メレルのジャングルモックは、1998年の発売から世界で1,700万足以上も売れている大ヒットシューズです 。
抜群の履き心地で多くの人に愛されていますが、その一方でダサいという声も。独特の形から、野暮ったい、おじさんっぽいといったイメージを持つ人もいるようです。
そこでこの記事では、ジャングルモックがダサいと言われる理由と、本当の評判、そしてどんな人におすすめできるのかを解説します。
ジャングルモックが欲しいけど、もしかしてダサい?と不安な人はぜひ参考にしてください。
ジャングルモックとは?
ジャングルモックは、アメリカのアウトドアブランド「メレル」が1998年に発売した、長年愛され続けている靴です。
この靴が生まれたきっかけは少し変わっていて、アウトドアを楽しんだ後に疲れた足を休ませるためのアフタースポーツシューズとして開発されました 。
ある商品開発会議中に停電が起きたとき、暗闇の中の雑談からアイデアが生まれたそうです。当時人気だったグリップ力の高いソールと、快適なモックタイプのアッパーを組み合わせるというものでした 。
アッパーには撥水加工を施した丈夫なピッグスキンスエードを使い、急な雨にも対応できます 。靴紐がなく、サイドのゴムで脱ぎ履きも簡単 。かかと部分にはメレル独自のエアークッションが搭載されており、衝撃を吸収して長時間歩いても疲れにくいのが特徴です 。
この機能性と快適さが、ジャングルモックを25年以上も愛される存在にしています。
ジャングルモックがダサいと言われている理由
ジャングルモックの機能性や快適さは多くの人に認められていますが、デザインについては意見が分かれるところです。なぜダサいと言われてしまうのか、その理由を探っていきましょう。
丸みを帯びた独特のフォルムが野暮ったい
ジャングルモックが野暮ったいと言われる一番の理由は、その独特な形にあります。
つま先が短く、全体的に丸っこくてボリュームのあるシルエット。一部では、もっこりしている 、ぽっちゃり系 なんて言われることもあります。SNSなどでは、親しみやすい見た目からコアラやカピバラに例える声も見かけます 。
この形は、足を締め付けずリラックスさせるための機能的なデザインですが、流行りのシャープな靴とは少し違います。ソールが分厚く見えることも、洗練されたイメージから遠ざかる一因かもしれません 。
機能性を一番に考えた結果生まれたこの形が、ファッションとして見たときにセンスがない、時代遅れと感じられてしまうようです。
おじさん世代の定番靴というイメージ
ジャングルモックには、おじさんが履く靴というイメージが根付いています。
発売当初から、その楽な履き心地がトレンドよりも足腰への負担を気にする中高年層にとても支持されました 。疲れにくいという評判が広まり、いつしかその世代の定番アイテムになったのです。
さらに、ジャングルモックの形を真似た安価なシニア向けウォーキングシューズが市場に増えたことも、このイメージを強くしました 。
その結果、本家のメレル製品であっても、このシルエットを見ただけでおじさんっぽいと感じてしまう人が増えてしまったのかもしれません。
アウトドア感が強く、街着に合わせにくい
ジャングルモックはもともとアウトドア向けなので、デザインのあちこちに機能性を感じさせます。撥水性の高いスエード素材や、厚くて滑りにくいソール、頑丈な作りはキャンプなどではとても頼りになります 。
しかし、このアウトドア感が都会的なファッションと合わせるとなると、少し難しくなります。
きれいめなスラックスや細身のパンツに合わせると、足元だけが浮いてしまい、ちぐはぐな印象になることも 。このコーディネートの難しさが、街着には合わせにくい、センスが問われる、という評価につながっています 。
この課題を解決するため、より都会的なデザインのジャングルモック2.0が開発されました 。
ジャングルモックの評判・口コミ
SNSや通販サイトのリアルな声をもとに、ジャングルモックの良い評判と悪い評判をまとめました。
良い口コミ
- とにかく履き心地が最高で長時間歩いても全く疲れない
- 手を使わずにスッと履けるので、子供の抱っこ中や荷物が多い時に本当に便利
- キャンプでのテントの出入りが驚くほど楽になった。もう他の靴には戻れない
- 10年以上履き続けている人もいるほど作りが頑丈で長持ちする
- 撥水性があり、多少の雨やキャンプサイトの朝露、汚れなら気にならない
- 足全体を優しく包み込むようなフィット感が心地よく、歩いていて安心感がある
- 2.0はデザインがスタイリッシュになり、街中でも自信を持って履けるようになった
