ファッションのアクセントとして、顔周りをパッと明るくしてくれる赤メガネ。おしゃれな人がかけていると素敵に見えますが、ネット上や一部の評判では、赤メガネはダサいという辛辣な声も聞かれます。
「個性的なおしゃれを楽しみたいけど、ダサいと思われるのは嫌だ」 「買ったあとに後悔したくない」
そんな不安を抱えている人のために、本記事では赤メガネがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由を深掘りしました。また、赤メガネをおしゃれにかけこなせるおすすめな人と、残念ながら避けたほうがいい人の特徴も解説します。
赤メガネが欲しいけれど、もしかしてダサい?と不安な人はぜひ参考にしてください。
赤メガネとは?
赤メガネとは、その名の通りフレーム全体、あるいは一部に赤色を取り入れた眼鏡のことです。黒や茶色といった定番カラーとは異なり、顔の印象を劇的に変える力を持っています。
素材もプラスチックからメタルまで様々で、色のトーンも鮮やかな原色の赤から、落ち着いたボルドー、ワインレッドまで幅広く展開されています。単なる視力矯正器具ではなく、自分を表現するファッションアイテムとして選ばれることが多いのが特徴です。
赤メガネがダサいと言われている理由
個性的でおしゃれなはずの赤メガネですが、なぜ一部ではダサい、恥ずかしいと言われてしまうのでしょうか。SNSの声や実際の失敗談をリサーチすると、いくつかの明確な理由が見えてきました。
アニメキャラや芸人のイメージが強すぎる
赤メガネに対するネガティブな意見で最も多かったのが、特定のキャラクターや職業のイメージが強すぎるという点です。
具体的には、アニメに出てくる「教育熱心でヒステリックな先生」や「理屈っぽい委員長キャラ」、あるいは「個性的なツッコミ担当の芸人さん」を連想させてしまうことです。赤という色は非常に主張が強いため、かけた瞬間にその人の顔よりも眼鏡の印象が勝ってしまいます。
その結果、おしゃれでかけているつもりでも、周囲からは「キャラ作りを頑張っている人」や「ウケを狙っている人」のように見られてしまい、その空回り感がダサいという評価につながっているようです。
1000円程度の安っぽい質感によるおもちゃ感
赤という色は、素材の良し悪しがはっきりと出てしまう色でもあります。
雑貨屋などで売られている1000円〜3000円程度の安価なプラスチック製の赤メガネは、光沢が安っぽく、どうしてもおもちゃのような質感に見えてしまいます。大人がこの安っぽい赤メガネをかけていると、ファッション全体がチープに見えてしまい、「いい歳をして恥ずかしい」という厳しい目で見られる原因になります。
特に、透明感のないベタ塗りの赤や、プラスチックのテカリが強いものは、パーティーグッズのように見えてしまうので注意が必要です。
「変わりたい」という必死さが顔から浮いている
赤メガネを選ぶ人の中には、「地味な自分を変えたい」「大人しい性格に見られるのが嫌だ」という変身願望を持っているケースが少なくありません。
しかし、その気持ちが強すぎて、服装や髪型、メイクが地味なまま眼鏡だけをド派手な赤にしてしまうと、顔の中で眼鏡だけが浮いてしまいます。この「頑張って変身しようとしているけど、似合っていない」というアンバランスさが、周囲には野暮ったく、痛々しく映ってしまうのです。
「おしゃれな抜け感」ではなく、「無理な若作り」に見えてしまうのが、ダサいと言われる大きな要因の一つです。
赤メガネの評判・口コミ
実際に赤メガネをかけている人や、それを見ている周囲の人はどう感じているのでしょうか。SNSやネット上の口コミを整理しました。
良い口コミ
自分に似合う赤メガネを選べている人には、好意的な評価が多く集まっています。
- 顔色がパッと明るく見えて、化粧ノリが良く感じる
- シンプルな服を着ていても、眼鏡がおしゃれなアクセントになる
- 個性的でクリエイティブな印象を与えられる
- ボルドーやワインレッドなら、大人っぽくて知的に見える
- 他の人と被らないので、自分のトレードマークになる
悪い口コミ
一方で、選び方や合わせ方を間違えてしまった場合には、厳しい意見も見られました。
- 南海キャンディーズの山里さんのような芸人に見える
- 教育ママのような厳しくて怖い印象になる
- 顔の赤みやニキビ跡が強調されて肌が汚く見える
- おもちゃのメガネをかけているようで安っぽい
- 頑張っておしゃれしてます感が強すぎて見ていて恥ずかしい
赤メガネがおすすめな人
赤メガネは難易度が高いアイテムですが、ハマれば最強のおしゃれアイテムになります。どんな人なら赤メガネを素敵にかけこなせるのでしょうか。
モノトーンやシンプルなファッションを好む人
普段から黒、白、グレー、ネイビーといった落ち着いた色の服を着ることが多い人には、赤メガネは非常におすすめです。
洋服がシンプルであればあるほど、赤メガネが「差し色」として効果的に機能します。ごちゃごちゃした柄物や派手な色の服に赤メガネを合わせるとうるさくなりますが、シンプルなキャンバスに赤を一色だけ差すスタイルは、洗練された大人の余裕を感じさせます。
肌の色やパーソナルカラーを理解している人
自分の肌に似合う「赤」を知っている人は、失敗しません。
例えば、イエローベース(春・秋タイプ)の人は、朱色やトマトレッド、黄みのあるブラウンレッドが似合い、顔色を健康的に見せてくれます。一方、ブルーベース(夏・冬タイプ)の人は、ワインレッドやボルドー、ローズ系の青みのある赤を選ぶと、肌の透明感が引き立ちます。
