サイドに大きく入った、ひらがなの「にゅ」ロゴが印象的な、にゅスニーカー(にゅ~ず)。
個性的で遊び心のあるデザインが人気で、発売のたびに即完売するモデルも少なくありません。
しかし、一部ではダサいという声もあるようです。
そこでこの記事では、にゅスニーカーがダサいと言われる理由と、おすすめできる人・できない人を解説します。
にゅスニーカーが欲しいけど、周りの目が気になる…と不安な人はぜひ参考にしてください。
にゅスニーカーとは?
にゅスニーカーは、via SANGACIO(ヴィア・サンガチオ)というブランドが作る、にゅ〜ずというシリーズのスニーカーです 。
最大の特徴は、サイドに大きくデザインされたひらがなの「にゅ」ロゴ。
このユニークなアイデアは、タレントの所ジョージさんの「ニューバランスの『N』を『にゅ』に変えたら面白いんじゃないか」という一言から始まりました 。
当初はニューバランス社に商品化を持ちかけたものの実現せず、その後、靴工房であるSANGACIOがアイデアを引き継ぎ、製品化したという経緯があります 。
そのため、にゅスニーカーは単なる模倣品ではなく、ニューバランスへの敬意を込めたオマージュやパロディとして作られています 。
製作するvia SANGACIOは、日本の緻密な靴製造技術と、デザイナーがイタリアで学んだデザインを融合させたブランドです 。
海外から見た日本のスニーカーをコンセプトにしており、ひらがなが持つ独特の形や響きに注目し、世界に発信するスニーカー作りを目指しています 。
にゅスニーカーがダサいと言われている理由
多くのファンに支持される一方で、なぜにゅスニーカーはダサいと言われてしまうのでしょうか。
その理由は、ブランドの根幹をなす特徴そのものにあるようです。
ひらがなの「にゅ」ロゴが子供っぽく見えるから
やはり一番の理由は、ひらがなロゴのデザインそのものにあるようです。
スポーティーなスニーカーに、丸みのあるひらがなの「にゅ」がデザインされていることで、子供っぽい、幼稚に見えると感じる人がいます 。
SNSでは、日本人が履くとオタクっぽく見えそう、といった声もあり、コーディネートが難しいと感じる原因にもなっています 。
この独特なロゴが、一部の人には野暮ったい、センスがないという評価につながっているのかもしれません。
ニューバランスの模倣品・パクリに見えてしまうから
にゅスニーカーが生まれた経緯を知らない人からすると、ニューバランスの模倣品、いわゆるパクリに見えてしまうことがあります 。
特に主力モデルのにゅ〜ずは、ニューバランスの定番モデルである574や996とシルエットがよく似ています 。
この背景を知らないと、有名なブランドのデザインを真似て、ロゴだけ変えたスニーカーだと誤解されてしまう可能性があります。
オリジナリティを重視する人からは、この点がダサいだけでなく、少し恥ずかしいと感じる要因になっているようです。
独特なデザインでコーディネートが難しいから
にゅスニーカーは、良くも悪くもコーディネートの主役になるアイテムです。
その強い個性から、どんな服装にも合わせやすいとは言えません。このコーディネートの難しさが、敬遠される理由の一つになっています。
口コミの中には、一歩間違えるとすごくダサくなりそう、履きこなすにはかなりのオシャレ練度が必要、といった声があり、ファッションに自信がない人にとっては挑戦しにくいアイテムと見なされています 。
にゅスニーカーの評判・口コミ
実際に履いている人はどう感じているのでしょうか。SNSなどで見られる良い口コミと悪い口コミをまとめました。
良い口コミ
・他にはないデザインが個性的で、人と被らないのが最高
・ダサかわいい感じが絶妙で、ファッションのアクセントになる
・ハンドメイドならではの作り込みで、革の質感が良く高級感がある
・オーダーメイドのようなフィット感で、とにかく履き心地が驚くほど良い
・限定モデルやコラボが多く、コレクションする楽しみがある
悪い口コミ
・やはり「にゅ」のロゴが子供っぽくて、履くのが少し恥ずかしい
・どう見てもニューバランスのパクリで、オリジナリティを感じない
・ネタやパロディ商品にしては値段が高すぎる
・デザインが独特すぎて、どんな服に合わせればいいか分からない
・革やゴムの匂いが最初きついと感じた
にゅスニーカーがおすすめな人
独特なデザインのにゅスニーカーですが、どういった人におすすめなのでしょうか。
他人と被らない個性的なスニーカーが欲しい人
定番の人気モデルは、街で他の人とかぶりがちです。
そんな状況に飽きている人にとって、にゅスニーカーは面白い選択肢になります 。
一目でわかる「にゅ」のロゴは、履くだけで自分のスタイルを表現できます。他人とは違う、自分だけの個性を足元から見せたい人におすすめです。
遊び心のあるファッションを楽しみたい人
ファッションをルールに縛られず、もっと自由に楽しみたい人にも、にゅスニーカーはぴったりです。
そのデザインには、見る人を笑顔にするユーモアと、分かる人には分かる魅力があります 。
少し外したダサかわいいスタイルや、きれいめな服に合わせる上級者の着こなしまで、ファッションで遊ぶことを知っている人にとって、面白いスニーカーです。
品質や履き心地にこだわりたい本物志向の人
にゅスニーカーの価値は、見た目のユニークさだけではありません。
むしろ、その本質はオーダーメイドの履き心地を目指して作られた品質の高さにあります 。
