カラフルな色使いや動物のキャラクターが特徴的で、長年にわたり日本の子供服市場を支えてきたムージョンジョン。 ショッピングモールや百貨店で一度は目にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
元気いっぱいの子供らしいデザインと、何度洗濯してもへこたれない丈夫な品質で、多くのママやパパから支持されています。
しかし、ネットで検索してみるとムージョンジョンはダサいとか、デザインが古いといった声がちらほら見受けられるのも事実です。 これから買おうか迷っている人や、出産祝いに贈ろうか検討している人にとっては、そういったネガティブな評判は気になりますよね。
そこで本記事では、ムージョンジョンがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由を徹底的に深掘りします。 また、実際に購入した人のリアルな口コミや、このブランドがおすすめできる人、できない人についても正直に解説していきます。
ムージョンジョンが欲しいけど、もしかしてダサい?と不安な人はぜひ参考にしてください。
ムージョンジョンとは?
ムージョンジョンは、日本の子供服メーカーである丸高衣料株式会社が展開するブランドです。 愛情、笑顔、平和、楽しさをコンセプトに掲げ、子供たちが毎日笑顔で過ごせるような服作りを目指しています 。
最大の特徴は、なんといってもその品質の高さと子供らしいデザインです。 アメリカンカジュアル、いわゆるアメカジをベースにしたスタイルで、鮮やかな原色やチェック柄、そして動物をモチーフにしたアイテムが多くラインナップされています。
50年以上の歴史を持つブランドだけあって、親世代だけでなく、祖父母世代からの認知度も抜群に高いのが特徴です。 自分の子供の頃に着ていたというママやパパも多く、世代を超えて愛されているブランドといえるでしょう。
特に、冬の定番アイテムである爆温裏起毛シリーズや、伸縮性抜群のストレッチパンツは、リピーターが続出するほどの大ヒット商品となっています。 価格帯も手頃で、普段着としてガシガシ使える頼もしい存在です。
ムージョンジョンがダサいと言われている理由
長年愛されているブランドであるにもかかわらず、なぜ一部ではダサい、時代遅れといった厳しい評価を受けてしまうのでしょうか。 SNSや口コミサイトの声をリサーチしてみると、いくつかの共通した理由が見えてきました。 単にデザインが悪いというわけではなく、今の流行や親世代の価値観の変化が大きく関係しているようです。
今のトレンドであるくすみカラーと真逆を行くデザインだから
ここ数年の子供服のトレンドといえば、ベージュやグレー、セージグリーンといった、彩度を抑えたいわゆるくすみカラーです。 韓国子供服ブームの影響もあり、大人顔負けのシックでシンプルなデザインが良しとされる風潮があります。 インスタグラムなどのSNSを見ても、部屋のインテリアに馴染むような、落ち着いた色味のコーディネートがおしゃれとされています。
そんな今のトレンドと比較すると、ムージョンジョンの服はあまりにも鮮やかです。 赤、青、黄色といったパキッとした原色を多用し、動物の顔が大きくプリントされていたり、全体に柄が入っていたりと、とにかく主張が強めです。 このシンプルとは対極にあるデザインが、トレンドに敏感な層からは時代遅れに見えてしまい、結果としてダサいという評価に繋がっているようです。
特に、おしゃれなカフェに行ったり、SNSに映える写真を撮ったりすることを好むママにとっては、ムージョンジョンの服は世界観を壊してしまうノイズになりかねません。 服単体で見れば子供らしくて可愛いのですが、親が目指すおしゃれなライフスタイルと合致しないことが、ダサいと言われる大きな要因の一つです。
どこでも売っていることで特別感が薄く安っぽく見られるから
ムージョンジョンは、百貨店だけでなく、イオンやイトーヨーカドーといった総合スーパーの衣料品売り場でも広く取り扱われています。 この入手のしやすさはブランドの強みでもありますが、裏を返せばいつでもどこでも買える大衆的なブランドというイメージを持たれがちです。
スーパーの平場に並んでいるのを見かけることで、どうしても安っぽいという印象を持ってしまう人もいます。 実際には生地もしっかりしており、縫製も丁寧なのですが、販売されている場所のイメージがブランド全体の評価に影響を与えているケースです。
