モンクストラップがダサいと言われる理由とは?おすすめできる人・できない人【評判】

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靴紐の代わりにバックルとストラップで甲を固定する、個性的でクラシックなデザインが魅力のモンクストラップシューズ。その洗練された佇まいは、多くのファッション好きを惹きつけています。

しかし、一部ではモンクストラップはダサい、少し時代遅れではないか、という声もあるようです。

そこで本記事では、モンクストラップがダサいと言われる理由を深掘りし、SNSやYouTubeで見られるリアルな評判を交えながら、おすすめできる人・できない人を解説します。

モンクストラップが欲しいけど、もしかしてセンスがないと思われないか?と不安な人はぜひ参考にしてください。

目次

モンクストラップとは?

モンクストラップとは、靴紐がなく、代わりに甲の部分に取り付けられた革のストラップと金属製のバックルで足を固定するデザインの革靴です

その名前が示す通り、起源は15世紀頃にアルプスの修道士(モンク)が履いていたサンダルにあると言われているようです 。歴史に裏打ちされたクラシックなデザインでありながら、バックルの輝きが足元に華やかさと個性を与えてくれるのが大きな特徴と言えるでしょう。

モンクストラップには、主にストラップの数によっていくつかの種類があります。

  • シングルモンクストラップ: ストラップが1本の最も基本的でクラシックなデザインです。装飾が少ないため、すっきりとして上品な印象を与え、ビジネスシーンにも馴染みやすいのが特徴のようです 。
  • ダブルモンクストラップ: ストラップが2本あるデザインで、現代ではシングルモンクよりも人気が高いと言われています 。イギリスのウィンザー公が注文したビスポークシューズが起源とされ、シングルモンクに比べて装飾的で華やかな雰囲気を持つようです 。
  • サイドモンクストラップ: バックルが靴の側面に配置された、より洗練された印象のデザインです。ストラップが正面から見えにくいため、シャープでモダンな足元を演出してくれるでしょう 。

これらの種類によってフォーマル度や印象が異なり、シーンやスタイルに合わせて選ぶことが可能です。

モンクストラップがダサいと言われている理由

多くの魅力を持つモンクストラップですが、なぜダサいというイメージを持たれてしまうことがあるのでしょうか。その背景には、アイテム特有のデザインやフィット感に起因するいくつかの理由があるようです。

クラシックさが生む、おじさんっぽいという固定観念

モンクストラップが持つクラシックな背景は、時に古臭い、おじさんっぽいというネガティブなイメージに繋がることがあるようです。SNSなどでは、叔父さんから借りてきた靴みたい、といった声も見受けられます

この固定観念は、モンクストラップというデザインそのものの問題というよりは、市場に流通している安価な製品のつくりに原因がある場合が少なくないようです。

例えば、つま先が丸すぎたり、ストラップの幅が広すぎて野暮ったく見えたり、全体のシルエットがずんぐりむっくりしていたりする靴は、どうしても洗練された印象から遠ざかってしまうのかもしれません。こうした質の低いデザインの靴が、モンクストラップ=おじさんっぽいというステレオタイプを強化しているようです。

逆に言えば、シャープな木型を採用し、ストラップやバックルのバランスが計算された上質なモンクストラップを選べば、このおじさんっぽいという印象は払拭できるでしょう。むしろ、歴史に裏打ちされた本物のエレガンスを演出することができるでしょう。

スーツスタイルとのミスマッチが生む野暮ったさ

特にダブルモンクストラップに関してよく聞かれるのが、スーツに合わせるとダサいという意見です 。これは、モンクストラップが持つ独特の装飾性と、フォーマルなスーツスタイルが求める規律との間に生じるミスマッチが原因のようです。

伝統的なビジネススーツの足元には、装飾の少ない内羽根式のストレートチップなど、できるだけシンプルで目立たない革靴が最もふさわしいとされています。

一方、ダブルモンクストラップは2つの金属バックルが輝きを放ち、ストラップのデザイン自体も強いアクセントになるでしょう 。この装飾性が、スーツの持つクリーンで端正な雰囲気を壊してしまい、結果としてチグハグ、野暮ったいという印象を与えてしまうのかもしれません。

これは、タキシードにダイバーズウォッチを合わせるような、ドレスコードの理解不足と見なされかねません。

これはモンクストラップ自体が悪いのではなく、あくまでスタイリングの問題と言えそうです。よりフォーマルな場ではシンプルなシングルモンクを選ぶ、あるいはビジネスカジュアルのような少し着崩したスタイルにダブルモンクを合わせるなど、TPOに応じた使い分けが求められるでしょう。

調整が難しいフィット感がもたらす不格好さ

見落とされがちですが、ダサいという印象の根底には、フィット感の問題が隠れているのかもしれません。モンクストラップは靴紐と違い、フィット感の微調整が非常に難しいという構造的な特徴があるようです

