リュックは、通勤や通学、プライベートまで幅広く使える便利なアイテムです。そんなリュックにキーホルダーを付けて、個性を楽しむ人も多いですよね。
でも、一部ではリュックにキーホルダーを付けるのはダサい、という人もいます。SNSやYouTubeを調べてみると、子供っぽい、時代遅れ、安っぽい、といったネガティブな評価が目立ちます。
そこでこの記事では、なぜリュックにキーホルダーがダサいと言われるのか、その理由や世間の評判を解説します。「リュックにキーホルダーを付けたいけど、もしかしてダサい?」と不安な人は、ぜひ参考にしてください。
リュックにキーホルダーとは?
ここで言うリュックにキーホルダーとは、リュックのジッパーやストラップに、チャームやマスコット、ぬいぐるみなどを取り付けるスタイルのことです。
一口にキーホルダーと言っても、実は種類によってダサいと思われるリスクが違います。
例えば、動物やキャラクターのぬいぐるみ、アニメやアイドルのアクリルキーホルダー(アクキー) 、100円ショップなどで売っている安価なチャーム。これらは、子供っぽく見えたり、安っぽく見えたりする危険性が高いものです。
一方で、AirTagホルダーのような機能的なものや、リュックと同じブランドのカラビナ、ハイブランドの上質なバッグチャーム は、ダサいとは言われにくい傾向があります。
面白いのは、おしゃれだと認識されると、それはキーホルダーではなくバッグチャームと呼ばれるようになる点です。つまり、キーホルダーという言葉自体に、少し子供向けで安価なイメージがつきまとっているのかもしれません。
また、キーホルダーをジャラジャラと複数付けるスタイルは、90年代から2000年代の学生文化を思い出させます。大人がこれをやると、あの頃から時間が止まっているようで、時代遅れと感じられてしまうようです。
リュックにキーホルダーがダサいと言われている理由
リュックにキーホルダーを付ける。ただそれだけのことが、なぜダサい、時代遅れ、恥ずかしいといった厳しい評価につながるのでしょうか。SNSなどの意見を分析すると、いくつかのハッキリとした理由が見えてきました。
大人がやると子供っぽく、年齢不相応で痛々しい
やはり一番の理由は、年齢です。キーホルダーは、どうしても子供や学生の持ち物というイメージが強いです。
いい大人がリュックにキーホルダー、特にぬいぐるみを付けていると、年齢不相応で痛々しいと感じる人が多いようです。SNSでも、30代でぬいぐるみをぶら下げているのは精神年齢が低いのかと思う、といった直接的な批判が見られます。
これは、プライベートな空間で楽しむべきものを、公の場に持ち込んでいると見なされるからです。仕事で責任ある立場の人がこれをやっていると、その人の信頼性まで下がって見えてしまう危険があります。
アニメやアイドルの趣味が丸出しで引かれる
TPO、つまり時と場所を考えていないと思われることも、ダサいと言われる理由です。
特に、アニメやアイドルのキーホルダー(アクキーやラバスト)が問題になりがちです。趣味を持つこと自体は悪くありませんが、それを仕事用のリュックに付けるのは別問題です。
SNSでは、仕事用のリュックにアニメのストラップを付けている同僚を見て、社会人として終わってると感じた、という声があります 。
ビジネスの場では信頼感が重要ですが、趣味丸出しのキーホルダーは、その信頼感を損ねてしまいます。電車の中で目に入ると、興味のない人にとっては不快で、見ているこっちが恥ずかしくなる、という意見もありました。
付けすぎ(ジャラジャラ)はうるさくて安っぽい
キーホルダーをいくつも付けて、ジャラジャラしている状態も不評です。
このスタイルは、90年代から2000年代にかけて、学生の間で流行ったものです。今の時代に大人がこれをやっていると、センスが古い、時代遅れと思われてしまいます。
