スコッチハウスといえば、百貨店で見かけるあのライオンのマークのブランドですよね。落ち着いた雰囲気で、質の良さそうな服がたくさん並んでいます。
でも、ネットで検索しようとするとダサいとか、おじさんといったネガティブな言葉が出てきて、ちょっと不安になったことはありませんか。せっかく良いなと思って買おうとしても、周りからそんなふうに思われたら嫌ですよね。
そこでこの記事では、スコッチハウスが本当にダサいのか、なぜそう言われてしまうのかを徹底的に調べてみました。実際に着ている人の声や、ブランドの現状も交えて解説するので、購入を迷っている人はぜひ参考にしてください。
スコッチハウスとは?
まずは、このブランドがどんなものなのか簡単に触れておきます。
ザ・スコッチハウスは、1839年にロンドンのガーディナー兄弟という仕立屋さんが始めたブランドです。実はとんでもない歴史を持っていて、当時民族衣装だったタータンチェックを、ファッションとして街に広めた立役者でもあります。
日本では三陽商会という会社がライセンス契約をして販売しています。三陽商会といえば、服作りや縫製の技術がすごく高いことで有名ですよね。日本の百貨店では50年以上も愛されてきた、まさに老舗中の老舗です。
スコッチハウスがダサいと言われている理由
歴史もあって品質も良いはずなのに、なぜダサいなんて言われてしまうのでしょうか。SNSやネットの声を深く掘り下げてみると、ブランドそのものが悪いわけではなく、いくつかの誤解やイメージのギャップがあることがわかりました。
お父さん世代の服というイメージが強いから
一番大きな理由は、着ている人の年齢層です。SNSの口コミなどを見ていると、30代や40代の人がお父さんへのプレゼントとして選んでいるケースがとても多いんです。
実際に着ているのが50代や60代の男性が中心なので、若い世代から見るとどうしても父親の服という印象を持ってしまいます。ファッションに敏感な10代や20代の子たちからすれば、自分たちが着る服ではない=おじさんっぽい=ダサい、という連想になってしまうんですね。これは品質の問題ではなく、ターゲットにしている年齢層が違うだけなんです。
流行りのシルエットではないから
最近のファッションは、体をすっぽり覆うような大きめのサイズ感(オーバーサイズ)が主流です。でも、スコッチハウスの服は、どちらかというと体にちょうど良くフィットする標準的な形をしています。
若い人が好むような、肩が落ちたデザインや極端に太いパンツといった流行のスタイルではありません。そのため、流行を追いかけている人から見ると、シルエットが普通すぎて野暮ったいと感じられてしまうことがあります。逆に言えば、流行に左右されずに長く着られるということでもあるんですけどね。
ブランド終了のニュースが誤解を生んでいるから
実はスコッチハウスは、2024年の秋冬シーズンで日本での販売を終了することが決まっています。これは人気がなくて潰れるわけではなく、三陽商会との契約期間が終わるからです。
でも、ネット上では終わったブランド=オワコンというような極端な解釈をする人もいます。事情を知らない人からすると、なくなるブランドを着るのは時代遅れなのかな、と不安に感じてしまう要因になっているようです。実際は、新しいブランド「ベイカーストリート」に生まれ変わるための前向きな変化なのですが、ネガティブな噂だけが独り歩きしている印象です。
スコッチハウスの評判・口コミ
では、実際に購入した人や愛用している人はどう思っているのでしょうか。ネット上のリアルな声を、良いものも悪いものも隠さずまとめてみました。
良い口コミ
- 生地がとにかく丈夫で、何度洗っても襟がヨレない
- ポロシャツの肌触りがサラサラしていて、夏場でもすごく快適
- お父さんにプレゼントしたら、高級感があるとすごく喜ばれた
- 縫製がしっかりしていて、ボタン付けひとつとっても丁寧さを感じる
- 流行り廃りがないデザインなので、10年前に買った服が現役で着られている
特に多かったのが、品質に対する絶賛の声です。三陽商会が作っているだけあって、モノの良さは間違いありません。ファストファッションの服とは比べ物にならないくらい長持ちするという意見が目立ちました。
悪い口コミ
- 若い子が着ると、服に着られている感が出てしまって似合わない
- 赤のブルゾンに白パンツの組み合わせなど、着こなしによっては昭和っぽく見える
- 値段が高くて、自分用にはなかなか手が出しにくい
- サイズ感がゆったりしているので、細身の人が着るとダボッとして見える
- ロゴマークが主張しすぎているものは、少し恥ずかしい
悪い口コミの多くは、デザインの好みやサイズ選びの失敗に関するものでした。特に、全身をこのブランドで固めてしまうと、どうしても年齢層が高く見えてしまうという声があります。
スコッチハウスがおすすめな人
