オリエントがダサいと言われる理由とは?おすすめできる人・できない人【評判】

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オリエントは、高品質な機械式時計を手頃な価格で提供し、時計好きから長く支持されている日本の時計ブランドです。

70年以上にわたって独自のムーブメントを作り続ける、世界でも珍しいメーカーとして知られています。

しかし、その実力とは別に、インターネット上では「オリエントはダサい」「時代遅れで恥ずかしい」といった声が見られることもあります。

そこでこの記事では、オリエントがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由をSNSやYouTubeのユーザーの声などを参考に探っていきます。

実際の評判や口コミを交えながら、どんな人におすすめで、どんな人には合わないのかを解説します。

「オリエントの時計が欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人はぜひ参考にしてください。

目次

オリエントとは?

オリエントは、セイコー、シチズンと並ぶ日本の代表的な時計ブランドのひとつです。

その歴史は古く、1901年に吉田庄五郎氏が東京の上野で開いた吉田時計店が始まりとされています 。  

その後、1950年に腕時計の製造を本格的にスタートさせました 。  

オリエントは創業当時から、一貫して機械式時計を自社で作ることにこだわってきました。

その姿勢を象徴するのが、翌1951年に生まれた上位ラインのオリエントスターです。

輝ける星をコンセプトにしたこのシリーズは、デザインと品質の両方でブランドを代表する存在となり、今も多くのファンを魅了しています 。  

オリエントの歴史は、ただ真面目な時計作りだけではありません。

文字盤が光るオリエントフラッシュや、当時世界で最も薄かった自動巻きモデルのファイネス、そして今も人気のダイバーズウォッチであるキングダイバーなど、他とは少し違うユニークなモデルをたくさん生み出してきました 。  

この独創性こそが、オリエントらしさと言えるかもしれません。

2000年代からはセイコーエプソングループの一員となり、エプソンの持つ精密な加工技術などを活かして、その独自性はさらに高まっています 。  

例えば、最新のオリエントスターには、エプソンの半導体技術を応用したシリコン製のがんぎ車が使われ、時間の正確さや持続時間が大きく向上しました 。  

このように、オリエントは時計の心臓部であるムーブメントから自社で作り上げる、本格的な時計メーカーです。

しかし、その本格的な姿勢とは対照的に、価格は手頃なものが多いため、時計に詳しくない人からはファッションウォッチのように見られてしまうことがあります。

この、ブランドが持つ本来の価値と世間的なイメージとのギャップが、ダサいと言われる理由のひとつになっているのかもしれません。

オリエントがダサいと言われている理由

確かな品質と歴史を持つオリエントが、なぜ一部でダサい、センスがないといった評価を受けてしまうのでしょうか。

SNSなどを見ていると、主に4つの理由があるようです。

価格の安さが「安物・ステータスがない」というイメージに繋がるため

オリエントの大きな魅力であるコストパフォーマンスの高さは、残念ながら、悪いイメージにつながることもあるようです 。  

1万円台から買えるモデルも多いため、安かろう悪かろうという先入観を持たれやすいのです 。  

腕時計をステータスとして考える人にとって、価格は大事な指標です。

ロレックスやオメガのような高級ブランドと比べられたときに、その価格の安さから「安物」「ステータスがない」と思われ、人前で着けるのは恥ずかしいと感じる人もいるようです 。  

