サーフィンやスケートボードといったカルチャーが盛んなアメリカ・カリフォルニアで生まれたニクソン。
その大胆で個性的なデザインの腕時計は、多くのファンを魅了してきました。
しかし、インターネット上ではニクソンの時計はダサいといった声が見られるのも事実です。中には、時代遅れ、終わったブランドといった厳しい意見もあります。
そこでこの記事では、ニクソンがなぜダサいと言われてしまうのか、SNSなどのリアルな声を基にその理由を解説します。
さらに、実際の評判や口コミを分析し、ニクソンの腕時計がどんな人におすすめで、どんな人には向かないのかも紹介します。
ニクソンの時計を買おうか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
ニクソンとは?
ニクソンは、1997年にアメリカのカリフォルニア州で生まれたライフスタイルブランドです 。
サーフィン、スケートボード、スノーボードの、いわゆる3Sと呼ばれるアクションスポーツを楽しむ人たちのために作られたのが始まりでした 。
ニクソンが提案したのは、単に時間を確認するための道具ではなく、ファッションの一部としての腕時計です 。
当時のスポーツウォッチといえば、ラバーバンドにデジタル表示が当たり前でしたが、ニクソンはメタルバンドやアナログ表示のモデルを多く発表し、これまでのスポーツウォッチとは違う、おしゃれなアイテムとして注目を集めました 。
今では腕時計だけでなく、バッグやアパレルなども手掛け、世界90カ国以上で展開する人気ブランドになっています 。
ニクソンがダサいと言われている理由
多くの人に支持される一方で、なぜニクソンはダサいと言われてしまうのでしょうか。
その背景には、ブランドのデザインやイメージが関係しているようです。
一昔前に流行ったデザインが時代遅れに見える
ニクソンの名前を広めた代表的なモデルに「THE 51-30」があります。
ケースの直径が51mmもある、大きくて厚い、通称デカ厚デザインが特徴です。2000年代にこのデカ厚ブームの火付け役となり、多くの有名人が愛用したことで大ヒットしました 。
しかし、ファッションの流行は常に移り変わります。
かつて最先端だったデカ厚ブームは落ち着き、今の腕時計のトレンドは、もう少し小ぶりでシンプルなデザインや、クラシックなスタイルが主流です。
この流行の変化によって、51-30のようなかつての人気モデルが、今見ると少し時代遅れで、野暮ったいと感じられてしまうのかもしれません。
流行の最先端だったアイテムだけに、今のファッションに合わせるのが難しく、センスがないと思われてしまう可能性があります。
この過去のイメージが、ブランド全体を少し古いと感じさせてしまう一因になっているようです。
時計好きからはファッションウォッチと見られている
腕時計の世界には、時計本来の性能や作りを重視する本格的な時計ブランドと、デザインやトレンドを重視するファッションウォッチがあります。
ニクソンは、その成り立ちからファッションウォッチに分類されます。
海外の時計好きが集まるネット掲示板などでは、ニクソンはスケーターやサーファー向けのファッションブランドという認識で、本格的な腕時計として語られることは少ないようです 。
実際に、品質に不安を感じる声もあります。
購入した時計がすぐに壊れてしまい、時計店に持ち込んだところ、専門家から基盤の作りが弱いと指摘されたという口コミがありました 。
また、一部のモデルはベルトが壊れても交換できない構造になっており、長く使うことを考えると少し物足りない部分もあります 。
時計好きにとっては、腕時計の価値は中身の精密さや作りの良さにあります。一方でニクソンは、見た目のデザインを重視しています。
この価値観の違いが、詳しい人から見ると中身が伴っていないという評価につながるのです。
若者向けブランドのイメージが強く、大人が着けるには少し気恥ずかしい
ニクソンは、そのルーツであるストリートカルチャーのイメージから、明らかに若者をターゲットにしています 。
価格帯も1万円台から3万円台のものが多く、高校生や大学生が初めて買う腕時計として選びやすいブランドです 。