見た目がごちゃごちゃして安っぽく見えるだけでなく、歩くたびにガチャガチャと鳴る金属音やプラスチック音が、うるさいと感じる人もいます。静かなオフィスや電車の中では、周りの迷惑になっている可能性もあります。
リュック本体とキーホルダーの格が合っていない
リュック本体と、付けるキーホルダーのバランスが取れていないと、とても野暮ったく見えます。
一番よくある失敗が、高級なブランドリュックに、100円ショップやUFOキャッチャーで取ったような、安価なキーホルダーを付けてしまうケースです。
せっかくの上質なリュックが、そのキーホルダーのせいで一気に安っぽく見えてしまいます。これは非常にもったいなく、センスがないと思われても仕方ありません。
逆に、使い古したリュックに不釣り合いな高級チャームが付いているのも、ちぐはぐな印象を与えます。
一昔前の学生のようで時代遅れに感じる
ジャラジャラ付けとも関係しますが、キーホルダーを付けるスタイルそのものが、一昔前の学生文化を思い出させ、時代遅れに感じられることがあります。
このスタイルは、90年代から2000年代(平成)の学生カバンと強く結びついています。
最近、Y2K(2000年代)のファッションがリバイバルしていますが、当時の流行をそのまま真似すると、単に古い人、センスが止まっている人に見えてしまいます。
もしリバイバルとして取り入れるなら、当時のままではなく、現代風にアップデートする(例えば、上質なものを1点だけ付ける)センスが必要です。
リュックにキーホルダーの評判・口コミ
リュックにキーホルダーを付けるスタイルについて、SNSなどで実際に見られた良い意見と悪い意見をまとめました。
良い口コミ
- シンプルなリュックに、上質なレザーチャームを1つだけ付けるのは、大人の遊び心があっておしゃれ
- バッグと同じブランドのカラビナは、統一感があってかっこいい
- ハイブランドのバッグチャームは、リュックごと格上げしてくれる
- あからさまなキャラ物でなく、推し色のチャームなら、分かる人だけ分かる目印になって良い
- AirTagホルダーなど、機能性があるものならキーホルダーでもダサいと思わない
- 自分の好きなもの(推し)を身につけていると、仕事や勉強のモチベーションが上がる
悪い口コミ
- いい大人が、リュックにぬいぐるみのキーホルダーを付けているのは正直痛い
- 30代の同僚が仕事用のリュックにアニメのキーホルダーを付けていて、社会人として終わってると思った
- 高級なブランドバッグに、100均で買ったような安いキーホルダーを付けていて、バッグが安っぽく見えてもったいない
- ジャラジャラと複数付けているのは、うるさいし時代遅れな感じがする。平成の学生みたい
- 電車の中で、前に立っている人のリュックに付いたオタクキーホルダーが目に入って、こっちが恥ずかしくなった
- 学生ならいいけど、社会人がやっていると精神年齢が低いんだろうなと思う
リュックにキーホルダーがおすすめな人
ダサいと言われるリスクはありますが、TPOやルールを理解していれば、おしゃれに見せることも可能です。
TPOをわきまえた上で、趣味を楽しみたい人
アニメやアイドルの推し活として、キーホルダーを付けたい人もいるでしょう。
その場合、ビジネスシーンやフォーマルな場を絶対に避ける、というTPOの厳守がまず大前提です。
その上で、ダサい、痛いを避けるコツは、あからさまな趣味の開示をやめ、分かる人にだけ分かる暗号的な表現に変えることです。
例えば、キャラクターの顔がドンと出ているアクキーは避け、代わりに推しのイメージカラー(推し色)のチャームを付けます 。
これなら、趣味を知らない人からはおしゃれなチャームにしか見えません。分かる人だけが気づける、という楽しみ方ができます。
シンプルのリュックに遊び心を加えたい人
リュックがシンプルすぎて、少し物足りない。そんな時に、ワンポイントで遊び心を加えたい人にはおすすめです。
ここでのルールは、付けるのはたった一つ、そして上質なものを選ぶことです。