「ただの赤」ではなく「自分に似合う赤」を選べる人は、赤メガネをメイクの一部のように使いこなせます。
ヘアスタイルやメイクまできちんと整えている人
赤メガネは顔周りに視線を集中させるアイテムです。そのため、髪がボサボサだったり、眉毛が整っていなかったりすると、その粗が目立ってしまいます。
逆に言えば、ヘアセットや眉メイクをきちんとしている人であれば、赤メガネはその整った印象をさらに強調し、ファッショナブルな雰囲気を作ってくれます。赤メガネをかける日は、いつもより少し丁寧に鏡を見ることができる人におすすめです。
赤メガネがおすすめできない人
残念ながら、赤メガネを避けたほうが無難な人もいます。もしこれらに当てはまる場合は、別の色を検討するか、選び方を慎重にする必要があります。
顔の赤みや肌荒れが気になっている人
色彩の効果として、同じ系統の色は互いを強調し合う性質があります。
そのため、頬に赤みがあったり、ニキビ跡や肌荒れが気になっていたりする人が鮮やかな赤メガネをかけると、肌の赤みがより強調されて見えてしまいます。「血色が良くなる」のと「赤ら顔に見える」のは紙一重です。肌のコンディションに自信がない時は、赤メガネは避けたほうが肌がきれいに見えます。
厳しい印象や怖い印象を持たれがちな人
もともと顔立ちがはっきりしていて、真顔だと「怒ってる?」と聞かれるようなタイプの人が、直線的なスクエア型の赤メガネをかけると、攻撃力が上がりすぎてしまいます。
「ヒステリック」「神経質」といったネガティブなイメージを増幅させてしまう恐れがあります。もし選ぶなら、丸みのあるボストン型など、形を工夫する必要がありますが、基本的には威圧感を与えやすい色だと認識しておきましょう。
TPOを考えずに毎日同じ眼鏡をかけたい人
赤メガネは、どうしてもカジュアルでポップな印象が強くなります。
クリエイティブな職場なら問題ありませんが、堅いビジネスシーンやお葬式などのフォーマルな場では、マナー違反や不謹慎と取られることもあります。「眼鏡はこれ一本で済ませたい」という人が赤を選ぶと、場所によっては「空気が読めない痛い人」になってしまいます。シーンに合わせて掛け替えができない人にはおすすめできません。
赤メガネのおすすめポイント
ここまで厳しいことも書きましたが、それでも赤メガネには他にはない魅力があります。
まるでチークを入れたような血色感
最大のメリットは、顔色が良く見えることです。
特に年齢を重ねて肌のくすみが気になってきた人にとって、深みのある赤や透け感のある赤メガネは、かけるだけでチークを入れたように顔周りを華やかにしてくれます。夕方になっても疲れ顔に見えにくいのは、赤メガネならではの嬉しい効果です。
周囲と差別化できる圧倒的な存在感
黒縁や茶色の眼鏡は街中に溢れていますが、赤メガネをかけている人はそう多くありません。
そのため、自分という人間を覚えてもらいやすくなります。「あの赤い眼鏡の人」という覚えられ方は、ビジネスやコミュニティにおいても強力な武器になります。自分のキャラクターを確立したい人にとって、これほど手軽で効果的なアイテムはありません。
裏側だけ赤などの「隠れ赤」もおしゃれ
全面真っ赤はハードルが高いですが、最近のトレンドとして、表側はブラウンで裏側だけ赤色のフレームや、テンプル(つる)の先だけ赤いデザインも増えています。
これなら、ふとした瞬間にチラッと見える赤が「隠れたおしゃれ」として機能し、ダサいと言われるリスクを回避しつつ、赤の持つエネルギーを楽しむことができます。
赤メガネのおすすめアイテム
最後に、ダサくならずに楽しめる、赤メガネのおすすめアイテムやブランドの傾向を紹介します。
JINSやZoffの「ニュアンスレッド」
大手メガネチェーンのJINSやZoffでは、日本人の肌に馴染みやすいように計算された「ニュアンスレッド」のフレームが豊富です。
真っ赤な絵の具のような色ではなく、少し茶色が混ざったような赤や、クリア素材で透け感のある赤がラインナップされています。これらは肌から浮きにくく、初心者でも挑戦しやすいアイテムです。特に「ボストン型」や「ウェリントン型」の丸みのある形を選ぶと、優しくおしゃれな印象になります。
BJ CLASSIC などの本格派ブランド
もし予算が許すなら、BJ CLASSIC COLLECTIONなどの日本の眼鏡職人が作るブランドもおすすめです。
熟練の職人が磨き上げたセルロイドやアセテートの赤は、深みのある艶があり、決して安っぽく見えません。「赤」という強い色だからこそ、素材の上質さにこだわることで、大人の品格を保つことができます。
メタルフレームの赤
プラスチックフレームの赤は主張が強いですが、細い金属製のメタルフレームであれば、赤色は細いラインとして入るだけなので、非常に上品です。
アクセサリー感覚で取り入れることができ、知的な印象もキープできます。初めての赤メガネで失敗したくない人は、まずはメタルフレームの赤から試してみるのが一番の近道かもしれません。
まとめ
赤メガネは、「ダサい」と言われるリスクと、「すごくおしゃれ」と言われるリターンが表裏一体のアイテムです。
ダサいと言われてしまう原因は、主に「安っぽい素材感」「似合わない色味」「キャラ作り感が出てしまうこと」にあります。しかし、自分の肌色に合うトーンを選び、素材感にこだわり、シンプルなファッションに合わせることで、あなたの魅力を引き出す最高のパートナーになります。
「派手だから」と諦める前に、まずは深みのあるボルドーや、透け感のある赤など、肌馴染みの良いものから試着してみてください。鏡の前で「意外といいかも」と思えたなら、それは新しい自分に出会うチャンスです。