一流の靴職人が一足ずつ手作業で製作しており、素材には高品質な本革を使用 。
日本人の足型に合わせて作られた木型や、衝撃を吸収する低反発インソールなど、快適な歩行をサポートするためのこだわりが詰まっています 。
デザインの背景にあるストーリーだけでなく、製品としての質の高さを重視する人にもおすすめです。
にゅスニーカーがおすすめできない人
逆に、にゅスニーカーをおすすめできないのは、どのような人でしょうか。
シンプルで流行に左右されないデザインを好む人
シンプルで定番のアイテムで服装をまとめている人には、にゅスニーカーの強い主張は馴染みにくいかもしれません。
流行に左右されず、どんな服装にも合わせやすいシンプルなデザインを好む場合、にゅスニーカーがコーディネートの中で浮いてしまう可能性があります。
ブランドの背景より見た目のスタイリッシュさを重視する人
にゅスニーカーの魅力の半分は、その誕生の経緯やブランドの哲学といった物語にあります。
もしそうした背景に興味がなく、純粋に見た目のデザインだけで判断する場合、ニューバランスのオリジナルデザインの方が洗練されていると感じる可能性が高いでしょう。
スニーカーに汎用性やフォーマルさを求める人
にゅスニーカーは、遊び心のあるデザインなので、着用シーンが限られるカジュアルなシューズです。
オフィスカジュアルや少しきれいめな服装に合わせる万能スニーカーを探している場合には不向きです。
TPOを気にせずどこにでも履いていける汎用性の高さを求めるなら、他のブランドの定番モデルを検討する方が良いかもしれません。
にゅスニーカーのおすすめポイント
にゅスニーカーが多くのファンに支持される理由は、デザインのユニークさだけではないようです。ブランドのおすすめポイントを3つ紹介します。
職人によるハンドメイドならではの高い品質と履き心地
にゅスニーカーの大きな魅力は、品質へのこだわりにあります。
多くのスニーカーが大量生産される中、via SANGACIOはタイの直営工房で職人が一足ずつ手作業で製作しています 。
足を優しく包み込む袋縫い製法や、日本人の足にフィットするよう開発した木型を採用 。
さらに、5mm厚の低反発ウレタンを使用したインソールは、オーダーメイドの靴のような快適な履き心地を実現します 。
所有欲を満たす限定モデルやコラボの豊富さ
via SANGACIOは、定番モデルだけでなく、数量限定のモデルや抽選販売のアイテムを頻繁にリリースします 。
これにより、ファンに常に新鮮な驚きを提供し、希少価値を高めています。
ニューヨーク市との公式ライセンス契約を結んだモデルや、バンクシー、バスキアといった世界的なアーティスト、プロ野球球団とのコラボレーションなど、その活動は多岐にわたります 。
語れる背景を持つユニークなストーリー性
にゅスニーカーを履くことは、単に靴を履く以上の意味を持つかもしれません。
それは、日本のテレビカルチャーから生まれたユニークな物語を身にまとうということです 。
友人や同僚からスニーカーについて尋ねられたとき、所ジョージさんの番組での一言から始まったという誕生秘話を語ることができます。
ファッションアイテムとしてだけでなく、コミュニケーションのきっかけを生む話のネタとしても機能する、珍しい存在です。
にゅスニーカーのおすすめアイテム
多くのモデルがあるにゅスニーカーの中から、特に人気のアイテムを3つ紹介します。
ブランドの象徴:『にゅ~ず トリコロール』
ブランドの顔とも言えるのが、この『にゅ〜ず トリコロール』です。
7周年や10周年といった記念モデルとして発売されることも多く、ブランドの歴史とファンからの支持を象徴する一足です 。
白を基調に、青と赤が配置されたカラーリングは、どんなカジュアルスタイルにも合わせやすく、にゅスニーカーを初めて履く人にも最適です。
鮮やかな人気カラー:『にゅ~ず オレンジ』
『にゅ〜ず オレンジ』は、その鮮やかなカラーリングで人気のモデルです 。
ブランドの遊び心とファッション性を体現したような大胆なオレンジ色は、コーディネートの主役になります。
特に10周年記念モデルとしてリリースされた際には大きな話題を呼び、抽選販売でも入手困難なほどの人気を見せました。
世界観が魅力のコラボモデル(バンクシー、バスキアなど)
via SANGACIOの魅力を語る上で欠かせないのが、様々なアーティストやブランドとのコラボレーションモデルです。
特に、ストリートアートの巨匠であるバンクシーやジャン=ミシェル・バスキアのアートワークをデザインに落とし込んだモデルは、スニーカーファンだけでなくアートファンからも高い評価を得ています 。
これらのモデルは、単なるスニーカーを超え、履くことができるアート作品としての側面も持っています。
まとめ
にゅスニーカーがダサいと言われるのは、主にひらがなロゴの子供っぽい印象や、ニューバランスの模倣品に見えてしまう点が理由のようです。
たしかに、誰にでも似合う万能なスニーカーとは言えないかもしれません。
しかし、その裏側には職人による手作業の品質や、オーダーメイドのような履き心地、そして他にはない個性があります。
パロディという遊び心がありながら、作りは本格的。
流行に流されず、自分のスタイルを楽しみたい人、そして品質を重視する人にとっては、とても魅力的な一足と言えるでしょう。