SNSで話題になったマンドゥバッグ。韓国語で餃子という意味があり、その名の通りコロンとした形が可愛いと人気になりました。
チャンキーニットというとても太い毛糸で編まれた、もこもこした見た目が特徴です。
しかし、その人気も落ち着き、今では「ダサい」「もう終わった」という声も聞かれます。
この記事では、マンドゥバッグがダサいと言われる理由や、実際の評判を解説します。「欲しいけど、今さら買うのは恥ずかしい?」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
マンドゥバッグとは?
マンドゥバッグは、韓国語で餃子を意味する名前の通り、コロンとした形が特徴のバッグです。
素材は「チャンキーニット」という、とても太い毛糸(ヤーン)が使われています 。
もともとは、指や腕だけで編む「アームニッティング」というDIY(手作り)のアイテムとして韓国で人気が出ました。道具がなくても簡単に作れることから、SNSで「作ってみた」動画がたくさん投稿されたのが流行のきっかけです。
最初は手作りがメインでしたが、人気が出たことで「RETRO GIRL」などのアパレルブランドや、チャンキーニット専門の「ByU」からも完成品が売られるようになりました。
この手作りが流行の始まりだったことが、人気の理由でありながら、後で安っぽい、野暮ったいと言われる原因にもなっています。
マンドゥバッグがダサいと言われている理由
SNSや街中で、ダサい、時代遅れだという厳しい評価が増えてきたのには、マンドゥバッグ特有の理由がいくつかあります。
素材特有の「毛玉」がみすぼらしく「安っぽい」
マンドゥバッグが安っぽいと言われる一番の理由は、素材にあります。
使われているチャンキーニットの多くは、アクリルやポリエステルなどの化学繊維です。こうした素材は、摩擦にとても弱いです。
バッグは服とこすれたり、椅子に置いたりと、毎日使う中でどうしても摩擦が起きます。そのため、買ってすぐでも毛玉だらけになってしまう、というケースが少なくありません。
SNSの口コミを見ても、「数回使っただけで毛玉がひどい」「毛玉がみすぼらしくて、もう持てない」といった声が多く見られます。
マンドゥバッグは毛糸が太いので、できる毛玉も大きくて目立ってしまいます。最初は可愛くても、すぐにボロボロに見えてしまうのが、安っぽい、大人が持つには恥ずかしいと言われる原因のようです。
流行のピークが過ぎ「時代遅れ」「今さら恥ずかしい」
マンドゥバッグは、手軽に作れることや見た目の可愛さから、韓国だけでなく日本でも一気に流行しました。
その結果、短期間で「持っている人が多すぎる」状態になりました。いわゆる量産型アイテムの代表例になってしまったのです。
流行しすぎたせいで、街で他の人と「かぶる」ことが増えました。
SNSでは「一時期みんな持ってたけど、最近見ないね」「あの流行はもう終わった」「今さら持つの?」という声が目立ちます。
流行のピークが過ぎてしまったため、今から新しく持つのは時代遅れで恥ずかしい、と感じる人が増えているようです。
独特すぎる形状が「子供っぽい」または「手作り感が野暮ったい」
餃子や雲のようとも言われる、あの独特の丸い形もダサいと言われる理由の一つです。
カチッとした部分がなく全体的に「ゆるい」見た目なので、コーディネートによっては子供っぽく見えてしまいます。SNSでも「大人が持つには幼い」「工作みたい」という意見がありました。
また、もともとがDIYなので、ブランドの既製品でもどこか手作り感が残ります。
この手作り感が、きれいめな服など、大人の洗練されたスタイルと合わせると浮いてしまい、全体が野暮ったい印象になってしまうようです。
マンドゥバッグの評判・口コミ
SNSやレビューで見られた、マンドゥバッグに関する実際の声を集めてみました。
良い口コミ
- とにかく圧倒的に軽くて持ち運びやすい
- もこもこした触り心地が最高に気持ちいい
- 見た目がコロンとしていて純粋に可愛い
- シンプルな服装でも、持つだけで良いアクセントになる
- (DIYの場合)作り方が簡単で、1時間程度で完成して楽しかった
- カジュアルな服装だけでなく、意外と綺麗めなコーデにも合う
- (ベロア素材の場合)ニットと違って毛玉ができず、高級感がある
悪い口コミ
- 毛玉がすぐにできてしまい、ワンシーズンも持たなかった
- 本当に荷物が入らない。財布とスマホでパンパンになる
- 編み目の隙間が大きく、中身が落ちそうで不安だし、丸見えで恥ずかしい
- 持っている人が多すぎて、友達とかぶって気まずかった
- 大人が持つには安っぽいし、デザインが子供っぽくて無理があった
- 型崩れがひどい。形を維持できない
- 流行が過ぎたので、今さらタンスから出して使えない
マンドゥバッグがおすすめな人
ダサいと言われることもありますが、もちろんマンドゥバッグがぴったりな人もいます。おすすめな人の特徴を3つに分けてみました。
流行アイテムとして割り切って楽しみたい人
耐久性や流行の長さを気にしない人です。
ワンシーズン限定のトレンドアイテムと割り切って、今の流行りを楽しみたい人にはぴったりです。
毛玉ができたら、あるいは流行が終わったらそこで終わり、と考えられる人。アクセサリー感覚でコーディネートに取り入れたい人にはおすすめです。
荷物が少なく、とにかく軽いバッグが欲しい人
バッグに収納力を求めない人にはおすすめです。
普段の持ち物がスマホ、鍵、小さい財布だけ、という人なら十分使えます。チャンキーニットのバッグは、レザーバッグなどと比べて圧倒的に軽いのが魅力です。
