軽くて機能的なナイロンバッグで知られるレスポートサック。豊富なデザインと使いやすさで、長年多くの人に愛されてきました。
しかし、一部ではダサい、時代遅れといった声も聞かれます。
そこでこの記事では、レスポートサックがダサいと言われる理由をSNSなどの口コミを元に探り、どんな人におすすめで、どんな人には合わないのかを解説します。
レスポートサックのバッグを買おうか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
レスポートサックとは?
レスポートサックは、1974年にアメリカのニューヨークで生まれたバッグブランドです 。
当時主流だった重くて硬い革製の旅行カバンに代わる、軽くて快適に移動できるバッグを作りたい、という思いからスタートしました 。
その考え方は「形は機能に従う」という言葉に表れており、デザインだけでなく、使う人の便利さを第一に考えた実用的な設計が特徴です 。
ブランドの代名詞ともいえる素材は「リップストップナイロン」。パラシュートにも使われるほど軽くて丈夫な生地で、レスポートサックの機能性を支えています 。
日本では1987年に販売が始まり、特に旅行用のバッグとして多くの人に使われるようになりました 。
レスポートサックがダサいと言われている理由
長年愛されている一方で、なぜレスポートサックはダサいというイメージを持たれてしまうのでしょうか。
一昔前の「お母さん世代のバッグ」というイメージ
レスポートサックが時代遅れと感じられるのは、過去に日本で大流行したことが大きく関係しているようです。
1980年代後半から2000年代にかけて、女子大生や海外旅行好きの人たちの間で爆発的な人気となりました 。多くの人が旅行用のボストンバッグや普段使いのショルダーバッグを持っていて、当時の定番アイテムのひとつでした 。
この頃のイメージが強く残っているため、今では「お母さんが使っていたバッグ」という印象を持つ人が多いのかもしれません。
SNSでは、母親から譲り受けたレスポートサックを使っているという投稿も見られますが 、それがかえって古いものという印象につながり、若い世代からは少し敬遠されているようです 。
特徴的なナイロン素材が安っぽく見える
レスポートサックの特徴であるリップストップナイロン素材も、ダサいと言われる理由のひとつです 。
光沢のあるシャカシャカとした生地は、軽くて丈夫という機能面ではとても優れていますが、レザーや厚手のキャンバス地と比べると、どうしてもカジュアルな印象になります。
この質感が、人によっては安っぽく見えたり、高級感がないと感じられたりすることがあります。
バッグに中身が少ないと形が崩れて、くたっとした見た目がだらしなく見えてしまうという声も。また、一部のモデルで使われているプラスチック製の金具が、チープな印象を強めているという意見もあります 。
派手な柄物デザインが子供っぽい・合わせにくい
毎月のように新しいデザインが登場する豊富な柄も、レスポートサックの魅力です 。しかし、この特徴的なデザインが、逆にセンスがないと思われてしまう原因にもなっているようです。
動物やキャラクターが描かれた可愛らしい柄や、色鮮やかな花柄などは、コーディネートに取り入れるのが難しい場合があります 。
特に、サンリオやディズニーといったキャラクターとのコラボアイテムは、ファンには嬉しいものですが、興味のない人からは子供っぽいと見られがちです 。
シンプルな服装を好む人にとっては、バッグの柄だけが浮いてしまい、全体のバランスが悪く感じられるのかもしれません。
レスポートサックの評判・口コミ
実際にレスポートサックを使っている人は、どう感じているのでしょうか。SNSや通販サイトのリアルな声を集めてみました。
良い口コミ
- とにかく軽くて、たくさん荷物を入れても肩がこりにくいのが嬉しい
- ポケットが多くて収納力がすごい。バッグの中がごちゃごちゃにならず、鍵やスマホがすぐ見つかる
- 丈夫で長持ちする。雨や汚れにも強く、天気を気にせずガシガシ使えるのが便利
- 旅行やマザーズバッグとして最強。軽くて大容量なうえ、汚れたら洗えるので気楽に使える
- 毎月出る新作や、人気ブランドとのコラボが楽しみで、つい集めてしまう
悪い口コミ
- 柄によっては本当に野暮ったく見える。デザインの当たり外れが大きい
- ナイロン生地が薄く、中身が少ないと形が崩れて見栄えが悪い
- ファスナーやストラップの金具がプラスチックで、使っているうちに安っぽく感じてくる
- 一部の商品で縫製が雑だったり、糸の始末が甘いことがあった
- 太いロゴテープのデザインが主張しすぎていて、服に合わせにくいことがある
レスポートサックがおすすめな人
良い点・悪い点を踏まえると、レスポートサックは次のような人におすすめです。
機能性と軽さを最優先する人
旅行やジム、アウトドア、子供とのお出かけなど、アクティブな場面でバッグを使うことが多い人にとって、レスポートサックの機能性はとても魅力的です。
バッグ自体がとても軽いので、長時間持ち歩いても疲れにくいのが一番のメリット 。撥水性のある素材なので、急な雨でも安心です。
荷物が多く、バッグの中を整理したい人
マザーズバッグとして使う人や、通勤・通学で持ち物が多い人にもぴったりです。
レスポートサックのバッグはポケットが多いモデルが多く、荷物をきれいに収納できます 。哺乳瓶やオムツ、PCの充電器、書類などを分けて入れられるので、バッグの中がごちゃごちゃになるのを防ぎたい人にはとても使いやすいでしょう。
限定コラボやポップなデザインが好きな人
レスポートサックは、様々なブランドやアーティスト、キャラクターと積極的にコラボしています 。