ここまで見てきて、スコッチハウスは決して悪いブランドではないことがわかりました。では、どんな人なら満足できるのでしょうか。
長く着られる良い服が欲しい人
流行を追うよりも、一度買った服を大切に長く着たい人には最高です。生地も縫製も頑丈なので、数年でダメになることはまずありません。自分の定番服を持ちたい大人の男性にはぴったりです。
質の高い部屋着や休日着を探している人
仕事ではスーツを着ているけれど、休みの日に何を着たらいいかわからないという人にもおすすめです。ポロシャツやチェックのシャツなど、一枚着るだけできちんとして見えるアイテムが揃っています。だらしなく見えないカジュアル服として優秀です。
失敗しないプレゼントを探している人
父の日や還暦祝いなど、目上の男性への贈り物で悩んでいるなら、スコッチハウスを選べば間違いありません。知名度も高いですし、品質への信頼感も抜群なので、もらった相手もきっと喜んでくれます。
スコッチハウスがおすすめできない人
逆に、こういう人にはあまり向いていないかもしれません。
トレンドを重視する10代〜20代
最新の流行を取り入れたい、SNSで映えるような服が着たいという若い世代には、デザインが落ち着きすぎているかもしれません。無理に着ようとせず、今の自分に合うブランドを選んだほうがいいでしょう。
安さを最優先にする人
スコッチハウスの服は、ポロシャツでも1万円以上、アウターだと5万円以上します。ユニクロなどの価格帯に慣れていると、かなり高く感じるはずです。素材の良さや耐久性に価値を感じられない場合は、割高に思えてしまうかもしれません。
細身のシルエットが好きな人
ブランドの特徴として、着心地を重視したゆとりのあるサイズ感が多いです。ピタッとした細身の服が好きな人や、体のラインを出したい人には、サイズ選びが難しいかもしれません。
スコッチハウスのおすすめポイント
ダサいなんて言わせない、このブランドならではの凄さを3つのポイントに絞って紹介します。
驚くほど滑らかな生地の品質
スコッチハウスのポロシャツなどに使われている生地は、ただの綿ではありません。50/2(ゴマルニ)という非常に細くて高級な糸を使っています。これを特殊な編み方で仕上げているので、まるでシルクのような光沢と滑らかさがあります。一度触ってみると、安物のポロシャツとの違いに驚くはずです。
雨や汚れに強い機能性
実は、あの防水スプレーで有名なスコッチガードって知っていますか。あれは元々、スコッチハウスの服を雨から守るために開発された技術がルーツに関わっているんです。そのため、アウターやコートには高い撥水性や防汚機能がついているものが多く、機能面でも非常に優れています。
日本人の体型を知り尽くした形
海外ブランドですが、作っているのは日本の三陽商会です。日本人の体型の悩み(お腹周りや肩のラインなど)を熟知したパターンで作られているので、着たときに無理がなく、それでいてスタイル良く見えるように計算されています。特に襟の立ち上がりの美しさは絶品で、ジャケットの下に着ても様になります。
スコッチハウスのおすすめアイテム
最後に、ブランドが終了する前に手に入れておきたい名品を紹介します。これらは流行に関係なく使えるので、持っていて損はありません。
ガーディナー ポロシャツ
ブランドの顔とも言える定番のポロシャツです。襟がしっかり立って崩れないハイランドカラーという独自の形をしていて、ジャケットの中に着ても綺麗に決まります。ビジネスのクールビズ用としても最強の一枚です。
ハンティングジャケット
英国紳士の趣味である狩猟用のジャケットを、街着として着やすくアレンジしたものです。ポケットがたくさんあって便利ですし、防水機能がついているものも多いので、急な雨でも安心です。大人の休日アウターとして一着あると重宝します。
リネン(麻)のシャツ
夏場におすすめなのが麻100%のシャツです。スコッチハウスの麻シャツはチクチクせず、洗うたびに肌に馴染んできます。発色の良いチェック柄が多く、シンプルなパンツに合わせるだけで、なんとなくお洒落な人に見えます。
まとめ
スコッチハウスがダサいと言われるのは、主にターゲット層の違いや、ブランド終了に伴う誤解が原因でした。
実際には、180年以上の歴史と日本の確かな技術が融合した、非常に高品質なブランドです。流行を追うのではなく、良いものを長く着たいという大人の男性にとっては、これ以上ない選択肢と言えます。
2024年いっぱいでブランドは終了し、2025年からはベイカーストリートという新しいブランドに生まれ変わります。でも、これまで培われてきた品質へのこだわりはきっと引き継がれるはずです。
もし、ネットの評判を気にして迷っているなら、自信を持って選んで大丈夫です。袖を通してみれば、ダサいどころか、その着心地の良さにきっと納得できると思いますよ。