肩こりなどで、カバン本体の重さ自体がストレスになる人にとっては、収納力のなさを上回るメリットがあります。
手作りやハンドメイドの雰囲気が好きな人
きれいに作られた工業製品よりも、手作り感に魅力を感じる人です。
ダサい理由として挙げた素人っぽさや野暮ったさを、マイナスではなく「味」や「愛嬌」として楽しめる人に向いています。
また、DIYキットを買って、自分で作る過程を楽しみたい人にも良いでしょう。自分で作れば、色やサイズを自由に選べるので、他の人と「かぶる」心配もありません。
マンドゥバッグがおすすめできない人
一方で、マンドゥバッグを買うと後悔する可能性が高い人もいます。
一つのものを長く、綺麗に使いたい人
コストパフォーマンスや耐久性を気にする人には向きません。
マンドゥバッグは素材のせいで、毛玉や型崩れが避けられません。長く愛用する愛用品というより、消耗品に近いアイテムです。
流行に関係なく、3年後、5年後も使える定番のバッグを探している人が買うと、すぐにみすぼらしくなってガッカリする可能性が高いです。
バッグに収納力や機能性を求める人
カバンは荷物を運ぶもの、と考える実用的な人にもおすすめできません。
多くの口コミが言うように、マンドゥバッグは本当に荷物が入りません。水筒や手帳、化粧ポーチなどを持ち歩く人には不便です。
また、編み目が粗いものは、隙間から小物が落ちたり、中身が見えたりする心配もあります。
ファッションで「安っぽさ」や「人とかぶる」のを避けたい人
ファッションに、洗練されたイメージや個性を求める人にも向きません。
素材のチープな感じや、手作り風のデザインが安っぽいと感じるなら、やめたほうが良いでしょう。
また、量産型と言われるほど流行ったので、他の人とかぶるのが恥ずかしいと感じる人にもおすすめできません。
マンドゥバッグのおすすめポイント
ここで、マンドゥバッグが持つ魅力やおすすめのポイントを再確認しておきましょう。
独特の素材感と圧倒的な軽さ
最大の欠点(毛玉ができやすい)である素材は、同時に最大の長所でもあります。
極太ニットのもこもことした触り心地と、コロンとした形の可愛さは、他のバッグにはない魅力です。
そして、とにかく軽いこと。実用性よりも、見た目の可愛さや軽さを重視する人にとっては、とても使いやすいバッグです。
コーディネートの「外し」として使える
合わせるのが難しい反面、上級者にとってはコーディネートの「外し」アイテムとして活躍します。
デニムやTシャツなどのカジュアルな服装に合わせるだけでなく、あえてトレンチコートやスラックスといった、きれいめな服装に合わせることで「抜け感」を出すことができます。
子供っぽい、手作り感がある、という点を逆手にとって、カチッとした服装と合わせることで、計算されたお洒落なギャップを生み出せるのがこのバッグの面白いところです。
素材や色で「脱・量産型」も可能
量産型や毛玉といった欠点をカバーする、進化したアイテムも出てきています。
定番の白や黒ではなく、ビビッドな色を選べば、コーディネートのアクセントになり、人とかぶりにくくなります。
さらに、毛玉の欠点をなくした「ベロア素材」のマンドゥバッグも人気です。ベロアの光沢は、ニット素材よりも安っぽさがなく、高級感も出ます。見た目と耐久性を両立したい人には、ベロア素材が良い選択肢になります。
マンドゥバッグのおすすめアイテム
これまでの分析をふまえて、どんなアイテムを選べば良いか、3つのパターンで提案します。
まずは手頃な価格で試せるアパレルブランド
「流行遅れかもしれないけど、一度は試してみたい」という人向けの選択肢です。
「RETRO GIRL(レトロガール)」などの、ファストファッション系ブランドがこれにあたります。
こうしたブランドのアイテムは3,000円前後と手頃な価格なので、もしワンシーズンで飽きたり、毛玉だらけになったりしても、金銭的なダメージは少ないです。「流行を試す」ためのお試しとして最適です。
素材感で差をつける専門ブランド
「安っぽいのは嫌だ」「量産型と思われたくない」という人向けの選択肢です。
チャンキーニット専門ブランドの「ByU(バイユー)」などが挙げられます。価格は少し上がりますが、その分、素材の質感やデザインにこだわったものが揃っています。
前述したように、毛玉ができにくい「ベロア素材」のアイテムを積極的に選ぶのも賢い方法です。
人とかぶらない「DIYキット」
「他の人とかぶるのは絶対に避けたい」という人には、手作りがおすすめです。
マンドゥバッグの原点であるDIYに挑戦してみましょう。「チャンキーニット」の毛糸だけを購入し、自分の好きな色やサイズで作ります。作り方はYouTubeなどでたくさん紹介されています。
自分で作れば、それは世界に一つだけのオリジナル品です。「量産型」になることはありません。
まとめ
マンドゥバッグがダサい、時代遅れと言われるのは、「毛玉ができやすく安っぽい」、「流行が過ぎて量産型アイテムになった」、「形が子供っぽい」といった、はっきりとした理由があることを解説しました。
一方で、とても軽いことや、コーディネートの外しとして使えるといった、他のバッグにはない魅力もあります。
結論として、マンドゥバッグは「長く使う実用的なカバン」ではなく、「軽さと可愛さを楽しむ、ワンシーズン向けのアクセサリー」です。
この点を割り切れる人、荷物が少ない人、流行を楽しみたい人には今でもおすすめです。
しかし、少しでも機能性や耐久性を求める人、人とかぶるのが嫌な人は、買っても「ダサい」と後悔してしまうかもしれません。ご自身のスタイルに合うかどうか、よく考えてから選ぶことをおすすめします。
