モッズコートがダサいと言われる理由とは?おすすめできる人・できない人【評判】

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モッズコートは、軍用パーカがルーツの定番アウターです。

後ろの裾が割れた「フィッシュテール」というデザインが特徴的ですね 。もともとはイギリスの「モッズ」という若者文化で愛用されたこともあり 、男女問わず長く人気があります 。   

しかし、定番とは言われるものの、一部では「ダサい」「時代遅れ」と感じる人もいるようです。

アウターは印象を決めやすいので、「欲しいけど、野暮ったく見えないか」「今さら着るのは恥ずかしいかも」と不安になる気持ちもわかります。

そこでこの記事では、モッズコートがダサいと言われる理由や、SNSなどの評判を分析します。おすすめできる人・できない人も解説するので、ぜひ参考にしてください。

目次

モッズコートとは?

モッズコートというのは実は通称で、もとはアメリカ軍の「M-51」や「M-65」という軍用パーカを指します 。   

もともとが兵士が装備の上から羽織るための服なので、シルエットはゆったりしていて、防寒のための大きなフードや機能的なポケットが特徴です 。   

これがファッションアイテムになったのは1960年代のこと。

イギリスの「モッズ」と呼ばれる若者たちが、安く手に入るこの軍用コートを、スーツが汚れないように一番上に着たのが始まりです 。   

つまり、モッズコートは最初からおしゃれ着として作られたわけでは無く、あくまで「機能服」や「作業着」に近かったのです。

この武骨でゆったりした本来の形が、今「ダサい」と言われる原因にも、「おしゃれ」と言われる理由にもなっています。

モッズコートがダサいと言われている理由

定番アイテムなのに、なぜ「ダサい」や「時代遅れ」といった評価が生まれるのでしょうか。

それは、モッズコート特有の形やイメージが、特定の着こなしや品質と結びついた時に、古臭さや安っぽさが出てしまうからです。

流行遅れの「テンプレコーデ」に見えるから

モッズコートがダサいと言われる一番の理由は、特定の着こなしが「古臭い」からです。

それは、カーキ色のモッズコートに、細身のパンツ、特にスキニーデニムを合わせるスタイルです。

この組み合わせは2000年代から2010年代にとても流行しました。

しかし、今のトレンドが太めのパンツやゆったりしたシルエットに移っているため、この「昔の定番」スタイルは、かえって「時代遅れ」な印象を与えてしまいます。

SNSなどでも、特に中途半端な丈のモッズコートに細身のパンツを合わせるスタイルは「おばさんっぽく見える」という厳しい意見があります 。   

コートが悪いのではなく、その着こなしが古いイメージと強く結びつきすぎているのです。

スタイルが悪く、野暮ったく見えるから

モッズコートの多くは、太ももの中間くらいの「ミディ丈」です 。この丈が着こなしを難しくしています。   

短いブルゾンのようにスッキリもせず、ロングコートのように縦長に見えるわけでもない。

この中途半端な丈と、もともと軍用でゆったり作られた身幅や腕回りが合わさると、どうしても「着られている」感じが出やすくなります 。   

