レザーダウンジャケットがダサいと言われる理由とは?おすすめできる人・できない人【評判】

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レザーダウンジャケットは、レザーの持つ武骨な魅力とダウンの優れた保温性を組み合わせた、冬の主役級アウターです。

羽織るだけでコーディネートが格上げされる存在感を放ちますが、その一方で、一部ではダサいという声が聞かれるのも事実。高価な買い物だからこそ、世間の評価は気になりますよね。

そこでこの記事では、SNSやYouTubeのリアルな声を基に、レザーダウンジャケットがダサいと言われる理由を分析します。

さらに、その特徴を踏まえ、どんな人におすすめできて、どんな人には向かないのかを具体的に解説します。

「レザーダウンジャケットが欲しいけど、もしかして野暮ったい?」と購入を迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

目次

レザーダウンジャケットとは?

レザーダウンジャケットを理解するために、その元になった「レザージャケット」と「ダウンジャケット」の歴史を少し見てみましょう。これらは全く違う背景から生まれたアイテムです。

レザージャケットのルーツは、主に仕事着や軍服にあります 。1930年代にアメリカでバイク乗り向けに作られたジャケットが原型で、丈夫さと風を通さない点が評価されていました 。そのタフなイメージが、やがてファッションアイテムとしての地位を確立していきます。

一方、ダウンジャケットは1922年、登山家のジョージ・フィンチがエベレスト登頂のために開発したのが世界初とされています 。目的はただ一つ、極寒の地で命を守るための機能性でした。もともとはファッションとは無縁の、専門的な防寒着だったのです

レザーダウンジャケットは、いわば「スタイル」のレザージャケットと「機能」のダウンジャケットを掛け合わせた存在。

レザーの防風性とダウンの保温性という、両方の長所を兼ね備えています 。しかし、この異なる二つの要素の組み合わせが、着こなしを難しくさせ、時としてダサいという評価に繋がる原因にもなっているのかもしれません。

レザーダウンジャケットがダサいと言われている理由

なぜ、高機能で高級感のあるレザーダウンジャケットが、ダサいと感じられてしまうことがあるのでしょうか。その背景には、このアイテム特有のいくつかの理由があるようです。

過度なボリューム感と光沢が時代遅れに見える

レザーダウンジャケットが時代遅れと言われる理由の一つは、80年代後半から90年代の流行を思わせる点にあります

特に90年代のストリートファッションでは、ヒップホップカルチャーの影響で、極端にボリュームのある「バブルジャケット」と呼ばれるダウンが流行しました

当時のダウンは、光沢の強いナイロン素材と、体が大きく見えるパンパンに詰まったシルエットが特徴でした

このイメージが強いため、現代のレザーダウンジャケットでも、テカテカと光りすぎていたり、シルエットが丸く膨らんでいたりすると、昔の雰囲気を引きずってしまい、古臭いや野暮ったいという印象を与えてしまうようです

素材の主張が強く、コーディネートの難易度が高い

レザーという素材は、それだけで非常に強い存在感を放ちます。そこにダウン特有のボリュームが加わることで、レザーダウンジャケットはアウターの中でも特に主張の強いアイテムになります。

この存在感の強さが、コーディネートを難しくしています。

例えば、インナーやパンツに他の柄物やデザイン性の高いものを合わせると、それぞれの主張がぶつかり合い、全体としてまとまりのない、センスがない着こなしになりがちです

レザーダウンジャケットを主役にするには、他のアイテムをできるだけシンプルに抑える引き算のコーディネートが必要です。これができないと、ジャケットだけが浮いてしまい、着られている感が出てしまいます。

サイズ選びを誤ると一気に野暮ったくなる

レザーダウンジャケットの着こなしで、サイズ選びは最も重要なポイントと言ってもいいでしょう。

もともとボリュームのあるデザインなので、大きすぎるサイズを選ぶと、だらしない印象になってしまいます 。特に肩幅が合っていなかったり、着丈が長すぎたりすると、途端に野暮ったく見え、せっかくの高級感が台無しです

また、大きすぎるジャケットは体と生地の間に隙間ができ、そこから冷たい空気が入ってきてしまうため、ダウン本来の保温性も損なわれてしまいます 。体に程よくフィットしたサイズを選ぶことが、見た目と機能性の両方にとって大切です。

安価な製品は素材のチープさが際立つ

レザーダウンジャケットは、高級感や本物感が求められるアイテムです。そのため、安い製品に見られる質の低い素材は、その魅力を大きく損なってしまいます。

特に安価なレザーは、不自然な光沢があったり、質感がビニールのように見えたりして、一目で安っぽい印象を与えてしまうことがあります

また、中綿のダウンの質が低いと、十分なボリュームが出ず、保温性が低い上に見た目も貧相になりがちです。

レザーとダウンという二つの素材を組み合わせているからこそ、どちらかの質が低いだけで全体の印象が悪くなります。中途半端なものを手にしてしまうと、結果的に一番ダサい状態になってしまうかもしれません。