例えば、シンプルな黒いリュックに、質の良いレザーチャームや、重厚感のある金属製チャームを一つだけ加えます。
ぬいぐるみやキャラクターといった子供っぽいものではなく、素材感やデザイン性で遊び心を表現するのが大人です。
ジャラジャラ付けが安っぽいノイズになるのに対し、上質な一点付けは、全体の格を上げる静かなアクセントになります。
目印や機能性を目的にしている人
ダサいと言われるのは、それが不要な装飾だからです。
最初から装飾ではなく機能です、と割り切ってしまえば、この問題は解決します。
一番わかりやすいのが、リュックと同じブランドのカラビナを付けるスタイルです。例えば、アウトドアブランドのリュックに、同じブランドのカラビナを付ける。これはダサいとは言われず、そのブランドの世界観を補強するものとして認識されます。
また、現代ならではのアイテムがAirTagホルダーです。盗難防止や忘れ物対策という実用的な目的があるので、これをダサいと批判する人はいません。
リュックにキーホルダーがおすすめできない人
一方で、これまでの分析を踏まえると、リュックにキーホルダーを付けるのを避けたほうが賢明な人もいます。
ビジネスやフォーマルな場でリュックを使う人
通勤用のビジネスリュックなど、仕事関係でリュックを使う人には、キーホルダーは絶対におすすめできません。
理由は簡単で、TPOに反しているからです。ビジネスで求められるのは信頼感や清潔感です。
そこに、たとえ小さなものでもぬいぐるみやアニメのキーホルダーが付いていると、公私の区別ができない人、社会人として未熟な人、という評価につながりかねません。
また、静かなオフィスでガチャガチャと音を立てるのも迷惑行為です。
30代以上で、清潔感や大人らしさを重視する人
30代、40代と年齢を重ね、清潔感や年齢相応の品格を大事にしたい人にも、キーホルダーはおすすめしにくいです。
大人のファッションは、余計な装飾を減らす引き算の美学が基本です。キーホルダーは、これとは真逆の足し算のアイテムです。
特に、それがぬいぐるみやキャラクターものだった場合、せっかくの服装やリュックが台無しになり、幼稚な印象を与えてしまいます。
SNSでいい大人が、30代にもなって、と批判が集中するのは、この期待される大人らしさとのギャップが痛々しく見えるからです 。
他人の視線が少しでも気になる人
リュックにキーホルダーを付けたいけど、他人からダサいと思われたくない。
このように、少しでも他人の視線が気になって不安になっている人は、付けない方が賢明です。
このスタイルは、年齢、TPO、格、量、時代性といった、多くの地雷が潜む、とても難易度の高いおしゃれです 。
これらをすべてクリアし、他人にどう思われてもこれが私のスタイルだ、と貫き通せる自信がある人だけが挑戦すべきです。
不安な気持ちで付けていると、その自信のなさがかえってダサく見えてしまいます。
リュックにキーホルダーのおすすめポイント
ダサいリスクを理解し、ルールに沿って実践すれば、個性を表現する武器になります。おしゃれに見せるための具体的なルールを解説します。
バッグと世界観を統一する
ダサい理由として、リュックとキーホルダーの格や雰囲気が合っていないことを挙げました。
これを避ける一番確実な方法は、世界観を統一することです。
例えば、アウトドアブランドのリュックには、同じブランドのカラビナや機能的なポーチを付けます。
上質なレザーリュックには、プラスチックやぬいぐるみではなく、同じく上質なレザーで作られたチャームを合わせます。
キーホルダーを異物として持ち込むのではなく、リュックの延長線上にあるパーツとしてコーディネートする意識が大切です。
「隠れオタク」として、分かる人にだけ分かる目印にする
オタク趣味丸出しは痛い、という評価を避けるための上級テクニックです。
休日用のリュックで、あからさまなキャラクターの顔や名前が入ったものは使わない、というのがルールです 。