特に、機械式時計は高いものほど良いという価値観を持つ人からは、価格だけで低く見られてしまう傾向があります 。  

セイコーやシチズンに比べ知名度が低く、価値が伝わりにくいため

オリエントは日本の三大時計ブランドのひとつですが、セイコーやシチズンと比べると、残念ながら一般的な知名度はあまり高くないようです 。  

そのため、オリエントの時計を着けていても、周りの人から「どこの時計?」と聞かれ、答えても分かってもらえない場面が少なくありません。

こうした経験が、持っている人にとって恥ずかしいと感じる瞬間になるのかもしれません 。  

ブランドの知名度が低いと、その背景にある歴史や技術力の高さといった本当の価値が、時計に詳しくない人には伝わりにくくなります 。  

結果として、時計が持つ本来の魅力が正しく評価されず、よく知らない安い時計という印象で終わってしまうのです。

クラシックで落ち着いたデザインが「時代遅れ」「地味」に見えることがあるため

オリエントのデザインは、バンビーノシリーズに代表されるように、クラシックで伝統的なスタイルが中心です 。  

この落ち着いたデザインは、長く使えるという良い点がある一方で、流行に敏感な人からは、地味、古臭いといった印象を持たれてしまうことがあるようです 。  

特に、SNS映えするような派手さや、新しいデザインを好む若い世代にとっては、オリエントの持つ渋さが魅力的に映らないのかもしれません 。  

若者向け・入門用というイメージから、特定の年代には「恥ずかしい」と感じられるため

手頃な価格帯のため、オリエントは腕時計に興味を持ち始めた学生や新社会人など、20代の若者が初めての機械式時計として選ぶことが多いブランドです 。  

これが、オリエントは若者向け、入門用といったイメージにつながっているようです。

このイメージが、30代や40代以上の大人の男性にとっては、少し気になる点になる場合があります。

いい歳して若者向けの時計を着けるのは恥ずかしい、そろそろもっと上のブランドにすべきでは、といったプレッシャーを感じてしまうのです 。  

オリエントの評判・口コミ

実際にオリエントを使っている人はどう感じているのでしょうか。

SNSなどの口コミを見てみましょう。

良い口コミ

  • この値段でこの品質はオリエントにしか作れないと思う。高級感はあるのに嫌味がなく、分かる人には分かる良さがある。
  • 写真で見るより実物の方が何倍も高級感がある。文字盤の仕上げが本当に美しく、見るたびに惚れ惚れする。
  • スケルトン部分からムーブメントが動いているのが見えて、時間を忘れて見入ってしまう。機械式時計を持っているという満足感がすごい。
  • パワーリザーブ表示が想像以上に便利。週末に外していても、あとどれくらい動くか一目で分かるので安心できる。
  • やはり国産ブランドという安心感は大きい。作りがしっかりしていて、長く使えると思える。

悪い口コミ

  • 時計本体の出来は素晴らしいが、モデルによってはブレスレットが少し安っぽく感じる。シャラシャラとした音が気になる。
  • バンビーノなどの革ベルトモデルは、純正ベルトが硬くて質もいまいち。すぐに好みのベルトに交換した。
  • 細かい部分の仕上げに甘さが見られることがある。ブレスレットの面取りが少し雑で、腕に当たると少し痛い時があった。
  • デザインが良くも悪くも普通。もう少し遊び心や個性的なモデルがあっても良いと思う。
  • 一部の安価なモデルは、風防が傷のつきやすい無機ガラスなのが残念。サファイアクリスタルなら完璧だった。

オリエントがおすすめな人

これまでの内容から、オリエントはどんな人におすすめできるのかを考えてみました。

初めての機械式時計に挑戦したい人

機械式時計に興味があるけど、いきなり何十万円も出すのはちょっと、と考えている人にとって、オリエントは理想的な入門機です 。  

手頃な価格で、秒針が滑らかに動く様子や、時計の心臓部が動く様子(セミスケルトンモデルの場合)など、機械式時計ならではの魅力を十分に味わえます。

高価な時計のように気を遣う必要もなく、日常的に機械式時計と付き合う楽しさを知るにはぴったりのパートナーです 。  

コストパフォーマンスを重視し、賢い買い物をしたい人

ブランド名やステータスよりも、製品そのものの価値を大切にする人にとって、オリエントは大きな満足感を与えてくれます。

自社製ムーブメントを搭載し、美しい文字盤やパワーリザーブ表示など、普通はもっと高い時計にしかないような仕様を、驚くほどの低価格で実現しています 。  

支払う金額に対して得られる品質や満足度が非常に高い、お値段以上を体現したブランドです。

スケルトンなど、デザイン性の高い時計を手頃な価格で楽しみたい人

オリエント、特に上位ラインのオリエントスターは、手の届くスケルトンウォッチとして独自のポジションを築いています。

機械の細かい動きをデザインとして楽しめるセミスケルトンやフルスケルトンのモデルは、時計を時間を見る道具としてだけでなく、腕元のアクセサリーとして楽しみたい人にぴったりです 。  

他のブランドなら数十万円はするような複雑で美しいデザインを、数万円から楽しめるのはオリエントならではの魅力です 。  

オリエントがおすすめできない人

一方で、オリエントが合わないと感じる人もいるかもしれません。

購入後に後悔しないためにも、正直な評価として確認してみてください。

腕時計にブランドのステータスや知名度を最も求める人

腕時計を着ける目的が、成功の証として周りに見せることであったり、誰もが知っている高級ブランドを持つ満足感であったりする場合、オリエントは少し物足りないかもしれません。

オリエントの価値は、品質や機械的な面白さといった内面的な部分にあり、ロレックスやオメガのように、名前を聞けば誰もが高級時計と分かるようなステータス性はありません 。  