結果として、全体のバランスが悪く見えたり、所帯じみた「野暮ったい」印象になってしまいます。

素材や作りが「安っぽい」から

モッズコートは軍用ルーツで武骨なデザインなので、素材の質がとても重要です 。   

YouTubeのファッション解説でも、良いモッズコートは生地に「ハリ」や「光沢」があると評価されています 。   

逆に、安価なモッズコートは、生地がペラペラしていたり、フードのファーがいかにも安物っぽかったりします。

ある口コミでも、3WAYで便利だと思ったのに、内側の始末が雑で「安っぽい」と感じたという声がありました 。   

こうした「安っぽさ」が、モッズコートの持つ「土臭さ」 と合わさると、一気におしゃれ着ではなく「作業着」のように見えてしまい、ダサいという評価につながります。   

モッズコートの評判・口コミ

SNSや通販サイトでの「生の声」を調べてみると、「ダサい」という意見もあれば、「最高」という絶賛もあり、評価が分かれています。

良い口コミ

  • ライナーが取り外せる3WAYタイプは、秋から真冬、春先まで3シーズン使えて本当に便利 。  
  • 本物のM-65はライナーを付けると本当に暖かい。中に着込めば真冬でも十分いける 。  
  • もともとがオーバーコートなので、厚手のスウェットやニットを中に着てもシルエットが崩れないのが、今の気分にぴったり 。  
  • 高いモデルはやっぱり生地のハリと光沢が違う。これなら安っぽく見えないし、大人が着ても恥ずかしくない 。  
  • 定番アイテムだから、流行が回ってきても5年後、10年後も着られる安心感がある 。  

悪い口コミ

  • ライナーが思ったより薄くて、これだけでは冬は寒い。過信は禁物 。  
  • 3WAYのキルティングライナーの内側を見たら、糸の始末が雑で安っぽかった 。  
  • どうしても野暮ったくなる。ボリュームがありすぎて、どう着ても「コートに着られてる」感じがする 。  
  • フードのファーがいかにも安物で恥ずかしい。見た目も悪いのですぐ外した。
  • カーキ色が「いかにも」すぎて、今着るとコスプレみたいで時代遅れ感がある。

モッズコートがおすすめな人

ここまでの分析と評判をふまえると、モッズコートはダサいと言われるリスクもありますが、特定の人には「最高の相棒」になるアウターです。

実用性や本物の暖かさを重視する人

モッズコートはファッションである前に、軍用の「機能服」です。

特にM-65のようなしっかりしたモデルは、ライナーをつければ抜群に暖かい 。   

おしゃれさより「真冬の寒さを防げるか」「3シーズン着回せるか」「ポケットは使いやすいか」 といった道具としての性能を求める人には、最強の相棒になります。   

ミリタリーや古着の文化が好きな人

今、ファッショントレンドとしてミリタリーが注目されています 。モッズコートはその中心的なアイテムです。   

M-51やM-65といった「本物」の古着の背景や歴史  を理解し、その「土臭さ」 も「味」として楽しめる人には、ダサいどころか、一番「本物」のスタイルを表現できるアウターになります。   