紐靴であれば、甲の高さや足幅に合わせて締め具合を細かく調整できますが、モンクストラップはバックルの穴の位置でしか調整ができません。

そのため、サイズ選びを少しでも間違えると、歩くたびにかかとが浮いてしまったり、ストラップ部分が不自然に浮き上がってしまうこともあるようです

このようにフィットしていない靴を履いている姿は、だらしなく不格好に見えてしまうのかもしれません。周りから見れば自分に合わない靴を無理に履いている人と映り、それがそのままセンスがない、ダサいという評価に直結してしまうのでしょう。

したがって、モンクストラップの美しさを最大限に引き出すには、何よりも正確なサイズ選びが不可欠と言えるでしょう。

モンクストラップの評判・口コミ

実際にモンクストラップを愛用している人たちは、どのような点に魅力を感じ、またどのような点に不満を抱いているようです。SNSやレビューサイトから集めたリアルな声を紹介します。

良い口コミ

  • 脱ぎ履きがとにかく楽で、一度慣れると紐靴に戻れない
  • スーツからデニムまで合わせられる汎用性の高さに驚いた
  • バックルの金属がアクセントになり、足元が一気にお洒落になる
  • 上質な革のモデルは手入れをすると美しい艶が出て、育てる楽しみがある
  • 周りと被らないデザインで、自分のスタイルに個性を出せる

悪い口コミ

  • 紐靴のようにフィット感を微調整できず、サイズ選びに失敗して後悔した
  • 買ったばかりの頃は革が硬く、靴擦れして馴染むまで時間がかかった
  • 安価な合皮のモデルを買ったら、すぐに表面がひび割れてしまった
  • ストラップの着脱が意外と面倒で、結局スリッポンのようにはいかない
  • 自分の服装には装飾的すぎたのか、合わせるのが難しく感じた

モンクストラップがおすすめな人

モンクストラップの特性を踏まえると、以下のような人には特におすすめのアイテムと言えるでしょう。

着脱の手軽さと洗練されたスタイルを両立したい人

毎日の靴の脱ぎ履きは楽な方がいい、でもローファーやスリッポンではカジュアルすぎる、と感じている人に、モンクストラップは最適な選択肢と言えるでしょう。

特に日本では、飲食店や個人宅などで靴を脱ぐ機会が多いため、その利便性は大きなメリットになるでしょう 。ストラップを外すだけでスムーズに着脱できる手軽さを持ちながら、革靴としての品格やドレッシーな雰囲気を損なわない。この絶妙なバランス感覚が、モンクストラップならではの魅力と言えそうです

ビジネスからカジュアルまで一足で着回したい人

ミニマルなワードローブを目指す人や、一足の靴を最大限に活用したい人にとって、モンクストラップの汎用性は非常に心強い味方になるでしょう。

例えば、上質なダークブラウンのシングルモンクであれば、平日はジャケパンスタイルに合わせてビジネスカジュアルに、週末はジーンズやチノパンと合わせて上品なカジュアルスタイルにと、オンオフを問わず活躍してくれるでしょう

一足で幅広いシーンに対応できるため、コストパフォーマンスに優れた賢い投資と言えるでしょう。

定番の紐靴とは一味違う個性で差別化したい人

オックスフォードやダービーといった定番の紐靴は一通り揃え、次のステップとして自分のスタイルに少しだけ個性を加えたいと考えている人にもモンクストラップはおすすめです。

足元に輝くバックルは、決して派手すぎない、しかし確かな存在感を放つアクセントになるでしょう 。それは、ファッションの基本を理解した上で、自分らしいこだわりを表現できる大人の証と言えるかもしれません。

周りと差がつく、洗練された個性を演出したい人にぴったりの一足でしょう

モンクストラップがおすすめできない人

一方で、その特性からモンクストラップが向いていない人もいるようです。購入後に後悔しないためにも、以下の点をチェックしてみてください。

格式を最優先するフォーマルな職場環境にいる人

金融や法律関係など、最も厳格なドレスコードが求められる保守的な職場で働く人には、モンクストラップはあまりおすすめできません。

こうした環境では、バックルの装飾性が華美すぎる、生意気に見える、と受け取られる可能性があるようです 。冠婚葬祭、特に弔事においては、光り物であるバックルはマナー違反とされるのが一般的と言われています

TPOを最優先する場面では、最もフォーマルとされる黒の内羽根ストレートチップを選ぶのが賢明でしょう。

ミリ単位のフィット感調整を重視する人

足の形が特殊で、紐を締めることでミリ単位のフィット感を追求する必要がある人にとって、モンクストラップの構造は不満の原因になるかもしれません。

前述の通り、モンクストラップはフィット感の微調整が効かないようです 。無理に履き続けると、靴擦れや足の疲れに繋がり、せっかくの美しい靴も履かなくなってしまうかもしれません。

快適な履き心地を最優先するならば、調整範囲の広い紐靴を選ぶ方が良いでしょう。

革靴のサイズ選びに慣れていない初心者

これから本格的な革靴を揃えていきたい、という革靴初心者の方にも、最初の一足としてモンクストラップを選ぶのは少し慎重になるべきかもしれません。なぜなら、サイズ選びの失敗が許されないからのようです。