悪い口コミ
- 初代モデルは濡れたタイルやマンホールの上で本当に滑りやすく、怖い思いをしたことがある
- サイズ選びが難しく、特に2.0は幅が狭いので試着しないと失敗する可能性が高い
- 長年履いているとサイドのゴムが伸びてきてフィット感が緩くなり、かかとが浮くようになる
- アッパーがスエードなので通気性があまり良くなく、夏場や暖かい日にはかなり蒸れる
- 街中で毎日履いていると、かかと部分などソールの減りが意外と早いと感じる
- GORE-TEXモデルは完全防水で安心だが、その分さらに蒸れやすく、生地が硬く感じることもある
ジャングルモックがおすすめな人
ジャングルモックは、特定の人たちの生活にぴったりとハマる靴です。こんな人には、手放せない一足になるでしょう。
快適さと着脱のしやすさを最優先する人
ジャングルモックの一番の魅力は、なんといってもその快適さと便利さです。
長時間の立ち仕事や、旅行でたくさん歩く人、あるいは日々の生活のストレスを少しでも減らしたい人にとって、最高のパートナーになるでしょう 。
靴紐を結ぶ手間なく、手を使わずに履ける手軽さは、忙しい毎日の中で大きな助けになります 。効率と快適さを重視するなら、ジャングルモックはとてもおすすめです。
キャンプや軽いアウトドアを楽しむ人
キャンプでは、ジャングルモックの良さが最大限に活かされます。
多くのキャンパーが口を揃えて褒めるのが、テントを出入りするときの圧倒的な楽さです 。夜中にトイレに行くときなど、この手軽さは本当に便利。
また、撥水性のあるアッパーは朝露で濡れた芝生の上でも安心です。本格的な登山ブーツは必要ないけれど、サンダルでは少し不安、というキャンプの場面にぴったりです 。
子供連れなど、両手がふさがりがちな人
子育て世代からの支持の声も非常に多いです。
子供を抱っこしていたり、荷物で両手がふさがっていたりするとき、靴を履くためにかがむのは一苦労 。ジャングルモックなら、立ったまま足を滑り込ませるだけで履けるので、そんな日々の小さなストレスを解消してくれます 。
一度この便利さを知ってしまうと、他の靴には戻れなくなるかもしれません。
ジャングルモックがおすすめできない人
一方で、ジャングルモックが自分のスタイルに合わない人もいます。以下に当てはまる場合は、少し考えたほうが良いかもしれません。
トレンド感のあるファッションを重視する人
流行のファッションや、シャープなシルエットの服装が好きな人にとって、初代ジャングルモックのデザインは合わせにくいかもしれません 。
機能性を追求した丸みのある形は、きれいめなスタイルとは相性が悪く、足元だけが野暮ったく見えてしまう可能性があります。
後継モデルの2.0でデザインはかなり現代的になりましたが、ファッションの最先端をいく人には、まだ物足りないかもしれません 。
雨の日の街歩きがメインの人(初代モデルの場合)
初代ジャングルモックの弱点として多くの人が挙げるのが、濡れたツルツルした道で滑りやすいことです 。
雨の日の駅のホームやコンビニの床、マンホールの上などでは、ヒヤッとするほど滑りやすいという声が少なくありません 。これは元々、土の上などを歩くことを想定したソールの作りに原因があります。
雨の多い地域に住んでいる人や、街中を歩く機会が多い人にとっては、安全面で少し不安が残ります。この欠点は、後継の2.0モデルでグリップ力の高いVibramソールを採用することで改善されました。
足の蒸れが気になる人や夏場の着用を考えている人
ジャングルモックに使われているピッグスキンスエードは、丈夫で水に強い反面、通気性はあまり高くありません 。
そのため、特に汗をかきやすい人や、湿気の多い夏場に履くと、かなり蒸れを感じることがあります 。快適さを求めて選んだのに、蒸れで不快になってしまう可能性も。
この点を改善したメッシュ素材のモデル やニット素材のモデル もありますが、定番モデルは涼しい季節に向いていると考えたほうが良さそうです。
ジャングルモックのおすすめポイント
ジャングルモックが長年愛されているのには、デザインの好みを越えた理由があります。その魅力の核となるポイントを3つ紹介します。
唯一無二の履き心地と足が疲れないクッション性
ジャングルモックの一番の魅力は、やはりその履き心地です。
かかとの衝撃吸収材、クッション性の高いミッドソール、土踏まずを支えるインソール 。これらの技術が合わさって、着地の衝撃を和らげ、長時間の歩行でも足が疲れにくくなっています。