細部の仕上げや高級素材に徹底的にこだわりたい人

オリエントスターの仕上げは価格を考えると非常に優れていますが、エントリークラスのモデルには、価格なりの部分も見られます。

例えば、ブレスレットの留め具が少し安っぽく感じられたり、細かい部分の磨きに甘さがあったりすることがあります 。  

そうした細かな点が気になる時計好きの人は、もっと価格の高いブランドを検討する方が満足できるかもしれません 。  

最新のトレンドや派手なデザインを好む人

オリエントのデザインは、あくまでクラシックで落ち着いたスタイルが基本です。

そのため、流行の最先端をいくような奇抜なデザインや、一目で目を引く派手なモデルはほとんどありません 。  

もしあなたのファッションが個性的で、時計にも強いアクセントを求めるなら、オリエントのラインナップは少し地味に感じられる可能性があります 。  

オリエントのおすすめポイント

ここで、オリエントの魅力をあらためて確認しておきましょう。

おすすめポイントは3つです。

自社製ムーブメントを搭載した本格機械式時計という信頼性

オリエントは、時計の心臓部であるムーブメントを自社で開発・製造する本格的なメーカーです。

特に1971年に生まれて以来、改良を重ねながら今も使われている「46系」ムーブメントは、その信頼性と耐久性で知られています 。  

これは、ただデザインされたケースに他社のムーブメントを入れた時計とは違う、時計メーカーとしてのプライドと信頼の証です 。  

価格を遥かに超えるデザイン性と品質が生む、圧倒的なコストパフォーマンス

お値段以上という言葉が、これほど似合うブランドはなかなかないでしょう。

美しい文字盤の仕上げ、立体的なインデックス、職人の手作業による青い針など、高級時計に見られるような手間のかかったディテールを、エントリーモデルにまで採用しています 。  

手にした人は、その価格からは信じられないほどの高級感と満足感を得られるはずです 。  

クラシックからダイバーズまで、多様なニーズに応える豊富なラインナップ

オリエントは、ひとつのスタイルにこだわっていません。

アンティークウォッチのような上品なドレスウォッチのバンビーノ、海でも街でも使えるタフなスポーツウォッチのマコ、そしてビジネスシーンに合う洗練されたオリエントスターなど、非常に多彩なコレクションがあります 。  

そのため、ブランドの考え方に共感できれば、ほとんどの人のスタイルや用途に合った一本が見つかるはずです。

オリエントのおすすめアイテム

最後に、オリエントを代表するおすすめのアイテムを3つ紹介します。

【クラシックの王道】バンビーノ

バンビーノは、オリエントのクラシック路線を象徴する、世界的な人気モデルです。

最大の特徴は、こんもりと盛り上がったドーム型の文字盤と風防が生み出す、温かみのあるヴィンテージな雰囲気 。  

3万円以下という価格帯でありながら、上品な印象を腕元に与えてくれます。

オフィススタイルや休日のきれいめな服装に合わせる、最初の一本としてとてもおすすめです 。  

ただし、もともと付いている革ベルトの質については厳しい意見も多いようです。

購入後に好みのベルトに交換すると、さらに愛着と満足度が増すかもしれません 。  

【タフな日常の相棒】マコ

マコは、その実用性と頑丈さから、普段使いに最適な時計として人気を集めるダイバーズスタイルの腕時計です 。  

20気圧防水という本格的な防水性能を備え、ビジネスシーンから週末のアウトドアまで、どんな場面でも気兼ねなく使えます 。  

ダイバーズウォッチらしい力強いデザインですが、どこか洗練された印象もあり、大人のためのタフウォッチと言えるでしょう。

本格的な潜水用ではありませんが、日常生活では十分すぎるほどの性能と信頼性を持っています 。  

【ワンランク上の満足感】オリエントスター クラシックセミスケルトン

オリエントの真髄を味わいたいなら、上位ラインであるオリエントスターは外せません。

中でもクラシックセミスケルトンは、その代表的なモデルです。

文字盤の9時位置にある小窓からは、時計の心臓部であるテンプの規則正しい動きを眺めることができ、機械式時計ならではの生命感を感じられます 。  

傷に強いサファイアクリスタルの風防や、便利なパワーリザーブ表示機能も付いています 。  

スイスの高級ブランドなら数十万円はするような仕様と、機械を眺める楽しさを、10万円以下で実現しています。

価格以上の満足感を求める方に、自信を持っておすすめできる一本です 。  

まとめ

オリエントが一部でダサいと言われるのは、品質が低いからではなく、むしろ最大の長所である手頃な価格と、それに伴う入門用というイメージ、そしてセイコーやシチズンに比べた知名度の低さが影響しているようです。

結局のところ、オリエントがダサいかどうかは、腕時計に何を求めるか、という個人の価値観によるのかもしれません。

もしあなたが腕時計を社会的ステータスを示すための道具と考えるなら、オリエントは物足りなく感じる可能性があります。

しかし、もしあなたがブランド名にこだわらず、時計そのものが持つ歴史、技術、そして美しさを評価し、支払った金額以上の価値を手にしたいと考えるなら、オリエントはダサいどころか、非常に賢く、満足度の高い選択肢のひとつと言えるでしょう。

時計の本質を知る人々から長く愛され続けている事実が、その価値を物語っています。

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