また、保育園や公園に行くと必ず誰かと被るという現象も起きます。 あまりにも皆が着ているため、ユニクロなどと同じように量産型の服と捉えられてしまい、おしゃれにこだわりたい人からは敬遠される傾向にあります。 特別感や希少性を求める人にとっては、どこにでも売っていることはマイナスポイントになり、それが野暮ったいという評価につながっているのかもしれません。
義実家からのプレゼントとしてのイメージが強いから
ネット上の悩み相談などでよく見かけるのが、義理の実家からムージョンジョンの服をもらったけど趣味に合わないという声です。 祖父母世代にとってムージョンジョンは、品質が良くて間違いのないブランドという絶対的な信頼があります。 自分たちが子育てをしていた頃からある馴染みのブランドなので、孫にも着せたいと思うのは自然なことでしょう。
しかし、先ほど触れたように、今の親世代のトレンドとは好みが合わないことがあります。 自分の子供にはシンプルな服を着せたいと思っているのに、義実家から派手な動物柄のトレーナーが送られてくると、着せるのに抵抗を感じてしまいます。 このように、自分の意思ではなく人から与えられる服という文脈で語られることが多く、それがネガティブな感情、つまりダサいとか恥ずかしいといった言葉に変換されている側面もあります。
自分の好みではない服を着せなければならないストレスが、ブランドへの苦手意識を生んでいるとも言えるでしょう。
ムージョンジョンの評判・口コミ
では、実際にムージョンジョンの服を購入して着せている人たちは、どのように感じているのでしょうか。 ネット上の口コミや評判をリサーチし、良い点も悪い点も包み隠さずまとめてみました。 イメージ先行の評価ではなく、実際に使用したリアルな声です。
良い口コミ
まずは、ムージョンジョンを支持する良い口コミからです。 やはり品質の高さや実用性を評価する声が圧倒的に多く見られました 。
- 何度洗濯しても首元がヨレたり型崩れしたりしないので、お下がりでも十分使える
- 生地がしっかりしていて毛玉ができにくいので、保育園着として最強だと思う
- ストレッチが効いているパンツは、子供が自分で脱ぎ履きしやすくて助かる
- 爆温裏起毛が本当に暖かそうで、冬の寒い日や雪遊びでも安心して着せられる
- 原色の服は子供がどこにいるかすぐに分かるので、迷子防止になって実用的
- 子供自身が動物の柄を気に入っていて、毎朝これ着ると自分で選んでくる
多くのママたちが、おしゃれさよりも日々の育児における実用性を重視していることがわかります。 特に、洗濯機でガンガン洗ってもへたらない耐久性は、汚すのが仕事の子供を持つ親にとっては神のような存在です。 また、親の好みとは別に、子供自身が着心地の良さやデザインを気に入っているという声も多くありました。
悪い口コミ
一方で、ネガティブな口コミも存在します。 デザイン面だけでなく、機能面での不満点もいくつか見られました 。
- デザインがどうしても昭和っぽくて、おしゃれなお出かけ着としては使いにくい
- 色使いが派手すぎて、手持ちの他の服と合わせるのが難しいことがある
- サイズ感が少し小さめに感じるので、ネットで買うときはサイズ選びに失敗することがある
- 紐などの細かいパーツが少し安っぽく見えることがある
- 動物のプリントがドーンと入っているものは、小学生になると子供っぽくて着てくれなくなる
- 人気商品はすぐに売り切れてしまうので、セール時期などは争奪戦になる
やはりデザインの古さや派手さを指摘する声は一定数ありました。 コーディネートの難易度が少し高いと感じる人もいるようです。 また、サイズ感については、体にフィットするデザインが多いためか、少し小さく感じるという意見が散見されました。 長く着せたい場合は、ワンサイズ上を選ぶなどの工夫が必要かもしれません。
ムージョンジョンがおすすめな人
ここまでの分析を踏まえて、ムージョンジョンは具体的にどんな人におすすめできるのかを整理しました。 もしあなたが以下の条件に当てはまるなら、ムージョンジョンは最高のパートナーになるはずです。
保育園着や外遊び用の服を探している人
保育園に通っている子供や、公園で泥だらけになって遊ぶのが大好きな子供がいるなら、ムージョンジョンは心からおすすめできます。 保育園では、一日に何度も着替えが必要になることがあり、洗濯の回数も半端ではありません。 そんな過酷な使用環境にも耐えうるムージョンジョンの耐久性は、忙しい共働き世帯の強い味方です。