多くのリピーターが一度履いたらやめられないと言うのは、この徹底的に考えられた快適さがあるからです 。
シーンを選ばない汎用性の高さ
ジャングルモックは、一足でいろいろな場面に対応できる使い勝手の良さも魅力です。
近所への散歩や買い物といった普段使いから、週末のキャンプ、旅行先でのリラックスシューズとしても活躍します 。
デザインが洗練された2.0モデルなら、オフィスカジュアルにも合わせられます 。玄関に何足も靴を置かなくても、とりあえずこれ一足あれば大丈夫、という安心感があります 。
進化を続ける豊富なラインナップ
ジャングルモックは、もはや一つの靴の名前ではなく、進化し続ける製品シリーズになっています。
メレルはユーザーの声をもとに、弱点を克服し、新しいニーズに応えるための様々なモデルを展開してきました 。
デザイン性を高めた2.0、完全防水のGORE-TEX、冬道に強いIce+、通気性の良いEvoなど、目的や季節に合わせて最適な一足を選べます 。これは、ブランドが時代の変化に合わせて製品をアップデートし続けている証拠です。
ジャングルモックのおすすめアイテム
ダサいという不安をなくし、自分にぴったりの一足を見つけるために、代表的なモデルとその特徴を紹介します。
定番の初代:ジャングルモック
これぞ元祖ジャングルモック。快適さを何よりも大切にし、その飾らないデザインを愛する人のためのモデルです。
丸みのあるゆったりとした形が足を優しく包み込み、最高のリラックス感を提供します。ファッション性よりも、キャンプや旅行、日々の実用性を重視するなら、この初代モデルが一番です。
長年のファンに支持され続ける、まさに原点の履き心地を体感できます 。
現代的に進化した:ジャングルモック 2.0
ジャングルモックは好きだけど、デザインがちょっと、という声に応えたのがこの2.0です。
初代の快適な履き心地はそのままに、ダサいと言われる原因だった部分を見直しました。一番の変化は、シルエットが細身でシャープになったこと。これにより、カジュアルな服装だけでなく、きれいめなパンツにも合わせやすくなり、一気に都会的な印象になりました 。
機能面では、初代の弱点だった濡れた道での滑りやすさを、評価の高いVibramソールを採用することで大幅に改善 。デザインと安全性を両立させた、現代のライフスタイルのためのジャングルモックです。
かかと部分の形も工夫され、手を使わずにさらに履きやすくなるなど、細かな点まで改良されています 。
特徴 | ジャングルモック (初代) | ジャングルモック 2.0 |
シルエット | 丸みがあり、幅広でボリューム感がある | 細身でシャープ、都会的な印象 |
ソール | M-Select GRIP | Vibramソール |
濡れた路面でのグリップ | 滑りやすいとの声が多い | 大幅に改善 |
おすすめの用途 | キャンプ、リラックスウェア | タウンユース、ビジネスカジュアル |
ファッション性 | 野暮ったいと感じる人も | スタイリッシュで合わせやすい |
防水・高機能モデル:ゴアテックスやエボなど
ジャングルモックのシリーズはさらに広がっています。
雨の日の通勤や、天気が変わりやすいアウトドアで絶対的な安心感が欲しいなら、ジャングルモック GORE-TEXがおすすめです。完全防水素材GORE-TEXを搭載し、足を濡れから守ってくれます。ただし、防水性が高い分、通常モデルより少し硬く、蒸れやすいと感じる人もいるようです 。
一方、より軽く、環境にも配慮したいならジャングルモック エボという選択肢もあります。アッパーにリサイクル素材のニットを使い、通気性を大幅に向上させています 。夏場でも快適に履ける軽やかさと、サステナブルな視点を両立した、新しい世代のジャングルモックです 。
まとめ
メレルのジャングルモックがダサいと言われるのは、初代モデルの機能性を最優先した丸みのあるデザインと、それが特定の世代の定番になったことによるイメージが原因でした。
しかしメレルはその声に向き合い、デザインを現代的に改良し、弱点だった滑りやすさをVibramソールで克服したジャングルモック 2.0を開発しました。さらに防水モデルや夏向けモデルなど、ラインナップを増やすことで、様々なライフスタイルに応えられる靴へと進化しています。
もはや、ジャングルモックは一つのイメージでは語れません。
変わらない快適さを求めるなら初代モデル、快適さはそのままに都会的なスタイルを求めるなら2.0モデルがおすすめです。自分の生活や重視するポイントを考えれば、きっとあなたにぴったりのジャングルモックが見つかるはずです。