カリフォルニアのストリートカルチャーを反映したポップなイラストと、ゆったりしたシルエットで人気のLURKING CLASS(ラーキングクラス)。
その独特なデザイン性から、一部ではダサいという声も聞かれます。
そこでこの記事では、ラーキングクラスがダサいと言われる理由と、どんな人におすすめできるのか、またはできないのかをSNSや海外のファンの声も交えながら解説します。
ラーキングクラスの服が欲しいけど、周りからどう見られるか不安な人はぜひ参考にしてください。
LURKING CLASSとは?
LURKING CLASS(ラーキングクラス)は、カリフォルニア州サンディエゴを拠点に活動するアーティスト、Sketchy Tank(スケッチータンク)が手掛けるアパレルブランドです 。
ブランド名は直訳すると潜む奴ら。これは恥ずかしがり屋な彼自身の性格と、アンダーグラウンドなブランドの姿勢を反映して名付けられたようです 。
ブランドの根底には、サーフィンやスケートボード、ヴィンテージカー、80年代のカルチャーやタトゥーアートといった、Sketchy Tank自身が影響を受けてきた要素があります 。
もともと彼はゴーグルブランドのデザイナーとして働きながら、個人的なアート作品をPCに溜め込んでいました 。その作品が注目を集め、2015年に自身のブランドとしてLURKING CLASSをスタートさせました 。
ブランドが掲げるコンセプトは、芸術が快適な者を不快にさせ、不快な者を慰める、というもの 。
これは単におしゃれな服を作るだけでなく、アートを通じて社会的なメッセージを発信し、既存の価値観に疑問を投げかけるという強い意志の表れです。
そのため、LURKING CLASSのアイテムは、アーティストの思想が込められた身につけるアート作品とも言えます。その独自の世界観は、特定のカルチャーを愛する人々から熱狂的な支持を集めています。
LURKING CLASSがダサいと言われている理由
唯一無二の世界観でファンを魅了する一方で、なぜラーキングクラスはダサいと感じる人がいるのでしょうか。SNSや海外のファンの声から見えてきた3つの理由を掘り下げていきます。
独特なグラフィックが子供っぽく見えがち
ラーキングクラスの最大の特徴は、死神や骸骨といった、ダークで少し不気味なモチーフを多用したグラフィックです 。
クリーンというよりはダーティでジャンクな雰囲気が持ち味で、スケーターや個性的なファッションを好む層からはクールだと高く評価されています 。
しかし、この強烈な個性が、見る人によっては子供っぽい、少し痛々しいといった印象を与えてしまうことがあるようです。
特に、シンプルで洗練されたスタイルを好む人にとっては、主張が強すぎるデザインが野暮ったく見えたり、若者が背伸びしているように感じられたりすることがあります。
年齢を重ねてライフスタイルが変化するにつれて、かつては格好良いと感じていたデザインが、次第に時代遅れ、あるいはセンスがないと感じられるようになるのかもしれません。
大手セレクトショップでの展開による量産型のイメージ
ラーキングクラスは、日本ではムラサキスポーツ、アメリカではZumiezといった大手セレクトショップで広く取り扱われています 。
多くの人が手に取りやすいというメリットがある一方で、この幅広い流通がブランドイメージを少し下げてしまう原因にもなっています。
ブランド名が示す通り、もともとはアンダーグラウンドでマイナーな存在であることが格好良さの一つでした。
しかし、全国のショッピングモールに入るような大型店でセール価格で販売されるようになると 、その特別感が薄れてしまいます。
特に、ムラサキスポーツではスタッフのユニフォームとして採用されたこともあり 、反骨精神の象徴だったブランドが、いつしかどこでも見かける服というイメージに変わってしまいました。
他人と被ることを避けたい層にとって、量産型というイメージは魅力的ではありません。多くの人が着ることで希少性が失われ、一部のファッション感度の高い層からダサいと見なされる理由になっています。