代わりに使うのが、色とモチーフです。
推しのイメージカラーが緑なら、キャラクターとは無関係な、上質な緑色のレザーチャームを選びます。
また、作品を象徴するアイテム(星や月、鍵など)を、デザイン性の高いチャームとして取り入れます。
これなら一般の人にはおしゃれなチャームにしか見えず、分かる人同士でだけ密かに共感できる、という洗練された楽しみ方ができます 。
ハイブランドのチャームでリュックごと格上げする
大人が実践できる、最もステータスを表現できる方法です。
この場合、もはやキーホルダーという言葉は使いません。ハイブランドが展開するバッグチャームを選びます。
このスタイルのポイントは、チャームがリュックの格を引き上げることです。
上質ですがノーブランドのシンプルなリュックに、一目でそれと分かるハイブランドのチャームを一点だけ付ける。
これは、遊びとしてチャームを取り入れられる大人の余裕とセンスをアピールできます。
ただし、リュック本体もそれなりの質が求められます。安っぽいリュックに合わせると、ちぐはぐになるので注意が必要です。
リュックにキーホルダーのおすすめアイテム
ダサいリスクを避け、おしゃれとして成立させるには、どんなアイテムを選べば良いのでしょうか。大人が選ぶべきおすすめアイテムを3つのカテゴリーで提案します。
【鉄板】上質なレザーやメタル素材のシンプルチャーム
大人がキーホルダーを付けたい場合、まず検討すべき最も安全な選択肢です。
レザーやメタルといった素材は、大人らしさや高級感を象徴します。ぬいぐるみやプラスチックとは対極にあるため、子供っぽい、痛いと見なされるリスクがありません。
デザインも、シンプルな幾何学模様やタッセルなど、キャラクター性が一切ないものを選びましょう。
こうした上質なチャームをたった一つだけ付けるスタイルは、現代のシンプルなトレンドとも合致します。
【機能美】AirTagホルダーやブランドカラビナ
これは装飾ではなく機能です、と主張できるアイテムもおすすめです。
特にAirTagホルダーは、盗難や紛失防止という実用的な理由があるので、ダサいという批判の対象になりません。最近はリュックに合わせやすいレザー製など、おしゃれなデザインも増えています。
ブランドカラビナも同様です。アウトドアブランドのリュックに、同じブランドのカラビナを付けるのは、機能美と世界観の統一ができており、かっこいいスタイルとして確立されています。
【上級者】バッグと同一ブランドのチャーム
これは上級者向けですが、ダサいとは絶対に言われない、最も計算された選び方です。
それは、リュック本体と全く同じブランドのチャームを選ぶことです。
ハイブランドのリュックに、そのブランドが出しているチャームを付ける。これは、そのブランドが提案するトータルコーディネートであり、センスが良いことの証明になります。
アウトドアブランドでも同じです。リュックとチャームのブランドを合わせることで、その世界観を深く理解していると見なされます。
まとめ
リュックにキーホルダーがダサいと言われる理由について、SNSの声などをもとに解説しました。
調査の結果、ダサいという評価には、年齢不相応な子供っぽさ、TPOをわきまえない趣味の開示、ジャラジャラ付けの時代遅れ感、リュックとキーホルダーの格の不一致、といった明確な理由があることが分かりました。
このスタイルは、多くの地雷が潜む難易度の高いおしゃれと言えます。
特に、他人の視線が気になる人や、30代以上で大人らしさを重視する人、ビジネスでリュックを使う人は、避けた方が無難です。
もし付ける場合は、キーホルダーではなく上質なバッグチャームを一つだけ選ぶ。AirTagホルダーなど機能性を重視する。趣味のものは暗号化する 。
こうしたルールを守り、自分がなぜ付けたいのか、TPOやリュックの格と合っているかを客観的に判断することが大切です。