また、泥汚れがついても目立ちにくい濃い色のアイテムが多いのも嬉しいポイントです。 白い服を着せてハラハラしながら遊ばせるよりも、丈夫なムージョンジョンを着せて思いっきり遊ばせてあげたい、そんな風に考える人にはぴったりです。 質より量になりがちな保育園着ですが、ムージョンジョンなら質も確保しつつ、毎日のハードな使用に応えてくれます。
子供らしい元気なデザインを着せたい人
子供には子供のうちしか着られない服を着せたいと考えている人にもおすすめです。 全身黒やベージュでまとめた大人っぽいコーデも素敵ですが、カラフルな服を着た子供の姿は、見ているだけで元気がもらえます。 動物の顔がついた服や、乗り物の柄が入った服は、小さな子供だからこそ似合う特権のようなものです。
子供がこれ可愛いと指差して喜ぶ服を着せてあげたい、そんな親心を持つ人にとって、ムージョンジョンのポップな世界観は魅力的です。 写真に残したときも、背景に負けないくらい鮮やかで明るい印象になります。 トレンドに流されず、今の子供の可愛さを最大限に引き出したいなら、ぜひ選んでほしいブランドです。
コスパと品質のバランスを重視する人
安すぎる服はすぐにダメになるし、高すぎる服は汚されるのが怖くて着せられない。 そんな悩みを抱えている人にとって、ムージョンジョンはちょうどいい選択肢になります。 西松屋などのファストファッションに比べると少し価格は上がりますが、その分生地の厚みや縫製の良さは段違いです。 デパートブランドほどの高価格ではないため、日常使いとして無理なく購入できます。
兄弟や姉妹にお下がりとして回せるほど長持ちするので、結果的なコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。 良いものを長く使いたい、でも高すぎるのはちょっと、という堅実な金銭感覚を持つ人におすすめです。
ムージョンジョンがおすすめできない人
逆に、以下のようなタイプの人には、ムージョンジョンはあまりおすすめできません。 買ってから後悔しないためにも、自分の好みやライフスタイルと照らし合わせてみてください。
くすみカラーやシンプルコーデが好きな人
普段の自分の服や子供服を、ナチュラルカラーやモノトーンで統一している人には、ムージョンジョンの服は相性が悪いです。 クローゼットの中に一着だけ原色の服があると、そこだけ浮いて見えてしまいますし、コーディネートを組むのにも苦労します。 SNSで見かけるような、統一感のある淡色コーデを目指しているなら、プティマインやテータテートといった他のブランドを選んだ方が幸せになれるでしょう。
無理をして取り入れても、結局タンスの肥やしになってしまう可能性が高いです。 自分の美学や世界観を大切にしたいなら、トレンドに合ったブランドを選ぶのが正解です。
人と被るのが絶対に嫌な人
ムージョンジョンは非常に人気があり、販売店舗も多いため、同じ服を着ている子に遭遇する確率はかなり高いです。 支援センターや公園で、全く同じトレーナーを着た子と鉢合わせして気まずい思いをしたくない、という人には不向きです。 うちの子だけの個性を出したい、あまり知られていないブランドを発掘したいというタイプの人にとっては、ムージョンジョンはあまりにもメジャーすぎて物足りなく感じるかもしれません。
義実家からのプレゼントに困っている人
これは自分で買うかどうかの話ではありませんが、もし義実家からムージョンジョンの服が送られてきて困っているなら、無理にメインの服として着せる必要はありません。 あくまで保育園用の洗い替えとして割り切るか、実家に遊びに行くとき専用のユニフォームとして活用するのが賢い付き合い方です。 ダサいと思いながら着せるのは精神衛生上よくありません。
おすすめできない人として挙げましたが、使い所を限定すれば役立つアイテムであることは間違いありません。 自分の好みとは違うブランドであることを受け入れつつ、機能面だけを享受するというスタンスも一つの方法です。
ムージョンジョンのおすすめポイント
ここまで色々と書いてきましたが、ムージョンジョンにはそれを補って余りある素晴らしい魅力がたくさんあります。 ダサいという評価を覆すような、ブランド特有の強みを紹介します。
爆温裏起毛などの高機能素材
ムージョンジョンの代名詞とも言えるのが、冬に登場する爆温裏起毛シリーズです 。 これは単なる裏起毛ではなく、生地の裏側が毛布のようにふわふわとしたシャギー素材になっており、驚くほどの暖かさを実現しています。 寒冷地に住んでいる人や、冬でも外で元気に遊ぶ子供たちにとっては、なくてはならない命綱のようなアイテムです。