レザーダウンジャケットの評判・口コミ

実際にレザーダウンジャケットを着ている人はどう感じているのでしょうか。SNSなどからリアルな評判を集めてみました。

良い口コミ

  • レザーの防風性とダウンの保温力は最強。真冬でもインナーは薄着で済む
  • ナイロンのダウンにはない、圧倒的な高級感と男らしい雰囲気が格好いい
  • 柔らかいシープスキン(羊革)のモデルは、見た目の重厚感に反して驚くほど軽く、着心地が良い
  • 着るほどにレザーが体に馴染み、自分だけの色やシワができていく経年変化を育てる楽しみがある
  • バイクに乗る時に着ると風を全く通さないので安心感が違う

悪い口コミ

  • 牛革のモデルはずっしりと重く、革が硬いので、着慣れるまで動きにくい
  • ボリュームがあるので、どうしても着膨れして見えたり、腕周りが窮屈に感じることがある
  • メンテナンスが大変。家で洗濯できず、専門のクリーニングは料金が高い
  • 本革なので雨や雪に気を使う。濡れてしまった後の手入れが面倒
  • 価格が高い。品質の良いものを選ぼうとすると、かなりの出費になる

レザーダウンジャケットがおすすめな人

レザーダウンジャケットは、その強い個性から着る人を選びます。どんな人にレザーダウンジャケットがおすすめなのか、3つのポイントでわけてみました。

一生モノとして、アウターを「育てる」楽しみを味わいたい人

レザーダウンジャケットの大きな魅力は、経年変化です 。新品の状態から時間をかけて、自分だけの風合いに育てていくアイテムです。

着込むことでレザーは柔らかく体に馴染み、色に深みが増し、袖や関節部分には独特のシワが刻まれていきます

このような変化を味として楽しめる人、一つのものを長く大切に使い続けたい人にとって、レザーダウンジャケットは最高の相棒になるでしょう。流行に関係なく、10年、20年と付き合える一生モノのアウターを求めている人におすすめです。

防風性とタフさを求める、バイク乗りやアメカジ好きの人

レザーダウンジャケットは、特定のライフスタイルを持つ人から絶大な支持を受けています。その代表がバイク乗りです。

レザーの高い防風性と保護性能は、バイカーにとって欠かせません 。そこにダウンの保温性が加わることで、冬の厳しいライディングでも快適に過ごせます

また、ファッションの観点では、アメリカンカジュアル(アメカジ)スタイルを好む人との相性も抜群です。タフなアイテムが中心のアメカジスタイルにおいて、レザーダウンジャケットはその世界観を冬仕様にアップデートしてくれる最適な一着と言えるでしょう

定番ダウンに飽き、他人と被らない個性的な一着が欲しい人

街を歩けば、多くの人がナイロン素材のダウンジャケットを着ています。それらは確かに機能的ですが、一方でみんなと同じに見えがちです。

そんな状況に満足できない、自分だけのスタイルを確立したい人にとって、レザーダウンジャケットは非常に魅力的な選択肢です。

上質なレザーダウンジャケットを羽織るだけで、周りとは違う存在感と、モノへのこだわりを表現できます 。定番のダウンに飽きてしまい、より個性的で大人の品格を感じさせるアウターを探している人にぴったりです。

レザーダウンジャケットがおすすめできない人

どんなアイテムでも、合わないと思う人は一定数存在します。レザーダウンジャケットをおすすめできないのは、以下のような人です。

アウターに軽さと動きやすさを最優先する人

レザーダウンジャケットのデメリットとしてよく挙げられるのが、重さと硬さです 。特に、厚手の牛革を使ったモデルはかなりの重量があり、新品の状態では革が硬く、動きにくいと感じることもあります

もちろん、ラムレザー(羊革)など軽くて柔らかい素材のモデルもありますが、一般的なナイロン製のダウンと比べれば重く、動きやすさでは劣ります。

日常的にアクティブに動く人や、肩こりしやすい人、アウターにはとにかく軽さを求める人にとっては、レザーダウンジャケットの重厚感がストレスになるかもしれません。

メンテナンスの手間やコストを避けたい人

レザーはデリケートな素材なので、その美しさを長く保つためには定期的なメンテナンスが必要です 。シーズンオフには汚れを落として専用のオイルで油分を補給するなど、少し手間がかかります

さらに、家での洗濯は基本的にできません 。汚れた場合は専門のクリーニング業者に頼む必要がありますが、その料金は高額になりがちです。1着あたり1万円を超えることも珍しくありません

クリーニング業者レザーダウンジャケット料金(税込)
Lenet (リネット)¥13,200
KADOYA (カドヤ)¥11,000~
Kawa-sui (革水)¥13,200~ (¥12,000+税)
Hakuyosha (白洋舎)要問い合わせ (皮革パーツにより変動)

このように、維持管理に手間とコストがかかることを避けたい人には、レザーダウンジャケットはおすすめできません。

トレンドを重視し、毎年アウターを新調したい人

レザーダウンジャケットは、その価格と普遍的なデザインから、本来は長く愛用することを前提としたアイテムです。その本質は、トレンドを追いかけることとは少し違います。

もしあなたがファッションの流行に敏感で、毎年のようにアウターを買い替えて新鮮なスタイルを楽しみたいタイプなら、高価なレザーダウンジャケットへの投資は合わない可能性があります。