ゆったりしたシルエットの着こなしが得意な人

モッズコートのボリューム感は、今のトレンドでは武器になります。

昔のテンプレコーデ  とは逆に、太めのパンツやロングスカートと合わせて、全体のシルエットを計算できるファッション上級者です。   

もともとがオーバーコートなので、中に厚手の服をたくさん着込めます 。この重ね着をコントロールできる人にとっては、これ以上ないほど現代的なアウターです。   

モッズコートがおすすめできない人

逆に、次のような人にとっては、モッズコートは「ダサい」と言われてしまう「地雷アイテム」になるかもしれません。

手持ちの服が細身パンツ中心の人

これが一番危険なパターンです。

クローゼットがスキニーパンツや細身のテーパードパンツばかりの人がモッズコートを羽織ると、一瞬で「昔の流行」 が完成してしまいます。   

本人は無難に合わせたつもりでも、周りからは「時代遅れ」「おばさんっぽい」と見られる可能性が一番高いです。

とにかく安くて無難なアウターが欲しい人

「とりあえず安く」という理由でモッズコートに手を出すのは避けるべきです。

モッズコートは「安っぽさ」が一番目立ってしまうアイテムだからです 。   

安いモデルは生地の薄さや縫製の雑さがすぐ分かり 、「安物買い」がバレバレなダサいアウターになってしまいます。   

安くて無難なものが欲しいなら、シンプルなPコートなどのほうが安全です。

きれいめ・シンプルなスタイルが好きな人

モッズコートは、どこまでいっても軍用で武骨な服です 。   

大きなポケット、たくさんの紐、土臭い素材感 。これらはすべて、きれいめやシンプルなスタイルとは正反対の要素です。   

普段から上品な格好を好む人が無理に取り入れると、コートだけが浮いてしまい、全体のバランスが崩れます。

モッズコートのおすすめポイント

「ダサい」と言われるリスクを理解した上で、それでもモッズコートが持つ魅力的なポイントを再確認します。

圧倒的な機能性と防寒性

ダサい理由とされた「ボリューム感」は、機能性の裏返しです。

野暮ったいほどゆとりがあるからこそ、中にたくさん着込めます 。   

多くのモデルは「3WAY仕様」で、ライナーを取り外せば秋から春まで3シーズン活躍します 。   

本気のM-65なら、最新のアウターにも負けない暖かさです 。   

時代を超える「本物」の魅力

モッズコートは「時代遅れ」と言われる一方で、M-51やM-65というデザインは「本物」のクラシックでもあります 。   

一時の流行と違って、背景にカルチャーと歴史があります。

だからこそ、5年後、10年後も「着られる」という信頼感があるのです 。   

今の「オーバーサイズ」トレンドに合う

昔は野暮ったいとされたシルエットが、今のファッショントレンドで「今っぽい」と再評価されています。

細身パンツの呪縛  から解放され、そのボリュームを活かした「オーバーサイズアウター」として活用できるのです。   

厚手のニットの上から羽織っても窮屈にならず、理想的な重ね着ができます 。   

モッズコートのおすすめアイテム

「ダサい」モッズコートを選ばないためには、戦略が必要です。

ここでは具体的なブランドも例に挙げながら、自分に合った「ダサくない」一着の選び方を紹介します。

本物を追求する「M-65」や「M-51」の古着・レプリカ

「安っぽい」「コスプレっぽい」という批判を避ける一番の方法は、「本物」を選ぶことです。

古着屋で状態の良いM-65  やM-51  の実物を探すか、忠実に再現したレプリカブランドを選びます。   

特にM-65は、ライナーとフードを装着したフルセットの状態なら、真冬でも十分通用する防寒性を備えています 。   

ライナーは化学繊維なので、ダウンと違って自宅で丸洗いできる実用性も、本物ならではの魅力です 。   

素材とシルエットにこだわった「高品質」モデル (sacai, Yohji Yamamotoなど)

「安っぽさ」 という最大の罠を回避し、大人としての上品さを求めるなら、素材への投資は欠かせません。   

安価なモデルを避けて、高価格帯のブランドに目を向けるのも一つの手です。

例えば、sacai(サカイ)のモッズコートは、フードのないスタンドカラーでミリタリー感を抑え、上質で繊f細な印象を与えてくれます。

また、Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)のモデルのように、撥水ナイロンや厚い中綿で機能性を高めたものもあります。

あえて「黒」を選ぶクリーンな着こなし (WACKO MARIA, WIND AND SEAなど)

「時代遅れ」や「コスプレっぽい」という印象は、定番色「カーキ」 が原因の場合も多いです。   

そこで、あえて「黒」を選ぶことで、軍モノ感や土臭さ  を中和する戦略も有効です。   

WACKO MARIA(ワコマリア)の、内側がレオパード柄のライナーになったモデルや、WIND AND SEA(ウィン ダン シー)の、ロゴがアクセントになったベーシックなモデルなど、黒を選ぶだけで都会的でクリーンな着こなしがしやすくなります。

まとめ

モッズコートがダサいと言われるのは、過去の「テンプレコーデ」 が古臭く見えたり、安価なモデル  が「安っぽい」印象を与えたりすることが主な原因です。   

しかし、これはアイテム選びと着こなしで十分カバーできます。

モッズコートは、もともと高い機能性  と歴史  を持った「定番」 のアウターです。   

「安っぽい」モデル  に手を出さず、「昔の着こなし」 を避けること。   

素材にこだわった一着  を選び、今のトレンドであるゆったりしたシルエット  で着こなせば、モッズコートは「ダサい」どころか、長く愛用できる最高のアウターになるはずです。   

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