子供は厚着を嫌がることが多いですが、この爆温素材なら一枚着るだけで十分に暖かいので、着膨れせずに動き回ることができます。 機能性を追求した独自素材の開発は、老舗メーカーである丸高衣料ならではの強みです。 おしゃれさよりも、子供が寒くないか心配という親の愛情に真っ直ぐ応えてくれる機能です。
何度洗濯してもへこたれない耐久性
先ほどから何度も触れていますが、耐久性の高さは特筆すべきポイントです。 子供服はサイズアウトするまでの短い期間しか着ないものですが、その短い期間に何十回、何百回と洗濯されます。 安い服だとすぐに首元がダルダルになったり、プリントが剥げたりして、みすぼらしくなってしまいます。
しかしムージョンジョンの服は、リブ部分もしっかりしており、生地自体にコシがあるため、最後まで綺麗な状態を保ちやすいです。 兄弟でお下がりを着せても、まだ誰かにあげられるくらい状態が良いことも珍しくありません。 この頑丈さは、ものを大切にするという意味でも素晴らしい価値があります。
子供が自分で着替えやすい工夫
ムージョンジョンの服は、子供の自立を助ける工夫が随所に施されています 。 例えば、パンツはストレッチ性が非常に高く、柔らかい素材で作られているため、小さな子供でも一人で脱ぎ履きがしやすいです。 ウエストのゴムも締め付けすぎず、でもずり落ちない絶妙な加減になっています。
また、トップスも首回りがよく伸びるように作られており、頭が大きめの子供でもスムーズに着替えられます。 自分でやりたいという子供の意欲を削がない設計は、毎朝の忙しい着替えタイムを助けてくれる大きなメリットです。 デザインだけでなく、着る人のこと、着せる人のことを一番に考えた、ユーザーファーストな服作りが徹底されています。
ムージョンジョンのおすすめアイテム
最後に、ムージョンジョンの中でも特に評判が良く、これだけは買っておいて損はないという名品アイテムを紹介します。 初めて購入する人は、まずこれらのアイテムから試してみるのがおすすめです。
爆温裏起毛パンツ
冬のマストアイテムです。 一度履かせると、その暖かさと肌触りの良さに子供自身がやみつきになり、こればかり履きたがるという現象が起きます。 ストレッチも効いているので動きやすく、公園遊びからお家でのリラックスタイムまで幅広く活躍します。 カラーバリエーションも豊富なので、色違いで数本持っておくと冬のローテーションが楽になります。
動物モチーフのトップス
ムージョンジョンらしさを楽しむなら、やはり動物モチーフのトップスは外せません。 ライオンやゾウ、クマなどの動物が、大胆かつユーモラスに描かれたトレーナーやTシャツは、子供の可愛さを引き立ててくれます。 最近では、背中に動物のアップリケがついているものや、ポケットが動物の口になっているものなど、遊び心のあるデザインも人気です。 着ているだけで周りの人から可愛いねと声をかけられることも多く、会話のきっかけにもなります。
伸びの良いストレッチパンツ
通年で使えるストレッチパンツも大人気です 。 パウダーストレッチデニムなど、見た目はデニムのようなしっかりした生地感なのに、触ると驚くほど柔らかく伸びる素材が使われています。 硬いデニムを嫌がる子供でも、これなら喜んで履いてくれることが多いです。 シルエットもスキニータイプからストレートタイプまであり、体型に合わせて選べます。 動きやすくて丈夫なので、運動会や遠足などの行事用としても最適です。
まとめ
ムージョンジョンがダサいと言われる理由は、主に今の流行であるくすみカラーやシンプルデザインとのギャップにあります。 また、どこでも買える手軽さが、一部では安っぽいというイメージに繋がっている側面もありました。
しかし、それはあくまで大人の視点やトレンド重視の価値観から見た評価に過ぎません。 実際には、以下のような圧倒的なメリットを持つ、非常に優秀なブランドです。
- 洗濯に強く、お下がりにも回せる高い耐久性
- 冬でも寒くない爆温裏起毛などの高機能素材
- 子供が自分で着替えやすく、動きやすい設計
- 子供の興味を引く、明るく元気なデザイン
おしゃれさを最優先にするお出かけ着としては好みが分かれるかもしれませんが、保育園着や日常の遊び着としては、これ以上ないほど頼りになる存在です。 子供が子供らしく、元気に笑顔で過ごすための服として、ムージョンジョンは間違いなくおすすめできるブランドです。
ネット上のダサいという言葉に惑わされず、ぜひ一度その品質の良さを手に取って確かめてみてください。 きっと、長く愛され続けている理由がわかるはずです。