一つのアウターに縛られず、その時々の気分でワードローブを変化させたい人には、より手頃でトレンド感のある他のアウターの方が向いているでしょう。

レザーダウンジャケットのおすすめポイント

ここで、レザーダウンジャケットの魅力を確認しておきましょう。おすすめポイントは3つです。

唯一無二の存在感と高級感

最大のおすすめポイントは、やはりその圧倒的な存在感と高級感です。上質なレザーが持つ自然な光沢や質感は、ナイロンなどの化学繊維では決して再現できない深みと風格を持っています

たとえインナーがシンプルなセーターとジーンズでも、レザーダウンジャケットを一枚羽織るだけで、コーディネート全体が一気に格上げされます。単なる防寒着ではなく、着る人の個性を表現するアイテムとして活躍してくれるでしょう。

レザーの防風性とダウンの保温性を両立した「最強の防寒着」

レザーダウンジャケットは、見た目の格好良さだけでなく、防寒着としての機能性も非常に高いレベルにあります。

まず、表面のレザーが冷たい外気をシャットアウトし、風で体温が奪われるのを防ぎます 。そして、内側のダウンが体から出る熱をたっぷりと溜め込み、暖かい空気の層を作ります

この二重構造により、他のアウターに引けを取らない、まさに最強クラスの防寒性能が実現されるのです。

着込むほどに体に馴染む経年変化の魅力

レザーダウンジャケットは「育てる」アウターです。購入した時が完成形ではなく、そこからが本当の始まり。

最初は硬く感じられた革も、着る人の体の動きに合わせて少しずつ柔らかくなり、やがて第二の皮膚のようにフィットしていきます

袖には腕の動きによってシワが入り、ポケット周りは手の出し入れで風合いが増し、全体の色味は深みを帯びていきます 。持ち主の生活がそのままジャケットに刻み込まれていく過程は、革製品ならではの醍醐味です。

レザーダウンジャケットのおすすめアイテム

ダサいという評価を避け、満足のいく一着と出会うためには、信頼できるブランドから自分のスタイルに合ったモデルを選ぶことが重要です。ここでは、それぞれ異なる魅力を持つ代表的な3つのブランドを紹介します。

【王道アメカジ】Schott (ショット): 質実剛健な一生物

Schottは、ライダースジャケットの代名詞として知られるアメリカの老舗ブランドです。その歴史に裏打ちされた質実剛健なものづくりは、レザーダウンジャケットにも活かされています

Schottのレザーダウンは、肉厚で丈夫な牛革や、柔らかい羊革を使い、無骨で男らしい雰囲気が特徴 。流行に左右されない普遍的なデザインが多く、まさに一生モノとして長く付き合える一着を求める人、アメカジスタイルを愛する人に最適です。

【洗練されたイタリアンラグジュアリー】EMMETI (エンメティ): 軽さとエレガンスの両立

EMMETIは、イタリア・フィレンツェ近郊で生まれたラグジュアリーアウターブランドです。

EMMETIの魅力は、驚くほど薄くしなやかな最高級のラムレザーを使っている点にあります 。これにより、レザーダウン特有の重さや硬さといったイメージを覆す、軽やかでエレガントな着心地を実現しています

シルエットは体にフィットするスリムで現代的なもの。都会的でドレッシーなスタイルを好む人、レザーダウンを上品に着こなしたい人におすすめのブランドです

【高機能アウトドアミックス】THE NORTH FACE PURPLE LABEL (ザ・ノース・フェイス パープルレーベル):都会に馴染む機能美

THE NORTH FACE PURPLE LABELは、アウトドアブランドのTHE NORTH FACEと、日本のセレクトショップnanamicaが共同で手掛ける特別なラインです。

このブランドの特徴は、アウトドアで培われた機能性を、都会的で洗練されたデザインに落とし込んでいる点にあります。

レザーダウンにおいても、撥水加工を施したレザーや、人の体温を効率的に保温する高機能素材「光電子®ダウン」を採用するなど、見た目だけではない高いスペックを誇ります 。最先端の機能性と、主張しすぎない大人のスタイルを両立させたい人に最適な選択です。

まとめ

レザーダウンジャケットがダサいと言われる背景には、時代遅れに見えるシルエットやコーディネートの難しさ、安価な製品のチープさといった理由があります。

しかし、これらの点は、ブランド選びとサイズ選びを正しく行うことで解決できます。

Schottのような王道のアメカジ、EMMETIのような洗練されたラグジュアリー、あるいはTHE NORTH FACE PURPLE LABELのような高機能スタイルなど、現代のレザーダウンジャケットは多様な選択肢があります。

自分のスタイルに合った、質の良い一着を選びさえすれば、それはダサいどころか、冬のワードローブで最も輝く主役になるはずです。

メンテナンスの手間や価格といったハードルはありますが、それを乗り越えた先にある経年変化の楽しみや、唯一無二の存在感、そして最強の防寒性は大きな魅力です。他人と被らない、長く愛せる本物の一着を求める人にとって、レザーダウンジャケットは満足度の高い投資の一つとなるでしょう。

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