ポールスチュアートは、1938年にニューヨークで創業した歴史あるファッションブランドです 。クラシックで洗練されたデザインが魅力的で、質の高い紳士服を中心に多くのファンを抱えています。
しかし、一部では「ポールスチュアートはダサい」「時代遅れだ」という人も存在します。
そこで本記事では、ポールスチュアートがダサいと言われる理由と、逆におすすめできる人・できない人を評判や口コミを交えながら解説します。
「ポールスチュアートのアイテムが欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人はぜひ参考にしてください。
ポールスチュアートとは?
ポールスチュアートは、1938年にニューヨークのマディソン街で高級紳士服店としてスタートしたブランドです 。
当初は、アメリカ東海岸の名門私立大学に通うエリート学生たちをターゲットにしていました 。
トレンドに左右されすぎず、着る人自身のライフスタイルに合わせて個性を表現できる「コンテンポラリー・クラシック」をコンセプトに掲げています 。
その品質とスタイルは、フランク・シナトラやジャズミュージシャンのマイルス・デイヴィスといった著名人にも愛されてきました 。
現在では、スーツやジャケットなどのビジネスウェアから、上品なカジュアルウェアまで幅広く展開しており、日本でも三陽商会がライセンス販売を手掛けています 。
ポールスチュアートがダサいと言われている理由
品質や歴史には定評のあるポールスチュアートですが、なぜ一部でダサいというイメージを持たれてしまうのでしょうか。
その理由をSNSなどの口コミから探ってみました。
年齢層が高くおじさん向けに見えるから
ポールスチュアートは公式サイトなどで30代〜40代をメインターゲットとしていますが、実際には40代〜50代以上の愛用者が多いようです 。
口コミを見ても、40代や50代からの投稿が目立ちます 。中には、体型が気になる40代〜50代の男性向けに、シャープに見えるよう設計されたスーツモデルも存在します 。
こうした状況から、若い世代からは「おじさんが着るブランド」というイメージが定着してしまっているようです。
実際に30代のユーザーからは「50過ぎた人が着ているのを見ると、虚しくないのかな」といった厳しい意見も見られ、世代間のギャップが感じられます 。
また、香水などのアイテムに対しても「おじさんくさい香り」と感じる人もいるようです 。
クラシックなデザインが時代遅れに感じるから
ポールスチュアートの魅力は、トレンドに流されないクラシックで普遍的なデザインです 。
しかし、ファッションの流行が目まぐるしく変わる現代においては、その普遍性がかえって「古臭い」「野暮ったい」と感じられることがあります。
特に、オーバーサイズのストリートファッションなどが人気の若い世代にとっては、ポールスチュアートのきっちりとしたスーツやジャケットのスタイルは、堅苦しく時代遅れな印象を与えてしまうのかもしれません。
ブランドの伝統的なスタイルが、現代のファッション観とは少しずれてしまっている点が、ダサいと言われる一因になっているようです。
三陽商会のライセンス品で魅力が半減したから
日本でポールスチュアートを展開しているのは、アパレル大手の三陽商会です。
しかし、長年のファンの中には、三陽商会がライセンスを持つようになってからブランドの魅力が失われたと感じる人もいます。
ある50代の男性は、かつてニューヨークの本店に足を運ぶほどのファンでしたが、三陽商会が効率重視になったことで「もう欲しいものはない」と語っています 。
ブランドの個性が薄れ、商業的で無難なアイテムが増えたと感じる人にとっては、ポールスチュアートは「終わった」ブランドに見えてしまうのかもしれません。
また、2016年にはカジュアルラインだった「ポール・スチュアート スポーツ」が廃止されており 、こうした動きもブランドが保守的になっている印象を与えています。
ポールスチュアートの評判・口コミ
実際にポールスチュアートを利用している人は、どのような感想を持っているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミをそれぞれ見ていきましょう。
良い口コミ
- 仕立てが良く、スタイルが良く見える
- 着心地が優しく包み込んでくれるようで良い
- シンプルでどんな服とも組み合わせやすい
- 品質が高く、長持ちする
- きちんと感と洗練された雰囲気がある
- 店員さんのアドバイスが的確でセンスが良い
悪い口コミ
- 三陽商会になってから魅力がなくなった
- 50代以上の人が着ているイメージ
- デザインがタイトなので細身の人向け
- 価格帯が高め
- 香りがおじさんっぽいと感じることがある
ポールスチュアートがおすすめな人
ここまで見てきた特徴や評判を踏まえると、ポールスチュアートは次のような人におすすめです。
品質を重視し、良いものを長く使いたい人
ポールスチュアートの製品は、素材選びから縫製まで徹底的にこだわって作られています。
コートには特製のカシミヤ混素材 、スーツには日本の毛織物産地である尾州の生地を使うなど、上質な素材を使用 。
襟周りやボタン付けといった細かい部分は職人の手作業で仕上げられており 、安価な大量生産品とは一線を画す品質を誇ります。
一着の値段は安くありませんが、その分長く愛用できるため、流行り廃りなく良いものを着続けたいという人にはぴったりです。
クラシックで上品なスタイルが好きな人
トレンドを追いかけるよりも、普遍的で洗練されたスタイルを好む人にとって、ポールスチュアートは非常に魅力的なブランドです。