この若者向けというイメージが、ある程度の年齢の大人が着けるときに、年相応ではない、恥ずかしいと感じさせてしまう原因になっています。
例えば、30代や40代の社会人が派手な色のニクソンを着けていると、TPOをわきまえていないように見えてしまうかもしれません。
これは時計そのものの良し悪しではなく、ブランドのイメージと着ける人の年齢とのギャップの問題です。
そろそろ卒業すべきブランドというイメージが、大人がニクソンを選ぶ際のハードルとなり、ダサいという評価につながっているようです。
ニクソンの評判・口コミ
実際にニクソンを使っている人はどう感じているのでしょうか。
良い口コミと悪い口コミを集めてみました。
良い口コミ
- デザインがお洒落でアクセサリー感覚で着けられる
- 定番のタイムテラーはどんな服にも合わせやすくて万能
- アセテート素材のモデルは値段以上に高級感があってジュエリーみたい
- カラーがたくさんあって選ぶのが楽しい
- レグルスはG-SHOCKみたいにタフで、サウナでも使えるくらい頑丈
- 見た目だけでなく、防水性能もしっかりしていてアクティブな場面で役立つ
- 人とあまり被らないユニークなデザインが良い
- 大きいフェイスのモデルは存在感があってコーディネートの主役になる
悪い口コミ
- 51-30はとにかく重くて大きいので、着ける人を選ぶ
- 買ってすぐに時計が止まってしまった
- 修理に出したら2〜3ヶ月かかると言われた
- 時計屋に基盤の作りが弱いと言われ、品質が心配になった
- 一部のモデルはベルト交換ができず、長くは使えなさそう
- 時計好きの友人からはファッションウォッチだね、と軽く見られた
- デジタルモデルは文字盤が少し奥まっていて見づらいことがある
- スーツには合わせにくく、使える場面が限られる
ニクソンがおすすめな人
ここまでの情報を踏まえて、ニクソンの腕時計がどんな人におすすめなのかをまとめました。
腕時計をファッションアクセサリーとして楽しみたい人
ニクソンの魅力はなんといってもデザイン性の高さです。
時間を知るためというより、アクセサリー感覚で腕時計を楽しみたい人にはぴったりです。
特に定番モデルのタイムテラーは、その日の服装に合わせて付け替えるように楽しむことができると評判です 。
ストリートカルチャーやアクティブなライフスタイルを好む人
サーフィンやスケートボードといった、ブランドのルーツであるカルチャーが好きな人にとって、ニクソンの腕時計は自分のスタイルを表現するのに最適なアイテムです。
ストリートファッションが好きな人や、休日にアウトドアを楽しむ人には自然に馴染むでしょう。
1〜3万円台でデザイン性の高い時計を探している人
ニクソンは、手頃な価格なのに安っぽく見えないデザイン性の高さが魅力です。
タイムテラーのアセテートモデルのように、素材を工夫することで値段以上の高級感を演出している製品も多く、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます 。
おしゃれにはこだわりたいけれど、あまりお金はかけられない学生や若い社会人には、まさにぴったりのブランドです。
ニクソンがおすすめできない人
一方で、ニクソンの腕時計があまり向いていない人もいます。
一生モノとして使える本格的な機械式時計を求める人
ニクソンは、長く受け継いでいくような一生モノの時計ではありません。
内部の構造や修理のしやすさよりも、デザインやトレンドが優先されています 。
腕時計に資産価値や、長く使える耐久性を求めるなら、他の時計専門ブランドを検討したほうが良いでしょう。
フォーマルなビジネスシーンでの着用を考えている人
ニクソンの若々しくカジュアルなイメージは、残念ながらフォーマルなビジネスシーンにはあまり合いません。
シンプルな黒のタイムテラーであれば許される職場もあるかもしれませんが、基本的にはスポーティーな雰囲気がスーツには合わないと感じる人が多いようです 。
TPOを考えるなら、仕事用には別の時計を用意するのが無難です。
時計の資産価値やブランドステータスを重視する人
ニクソンの腕時計に、買った後で価値が上がるような資産としての価値は期待できません。
あくまでファッションアイテムであり、中古市場での評価も高くはありません。