近年のTシャツの品質低下を指摘する声
製品そのものの品質に対する不満の声も、ダサいという評価につながっているようです。特に、海外のファンが集まるコミュニティサイトでは、近年のTシャツの品質低下を具体的に指摘する声が上がっています。
あるファンは、昔のTシャツは厚手で丈夫なコットン生地で3年以上着続けているものもあるのに、最近のものは明らかに生地が薄くなった、と投稿しています 。
また、初期の製品に比べて現在の生地は洗濯への耐久性にも不安を感じる、という意見もありました 。
このような品質の変化は、コスト削減が原因かもしれません。しかし、アーティストの世界観を売りにするブランドにとって、製品の品質はブランドの誠実さを示す重要な指標です。
ファンはアートワークだけでなく、それを長く楽しめる品質も期待しています。
そのため、目に見えて品質が落ちたと感じられると、安っぽくなったという印象がブランド全体のイメージを損ない、ダサいという評価につながってしまうのです。
LURKING CLASSの評判・口コミ
SNSやオンラインストアのレビューから、ラーキングクラスに関する良い口コミと悪い口コミを紹介します。
良い口コミ
- スケッチータンクのアートワークがとにかくかっこいい
- スケートやサーフカルチャーが好きなら間違いなくハマる
- 昔のTシャツは生地が厚手でしっかりしていて、何年も着られる
- パーカーやアウターは暖かくてデザインも良い
- Dickiesなど有名ブランドとのコラボは信頼できる
悪い口コミ
- 最近のTシャツは生地が薄く、品質が落ちたように感じる
- 洗濯すると首元がヨレやすい
- ドクロなどのデザインは、着る人や場所を選ぶので合わせにくい
- 大手ショップで安売りされていると、ありがたみが薄れる
- スノーボードなどのアイテムは、専門性に欠ける印象がある
LURKING CLASSがおすすめな人
ラーキングクラスのデザインや背景をふまえると、以下のような人に特におすすめです。
スケートやタトゥーといったカウンターカルチャーが好きな人
ラーキングクラスは、スケートボードやタトゥーアートといったカルチャーに深く根ざしています 。
これらのカルチャーが好きな人なら、そのグラフィックを自分たちのアイデンティティを表現する最高にクールなデザインだと感じるはずです。
服に込められた背景やメッセージに共感できる人にとっては、これ以上ないほど魅力的なブランドでしょう。
他の人と被らない、主張の強い服を求める人
シンプルなスタイルが主流の中で、ラーキングクラスのアイテムは際立った存在感を放ちます。
そのダークでエッジの効いたデザインは、着るだけで強い個性を主張できます。
他の人と同じような服装はしたくない、自分のスタイルを貫きたい、と考える人にとって、ラーキングクラスは強力な自己表現のツールになります。
アーティストの思想やメッセージ性を重視する人
ラーキングクラスは、単なるアパレルブランドではなく、アーティストSketchy Tankの表現活動そのものです 。
芸術は快適な者を不快にさせ、不快な者を慰める、という哲学に共感し 、服をアーティストを支持するメッセージとして捉える人には最適です。
デザインの背景にあるストーリーに価値を見出す人であれば、ラーキングクラスの服をより深く楽しむことができるでしょう。
LURKING CLASSがおすすめできない人
一方で、ラーキングクラスの特性上、以下のような人にはあまりおすすめできません。
シンプル・ミニマルなファッションを好む人
ラーキングクラスのデザインは、無地のアイテムを基調としたクリーンで落ち着いたスタイルとは正反対です。
グラフィックの主張が非常に強いため、シンプルなファッションを好む人にとっては、コーディネートの調和を乱す要素になってしまう可能性が高いです。
流行に敏感で、トレンドを意識したい人
ラーキングクラスは、ファッションの流行を追いかけるブランドではありません。
そのデザインは、あくまでアーティストの普遍的な世界観に基づいています。