英国の伝統的なスタイルをベースに、現代的な解釈を加えたデザインは、着る人に品格と自信を与えてくれます 。
特にスーツやジャケットのシルエットは美しく、ビジネスシーンで信頼感のある印象を与えたいエグゼクティブ層などにおすすめです。
40代以上の大人の男性
主な顧客層が40代以上であることからも分かるように、ポールスチュアートは大人の男性の魅力を引き立てるのが得意なブランドです。
年齢を重ねたからこそ似合う重厚感や、体型の変化をカバーしてスマートに見せる設計など、大人の男性に向けた配慮が随所に見られます 。
落ち着いた雰囲気のファッションを好む40代以上の男性であれば、きっと満足できる一着が見つかるはずです。
ポールスチュアートがおすすめできない人
一方で、次のような人にはポールスチュアートはあまり向いていないかもしれません。
トレンドのファッションを楽しみたい若者
ポールスチュアートのデザインはクラシックが基本です。
そのため、流行のシルエットやデザインを積極的に取り入れたい若い世代には、少し物足りなく感じられる可能性があります。
ストリート系やモード系のファッションが好きな人には、ブランドの方向性が合わないでしょう。
ファッションにかける費用を抑えたい人
品質にこだわっている分、ポールスチュアートの価格帯は高めです 。
コートは20万円近くするものもあり 、気軽に購入できるブランドではありません。
ファストファッションのように、手頃な価格で色々な服を楽しみたいという人には不向きです。
細身のシルエットが苦手な人
口コミの中には、デザインがタイトで細身の人向けだという声もありました 。
モデルによってはゆったりしたものもありますが、基本的には体にフィットするスマートなシルエットのアイテムが多いです。
普段からリラックス感のある、ゆったりとした服装を好む人にとっては、少し窮屈に感じてしまうかもしれません。
ポールスチュアートのおすすめポイント
改めて、ポールスチュアートの魅力を3つのおすすめポイントにまとめました。
圧倒的な品質と素材へのこだわり
ポールスチュアートの最大の魅力は、その卓越した品質です。
スーツにはニュージーランド産の上質なメリノウールや、イタリア製の高級生地を使用 。
ジャケットの内部構造には、手間のかかる伝統的な「フル毛芯仕様」を採用するなど、見えない部分にもこだわりが詰まっています 。
こうしたこだわりが、快適な着心地と長年の着用に耐える耐久性を生み出しています 。
時代に流されない普遍的なデザイン
ブランドコンセプトである「コンテンポラリー・クラシック」が示す通り、ポールスチュアートのデザインは一時的な流行に左右されません 。
英国の伝統的なスタイルを尊重しつつ、現代的な感覚を取り入れたデザインは、何年経っても古臭く感じさせない魅力があります 。
一着持っていれば、ビジネスからプライベートまで、様々なシーンで長く活躍してくれるでしょう。
体型を美しく見せる洗練されたシルエット
ポールスチュアートの服は、着用した際に体が美しく見えるよう計算されています。
例えば、スーツの「EDWARD」モデルは、胸周りにゆとりを持たせつつウエストを絞ることで、男性らしい堂々としたシルエットを演出 。
一方で、より現代的な「BAKER」モデルは、肩パッドをなくした軽い仕立てで、すっきりとした若々しい印象を与えます 。
自分の体型やなりたいイメージに合わせてモデルを選ぶことで、誰でも洗練された着こなしが可能です。
ポールスチュアートのおすすめアイテム
スーツ
ポールスチュアートの代名詞ともいえるアイテムがスーツです。
伝統的で重厚感のある「EDWARD」モデルや、軽快でモダンな「BAKER」モデルなど、様々なスタイルが用意されています 。
定番の無地やストライプだけでなく、遊び心のあるグレンチェック柄など生地のバリエーションも豊富で、自分だけの一着を見つける楽しみがあります 。
コート
毎シーズン素材を変えて展開される定番の「クリフォードコート」をはじめ、ポールスチュアートのコートは品質の高さに定評があります 。
カシミヤを混ぜて軽さと光沢を出したオリジナル素材など、羽織るだけで上品な雰囲気を演出できるアイテムが揃っています 。
ビジネスシーンはもちろん、休日のきれいめな装いにもマッチします。
ジャケット
オンオフ問わず活躍するのが、ポールスチュアートのジャケットです。
一見するとウールの上質なジャケットに見えながら、実は伸縮性のあるジャージー素材で作られているモデルなど、見た目のきちんと感と快適な着心地を両立したアイテムが人気です 。
カーディガンのように気軽に羽織れるのに、だらしなく見えないのが魅力です。
まとめ
ポールスチュアートがダサいと言われるのは、主に「年齢層の高さ」や「クラシックすぎるデザイン」が原因のようです。
たしかに、トレンドの最先端を行くブランドではありません。
しかし、その背景には、時代に流されないスタイルと品質を追求するという、ブランドの確固たる哲学があります。
- ポールスチュアートがおすすめな人
- 品質を重視し、良いものを長く使いたい人
- クラシックで上品なスタイルが好きな人
- 40代以上の大人の男性
- ポールスチュアートがおすすめできない人
- トレンドのファッションを楽しみたい若者
- ファッションにかける費用を抑えたい人
- 細身のシルエットが苦手な人
ポールスチュアートは、着る人を選ぶブランドかもしれません。
しかし、その価値を理解できる人にとっては、これ以上ないほど信頼できるパートナーとなってくれるはずです。
この記事を参考に、自分がポールスチュアートに合うかどうか、じっくり考えてみてください。

