選択肢です。
一方で、腕時計にステータスや資産価値、他の人とは違う個性を求めるなら、他のブランドを探した方が良いかもしれません。
この記事が、あなたにとって後悔のない一本を見つける手助けになれば幸いです。