紐靴であれば多少サイズが緩くても紐をきつく締めれば対応できますが、モンクストラップではそれができません

高価な買い物で失敗しないためにも、まずは自分の足に合うブランドや木型を、より調整のしやすい紐靴で探し出すことをお勧めします。その経験を元に、満を持してモンクストラップに挑戦するのが成功への近道です。

モンクストラップのおすすめポイント

モンクストラップを履きこなすことで得られる、他の革靴にはない特別な魅力をご紹介します。

足元で語る、バックルという名のアクセサリー

モンクストラップのバックルは、単なる留め具ではありません。それは腕時計やベルトのバックルと同じように、コーディネート全体を引き締める重要なアクセサリーとしての役割を果たしてくれるようです。

例えば、ジャケットの金ボタンと靴のゴールドバックルを合わせたり、シルバーアクセサリーとバックルの色を統一したりすることで、着こなしに一体感と洗練された印象が生まれるでしょう

足元にさりげなく光る金属の輝きが、大人の色気を演出してくれるのかもしれません。

デニムにもスラックスにも合う、驚くべき汎用性

モンクストラップの真価は、その驚くべき汎用性にあります。ドレッシーな見た目でありながら、カジュアルなアイテムとも不思議なほど自然に馴染むようです。

例えば、ブラウンスエードのダブルモンクは、休日にデニムと合わせればこなれた大人のカジュアルスタイルを演出し 、平日にグレーのウールパンツと合わせれば、知的で柔らかなビジネスカジュアルスタイルを完成させてくれるでしょう

この柔軟性こそが、モンクストラップを単なる革靴以上の存在にしている理由と言えそうです。

利便性とエレガンスが融合した、唯一無二の存在感

モンクストラップは、革靴の世界で非常にユニークな立ち位置を確立しているようです。それは、スーツにも合わせることが許容される、唯一の紐なし靴であるという点にあるのかもしれません

ローファーよりも格調高く、オックスフォードよりも着脱が容易。この利便性とエレガンスの融合が、モンクストラップにしかない独特の存在感を生み出しているようです。

忙しいビジネスパーソンの日常に寄り添いながらも、決して品格を失わない。まさに現代のライフスタイルに最適な一足と言えるでしょう。

モンクストラップのおすすめアイテム

数あるモンクストラップの中から、歴史、品質、デザインにおいて特に評価が高く、多くの靴好きを魅了し続ける代表的な3つのモデルを紹介します。

ダブルモンクの王道:John Lobb WILLIAM

ジョンロブのウィリアムは、ダブルモンクストラップというスタイルを世に広めた、まさにその原点にして最高峰のモデルと言えるでしょう

ウィンザー公の注文によって生まれたという逸話を持ち、その佇まいは気品と力強さに満ちているようです。最高品質の革を惜しみなく使用し、堅牢なダブルソール仕様で作られた一足は、履き込むほどに持ち主の足に馴染み、唯一無二の表情へと育っていくでしょう

時代を超えて愛される、すべてのダブルモンクの指標となる不朽の名作と言えそうです。

堅牢さと気品を両立:Paraboot WILLIAM

同じウィリアムの名を持ちながら、ジョンロブとは対照的な魅力で人気を博すのが、フランスのパラブーツのモデルです。元々はジョンロブのOEM生産を請け負っていた歴史があるようです

最大の特徴は、ブランドの代名詞でもあるノルヴェイジャン製法と、自社製のラバーソールによる堅牢なつくりと言えるでしょう 。油分を豊富に含んだリスレザーは防水性が高く、雨の日でも気兼ねなく履くことができるようです。

ダブルモンクのエレガントなデザインと、ワークブーツのようなタフさを両立させたこの一足は、天候を問わずアクティブに活動する現代の男性にとって、最高の相棒となるでしょう

英国靴の正統派:Crockett & Jones SAVILE

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英国靴の良心と称されるクロケット&ジョーンズからは、シングルモンクのサヴィルがおすすめです。このモデルは、華美な装飾を排した、実直でバランスの取れた美しさが魅力と言えるでしょう。

ブランドを代表する木型や、それを日本人向けに改良したものが用いられ、シャープでありながら履き心地の良い絶妙なシルエットを実現しているようです

ビジネスシーンでのスーツスタイルから、休日のきれいめカジュアルまで、どんな服装にも品良く馴染む高い汎用性を誇るようです。これ見よがしではない、本質的な品質と時代に左右されない普遍的なスタイルを求める人に最適な一足と言えるでしょう

まとめ

モンクストラップがダサいと言われる背景には、質の低い製品による固定観念、TPOを無視したスタイリング、そしてフィット感の難しさといった明確な理由があるようです。しかし、これらはアイテムそのものの欠点ではなく、選び方と履きこなし方次第で十分に克服できる問題と言えるでしょう。

この記事で解説したポイント、すなわち品質、フィット感、文脈の3点を押さえれば、モンクストラップは決してダサいアイテムにはならないでしょう。

むしろ、あなたの足元を格上げし、スタイルに深みと個性を与えてくれる、タイムレスで非常にスタイリッシュな革靴となるかもしれません。ぜひ自信を持って、モンクストラップの世界に足を踏み入れてみてください。

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