他では手に入らない限定デザインも多く、コレクションとして集めている人もいます。周りの人とは違う、自分だけの個性を出したい人や、好きなキャラクターのアイテムで気分を上げたい人にはおすすめです。
レスポートサックがおすすめできない人
一方で、次のような人には、レスポートサックはあまり向いていないかもしれません。
フォーマルな場やファッションに高級感を求める人
レスポートサックのバッグは、素材やデザインからして、基本的にはカジュアルなアイテムです。
結婚式や高級レストラン、大事な仕事の場面など、きちんとした服装が求められる場所にはあまり合いません。ファッション全体に上質さや高級感を求める人にとっては、ナイロンの質感が物足りなく感じられるでしょう。
シンプルで洗練されたスタイルを好む人
無地でシンプルなデザインのモデルも増えていますが、ブランド全体のイメージはやはりカラフルで賑やかなものです。
モノトーンや落ち着いた色の服が中心で、持ち物は最小限にしたいという人にとっては、レスポートサックのデザインは少し派手に感じられるかもしれません。特徴的なロゴテープや光沢のある素材が、シンプルなスタイルの中で浮いてしまう可能性があります。
ブランドの「一昔前」のイメージが気になる人
機能性やデザインの前に、お母さん世代のバッグ、時代遅れ、というイメージがどうしても気になってしまう人には、残念ながらおすすめできません。
ファッションは自信を持って楽しむことも大切です。もしレスポートサックを持つことで、ダサいと思われていないかと不安になるのであれば、他のブランドを選んだほうが良いかもしれません。
レスポートサックのおすすめポイント
ダサいというイメージを乗り越え、新しい魅力も出てきているレスポートサック。今だからこそ注目したいポイントを紹介します。
圧倒的な軽さと実用性
流行が変わっても、レスポートサックが50年も支持され続けているのは、その圧倒的な軽さと実用性があるからです 。
これほど軽くて丈夫で、収納力もあって、たくさんの形があるブランドはなかなかありません。この使いやすさは、流行に関係なく、多くの人の生活を快適にしてくれます。
時代と共に進化する、新しいコレクション
昔のレスポートサックのイメージを持っている人にこそ知ってほしいのが、最近の進化です。
例えば、ブランド史上最も軽量な「エッセンシャルコレクション」は、上品な光沢のあるナイロンと軽いアルミパーツを使い、ミニマルで洗練されたデザインが特徴です 。このシリーズは30代の男女からも支持され、人気を集めています 。
また、通勤向けに作られた「アップタウンコレクション」は、部分的にエコレザーを使い、PCを入れるスペースを備えるなど、今の働き方に合わせたデザインになっています 。
毎月登場する新作と話題のコラボ
レスポートサックは、ほぼ毎月新しい柄や形を発表しているので、いつ見ても新鮮な発見があります 。
さらに、人気スタイリストや漫画雑誌の「りぼん」、子ども服ブランドの「ファミリア」など、話題のコラボも次々と行っています 。こうした取り組みが、ブランドに新しいファンを呼び込んでいます。
レスポートサックのおすすめアイテム
数あるラインナップの中から、今の時代におすすめしたい3つのアイテムを厳選しました。
【定番の安心感】DELUXE EVERYDAY BAG
レスポートサックのショルダーバッグといえば、まずこの「デラックスエブリデイバッグ」が思い浮かびます。
一番の特徴は、メインの収納が2つに分かれていることと、底のファスナーを開けるとマチが広がること 。荷物の量に合わせて大きさを変えられ、ポケットも豊富で小物の整理も簡単です。ブランドを代表するロングセラーモデルです 。
【旅行・マザーズバッグの最適解】DELUXE LG WEEKENDER
ブランドの原点である旅行バッグの良さを実感できるのが、この「デラックス ラージウィークエンダー」です。
3〜4泊程度の旅行にも対応できる大容量なのに、驚くほど軽いのが特徴 。スーツケースの持ち手に通せるようになっており、旅行中の移動も楽ちんです。マザーズバッグとしても人気が高く、その使いやすさから長年愛されています 。
【「ダサい」イメージを覆す】CR URBAN BACKPACK
レスポートサックは柄物が派手で苦手、という人に試してほしいのが、この「CRアーバンバックパック」です。
無駄をそぎ落としたシンプルなデザインで、どんな服装にも合わせやすいのが魅力。背面にはPC専用の収納スペースがあり、横のファスナーから中の物を取り出せるなど、都会での生活に便利な機能が詰まっています 。このアイテムを見れば、レスポートサックが進化していることがわかるはずです。
まとめ
レスポートサックがダサいと言われるのは、過去の大ブームによって定着した、お母さん世代のバッグというイメージが大きく影響しているようです。光沢のあるナイロン素材や、派手な柄がそのイメージを強めてきました。
しかし、それはブランドの一つの側面にすぎません。
誕生からずっと変わらない圧倒的な軽さと機能性は、今も多くの人の生活を支えています。
さらに、ブランドは昔のイメージに留まらず、エッセンシャルコレクションのような洗練された新しい商品を次々と発表し、時代に合わせて進化を続けています。
レスポートサックが自分にとってダサいか、魅力的かは、何を重視するかで変わるでしょう。使いやすさを何よりも大切にするなら、これほど頼りになるブランドは他にありません。
もし昔のイメージで敬遠しているのであれば、一度今のラインナップを見てみることをおすすめします。そこには、あなたのイメージを覆す新しい発見があるかもしれません。