毎年のトレンドカラーや流行のシルエットを取り入れたいと考えている人にとっては、物足りなく感じられるかもしれません。
衣服の素材感や品質を最優先する人
レビューでも指摘されているように、近年のTシャツの品質にはばらつきがある可能性があります 。
グラフィックよりもまず、生地の厚みや肌触り、縫製の丁寧さといった品質を最も重視する人にとっては、少しリスクのある選択かもしれません。
LURKING CLASSのおすすめポイント
ラーキングクラスが持つ、他にはない魅力や強みを紹介します。
アーティストSketchy Tankが描く唯一無二の世界観
ラーキングクラスの最大の価値は、やはりSketchy Tankが生み出すアートワークそのものです 。
彼の描くダークでありながらどこかユーモラスなキャラクターや、緻密なデザインは、他のどのブランドにも真似できない圧倒的なオリジナリティを誇ります。
本物のアーティストによる作品を身につけるという、特別な体験を提供してくれます。
Dickiesなど、影響力のあるコラボレーション
ラーキングクラスは、これまでにも様々なブランドとコラボレーションを行ってきました。
例えば、ワークウェアの老舗Dickiesとのコラボでは、ラーキングクラスの尖ったアート性とDickiesの持つ質実剛健なイメージが融合し、新たな魅力を生み出しました 。
また、ムラサキスポーツとの共同プロジェクトでは、限定デザインのアイテムを手掛けるなど、市場に大きな影響を与えています 。
ウェアにとどまらない豊富なアイテム展開
ラーキングクラスの魅力は、Tシャツやパーカーだけではありません。
キャップ、バッグ、ソックスといった小物類から、スノーボードの板に至るまで、ライフスタイル全般にわたるアイテムでその世界観を表現しています 。
日常の様々なシーンで、さりげなくブランドの世界観を取り入れることができます。
LURKING CLASSのおすすめアイテム
これからラーキングクラスを試してみたい人に向けて、まずチェックすべきおすすめのアイテムを紹介します。
ブランドの顔であるグラフィックTシャツ&フーディー
ラーキングクラスの神髄を最も体感できるのは、ブランドの象徴であるグラフィックTシャツとフーディーです。
Sketchy Tankのアートワークが最も大胆に表現されており、一枚でコーディネートの主役になります。
初めて購入するなら、まずはお気に入りのグラフィックのTシャツかフーディーから選ぶのが良いでしょう。
スタイルに取り入れやすいキャップや小物類
いきなり大きなグラフィックの服を着るのは少し勇気がいる、という人には、キャップやソックスといった小物類から試してみるのがおすすめです。
比較的小さなロゴやワンポイントのデザインが多く、普段の服装に気軽に取り入れることができます。
日本市場ならではのムラサキスポーツ限定アイテム
量産型のイメージを避けつつ、ラーキングクラスの世界観を楽しみたいなら、ムラサキスポーツ限定で展開される別注アイテムが狙い目です 。
限定カラーや特別なデザインが施されていることが多く、他の人と差をつけることができます。
日本国内のトレンドを反映したシルエットになっていることもあり、より着こなしやすいというメリットもあります 。
まとめ
ラーキングクラスがダサいと言われるのは、その強烈な個性が万人受けするものではないこと、商業的な成功によって希少性が薄れてしまったこと、そして製品の品質に対する一部のファンの懸念があるからのようです。
このブランドの価値は、着る人がSketchy Tankのアートワークと、その背景にあるカルチャーにどれだけ共感できるかにかかっています。
もしあなたが、スケートやタトゥーといったカルチャーを愛し、他人とは違う自己表現を求めるのであれば、ラーキングクラスは最高のパートナーになるでしょう。
一方で、トレンドを重視したり、シンプルで上質な服装を好んだりするならば、他のブランドを選んだ方が良いかもしれません。この記事が、あなたの服選びの判断材料となれば幸いです。