腕時計を自分の地位を示すステータスシンボルとして考えている人には、ニクソンは向いていないでしょう。
ニクソンのおすすめポイント
ニクソンならではの優れたポイントを3つ紹介します。
圧倒的なデザインの多様性と選ぶ楽しさ
ニクソンの最大の強みは、驚くほど幅広いデザインのバリエーションです。
シンプルなタイムテラーから、重厚感のある51-30 クロノ、本格的なサーフウォッチまで、あらゆるスタイルに対応するモデルが揃っています。
また、ロックバンドとのコラボモデルや 、アセテートやウッドといった斬新な素材を積極的に使う点も魅力です 。
たくさんのコレクションの中から、自分にぴったりの一本を探す過程も楽しめます。
価格以上の高級感を演出する巧みな素材使い
ニクソンは、手頃な価格帯でありながら、安っぽさを感じさせない素材の使い方が上手です。
特に評価が高いのがタイムテラー アセテートモデル。
高級なメガネフレームにも使われるアセテートという樹脂を使うことで、プラスチックにはない深みのある色と美しい光沢を出しています 。
この工夫によって、値段以上の満足感と洗練された見た目を実現しています 。
見た目だけでなく、タフな使用に応えるモデルも展開
デザインだけの時計という批判もありますが、ニクソンにはレグルスのような高機能モデルも存在します。
このモデルは、元特殊部隊のメンバーの意見を取り入れて開発されており、高い耐衝撃性や100m防水、約5年の長寿命バッテリーなど、プロ仕様のタフなスペックを誇ります 。
ニクソンは見た目だけでなく、G-SHOCKのようなタフな時計にも匹敵する本格的なモデルを作る技術力も持っているのです 。
ニクソンのおすすめアイテム
数あるニクソンのモデルの中から、特におすすめしたい3つのモデルを紹介します。
【定番】THE TIME TELLER (タイムテラー): コーディネートを選ばない万能モデル
タイムテラーは、ニクソンの顔とも言える最も人気のモデルです 。
無駄をそぎ落としたシンプルな文字盤と、どこかレトロで洗練されたデザインが特徴で、どんなファッションにも合わせやすいのが魅力。
ステンレス、レザー、アセテートなど、素材やカラーのバリエーションが非常に豊富なので、自分だけの一本がきっと見つかります 。
初めてニクソンを買うなら、まず間違いない選択です。
【存在感】THE 51-30 CHRONO: 腕元で主張するパワフルなデザイン
ニクソンの一時代を築いた伝説的なモデルが、この51-30 クロノです。
51mmの巨大なケースと30気圧(300m)という高い防水性能が名前の由来になっています 。
重くてパワフルなデザインは好みが分かれますが、腕元で圧倒的な存在感を放ち、コーディネートの主役になる力を持っています。
流行に流されず、この大胆なデザインを自分のスタイルとして着けこなしたい人のための一本です。
【高機能】THE REGULUS (レグルス): 過酷な環境にも耐えるタフネス仕様
レグルスは、ニクソンの機能性を象徴するデジタルウォッチです。
アメリカの特殊部隊の意見を取り入れて設計されており、非常に高い耐久性を誇ります 。
デュアルクロノグラフやサイレントモードといった実用的な機能も搭載。
最近では、その頑丈さからサウナ愛好家の間でサウナウォッチとしても人気を集めています 。
ファッション性だけでなく、時計としての信頼性やタフさを求める人におすすめのモデルです。
まとめ
ニクソンの時計がダサいかどうかは、人それぞれの価値観によります。
腕時計に伝統的な技術や資産価値を求める人にとっては、ニクソンは物足りなく、ダサいファッションウォッチに見えるかもしれません。
また、一昔前の流行デザインというイメージから、時代遅れだと感じる人もいるでしょう。
しかし、腕時計をファッションを彩るアクセサリーとして考えるなら、ニクソンの評価は変わります。
その豊富なデザイン、価格以上の見た目の良さ、そして選ぶ楽しさは、他のブランドにはない確かな魅力です。
最終的に、ニクソンが自分にとってダサいかどうかを決めるのは、あなた自身のスタイルです。
ブランドの背景や世間の評価を理解した上で、自分のファッションに合うと感じるなら、それが一番の正解です。